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天才ゲイ数学者の悲劇 映画『イミテーション・ゲーム』

2015/03/22 11:00

2018/03/01 11:00

検死の結果は自殺だった。彼はきちんとベッドに横たわった状態で発見された。
そして口からは泡を吹き、その脇には食べかけのリンゴが落ちていた。

天才数学者・アラン・チューリング。
彼は現代コンピューターの父とも呼ばれる業績をあげたにもかかわらず、ゲイであることから職を追われ、化学治療でホルモン投与を受けるなどの屈辱を受けたあと、1954年、42歳で自ら死を選んだのでした。

現在公開中の映画『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』、そのチューリングを、『SHERLOCK』で有名なベネディクト・カンバーバッチが演じています。
この映画は、本筋の話題よりも、セックスシーンがあるかどうか?といったことが公開前の話題になっており、主演のカンバーバッチもその話題にはうんざりしていた様子でした。
しかし公開後のレビューを見ると、どの感想も非常に評価が高く、評判以上の出来のようです。

第二次大戦中、連合軍はドイツ軍の暗号を発信するシステム・エニグマ機に手こずっていました。その解読のために英国情報部は数学者アラン・チューリングに白羽の矢を立てたのです。
彼はこの暗号システムを読解すべく、プロジェクトチームの中心となり、ついにその暗号を解読、ドイツ軍に打撃を与えたのでした。

しかしその任務は、高度な情報を扱うために、家族や親しい関係の人間にも極秘となっており、チューリングは母親からもあまりよい顔をされなかったようです。
任務から解かれた後、彼はある事件がきっかけで同性愛者ということが英国情報部に知れてしまいます。それが悲劇の始まりでした。
彼はあまりに多くの情報を知っていたため、彼が敵国から同性愛をネタにされ、脅されて情報提供することを情報部は恐れたのです。
そのため彼は同性愛禁止法違反という理由で逮捕された上、女性ホルモンを投与されるなど強制的な治療をされるのでした。当時、彼はイギリスで世界でもっとも先進的なコンピュータの開発に携わっていましたが、その驚くべき計算力を見ることなくこの世を去りました。

チューリングは一旦、歴史からその名を消されましたが、最近になって再評価が進み、映画が作られ名誉が回復されました。
そしてイギリスは今、同性愛者の権利に対してもっとも敏感な国のひとつになっています。

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コメント4

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これ、観たいなと思っていましたがまさかゲイの話も出てくるとは!
現代だと自殺まで済んだかもしれないですね。
でも、今の時代も人種、民族などの偏見があってビックリすることがあるので、偏見と言うのは残酷なものだなと思いました。

秘密は保険の一部。
これ、本の『日本人とユダヤ人』で読んだのですが、そうすることによって根本的には家族を守っているんだそうです。
知っていなかったらしゃべることはできないから、秘密にすることは保険の一部と考えるようです。相手を信用し切るということと、何もかも話すこととは別。国家機密を扱う人の家族は理解しておいた方が良いんじゃないかと思います。

映画はまだ観ていないので、鑑賞後はまた印象が変るかもしれないです。

ところで、
>口からは泡を吹き、その脇には食べかけのリンゴが落ちていた。
・・・白雪姫?

『イヴ・サン=ローラン』といい、映画の中では語られなかったとはいえこちらも天才数学者の『ビューティフル・マインド 』のジョン・ナッシュといい、天才は同性も好きらしいヽ(‘ ∇‘ )ノ?

20世紀最大の天才、コンピュータ、とくればアラン・チューリング。この映画は学術方面の方々の間でも話題になっているようです。色んな意味で注目作ですね!

明日観に行く予定です。ちるちるさんに先を越されました(;´Д`)

アラン・チューリングがゲイだとか何も知らずに観にいってびっくりしましたが、本当にいい作品でした。カンバーバッチの演技(特に終盤)が素晴らしい!!!

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