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【in中国】中国BLをネット小説からみる、黎明期から今までの略史

2019/11/04 15:45

2024/04/08 16:00

中国のBL規制が厳しいのは噂で聞くけど、実際は…?

 

 
ちるちるでも何度か取り上げた中国BL界隈の不幸。中にはBL作家の逮捕ニュースや、BLの中国語タグである「耽美」の使用が禁じられ、「純愛」というタグ付けになってしまった……などのニュースが記憶に残っている方もいると思います。
 
しかし近年、日本では『魔道祖師』を始めとする中国BL小説が流行し、新たなジャンルとして確立しつつあるのも事実。日本では盛り上がりを見せていますが、本場中国では今どのような状況なのでしょうか……!?
 
というわけで、今回は本国のBLに関する状況を詳しく調査してみました! 今中国では何が起きているのか……ぜひ最後までお付き合いください!

◆目次◆
1.すべてはネットと作家と読者から
2.BL関連書籍は“完全”に規制されているわけではない!?
3.プロからアマチュアまで!?中国のBLドラマCD文化

4.アジアから欧米へ

5.追い風、向かい風。今とこれからの中国BL

 

 

まずは中国BLの土台であるネット小説文化からおさらいして、近年の中国BLの様子を簡単にまとめていきたいと思います。

中国は90年代以降から経済成長に向けた動きが目立ちました。特に最先端のIT産業に目を付けた政府は積極的に国内に取り入れ、この流れによって中国でのネットユーザーが増加しました。この時期からネット小説のプラットフォームが徐々に形成され、2000年代に入ると現在まで繋がるネット小説文化が形成されました。

そんなネット小説は現在、中国で4.6億人以上のユーザーを有し、40億ドル (日本円(1ドル=150円時)約6000億円)規模の市場を生み出す文化となっています。

その中でも、女性向け小説の最大手である「晋江文学城」は中国で初めてできた女性向けの大型小説サイトです。その規模は女性向けネット小説市場の約80%を占めています。

 


登録ユーザーは6572万にのぼり、ユーザーの一日のオンライン平均時間は80分。

男女比は1:9、18-34歳のユーザーは全ユーザーの84%を占める。世界の約200以上の国、地域からの登録者を有し、海外ユーザーは全体の10%を占める。

※サイトデータ(2024年2月、HPより)


 
日本のサービスで例えるなら、「小説家になろう」より約10倍ほど規模が大きいサイトが女性向けに存在していることになるでしょう。日本の小説サイトとの一番の違いは、連載作家になれば、サイトでの連載で月々原稿料をもらえることです。

 

「晋江文学城」の作家収入システム:

・登録作家の場合:「投げ銭」のみ
・契約作家の場合:「投げ銭」+「VIP収入(購読料)」+「メディアミックス契約」

▶「投げ銭」は、読者がポイントを購入して「地雷」と交換し、作家に投げつけることによる収入。


(「地雷」と呼ばれるようになったのは作品が更新していないことを作者が「潜っている」と呼び、地雷で作家を水面下から水面上におびき出すための中国ネットスラングから)

・1元=100ポイント
・利益:作者とサイト半々
・作家ごとに読者貢献ランキングを持っている
 読者は作家に対して
  - 一般作家:累計1,000~2,000ポイント(約2,000円)
  - 有名な契約作家:累計3万~4万ポイント(約5,000円)
 を貢げば、その作家の読者貢献ランキング一位になれる。

種類換算日本円
地雷(100ポイント)   1元   約17円 
手榴弾(地雷×5) 5元   約85円
ロケット砲(地雷×10) 10元   約170円
爆雷(地雷×50) 50元   約850円  
魚雷(地雷×100) 100元  約1,700円
 
「VIP収入(購読料)」は連載における話ごとの収入。

 
・人気が集まった作品/作家(※一定文字数+ブックマーク数+コメント数、またはランキング入り)に編集者から、ポテンシャルを見込んで「契約作家になりませんか」との連絡が届くそれを承諾することで契約作家になることできる
・契約は5年固定から
・契約作家になると作品の「VIP化」ができる
  - VIP化=小説のキリがいいところ(基本第1章~10章)までは無料、続きを読みたい場合はその先が有料になる
  - 毎日3,000字以上の更新が必須
  - 利益分配は、初めての契約期間で作家6:サイト4、第二回以降は作家7:サイト3
 
