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【ソムリエ本気セレクト】絶対に読んでほしい!注目の新刊 2020年7月版

2020/08/10 13:00

号泣必至の感動作も理想の攻め様も♥読んだら薦めたくなる4作品



嘘だろ……もう8月だなんて……!(笑)
ようやく梅雨が明け、日中の気温も上がってきた今日この頃、いかがお過ごしですか? 時勢的に外に出るのが難しいということもあり、おうち時間の一環としてBL作品を読み漁るという贅を極めている方も多いのではないでしょうか。

さて、先月に引き続き今月もBLソムリエが注目の新刊をピックアップ♪ 遥かなるBLの海から今イチオシの4作品をレビューとともにご紹介していきます。快適なお部屋でたっぷりお楽しみください!

 

秘めし恋心か兄の想いか…

兄が遺した恋のゆくえ』作:暮



あらすじ
βの兄・晴樹亡き後、αの一樹は一冊の日記を携え、向日葵の咲くある田舎町に向かった。
たった一人残された、兄の恋人でΩの幸人に会うため。そして、“ある願い"を叶えるため――。
一樹は自分の性別をβだと偽り、幸人とのぎこちない共同生活をスタートさせるが…?
ほろりと沁みる、長く淡い恋の結末。

ソムリエコメント
季節は夏、舞台は田舎。オメガバースもので、未亡人みのあるキャラが受け。「おっ、これはエロくなるな」との印象を受けた筆者、己の思考の単純さを未だかつてないほど恥じました……。
本作のテーマは亡き兄の恋人との同居。主人公の一樹が自分の性を偽ってまで幸人と同居する理由に涙腺決壊待ったなし……! 受け・幸人の病弱さにも実はワケがあって、それがまた涙を誘うんです! 兄と恋人間の愛、兄弟愛、そして弟が兄の恋人へ向けた愛。3つの異なる愛の形がオメガバース設定によってより強烈に読者の胸に刺さる作品です。
じっとりとした暑さが伝わる書影も印象的で、読後再び見返してみれば、庭を彩る向日葵の描写に涙が溢れること間違いなし!

【萌え!の声(ちるちるレビューより一部抜粋)】

切なくて優しくて、心に沁みる作品でした。
オメガバース作品にあるヒートセックスや番になる行為など
過激な描写は一切ない。
人によっては物足りなさを覚えるかもしれないけど
こういうフラットなオメガバースがあってもいいと思う。
夏空と咲き誇るひまわりとΩとα。
夏の暑い日差しと熱を感じるようでした。
痛いけど優しい物語。梅雨明けのよく晴れた日に読み直したい。──はな0415さん

 

読後に分かる、泣けるタイトル

果ての荒野でバカンスを』作:赤河左岸

 

あらすじ
惑星開拓の任務についているシンは、
毎日、地球にいる友人で技術者のルキヤに定期報告をしている。
夜ごと、ルキヤを想ってAIとの擬似行為をする自分に自嘲しながら、
想いを伝える日を待ち望んでいた。
赴任して3回目の誕生日、ついに地球へ帰還する日を迎えて――。
他、森の奥深くに住む美しい青年と子どものBLおとぎ話「ふたりぼっちのエバーアフター」、
好意が気持ち悪い“蛙化現象"の青年の恋を描く「蛙の王子様」も収録した、
静かに、だけど心に届く長編読み切り集!!

ソムリエコメント
BLでは珍しいSFもので片思い。「面白そう!」と直感で手に取ったものの、前出の『兄が遺した恋のゆくえ』に続き、ボロ泣きしてしまった一冊……。泣いた分の水分補給しないと……。
地球から遠く離れた惑星に単身赴任中のシンと地球にいる技術者のルキア。生体ロボットとして制作者のルキアに擬態できるAIとシンとの掛け合いに「いつかこんな時代がくるのかなぁ」と未来へ想像を膨らませたのも束の間、AIから明かされた衝撃の事実にしばらく放心してしまいました……。地球からシンを送り出したルキヤの気持ちを思い泣き、そして「魂だけでは不足かい」というセリフに泣き……。そこにきてこのタイトル! レビューでも多くあったコメントですが、とにかくネタバレなしで読んで頂きたい作品です!

【萌え!の声(ちるちるレビューより一部抜粋)】

ちるちるさんの『表紙買いしたいBL』に入選されていてそのコメントですごく気になって購入しました。
読んだ方の心に1番残ったセリフがなんだったかすごく知りたいです。
私は
“魂だけでは不足かい”
が読後、心にへばりついて取れません。
地球と宇宙、離れ離れの恋人(?)たちの話はもしかしたら世の中には数あれど、ありきたりな物語と感じないのはこういうセリフ選びの秀逸さがあるからだと思います。
(中略)
それとカバーをはずして広げた時さらにこの本の世界観完璧だな…と感じます。上に見える表面だけでなくカバー全体すみずみまで世界を逃さないような本なかなかないです。
ぜひ読んだ方カバー外してみてください!
まさに表紙買いしたいBLでした。──まつ871さん

 

一途に頑張る秋田弁男子に萌え死ぬ

マイスイートホーム』作:幸田みう

 

