BL情報サイト ちるちる

BLニュース

BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。

大航海時代へタイムスリップ!冒険活劇BLファンタジー 『FLESH&BLOOD1』

2009/10/08 00:00

海賊、タイムスリップ、並行宇宙…あらゆるファンタジー要素が盛り込まれた FLESH&BLOODシリーズ。紹介は2回目です!実はこのシリーズは13巻まで進んでいて、お互い想い合っているというのに、いまだに思いを遂げられない焦れ焦れな展開。気を持たされて、すかされて…こんな展開に身もだえする貴女に特別プッシュのシリーズなのだ!

 ファンタジーと呼ばれるものの中には、近未来等のSFもの、吸血鬼・狼男・妖精等々の人外もの(これもかなり萌えます)、全くの架空の世界を描いたもの、いろいろとあると思うのですが、中でも私の好きなものは“海賊もの”です。たしか、初めて読んだ海賊ものは水壬楓子さん作『コルセーア』でした。架空の海・モレアを縦横無尽に駆けめぐる海賊たちを、恋愛だけに留まらず、国の威信をかけた小競り合いとか、一族や兄弟の確執とか、いろんなものを詰め込んだお話に夢中になって読んだものでした。
 こうやって海賊ものにはまった私が、次に手を伸ばしたのは、海賊もののシリーズとしては『コルセーア』よりも古い松岡なつきさん作『FLESH & BLOOD』だったのは、当然の流れではないかと思います。

 この『FLESH & BLOOD』は、大航海時代を舞台に、史実に基づいた実在の登場人物たちと、現代から大航海時代にタイムトリップした海斗という高校生と、海賊船のキャプテン・ジェフリーや乗組員という架空の人物たちが絶妙に入り交じっていて、そこには全く違和感がありません。
 また、巻き起こる事件や出来事も、史実を元に起こっているので、まさしく歴史物という側面も持っています。

 海斗は現代からタイムトリップをした高校生という設定なので、ジェフリーたちが生きている時代に起こった出来事を勉強しているので、これから起こることを知っているわけです。
 ジェフリーはイングランドの海賊で、海斗に一目惚れします。海の男だけに、少々節操がなかったりしますが、海斗に惚れたら海斗一筋になるほどの溺愛ぶり。また海斗もだんだんとジェフリーに恋をし始めるのです。が、スペイン海軍のビセンテも海斗の透視能力(歴史を知っているから持てる能力なんですが)を自国のために生かしたいと、スペインへ連れて帰ろうと虎視眈々と狙っていたりするので、メインカップルの恋愛は、すんなりと進んではくれません。
 ビセンテに攫われたり、ようやくジェフリーたちに救出されたと思ったら、今度は海斗が病気に罹ったりして。しかも、大航海時代には不治の病である結核だったりするんですよ。現代なら、きちんと治療すれば治る病気なのに!
 こういった「一緒にいる時間はたっぷりある」と思いこんだ恋人たちに、実際は邪魔が入りまくってすれ違ってばかりという展開や、思い通りにならない時代設定等々が、このお話の醍醐味なんでしょうねぇ。

 しかも、シリーズ13巻まで進んでいて、もちろん海斗もジェフリーもお互い想い合っているというのに、いまだに最後までいってないという、なんとも焦れったい展開となっております。こんな展開も、結構萌えポイントになっているんですけど、これって私だけじゃないですよね? 少々不安なんですが。

 また、その時代のこともかなり詳しく述べられていたりするので、「へぇ?、こんな法律(決まり?)があったのねぇ」と感心することしきり。たとえば、海斗がエリザベス女王の晩餐の席で、マニング主教毒殺の嫌疑をかけられるんですが、とある法律を逆手にとって無事無罪を勝ち取ったり。そのときに受けた拷問とか、無罪になる代わりの焼き印とか痛い目にも遭いますが、それも海斗・ジェフリー・ナイジェルたちの絆を深めるエピソードとなっています。

 実在の人物が登場するときは、わりと史実通りに話が進んでいくので、世界史の勉強にもなるんじゃないかと思うし、世界史がお好きな方なら、きっと興味深く読めると思います。
 それと、色っぽいシーンがほとんど出てこないので、その手のシーンが苦手な方にもオススメだし、BLを読み始めてまだ間がないという方にも、優しい展開なのではないでしょうか。
 もちろん、お話自体も非常に面白いというのがいちばんのオススメポイントです。タイムスリップして、不安で仕方のない海斗が、ジェフリーと一緒に生活していきながら、どんどんと逞しくいい男に成長していくのも、読んでいて楽しみなことの一つです。
 この先、海斗がどれくらい頑張るのか、ジェフリーとの恋愛はどうなるのか、海斗の親友・和哉はどうなっちゃったのか、ビセンテやナイジェルはこのまま引き下がるのか?
 いろんなことがまだまだ起こるだろう『FLESH & BLOOD』楽しみでなりません。

紹介者プロフィール:あけみ
周りには腐女子だとカミングアウトしていませんが、 そろそろ家族にはばれているんじゃないか?と、 戦々恐々とした毎日を送っています。 それでも、BL中心の生活から逃れられるのは まだまだ先のようです。

関連作家・声優

コメント1

投稿順 | 最新順

匿名さん

Flesh&blood

初めまして、最近ネットでドラマCD123と聴く機会が出来、この本のファンになりました。私は現在海外在住のため、中々簡単に本やCDが手に入りにくかったり(非常に高くなったり)のためつらいのですが・・少しでも情報が知りたいと思いまして、よかったら色々教えてください。

アクセスランキング

最新BLニュース

オススメニュース

最新のコメント

PAGE TOP