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記者も作家買い始めました『刑事たちのファミリー・シミュレーション』

2018/11/29 13:34

刑事サスペンスの王道なのに子育ての王道ってどういうこと?


新しいのに懐かしい……読了後そんな気持ちになりました。BL小説で刑事もの&サスペンスといえば、外せないジャンルかと思いますが、こちらの作品は子育てものでもあるのです。刑事&サスペンスも子育てもテッパンですが、それらを組み合わせたこの作品は新感覚であり、テッパンの懐かしさがあるのです。子育て×刑事×サスペンスの新し懐かしBLをどうぞ♥

 

刑事たちのファミリー・シミュレーション』作:越水いち

 

刑事たちのファミリー・シミュレーション
「この作品がBLアワードにノミネートされなきゃ、死ぬ。アンケート」に寄せられた作品の中から今回ご紹介するのが、越水いち先生の『刑事たちのファミリー・シミュレーション』。早速頂いたコメントを見てみましょう!

 

今年の一番推しは「もうこの作品!」と思い、鼻息の荒いレビューを投稿し『答姐』でもお薦めするという、我ながら暑苦しい応援をして来ました。でも、只今、評価を見たら100ポイントをちょっと超えた位なんですね……一昔前の言葉で恐縮ですが、一番ピッタリくるので叫ばせていただきます。
「もっと評価されるべき!」

人物造形がまず素晴らしいです。
父の未成年淫行疑惑で出世街道から外れた主人公、彼とバディを組む『潜入捜査のため主人公に逮捕された(笑)』人誑しの先輩刑事、事件に巻き込まれて失踪したシングルマザーの4歳の子どもの3人。
もうこれだけで「何がどうなるの~?」とそそられるじゃないですか!

そして、バディものの面白さは、やっぱり会話の妙だと思うのですが、これがまた面白いのですよ。
バディ2人の会話だけでなく捜査や2人の周りの刑事達の会話も、人物造形を如実に表しているだけではなく、それぞれの関係性の変化を見せる形になっているんです。
でも決して説明的ではなく、ポンポン弾む会話がとても面白いんです。

最後に、いくつかのドラマが重層的に入っているけれど、その全てが破綻しないで決着がつくところが素晴らしい!
例えば、主人公がバディと共に預かることになった子どもは、愛されていなかったとまでは言えないけれど寂しさを抱えざるを得ない扱いをされて来ていますが、それは同時に、主人公と彼の親との関係でもある訳です。
子どもが主人公達に懐いて行くのと同時に、主人公も彼のバディにどんどん気を許す様になっていくなど、物語の形が実によく考えられていると思うのです。
物語が正統派なのですんなり読めてしまうのですが、後から考えてみると「……上手い」と思う部分が山の様にある。
読む度に新しい面白さを見つけられる作品なのではないかと思っています。
どんなタイプのユーザー、またはどんな作家さんのファンユーザーにオススメかといえば、まず『家族の物語』を読んで来た方。
『BL小説読み』には、こういう方が結構いるのではないかと思っているのですが。
当然の如く『バディもの』がお好きな方。
また『群像劇』がお好きな方もイケるんじゃないかと思います。
10年程度以前、BL小説が大変隆盛だった頃の作品が好きという方に読んでいただきたいと思います。


もうこれ以上私が書くことはないんじゃないか(笑)、と思ってしまうくらいに作品の良さを明晰にかつ筋だてて説明していただいた、ものっすごく熱量を感じる推しコメントでした!! ほとんどそのまま載せさせて頂いております!! 推薦文を読んで、『刑事たちのファミリー・シミュレーション』と出会うことができて本当によかったです。越水いち先生が書かれたもう1冊のほうの『ロマンスの鐘が鳴る』も買っちゃいました!!