メディアミックス契約による収入。


(「晋江文学城」では、メディアミックスの権利につき作品タイトルの横にアイコンがつく)
 
作品に人気が出れば、メディア会社や出版社からメディアミックス契約の申し出が届きます。アニメ・マンガ化、映画化、テレビドラマ化、ゲーム化、ドラマCD化、各言語の小説出版、それぞれ権利を売り出すことで収入を得ることができます。
 
もちろん今は他にも女性向けの小説サイトがたくさん存在していて、利益の分配がもっといいところもあります。しかしBL小説家で「連載作家になって収入を得ること」を広め、界隈を盛り上げたことから、「晋江文学城」は今でも界隈の礎であり続けています。

さらに「晋江文学城」は創作作品だけではなく、それらの“同人作品”(二次創作作品)も掲載することもできます。
 
(『魔道祖師』の二次創作作品)
 
そして「晋江文学城」作品の最大の特徴は“エロシーン”厳禁です。はい、エロは絶対NGです。(大事なことなので二回目)BL・BL以外を問わずここに掲載されるすべての作品は、性描写を直接的、間接的に表現することが利用契約で禁じられています。
 
2014年に「晋江文学城」のBLジャンル名は「耽美」から「純愛」に変わり、BL描写への取り締まりが一段と上がってしまいました。ネットでは「首以下の描写禁止」「セックスするときは消灯」と揶揄されるほど、性的な描写が本当に厳しく禁止されています。
 
「晋江文学城」は2019年にウェブサイトで掲載されている作品内の“性的描写”を巡って、行政の本社立ち入り捜査まで行われた事件が起こりました。これにより当サイトは2019年7月に15日間に渡って作品の投稿が停止されました。それ以降「晋江」では濡れ場シーンに対する規制が一層厳しくなっています。

そんな「晋江文学城」と真逆のコンセプトの小説サイトは「海棠文学」です。こちらは成人向けネット小説の最大手。作品を閲覧するには会員登録が必要な会員制ウェブサイトであり、18歳以上の成人のみユーザー登録ができます。また「晋江」と似ているVIP制度や投げ銭制も整備されています。

誰でも閲覧できるわけではないため、内容規制が厳しい中国でもネット小説の範囲内で“性的描写”を含む作品の投稿が許可されます。ストーリーで勝負する「晋江」とエロ武装の「海棠」は真逆の存在同士ですが、コアなBL愛好家は皆、“二刀流”使いです(片方は成人の特権ですが…)。

「晋江文学城」ではストーリー性のある作品の品揃えが豊富なため、「海棠文学」の作品は一転してエロシーン中心の作品が掲載されます。勿論ストーリー性+エロが両立した作品も数多くありますが、日ごろから至るところで規制されていた反動で「海棠文学」では“肉(濡れ場)がなければ海棠に有らず”の共通認識があります。ネットでは「晋江産」と「海棠産」という言い方で作品のエロシーンの有無を表現しています。

 

2018年あたりに界隈を揺るがしたBL作家逮捕の報道は、中国国内に留まらず海外でも話題になったことで記憶に残っている方もいるかもしれません。そのイメージから、中国国内の厳しいBLコンテンツの規制で完全にBLがタブー視されていると思う方もいるでしょう。しかし実際の中国でのBLコンテンツの近況は私たちが考えている程深刻な状況ではありません。

BLコンテンツが堂々と中国で日の目を浴びることは厳しい部分もたしかにたくさんあります。しかしコンテンツ自体が完全に禁止され、創作する人、それを楽しむ人達が違法扱いされているわけではありません。

 

実際中国ではBLに限らず、“不適切な表現”(性的描写等)の出版規制がされています。さらに重罪となるのは、無検閲の書物等を中国国内に郵送路で送ること、配布または持ち込みをすることです。

