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75歳老婦人のBLデビューを描き大人気!鶴谷香央理先生インタビュー

2018/05/07 17:00

新感覚“腐女子もの”漫画!? 『メタモルフォーゼの縁側』第1巻 5/8発売



無料漫画サイト「コミックNewtype」で2017年連載開始以来、BLとは距離がある一般層にも人気を博している漫画『メタモルフォーゼの縁側』。75歳のおばあちゃん・雪さんと、女子高生書店員・うららちゃんがBLを介して交流し、BLファン・腐女子としてはどうにも応援したくなる物語が繰り広げられます。コミックス第1巻が5月8日に発売! これを記念し、著者の鶴谷香央理先生にインタビューいたしました。描き下ろしイラスト入りサイン本のプレゼントも! 本記事の最後で、応募できます。

 

メタモルフォーゼの縁側(1)』作:鶴谷香央理

――ずばり、なぜBLをテーマにしたのでしょうか?
BLは私も好きなんですけど、なぜ好きなのかということにも興味があります。出会った人がBL好きだとつい「どういうところが好きなんですか?」と聞いてしまったり。そういった経緯で「BL好きな人の漫画が描きたい」と言っていたら、担当さんに「おばあちゃんと女子高生にすれば?」とアイデアをいただいて、『メタモルフォーゼの縁側』の雪さん&うららちゃんが生まれました。


――鶴谷先生ご自身は、BLを読み始めたのは?
ちゃんと読むようになったのはわりと最近です。ただBLに出会ったのは中学生とかで、本当にたまたま本屋さんで小説を選んでいて「表紙がきれいだな」と思って買ったら……読んでいる途中で男性同士の恋愛と気づいて「えー!」とびっくりして(笑)。

――作中の雪さんはBL漫画でしたが、同じ出会いのパターンですね(笑)。先生の経験が、雪さんとうららちゃんの描写に活きていたりは?
おばあちゃん子だったのと、私はどちらかというと根暗だったので、そのことを思い出して想像が膨らんだというか、やり取りを思い出しながら描いたりはしています。私の祖母は雪さんみたいにおしとやかな感じじゃなくて「アハハ!」みたいな豪快な感じだったんですけど(笑)。



――作中、うららちゃんが同級生に対して「別の生き物みたい」「自分だけ他の人より流れが遅いように感じることがある」と考えるモノローグが印象的です。
そういった面には私自身が反映されています。「みんな速いな」みたいなことは今でも思うので……。私は考えるのも遅くて、会話しているときに返事が思いつかなくて後から思いついたりとか。

――思春期の頃、どんな女の子でしたか?
「みんなと円満にやりたい」と思っていたので周囲にいい顔をしてしまう部分がありながらも、本当は「特別に好かれたい」という気持ちもあって、それが矛盾していました。友達もいて楽しくしていたんですが、時々悶々としたり。趣味のことは人に言えないというまでではなかったんですけど、大っぴらに言いづらいみたいなことはありました。だからこそ同じ趣味の子に出会うとテンション上がりますよね。めっちゃ鼻息荒くなるというか(笑)。


――うららちゃんも、雪さんに出会っていろいろ考え過ぎている部分がありますね。「同人誌即売会に誘っていいものか!?」みたいな。
雪さんの「おばあちゃんらしい言動」というところでは自分の祖母を思い出すことが多いんですが、年をとった人のかっこよさや憧れるところを考えたりもしています。


――先生ご自身は同人イベントにはよく行かれるのですか?
行きます! コミティアに出展したことがあって。あとはJガーデンとコミケには行ったことがあります。あのイベントの空気がすごく好きなんです! 『メタモルフォーゼの縁側』では、Jガーデンの方が親切に取材に応じてくださって、写真も撮らせていただいて……。イベントは、みんなが好きなもののために集結して、情熱的に何かを探したりしているのを見るだけで楽しい。隙あらば行きたいです。


――Jガーデンのシーンもそうですが、作中に登場する書店やカフェなどもこだわりを感じます。取材は結構されるんですか?
取材はしますね。なるべく正確に描いて伝えたいというのもあって。以前バイトをしていた書店で写真を撮らせてもらったり、喫茶店は大好きで、仕事はなるべくコーヒー屋さんとかに行ってできる限りの作業をやっています(笑)。

――描くときに気を付けていることなどはありますか?
どういう場所で、どういう時間で、どういう雰囲気で……みたいなことが読んでいる人に伝わるように気を付けています。人と話している時にはその場の雰囲気も重要だと思うので、そういった部分が漫画にも出ればいいなと思っていて。なので具体的に「あの町のこの店」みたいにイメージして描いています。


――影響を受けた漫画家さんはいらっしゃいますか?
はい! 雰囲気を作るという部分では、くらもちふさこ先生にとても影響を受けています。他には大島弓子先生、高野文子先生、BL作品も描かれている方でいうと、雁須磨子先生、中村明日美子先生、よしながふみ先生、その他にも沢山いらっしゃいます。

――鶴谷先生は、漫画はいつごろから描かれているのでしょう?
小さい頃から漫画を読むのは大好きで、ノートにラクガキはしていたんですが、ちゃんとお話として1本を完成させるようになったのは大学生のときです。雑誌を作るサークルに入っていて、その雑誌に載せるためにショートストーリーのような“日常もの”を描いていました。その後、少女漫画誌や青年漫画誌に投稿していましたが、これまで連載には至りませんでした。

――投稿時代の漫画も、“日常もの”的なスタイルで?
どんなジャンルでも生活感のあるものが私は好きで、「日常」を描くようにしていました。

――『メタモルフォーゼの縁側』のほかにWebマガジン「LIKE THIS」では釣り漫画『don't like this』、同人活動としては『吹奏楽部の白井くん』を描かれていますね。
don't like this』に関してはあったことをほぼそのまま描いています。キャラ設定とストーリー以外、釣りの部分は経験をそのまま描いていますね。ストーリーの大枠は創作なんですが、具体的なことは自分の経験を描くことも多いです。実際の手触りというか、「やってみたら想像と違って案外こうだった」みたいなことが漫画になっていると嬉しいので、そういった経験をなるべく描けたらいいなと思っています。

――BL作品はどんなものがお好きですか?
日常を描いているものも好きですが、「芸術的な色気」を感じさせる作品も好きです。BL作品の絵って、単にセクシャルな意味だけではなく、色気とかこだわりみたいなものがにじみ出るのがすごいと思います。


――今後、ご自身の作品としてBL漫画を描かれる予定は?
作中漫画として描いてみて分かったんですが、すごく難しいです! 特に萌える展開を考えるのが難しいので、いつか「描ける!」と思ったら描きたいですが、今は読者として楽しんでいます。

――現役のBLファンなんですね(笑)。最後に、今後の『メタモルフォーゼの縁側』の展開についてお聞かせください!
これから徐々に、主人公二人の人となりがもっと分かるような展開にしていきたいです。共通の趣味がどのように変わっていくのかも含めて、二人の人生に関わるようなストーリーにしていこうと考えています。

描き下ろしイラスト入りサイン本プレゼント応募

 

――75歳のおばあちゃんと女子高生のBLを通じた交流、今後も共感や感動をいただけそうです! 鶴谷先生、ありがとうございました! サイン本プレゼントは、上のボタンよりご応募ください。

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