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腐女子“萌え活”エッセイ。心温まる、体格差男子の「車内で見えた絆」

2020/01/25 14:45

あの瞬間このBL――『家族になろうよ』倉橋トモ

 


実家からの帰路。自然に囲まれた田舎の冬は午後7時で既に真っ暗。ホームで寒さに身を震わせながらも、しばらく待つと電車が到着。温かい車内にほっと息をつき、空いているシートに腰を下ろした。

都心に近づくにつれ、徐々に人が増え始め、気付けば空席はゼロに。田舎とは違うどこかせわしない空気に、「明日からまた大学か…」と憂鬱になりながらも、実家の温かい空気を思い出し安らぐと同時に、寂しさも込み上げてきた。

しばらく電車に揺られていると、乗車してきた男性二人組が私の目の前のつり革に手を掛けた。一人は背が高く180cmくらいあるだろうか。大きなキャリーケースを持っているのを見て、「帰省してたのかな」と何となく考えながらぼんやりしていると、男性二人は会話を始めた。

「次はどこ行こうか、スキーも良いな。」
「俺はスノボ派。」
「じゃあスノボにしよっか。」

聞こえてくる会話からして、帰省ではなくどこか旅行に行っていたのだろうか。旅行なら大きいキャリーケースを持っているのも説明がつく。一人で納得していると、次の会話に思わず腐女子の血が疼いてしまった。

「ところで今日何食べる? 外食も良いけど少し疲れたよね。」
「確かに……家にカップ麺はあった気がする。」
「じゃあそれでいっか。」

なんと……。一緒に住んでいるのか。一緒に住んでいてしかも旅行に行くとは相当仲が良いにちがいない。幸せそうな二人の纏う温かい空気の中、実家の家族に思いを馳せながらも、寂しさは薄れ、心は優しい温もりに包まれた。

妄想が暴走してしまいそうになるのを抑え、眠気がピークだったこともあり私は静かに瞼を閉じた。目が覚めると二人の男性はもういなかったが、先ほどの穏やかな日常会話を思い出し、癒しのダウンに包まれながら電車を後にした。

その日常的な温かな空気……。ふとあの作品が読みたくなった。“絆”を描く、愛に満ちたハートフル・ストーリー、倉橋トモ先生の『家族になろうよ』である。幼馴染同士の関係が友情から恋情へ少しづつ変化し、その間に家族のような強い絆を感じられるこの作品。

まさにあの電車に乗っていた二人組の日常感溢れる幸せそうな様子が、当たり前のように傍にいる幼馴染の関係性にマッチしており、寒い冬にはこのほのぼの癒されるハートフルストーリーが心に響くはず。二人の馴れ初めを描いた『いつか恋になるまで』の上下巻を読むとさらにストーリーに深みがでる。ぜひ『家族になろうよ』とあわせて読んでみてください。

 

家族になろうよ』作:倉橋トモ



あらすじ
つきあって8年になる千秋と和馬。ある日、彼らの元へ涙を流しながらやって来た幼なじみ・巴は言った
「あゆをお願いっ…!」
そうして、突然“パパ”になった彼らの生活は一変! 知識ゼロからの育児、仕事と両立する難しさ、邪魔される夜の営みetc…あゆの存在は、2人の心と関係にも変化をもたらして…?

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コメント2

投稿順|最新順

匿名2番さん(1/1)

たまにスーパーでも2人で仲良く買い物してる男子いますよね。他の友達も来るのかもしれないけど「どういうシチュ?」と私もちょっと思ってしまいます。萌。

匿名1番さん(1/1)

記事もいいですが、シリーズ登録を早くしてほしい。関連作品表示だけではピンと来ない。

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