このような出版物の“性的描写”の規制、無検閲内容の取締等は中国に限らず他の国にも存在しています。さらに言えば、日本のように書店で商業BLが誰でも買えること自体が、他国からすればものすごく規制がゆるいという風に映るでしょう。

2018に起きた有名なBL作家の逮捕のニュースは、自身のBL小説(性的描写いわゆる“濡れ場シーン”を多く含む)を自分で印刷しSNSで販売していたことに対する無断出版、および不適切な文化の宣伝に関する罪で有罪判決を受けました。

 

これはBLコンテンツに限らず、どんな内容でも中国当局の検閲を通らなければ公の目に触れることすら許されません。例えば日本の大ヒットアニメ映画『鬼滅の刃』も検閲を通れなかったことから中国国内で上映されることが叶いませんでした。

このように規制されている対象は「無検閲の内容である」ということがキーワードです。言い換えれば検閲の壁を乗り越えられればBL小説も一般書籍と同様に出版することができます。ネット小説は認められる場所であれば出版も許可され、作家は執筆し続け、読者はそれを鑑賞し続けることができるのです。

 

 

中国BL小説は、最近漫画化されていたり、さらに「陳情令」や「山河令」のように実写化されるなどのマルチなメディアミックスが展開されています。

 

中国BLドラマCDはその中でも特筆すべきメディアミックスの事例となっております。中国のBLドラマCDはCDが流通しておらず、「猫耳FM」というオーディオサイトにデジタルで連載、販売されています。


 

中国のBLドラマCDは、元々は日本のドラマCDにならって、有志によって作られたものがはじまりでした。さらに日本と大きく異なる点は漫画原作はほぼなく、小説原作が多いということ。そのため長編で重厚な小説を、ドラマCD化することで聴き応えがある作品が大勢揃っています。
 
さらに最近は漫画×ドラマCDのコラボレーションで、視覚も聴覚も満たされる作品が増えました。近年はドラマCDの存在が徐々に公式化されてきて、プロの声優や有名イラストレーターを導入することで品質も目に見えて高くなってきているため、中国のBL界隈では最も注目すべきメディアミックスの一つと言えます。
 
最大のドラマCDサイトである「猫耳FM」も、例外なく表現規制の取締の影響を強く受けました。“耽美”に代わりBLを指すタグである“纯爱”の使用が禁止されているので、ユーザーがBLドラマCDを探すには直接検索をかける必要があります。とあるBLドラマCDプロデューサーによると「猫耳FM」はとても規制に注意深く、例えばキスシーンなどは2秒以上の尺を取ってはいけないなど、自主ながら細かい規制の中で作品を作らなければなりません

 

 

2010年代の中国BL人気小説の翻訳版の出版先はベトナム、タイ、韓国といった東アジアから東南アジア中心の市場でした。しかしちょうど2020年代に差し掛かったころから日本を始め英語、フランス語、ドイツ語などの英語圏から欧州まで広まりました。

 

 中でもグローバル化の波が最も顕著なのはなんといっても墨香銅臭先生の作品群でしょう。彼女の作品は北米でBL界として初の功績をおさめました。全3作品『天官赐福』『魔道祖师 』『人渣反派之自救行动』は全てSeven Seas Entertainment出版社から2021年に出版され、そして年明けには全ての作品が“New York Times’s ”の“Paperback Trade Fiction Best Sellers”にランクインしています!!

 

 (2022年1月 “New York Times’s ”の“Paperback Trade Fiction Best Sellers”ランキング)

 

(goodreadsの墨香銅臭先生の作品一覧)


さらにgoodreads(世界最大の書籍レビューサイト、Amazonの子会社)では全作品が星4以上を獲得しているという作家の人気ぶりも凄まじいです。 

 

 

このように現在の中国BL界隈はネット上ではある程度黙認をしてくれる雰囲気ではあります。しかし決して日本のような表現の自由が許されているような状況ではありませんし、目立ち過ぎた振る舞いは目を付けられやすいことも確かです。

 

しかしBL界隈に限らず、中国は様々な表現規制で巨大な人口を統一してきた歴史があります。言い換えれば中国の人々は規制の歴史を現在まで歩んでいき、「上に政策あれば下に対策あり」という文化でした。

