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【in中国】ストーリー重視で広がる世界観!中国BL小説ジャンルガイド

2020/08/11 13:00

魔道祖師のドラマCDが配信、アニメがオンエア予定!最近は中国のBLが熱くなる?!



日本で『魔道祖師』のドラマCDを配信しているMiMi FMでは現在『偽装の落ちこぼれ』と『魔道祖師』の2作品しかありませんが、中国語版の「猫耳FM」では様々な小説をもとにしたドラマCMが配信されています。
 

中国のBL小説はネット小説から広がり、連載の量も非常に多いです。その中で、読みたいものを探しやすくするため、「カテゴリー」、つまり日本でいうところの「ジャンル」がとても発達しています。作家がどんなジャンルを書いているか、そして読者がどんなものを読みたいか、その需要と供給を素早くマッチングできるような仕組みになっているのです。


今回は中国のBL小説において不可欠な「ジャンル」の中で、日本ではあまり見かけない特徴的なものを紹介していきます!


時代劇

 

いわゆる「歴史もの(架空含め)」です。中国のコンテンツというと「宮廷」「武侠」「三国」などを連想しやすいですが、実はそれ以外の世界観もあります!


【仙侠】

《天官赐福》(2020)アニメから


「仙侠」は「武侠」ものと大まかな世界観は似ていますが、「武侠」と違って「仙侠」の世界には妖怪や神様が登場します。
 
中国の道教を中心に物語が発展し、神話を多く用いるのが特徴です。神界、仙界、人界、妖界、魔界、冥界が存在しており、武侠よりも浮世離れした儚げな物語が多いです。
 
「武侠」を任侠のような仁義が働く世界と表現するなら、「仙侠」は人と世界、出会いと別れ、私欲と社会的な責任、このような様々な葛藤と矛盾を描きます。


【民国】

《鬓边不是海棠红 Winter Begonia》(2020)テレビドラマから
 
中国における「民国」は、約1911年~1945年の間になります。清の滅亡、新しい中国の始まり、文明開化時期を迎え(日本でいうと明治~大正のような)、戦乱はありつつも近代文化が花開く時代でもあります。
 
女性は「チャイナドレス」、男性は「長袍馬褂」か「スーツ」。背景は上海や南京、北京が多く、いずれ終わりが訪れるのを知りながら生きていくさまが描かれます。
 
例えるなら映画『さらば、わが愛/覇王別姫』のような哀愁が漂い、逆らえない時代の流れの中で生きる人々を描いた話が多いです。


未来ファンタジー

 

架空の未来・近未来を描く、まるで映画やテレビドラマのような大作も続出しています!

 

【SF】
《残次品》(2017)小説から
 
宇宙や銀河にまつわる話も多く、その中ではガンダムシリーズのような「モビルスーツ」を中心に広がる話もあります。
 
テクノロジーが発達した未来、人類は空のさらに向こうの世界を追い求めたり、すでに人類を越えた存在になっていたりします。さらにワームホール、ブラックホールなどの設定を用いて、時空を越えたり、常識を超えた体験をしたりします。
 
どんな未来でも宇宙と比べて人間はちっぽけな存在で、最終的に時間や空間を越え、愛する人の元に戻る物語が多いです。
 

【終末】
 
《废土与安息》(2019)小説から
 
SFと少し似ていますが、退廃的でサイバーパンクな世界観がメインで登場します。映画で例えると、『ブレードランナー』や『マッドマックス』のにように、極限的な環境の中で生きることを大前提にしたサバイバル物語が多く見られます。
 
味方であったり、敵であったり、人ならざるものであったり……様々な選択を迫られ、希望と絶望を繰り返すなかで恋をして肩を並べて生きる話が多いのがこのジャンルです。


ラノベあるある

 

日本のラノベでもよく見かける「ラノベあるある」を中心に展開するBL作品も増えています!

 

 【生まれ変わり】


《魔道祖師》(2020)ドラマCDから


日本でいうと「逆行」の概念と似ていて、同時に「異世界転生」もこのジャンルに含まれます。
 
昔の記憶をもって生まれ変わるというチートな設定に、「過去と同じ過ちを繰り返さない」、「過去のうっぷんを晴らしたい/復讐したい」や「過去を忘れて新しい人生を謳歌する」と、様々なパターンの物語が存在します。
 
このジャンルとほかのジャンルを組み合わせた作品も多数存在します。やはり人間は後悔するものであり、こんな風にやり直しがきいたらどんなに良いだろうとしみじみ思ってしまうジャンルです。


【無限流】
《死亡万花筒》(2018)ドラマCDから
 
無限流とは、中国版の「小説家になろう」のようなサイト「起点文学網」からはやりだした文体です。
元々はラノベのように、主人公がほかのキャラクターとチームを組み、未知なる力によっていろんな世界(無限の世界)に飛ばされ、その世界で冒険し成長していく物語が多いです。
 
例えば漫画『GANTZ』では、戦いを終えると次の場所に転送され、終着点もわからずに戦い続けていき、やっと陰謀/世界の真実を知らされるように、BL小説においてはその冒険の中でお互いを知っていくうちに背中を預けるような仲になり、カップルが生まれます。
 
このジャンルはよく「SF」や「ホラー」と組み合わせられ、ブロマンスだけではなく、ラノベのようにドキドキしたサスペンス物語を楽しめる読書体験ができます。


***
 

中国のBL小説は、規制が厳しくなりつつあるため、がっつりとした恋愛ものよりも世界観の形成に力を入れるようになってきています。
 
「愛情」に届きそうな曖昧なブロマンス作品となり、世界観のしっかりとした物語として読み手の幅が広がるのも、中国のBL小説の特徴といえるかもしれません。

記者:首長鹿

コメント6

投稿順|最新順

匿名5番さん(1/1)

どれも気になるジャンル!
ファンが日本語訳してたりするけど...
ちゃんと公式が翻訳本出して欲しい...

匿名4番さん(1/1)

 ちるちるさんの紹介記事で知った「魔道祖師」が原作の実写版「陳情令」の
DVD版を先日購入しました。どハマりしまして毎日の生きる活力ですww

 目と心の保養に本当イイです。ファンタジーなのに嘘くさくなく、
お金もかけられていて、BL発祥の国の民ながらも、かなり羨ましく感じました。
表現統制事情は大変みたいですね。

匿名3番さん(1/1)

>>1番さん
BLが犯罪なのではなく、性的な描写が入るのが犯罪で、また映像化される際には性描写の部分が削除され、愛の部分が深い友情ということに改変されるらしいです。

匿名2番さん(1/1)

懲役10年の作家さんまだ解放されてない

????BL中国では犯罪なし,BLが好きな人は多い,私は中国人です,機械翻訳

匿名1番さん(1/1)

中国ってBLは犯罪なんじゃなかったっけ??
小説家逮捕されてたよね?
なのに映像コンテンツめちゃくちゃあるし意味がわからない…どうなってるの???

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