ついに2014年はBL界で電子書籍元年が実現か
10月30日に夏目イサク先生のコミックス『いかさまメモリ(2)』が発売されました。津田と中野はいったいどうなるのか？ そして描きおろしも大充実で雑誌派の方も満足な内容です。この巻で完結なので見逃せません。
ところでこの『いかさまメモリ(2)』は紙と電子が完全同時発売となっています。
電子書籍レンタル「Renta!」では10月30日の昼12時から配信を開始しており、BL界にも紙と電子の完全同時配信の流れがやってきたようです。
昨年までは、紙の本が書店に並んでから、早くてもだいたい3ヶ月は待たないと電子化されないという業界の慣例のようなものがありました。
紙の販売が落ち着いた3ヶ月後に、やっと電子化されるという流れだったのですが、2013年に入ってからスパンが最短1ヶ月ぐらいになり、ついに今年の春には新書館から発売された斑目ヒロ先生『理想の恋人』が書店発売日の数日後の電子化まで短縮されました。
その後もテスト的に数冊が“ほぼ”同時発売され、相互の売れ行き状況を見極めた結果、今回ビッグネーム作家の完全に同時発売となったと思われます。
今後『いかさまメモリ(2)』の売れ行きが電子、紙ともに影響が出ないことがわかれば、ビッグタイトルに関して紙と電子の同時発売が一般化されると思われます。
2014年は、2010年のiPad発売以来、毎年言われつづけてきた「電子書籍元年」がBL漫画界で静かに実現するかもしれません。
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