 

作者としては、特に近年の中国BLの海外進出はこれまで経験したことがない現象だと思います。中国BL界隈に対する認知度が増えることで、代表的な作品以外にも徐々に人の目に触れていき、人気絶頂期から何年か経って改めて作品が注目されることが個人的にすごく嬉しい出来事です。

 

中国BL界隈はなんといってもBL作家のほとんどが20代から30代の若者が中心です。墨香銅臭先生は20代後半で『魔道祖師』を完成させ、Priest先生も20代前半で『山河令』の原作小説『天涯客』を完成しました。

 

確かに当局からの規制はまだまだ大きな影を落としています。しかし薄暗いトンネルの中にいるような中国BL界隈にも、近年では徐々にその先の僅かな光が見えているように感じます。BL界隈を支えている若き作家たちを始め、国内の作品だけではなく海外の作品も受け入れるBLが大好きなファン層の存在はとても大切です。

 

最後に、この苦境の中でも逞しく成長し続ける中国のBL界隈で、これからの未来を作るBLを愛する若者たちの力で現状を変えられることを願っています。
 

◆◆◆


いかがだったでしょうか?ここまでお付き合いいただきありがとうございました。筆者としてはまだまだ語りたいことが沢山ありますが、それはまたのお楽しみに! 

 

コメント17

投稿順 | 最新順

匿名2番さん(7/7)

羅小黒戦記の監督が二次創作について言及してるんだけど、
公式でBLやるのはマナー違反だとか、エロ無しBLをBL扱いはダメ。だとかやりに来られる日本とはだいぶ違う感じがした。

羅小黒戦記監督のインタビュー
キャラクターに設定やカップリングを与えるのが二次創作です。
もしすべて公式の設定通りにやるなら、二次創作とは呼べませんよね?
同人の魅力は“オリジナル設定(私設)”にあります。キャラを違う設定で見てもいいし、関係性の設定が公式通りでもかまわない。
男同士でも、男女でも、女同士でもよくて、どれもが妄想上の関係性であり、それほど違いません。
自分の好きな作品を見つけて。彼らはみんな宝物です。…


日本だと中華ゲームで公式イケメンブロマンス展開あって公式がBL二次創作にイイネしただけで、
公式でBLやるのはマナー違反だ!BL二次創作にイイネするな!2人を同性愛関係のように言うのはマナー違反だ!中国は規制がゆるすぎる!って炎上してたから…な。公式にも腐女子いるんだけど。イヤなら見るなって思った。日本はBL自由に書ける国は…全然違うな

匿名2番さん(6/7)

人権映画の話してる人いるっけ?別の話題と勘違いされてません?エンタメBLの話題ですよ。
まぁ少女漫画でもフェミニズム的な要素取り入れた作品は多数あって、BL作家には男性も多いから明確には分けられないけどね。
おっさんずラブの脚本も男性だし。創作ダウンロードサイトでゲイ向けタグ、BLタグの見ても正直違いは無いに等しい感じ。ゲイ向け=ガチムチ、ショタ。BL=細マッチョなイケメン。ってぐらいか。でもガチムチショタ好きな女性もいるし、細マッチョなイケメン好きな男性もいる。
アメリカだとBL作家の半分は男性って言うし、タイBLがたくさん作られてるのもタイのLGBT率が非常に高いからっての聞いたことある。
商業BLの露骨な恋愛描写が苦手な腐女子もたくさんいるし、女子向け二次創作でも人気はバトル系の作品が多かったり。
BL原作の二次創作も多いけど、原作は商業BL的な恋愛ストーリーというよりバトル系(18禁原作も多い)。

スバルの「中華BLは女性向けのジャンプ、ミステリー」というのは当たってるなと思う。ほんの数十年前までは日本でもこのようなストーリー構成の長編BL原作アニメがたくさん作られてたのは驚きだった。
公式BLはダメだと言われて規制に追込まれてしまったんだろうな。
公式で裸みたいな少女や男女は良くて、BLはダメってマジでド直球の規制よ。

