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十三分間フレンズ。 

2014/05/17 17:27

記憶リセットアニメがヒット中!記憶リセットBLもけっこうあるぞ
トモダチの記憶が一週間で消えるてしまう、ぼっちのクラスメイト・藤宮香織。主人公・長谷祐樹は、それでも香織と友達になりたいと願う。一週間の記憶を綴って、巡って、二人はトモダチになっていく。何度も、何度でも――。

アニメ化された『一週間フレンズ。』が人気です。雑誌『ガンガンJOKER』ではどちらかというと地味だった連載がアニメ化されること自体が驚きの出来事でしたが、それがヒットしてコミックスもこんなに売れるとは!

さて、記憶がある時点でリセットされてしまったり、失われたりする作品はBLにも数多くあります。

1時間リセット!
1週間どころか1時間で記憶がリセットされてしまう作品にはこんな小説があります。
『寄せては返す波のように』六青みつみ/イラスト:藤たまき

“エリィは、おれの好きな人。でもエリィが好きなのは別の人。おれは身代わり”
記憶障害を持つルースは、忘れないようにそれを手帳に記した。研究所所長のエリィにとって、一時間程度しか記憶が保てないルースは、都合の良い存在なのだ。だからエリィは、去った養い子に似た容姿のルースを気まぐれに所長室に呼びつけ、身代わりに抱く。一方的で身勝手だけど、あなたが好き――。切なくも 愛おしい恋物語。

記憶が続かないのをいいことに、身代わりの慰みものにしてしまう攻め。1時間あれば、欲求解消には十分な時間ですね。男性向けエロマンガだと、けっこう短時間で都合よく記憶がなくなる作品がありそうです。
ところが即物的な欲求以上のモノを相手に求め始めると、時間が足りない! ここがポイントです。

13分間リセット!
こちらはさらに時間が短くなって13分! 13分しか記憶が持ちません。
『明日も愛してる』安芸まくら/イラスト:深井結己

朝、櫂は知らない部屋のベッドで目が覚めた。ついさっき、眠りにつくまで櫂は十八歳だった。しかし窓に映る自分の姿は、どう見ても高校生には見えないほど くたびれていた。「現在のおまえの年齢は35歳」…枕元に置かれたファイルにはそう書かれていた。戸惑う櫂の前に現れたのは、ツダと名乗る見知らぬ男だっ た。男に自分の「ハウスキーパー」だと告げられた櫂は驚くが…。―永遠に繰り返されるせつなく甘い愛の物語。

13分っていうのは、何かちょっと用をたすにはいい時間なんでしょうか。レビューを見てみますと

しかし読了後、きっと『13分間の恋愛なんて悲しすぎる』、という考えは変わっている筈です。
題で書いたように、私達は外野。彼らの世界に触れた時、きっと何かが違ってみえる。(縞々さん)

13分しか記憶が持続しない主人公の一人称という、「え?それで展開できるの?」な導入に、ビックリしました。
(中略)
最初は櫂に感情移入しながら読むんですが、当然ですが私は13分過ぎても記憶はちゃんとあるから、何度も同じ場面を繰り返すたびに苦しくなってきました(しのさん)

レビューにあるように、13分あれば恋愛はできることを証明した上、とても感動でき、また色々と考えさせられる作品になっているのでぜひとも一読ください。
記憶喪失モノは、喪失した人のまわりの人達に多大な心労をかけるところが魅力なわけですが、この作品はそんな周囲の人達に感情移入してしまいます。

記憶リセットモノは時間設定が大切
こうして複数の作品を見ると、記憶リセットモノは、時間のスパンがけっこう重要なことに気が付きます。

“一時間”ならすぐに記憶が消えるのでエロ陵辱向け! この名でエロマンガ、AV、風俗店など続々登場しそう。

“一日間”だと陵辱するにしろ、仲良くなるにしろ、中途半端な時間で作品にしづらい。ストレートに行くより時間軸にひねりが必要かもしれません。

“一週間”であれば、相手のいいところがわかってきて楽しい時期。もうちょっと時間があれば…という口惜しさが切ない。学生時代だと絶妙の時間じゃないでしょうか。

“一ヶ月”は「ひと夏の経験」が体験できる十分な時間。短期間に切なく激しい恋に憧れる方には十分堪能できる! リア充作品になりそう。やるせなさ、切なさは減少。

“一年間”はラブラブの場合もあれば、もう飽きたよという場合もある微妙な時間。そろそろ記憶をリセットしてくれないかなぁ、とレディコミ、昼ドラ、火サス的なドロドロ下心あふれる展開になりそうで、これはこれでおもしろそう!

時間のスパンによってずいぶん作品の傾向が変わってきますね。

ランダムに記憶がリセットする設定
ところで記憶リセット時間を予め知っていると計画的に行動することができます。が、普通はランダムに消えたり、誰かによって記憶を消されたり、予定外で記憶が消えることのほうが多いような気がします。

故意に記憶を消されてしまう作品
『君のいない夜』和泉桂/イラスト:雨澄ノカ

ある夜、大学生の瑛人は、自宅の前で倒れていた青年を助ける。
もう……、離れたくない──
 初めて会ったはずなのに、そう呟いた彼は、驚くほど整った美貌の持ち主だが、懍という名前以外、自分のことをなにも教えようとしない。
俺を知ってるだろ? 本当に覚えていないのか?
何度も繰り返し、そう確認してくる懍に、瑛人は初めて会ったと答えるしかなかった。だけど、どうしてだろう、彼と一緒にいると安心できる。彼のことを信じたくなる── そんな自分に驚いていた。たったひとりの運命の人を求めて、ふたりの恋が始まる!!

この作品は事ある毎に邪魔者に記憶を消されてしまいます。
そうすると、記憶を消す側をどうにかしようと考えて物語が進行するので、またちがう見どころが出てきそうです。

不定期に記憶がリセットされる場合は、いろいろ対処法を探すために頑張るか、ただただ周囲が翻弄される様を切なく観察するという無力感あふれる内容になってしまうので、やはり定時記憶リセット設定というのは、希望っぽいところが残されている分、救いがあるのでしょう。

また時間リセットはコミックはあまり見つからず、小説と馴染みが深いというのも興味深いです。

壮絶な記憶リセットモノをここまで見てきました。が、面白い作品を読みかえすときはそこだけ「記憶リセット」したくなりますね。

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