あらすじ
秋田ですくすく育った悠は、
義理の従兄弟・旗彦のことが大好き!東京の大学に通うため上京し、偶然にも旗彦と運命(?)の再会を果たした悠は、
ひょんなことから一時的に『夢の同居生活』をスタートさせる。しかし、初恋の人との共同生活に浮かれる悠を前に、
旗彦は「年下に興味ないから」と笑顔で言ってきて!?ちょっといじわるなイケメンサラリーマン×甘えんぼ大学生の、ピュアピュア同居ラブ♡

ソムリエコメント
明るく前向きな健気属性に秋田弁が加わって可愛さマシマシ♥ 頑張る年下受けに元気をもらえる作品です!
大好きだった義理の従兄弟と再会し、何とか自分も恋愛対象として見てもらえるように奮闘する純朴青年・悠。その一途な姿に「悠~! いけ~! がんばれ~!」と運動会で我が子を応援する母親のような気持ちになります(笑)。年下は興味ないとバッサリ言い放った旗彦が徐々に悠のいる生活に馴染んでいく過程も絆され属性好きにはたまりません! 想いが成就してからは意外にも悠のほうが押せ押せで、大人ゆえに色々と考えすぎてしまう旗彦よりも男らしく見えるシーンも!?
疲れた心に優しい秋田弁が沁みる、癒し系BLでした♪

【萌え!の声(ちるちるレビューより一部抜粋)】

悠がとにかく純真天然培養むっく無垢な秋田の純朴っ子で、ほわほわとして受け身がちに見えるのですがいざという時には驚くような行動力をみせる暴走ピュアわんこです。
そんな悠に感化されて、抑え込み気味だった旗彦の気持ちが引きずり出されていき、悠に乗っかられながら想いを吐露したシーンのセリフにはジーンとしました。
あの流れで自分から服を脱ぐ悠、最高です(親指)。
マイスイートホーム。
ふたりで暮らす甘くて居心地のいい家…になるまでの序章のようなお話しで、表紙と各話扉絵の旗彦と悠のお互い気を許し合っている距離感や甘い空気感は見ているだけでも癒されるのですが、それをしっかりと感じられるのは最終話ラストまでおあずけなので、ぜひとも甘さをさらに乗せた続編を希望致します。──アキタさん

 

見よ、これがド攻めの風格だ!

そんなに言うなら抱いてやる』作:にやま



あらすじ
昼は冴えないヒラ社員。夜になれば、視線ひとつで腰を砕く“男たらし”。
夜遊びを心から愛する男・裏川忍は、2つの顔を使い分けて人生を謳歌していた。
馴染みのゲイバーに、いけ好かない営業部の“プリンス”、表屋ヒカルが来るまでは…!
以降というもの、毎晩のようにやって来るヒカルのせいで夜遊びも叶わない。ノンケのはずだが、どうやらお目当ては自分らしい。それならば。
「1回くらい遊んでみるか? …安心しろよ。俺セックスうまいから」
そうして一方は隠したまま、もう一方は知らないまま。夜だけの関係が始まった―――。

ソムリエコメント
ちるちるレビューランキング1位のホットな作品ということで読んでみれば……これはズルい! ズルすぎる! 何でこんなにハートを射抜いてくるんだ~ッ! とにかくオスみが強いオラオラ攻めを堪能したい方必見!
ボサ髪・冴えない眼鏡のヒラ社員が夜になると、泣く子も黙る超絶モテ男に豹変!! これぞ正真正銘のバリタチです! 筆者、ここまで「オトコ」な攻めに久々に出会ったことに興奮しております(笑)。そんなド攻め・忍が、昼の顔を隠して社内のプリンスと持て囃されるヒカルをとろっとろにしていくのですが、ヒカルがまたノンケのくせにエロいこと! キスだけでイキそうになるところ、ベッドで無自覚に忍を煽る様子など見どころ満載です♥
溢れる攻めの色気に酔いたい……。そんな攻めツウの皆さまはぜひ!

【萌え!の声(ちるちるレビューより一部抜粋)】

にやま先生といえばやっぱりガチムチの肉体美!すごく絵がキレイなので、毎回堪能させていただいておりますが、今回はもう攻の忍にメロメロでした。
受のヒカルは容姿端麗のナルシストで、でも天然でかわいくキャラがたっていて、営業部のエースというわりには(笑)、子供っぽくてかわいいツンデレです。
でもやっぱり、今回は攻の忍が半端ない…!
バーで忍がヒカルを口説いていくところから、もう忍の色気がムンムンで、かっこいい。あんな男に誘惑されたら絶対堕ちます…。にやま先生の作品ではワンコ攻が多いイメージだったのですが、今回はもう色気がすごい遊び人。キスする顎の角度からしてエロい! ──しばいぬさん

 
***

以上、4作品のご紹介でした!
「新刊はアツいうちに読め」と801ことわざ辞典に記載されているように(笑)、ぜひ皆さんも気になる作品はどんどんチェックしてみてくださいね!

担当BLソムリエ:白米盛子
拗らせ気味な古の腐女子。色素の薄いロン毛受が好物。夜明けも黄昏も嗜むが、よく心が折れる。

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