匿名4番さん(2/2)

BLって男性同性愛を主題にした女性向けの作品全般のことでは?
エロにあらずんばBLにあらずなんて初めて聞いた
エロ無しに限定して「ライトBL」って区別する言葉もあるけど、BLって言葉にエロ必須なんて意味は無いと思います
TLに対応する言葉だと思われてるのかな?
誤解の無いようにエロ無しに限定する話題のときはライトBLって言ったほうがいいのかも

匿名6番さん(2/2)

言葉の定義を正確に分けたほうがいいのでは。
ごちゃごちゃになってる。

日本のBLとは、男性同士の恋愛を描いた女性向けの性描写ありの本のジャンル。
男性同性愛を描いた作品全般を、BLという言葉が指しているわけではない。
最近の例だと、古市憲寿のアスク・ミー・ホワイや高山真のエゴイストは、BLとは言わない人も多い。
特に、ゲイである高山の自叙伝エゴイストはBL特有の萌えがないから。

BLとは何かと言えば、結局どの雑誌に掲載されたか、どのレーベルから出版されたか、だと思う。
BLと言わず、女性向けのエロなし男性同性愛作品といえば誤解がないのでは。

匿名2番さん(5/7)

言われなくてもみんな要望ぐらい出してるんじゃない?
BLドラマのコメント欄で軽くふれただけでも共感の声大量に集まるぐらいだし。
私も直接聞いたことあるけど、ドストレートにエロ無しはBLに非ず的な返答しか無かったな。完全にタブー扱いでモヤッとした…。
中国の規制事情だけじゃなくて日本のエロ無しBL規制も話題にしてくれないとどんどん書けなくなってくよ…。
だってどう考えても昔のほうがエロ無しBLの規制緩かったじゃん。昔の日本は中華BLみたいな長編BLアニメが普通に作られててビックリしたよ…
今こんなの作れる?どれだけ規制にならされてるの?

腐女子マナーやる人達はエロ無しブロマンスとわかればBL原作作品にまで乗り込んできてBL扱いしてはいけません〜ってやりはじめる過激さだからさ…要望だけじゃ無理だよ

匿名5番さん(4/4)

私は個人で要望出したことありますが、何も返信とか無かったです
声を上げてない人はあまり居ないのでは?ゾーニングについてなんかはSNSで何度も話題に上がったりしている以上知ってるとこもあるだろうし、そのうえで現状維持なのかなあと
事情はよく分かりませんが
そんな現状なので、分けた雑誌欲しいなーというのをどこで主張したりしていけば良いのか分からず、結果、ちるちるで話題に出るのではないかなと思います

匿名6番さん(1/2)

なら、自分で小説を書くか、出版社に要望を出して雑誌を創刊してもらえばいいのでは
出版社も仕事なので、売上が見込めれば初期投資の少ない電子から乗り出すんじゃないのかな
ちるちるに愚痴を書いていても、あまり意味ないよ

匿名2番さん(4/7)

一時期エロ無しはBLじゃない派が乗り込んで来てマナーの布教してましたね。BLのような低俗なものじゃない崇高な愛の物語…というBLサゲをBL原作でも聞かされるのかと…
公式側が強い絆で結ばれたファンタジーブロマンス時代劇(中華BL)という形で売り出したんですね。
公式が強かったから撤退してくれたけど…(-_-;)

恋愛描写が無かろうが、性描写が無かろうが、同性愛者が異性愛者に変わることはないし、BLかどうかを決めるのは作者なのに、
なんで一ファンが勝手に決めてマナーという形で他のファンを追い出しにかかるんだ?とモヤモヤ
本来は友情、性愛、愛情は共存するもの。BLでありブロマンスでもある。それの何が悪いのか。
作者のインタビューと中華BLの考察が載った文学雑誌「スバル」では中華BLは2人が相思相愛でありながら、少年漫画の主人公のように「友情・努力・勝利」の関係性を持つ。女性読者のためのジャンプ、ミステリーといったことが書かれてるのに。

