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2児の父、妻にゲイであることを告げる そして…

2015/08/23 10:46

つらい告白

「言わなくちゃいけないことがあるんだ…」
私は妻に声をかけ、キッチンテーブルに座りました。

「………………」
胃を蝶々結びされている感覚、言葉が出てこない、気が滅入る…しかしなんとか言葉を絞り出したのです。

イギリスのラグビープレイヤー、キーガン・ハースト選手(27)は2児の父親。そんな彼はリーグのプロ選手として初めて自分がゲイであることを告白し、そして妻との離婚を決めました。



君のせいじゃないんだ


私が言葉を切り出しても、彼女は黙りこんでいました。
なぜそうした思いに私が至ったのかを話すと、二人とも感情がこみ上げ、いっしょに泣き出しました。
彼女はほとんど私に聞くことはしませんでした。この告白はあまりにも突然すぎて何も考えられなかったでしょう。


キーガン選手の結婚生活は、最近順調とはいえませんでした。
奥さんは、結婚生活がうまくいかないのは自分のせいだと思うようになっていたのです。しかしそれは彼女のせいではないことを理解してもらうため、彼はゲイであることを告白したのです。


彼の生い立ち 妻との馴れ初め

キーガン選手の父親は彼の生まれる前に家族を捨てていたので、母親はキーガン選手を含めて3人の子供の面倒を見なければいけませんでした。
彼は、11歳の頃からラグビーを始め、そのかたわら建設業、ドアボーイ、工場で働きました。

彼女はいたりいなかったり。ただ15歳になって、二人の男子に特別な思いを抱きました。
「私は葛藤し、こんな気持を持ってはいけない…と思ったものです」

「世間では、16歳にもなれば、彼女をデートに誘ってそのまま一夜を共にするぐらいしなくちゃいけないといわれます」

ラグビー男子かくあるべし、という世間の要請は彼にとってつらいものでした。
18歳の彼にとって、人生には否定的で希望のないものでしたが、しかし誰にも打ち明けることはできなかったのです。

「そして私はドアボーイとなり、そこで働いていた妻と結婚したのです。
19歳のとき付き合い始め、その1年後には娘が授かり結婚します。
結婚したときは、残りの人生と彼女とともに過ごすものだと思っていました。
彼女を愛していたし、結婚できてうれしかった」

心は取り繕っても体がきしみ始める

しかし心の底ではそのように思っていなかったのです。
プロのラグビー選手になり活躍めざましい彼でしたが、体が拒否反応を示し始めました。
日曜の試合が終わると、そのまま歓楽街に繰り出し一晩で11リットル(20パイント)以上の酒を煽り、朝の5時30分に寝て、6時に起きるという生活。彼の心が安らぐ場所はピッチ上だけだったのです。

「当然、妻は私を問い詰めます。他の誰かと何かあるんじゃないか…
でも誓って彼女を裏切るようなことはしていません。そしてそのときはカミングアウトするくらいなら死んだほうがマシと思っていました」

そんな生活が続き、数ヶ月前のある日、彼はふと思ったのです。
「私はいったい何者なのか…そう、私はゲイなんだ…」
気持ちの整理がつきました。

彼はキャプテンでしたが、チームメイトも突然のカミングアウトを理解して協力してくれたことに、正直驚きをかくせなかったようです。

「後悔なんかしていないし、何も怖くない
私と同じ立場にいる選手もきっといるでしょう。そうした選手には自分の気持ちに素直になれといいたいです」

子供にはまだ早すぎる

しかしキーガン選手は、彼がゲイであることを7歳と2歳の子供にこのことは言っていません。
「子供にはこのことを理解するには早過ぎます。私もなんと言っていいのかわからないのです」

キーガン選手は、8月16日の試合に、公にゲイであることを表明してから、初めての試合に臨みました。


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