◇あらすじ

出世コースから外され捜査一課に配属された朝川は、刑事としては優秀だがセクハラじみた言動の多い夜崎とコンビを組まされ、呪詛を吐いていたある日、行方不明になった殺人事件の重要参考人の息子・翔悟を、護衛と監視を兼ねてニ人で一ヶ月面倒を見るよう上司に頼まれる。突然始まった同居生活。意外にも子供の面倒を見るのが上手い夜崎に助けられるうちに、彼への苦手意識は薄れていくがセクハラは止まず…。


ハッピーを求めるエンディング

 

ここで私がこの作品について語ることはなんだろう、と考えたときに「エンディング」についてかな、と思いました。
この作品の終わり方は、ハッピーエンドなんですが、いわゆる「ご都合主義」的なエンディングではないように思います。もちろん登場人物全員が幸せになる終わり方も好きなんですが、「意志」を持っているようなこの作品のエンディングも好きです。
私は「ハッピーを求めるエンディング」だと思っています。登場人物の現実の全てが完璧に丸く収まるわけではないけれど、それでも幸せを願って生きていく——そんな物語の終わりに登場人物たちの明るい未来を望むことができます。

 

こんな作品のファンにおすすめ! テイストの似ている作品をピックアップ

 

では、本作は具体的にどんな作品が好きな方におすすめなのでしょうか。ユーザーの皆様からいただいたコメントを参考に、テイストの似ている作品をピックアップしてみました! 以下の作品が好き、という方は要チェックです!

 

溺愛スウィートホーム』 作:鳥谷しず 

 

溺愛スウィートホーム
これを読むと「薔薇の蕾」という言葉を見るたびに笑ってしまうようになるでしょう……まあ、それは冗談ですが(笑) 受けの遥は、男らしい一面と素直で可愛いところとどちらも持ち合わせています。攻めの鷹遠はちょっと(いやかなり)変態っぽいんですけれど、包容力があって姉の子どもである聖大と遥をとても大切に想っています。
遥と鷹遠を含め周りは、複雑な人間関係なんですが聖大のおかげでとても和みます。

 

ダブルファーザー』 作:砂床あい

 

ダブルファーザー
攻めの知章は、自分の自由のために元妻の息子・織斗を引き取ろうとするわ、5歳の織斗を自分で育てる気はないわ、と言ってしまえばクズなんですが、そこから元妻の再婚相手である英司と織斗と一緒に暮らしていくうちに、嫌いなトマトは食べるようになるし(可愛いな!!)、英司と織斗を心から大切にしたいという気持ちが芽生えていきます。
知章が変わっていくにつれて英司も知章のことを意識し始まるんですが、経験豊富な大人同士のピュアさに萌えます!!

 

担当BLソムリエ:仲村ももんが
BLへのめりこんだのは小説から。習熟度が足りないと感じたので最近はファンタジーを積極的に履修中。BLの陸海空で、愛をたずねて三千里。



BLアワード2019の投票は来年の1月下旬から。例年は、年末までに得点が200ポイント以上の作品の中からノミネートされるていることが多いです。
評価の仕方はこちらをごらんください


作品の評価ボタンが、ページの真ん中ぐらいにありますので、ここで評価をします。


評価すると一石三鳥のお得


1:評価をつけることでAI(BLソムリエ)の精度がアップします。評価がついた作品は次回からAIのおすすめ対象から外れますので、常に新しい作品がAIから紹介されます。


2:誰でもくじびきが引ける!ひと月で作品評価ボタンを 5回以上押してくれたユーザーには誰でも参加できちゃいます。レビューお役立ちボタンを 月に15回以上押していただいた方も参加できます。


3:さらにレビューをつけると作品への注目度が集まりますし作家さんが見てくれることも。

レビューポイントがつくので、一定のポイントが貯まるとギフト券がもらえます。ポイントレースのご説明はこちら

新作ですとレビューで8Pもらえますのでぜひ挑戦してみてください。


ちるちる評価は
神=5
萌萌=4
萌=3
中立=2
趣味じゃない=1

となっています。
評価をつけてボタンを押すだけで評価が入ります。



トップページには直近30日間の得点ランキングが表示されます。
こちらにランキングされると注目度が一気にアップしますよ。
ぜひともおもしろい作品があったら評価をつけてみてくださいね!
先生への応援にもなりますし、毎年4月開催されるBLアワードに選出されますよ。

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