中華作品は一般向けでもBL需要狙ったものが多い。性愛描写、恋愛描写はなくて、真の友(意味深)?ですよ〜とやりながら、戦い忘れて一緒にいたいからって理由で2人で同棲はじめたり。膝に乗せて頭を撫ぜてみたり。
見てる側はあっBLですねっ。サービスシーンありがとうございますって。
ノルマ的に性描写入れなくてもこれで全然いいと思うんですよね。

ひたすらエロありきでエロ無し、特に愛や絆がメインのBLになると商業ではまともに書く場所すら無いというのはかなり深刻な規制だと思うんですけどね

匿名5番さん(3/4)

ブロマンスは、男性同士の、恋慕を含まない、強い絆を主軸にした作品のジャンルです
性描写があろうが無かろうが、そこに恋慕が含まれたらBLです
BLのLは「ラブロマンス」なこと分かってない人そんな増えてるんですか?
海外の方には男性同士のラブロマンス映画も結構あるので、差別化の為に、ブロマンスというジャンルが確立されたのに、それを「BL=エロ」認識で元の定義歪めるのこそマナー違反
中華BLジャンルにわざわざ足踏み込みながら、自分が楽しんでるジャンルはBLなんかじゃないそんな低俗なものじゃないという見下しでブロマンス定義使うのはナンセンスだし、作者さんに失礼
そういう人こそがマナー違反者であり作品を楽しむ資格無し、と言いきってはねのけた方がいいです
向こうから自身の定義するマナーを常識扱いして他者をマナー違反者扱いして追い出そうとしたのですから

匿名2番さん(3/7)

日本は全年齢向けBLになると規制だらけですよ。中国は規制だらけで大変だーって…………えええ?
日本は少女雑誌、男女向け雑誌では「BLは住み分け」って言われてまともに書けないし、ゲームやアニメだと「公式でBLはマナー違反」「ポリコレが」って言われてまともに書けないし、BL雑誌だとエロ無し作品、恋愛メインじゃない作品はBLじゃないって言われてまともに書けない。名作がアニメリメイクされた際はブロマンスに改変されてBL扱いすらできなくされてしまったり。魔道祖師ですら「アニメ版は性描写無しのブロマンスだからBL扱いするのはマナー違反」って人が大勢来てました。
 
今BLとしてまともに書けるのってホントに短いページ数で極限までストーリー削ったエロ特化のラブストーリーぐらいじゃん。他の方も言ってるけど、エロ無しBLの行き場がほんとに無い。
BLは少女漫画派生だから、日本でも昔は中華BLのような長編全年齢向け作品がたくさんあって、一般向け作品のような雰囲気のBLアニメも作られてたのに…

中国のスマボゲームで中華BL意識したブロマンスイベントがあって、公式が二次創作BLイイネしたり人気があったけど、そこに男性達が噛み付いていって「日本のゲームで公式がこんなことやったら大炎上モノだぞ!BLはゾーニングしろ」「2人をBL扱いするな」って公式掲示板まで乗り込んでいって酷かったですよ。普段裸同然の少女のキャラは表現の自由だと言ってるような男性達が。性描写一切無い健全なストーリーにゾーニング強要してくるのはなぜ?
これのどこが日本のBLは自由なの…???

本来BLは健全な少女漫画なのに今や完全にゾーニング必須の18禁扱いで規制だらけ。なんで本来全年齢向け少女漫画なのに、エロありきなの?

匿名5番さん(2/4)

日本のBLも好きだから、そちらをsageるようなのは好かないし嫌だけど、それでも、エロありきって考えでエロノルマみたいになってたりそれでエロにページ割いた結果展開が早くなっちゃったりとかが多い日本の商業BL見てたら、海外の方のBLにばかり注目が行ってしまう要因を自ら作りにいってるようにしか見えないということが正直、あります。
実際中華BLや某神話BLは普段BLに馴染みが無い人も沢山読んでるし、そういう方々は決まって「ストーリーの面白さ」「関係性の多様さ」に注目されてます
ストーリーが面白いなかで、BLを摘まみたい、ってタイプの人が多く、そういう方々が中華BLとかに流れていっている現状。
日本のは、フェチ特化が強すぎて、そのフェチ部分もほぼエロ要素に絡んだもの。だからこそ、エロ好きには趣味が合えば刺さるものがありますが、その作品でしか見られない関係性やストーリー、世界観を求めている方には手に取られない。
独自の関係性描写は後回しでエロにばかり力入れたりそこにばかり拘りを詰めているとそりゃ、尖ったものは人をそれだけ選びますので、自然と手に取る人は限られますし、自らふるいにかけにかかってる、というのが今の界隈の印象ではあります…。

