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漢字で妄想！「無理、入らなねーよ！ やめっ……んぁぁぁっ！」
竹書房「バンブーコミックス Qpaコレクション」から発売された、蔓沢つた子先生の初コミックス『くさかんむりに化けると書いて』。みなさんもう読まれましたか？

ちるちる編集部では、タイトルに触発されて「くさかんむり」の漢字をいろいろと調べてみました。いやぁ漢字っておもしろいですね。

納得できるものもありますし、何故？ という漢字もあります。

例えば「くさかんむりに母と書いて」

「苺」
という漢字がありますが、お母さんってストロベリーな感触なのでしょうか？ 「父」「兄」「弟」などいろいろ当てはめたくなりますが、残念ながら該当漢字がありません。

続いて「くさかんむりに右と書いて」

「若」
だからといって「左」と書くと「老」ってならないのが漢字の難しいところ。大人になると漢字が覚えられないのも納得？

 さて、「くさかんむり」の他に「かんむり」で調べみました。

すると「あなかんむり」というものが出てきましたよ。これをつかった漢字には「空」「窓」などがあり、開放的な雰囲気がありますよね。

しかし実はやっかいな「あなかんむり」。「穴」というだけにいろいろ想像力をかきたてる魔力を持った「かんむり」なのです。

では

「あなかんむりに大きいと書いて」

なんと読むでしょうか？

「突」
さわやかなイメージのあった「あなかんむり」のいきなり汚された感がすごいですね。

「無理、入らなねーよ！ やめっ……んぁぁぁっ！」というシチューエーションを一字で表すことも出来る優れた漢字です。

さらに旧字体では

「あなかんむりに犬と書いて」

「突」（機種依存で表示されない場合もあります）
という文字だったようです。

これは「犬を究めた」宮緒葵先生を一字で表したような素晴らしい漢字ですね。

それでは

「あなかんむりに幼いと書いて」

なんと読むでしょうか？

これは「窈」という字になります。

「ショタ」
ではありません。「よう」です。歌手の「一青窈」の名前にも使われていますね。

この字の意味は「奥深い。かすか、くらい」と説明されています。

最後に「穴に至ると書いて」

「窒」
という字もあります。「ふさがる」という意味です。

こちらは「ぴったり」という意味なのか「苦しい」という意味なのか、ちょっと判断しづらいです。あなたはどのように使用しますか？ BL的にはどちらも萌える雰囲気がありますけど…。
 
今回は、「かんむり」をつかっていろいろと遊んでみましたが、漢字の構成は

「偏（へん）、旁（つくり）、冠（かんむり）、脚（あし）、構（かまえ）、垂（たれ）、繞（にょう）の七種類」（漢字辞典）

ということです。

あなたもBL新語を創ってみるものおもしろいのではないでしょうか。