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1300年前のモテ男攻×健気受!? 上質なBL構文を求めるあなたへ

2019/12/16 14:40

キャラ濃すぎ! 男たちの恋愛巨大感情を雪路凹子の美麗絵と読む

 

新元号・令和の世になってから半年以上が過ぎました。今年の漢字も令和の「令」が選ばれましたね。「令和」の典拠は万葉集の「初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」という一節であると言われています。

そんなエピソードもあって格式高い印象が強い万葉集ですが、実は「残念」な男たちの恋愛模様が赤裸々に綴られていることを知っていますか?

 

ざんねんな万葉集』著:岡本梨奈/イラスト:雪路凹子

 


万葉集の収録歌数全4516首の中からイタい歌ばかりを集めた“万葉集逆ベスト版”。人気古文講師の著者がわかりやすく解説してくれる一冊です。見目麗しい男が踏まれながら鼻血を流して嬉しそうに微笑んでいる…「大好きなきみに踏まれたい」表紙からワクワクが止まりません!

イラストを担当しているのは、ちるちるでも人気の雪路凹子先生。雪路先生が描く耽美でロマンチックな美男子達が織り成すマニアックな恋愛エピソード、そのギャップが癖になること間違いなし!

さて、なぜちるちるでこちらの本をご紹介しているかというと、もちろんBL妄想のネタ探しにぴったりだからです!(笑) 収録されているものの多くは男女の歌ですが、腐女子的にも“エモ”を感じる歌ばかりなんです。

例えば大伴池主(おおとものいけぬし)が詠んだこちらの一句。

相思はず/あるらむ君を/怪しくも/嘆き渡るか/人の問ふまで
(めっちゃ嘆いててすみません 失恋しました)


実はこの句は、池主が上司である大伴家持(おおとものやかもち)に贈った三種の歌のうちのひとつなのです。家持が国守として赴任した越中(現在の富山県付近)で出会い仲を深めていったふたり。家持には妻がいましたが、単身赴任中の家持に池主は恋心のような感情を抱き…? しかし池主は越中から転勤することになってしまいます。自分はひどくショックを受けているのに平然としている家持を見て、失恋を確信したのでしょうか。イタ切ない!

池主の出自について確かなことはわかっていませんが、一説によると家持とは従兄弟にあたる間柄だったとも言われています。上司と部下であり、(もしかしたら)血縁関係でもあった家持を想って詠んだこの歌、激重恋愛感情を読み取らざるを得ないと思いませんか? 家持は妻がいただけでなくプレイボーイ(クズ素質あり)だったそうで、ここから始まるモテ男攻め×健気受けのBLの可能性について考え始めてしまいました。なんてBLの導入文みたいな歌なんだ…!

最後に、筆者が腐女子心をくすぐられたお気に入りをご紹介します。

来て見べき/人もあらなくに/我家なる/梅の初花/散りぬともよし
(誰も見に来ないし散っていいよ ごめんね)

二つなき/恋をしすれば/常の帯を/三重に結ふべく/我が身はなりぬ
(お前のことを考えると メシも喉を通らない)

このようにざんねんな万葉集には、ちょっとイタくて切なくてぶっ飛んでいてキュン…とくる、BL変換余裕な歌が盛りだくさん! こんな万葉集の楽しみ方もまた一興!! ではないでしょうか。素敵なイラストと詳しい解説を見ながら、お気に入りの歌を探してみてください♡

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コメント2

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気になりつつ買わなかったのに!再掲見たらね~気がついたら注文完了してました…

あああああ 比喩の情緒をぶっ飛ばした訳文が、たまりません。

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