匿名5番さん(1/4)

私と同じような意見が多くてびっくり。やっぱりここ数年エロの回数増やしてのエロでページかさ増しみたいな商業BLが増えまくったことによるモヤモヤ感って結構な人が感じてるよね。昔から商業好きって人も最近のはエロにどれだけ手っ取り早く行けるか重視傾向だって憂いていたし。
ライトBLがpixivコミックの方から何作か出ててそれも人気だからこそ、全年齢向けレーベルとか欲しいですよね
じゃないとBL=エロ定義の人がエロ無しを追い出したがったり少女漫画枠に入れようとしたり(でも少女漫画好きには「BL苦手だからすみわけして」と言われる始末でエロ無しBLの行き場が本当に無い!!)する風潮止まらないし、作品もますますエロ一色になってBLジャンル自体がAV扱いされるし……。
BLをTLの対扱いしてる人が居るしまつなので、全年齢向け男女ものに少女漫画があるように、全年齢向け男男ものになにかほしい、っていうかBLの本来の対は少女漫画なのに何故エロありきで……って不満がヒートしてしまう

匿名4番さん(1/2)

規制の厳しい中国のほうが魔道祖師みたいなストーリー重視で大作のBLが出てくるの不思議だよね
日本ってこういう大作BL少ないよね
ストーリー重視や、エロ無しBL中心のBL雑誌があればいいのにな
昔はJUNEがあったけど
雑誌作りは出版社の編集者が努力してくれ

匿名3番さん(1/1)

商業誌では、たまにエロが取り除いたら物語が全然成立しないものがありますし、逆にR18でもそんなにエロもなく修正だけが違うものもありますので、
分けることでエロシーンやストーリーに対する期待調整もできます。

日本にもエロシーンの有無で分けて欲しいですね…

匿名2番さん(2/7)

「海棠文学」では“肉(濡れ場)がなければ海棠に有らず”の共通認識があります。ネットでは「晋江産」と「海棠産」という言い方で作品のエロシーンの有無を表現しています。

日本の方がだいぶ酷いな…。日本だと晋江産的な立ち位置の雑誌が存在しないから、エロがないとBLじゃないって言われて低レビューつけられたり、存在すら許されないような勢いでぶっ叩かれたりだから。
日本でも住み分けしてほしいよ

匿名2番さん(1/7)

全年齢向け「晋江文学城」とエロ特化の「海棠文学」で明確に住み分けされてるんですね。日本でも晋江文学城的な全年齢向けに特化したサイトがあればいいのに…w

晋江文学城から重厚なストーリーの長編人気作品がたくさん生まれる一方で、規制のゆるゆるな日本は年々ストーリーがエロ特化になって売上の関係なのか巻数が短くなっていったのは…なぜ?って思ったんだけど、規制がゆるい成人雑誌から名作が生まれないのと同じなんだろうな。
日本の少女漫画や少年漫画も性描写規制は厳しいけど、鬼滅のような大ヒット作が生まれるのは性描写規制のおかげもあるんじゃない?日本BLが特殊なだけなんだと思う。
ジャンプが日本BLのように規制ゆるゆるになったら、どれもこれも成人雑誌のようになり、ストーリー重視の大ヒット作が生まれなくなるというのは容易に想像つく。同性愛異性愛関係なく、性描写を規制した中でしか描けない作品はあるし、長編ヒット作は性描写禁止の枠の中でしか育たないのかも

匿名1番さん(1/1)

「地雷で作家を水面下から水面上におびき出す」「地雷を作家に投げつける」で笑ってしまった
違う意味なんだろうけど、なんて物騒な…w

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