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ニアなら推理小説だ! 萌えずにはいられない和製ホームズ&ワトソン

2015/09/28 14:22

2018/03/01 14:22

火村×アリス、御手洗×石岡…本家もびっくりの夫婦っぷり!

世界各国の腐女子、BLファンを萌えさせたイギリスの海外ドラマ『SHERLOCK シャーロック』。男性同士の一歩踏み込んだ関係を表す“ブロマンス”という造語も、すっかりお馴染みとなりましたよね。

類稀なる頭脳と才能で事件を解決するホームズと、友人として時には作家として、彼の活躍を支え読者に伝えてくれるワトソン君。言わずと知れた、ミステリにおける探偵役&語り手の代名詞であり、唯一無二の相棒という姿で私たちを萌えに萌えさせてくれる存在でもあります。

そしてその関係の形に差はあれ、日本でも、これまでオリジナリティ溢れるホームズ&ワトソンが数多く誕生してきました。本家と同様にラブラ……息の合ったコンビネーションに、妄想がはかどりすぎること請け合い!

今回はそんな日本のミステリ小説、特に現代作品から、萌えるホームズ&ワトソンシリーズを記者が勝手にピックアップしておすすめしたいと思います!


本格推理と萌えをどちらも味わうなら!

1.有栖川有栖「作家アリスシリーズ」
第1作目は1992年刊『46番目の密室』。探偵役である英都大学社会学部の准教授・火村英生と、彼の友人としてワトソン役を務める推理作家・有栖川有栖を巡るシリーズです。

火村は“フィールドワーク”と称して実際の事件現場に赴く少々変わった犯罪学者で、その明晰な頭脳と推理力で数多くの難事件を解決してきた名探偵でもあります。女嫌いで無愛想でクール……と、どこか他人と一線を引いたような彼が唯一心を許す友人は、大学時代からの付き合いである有栖川有栖(アリス)だけ。

このコンビが、気の置けない友人同士として何でもない日に互いの家に集ったり、火村の誕生日を30過ぎた独身男2人ちょっといいレストランで祝ったり、はたまた“新婚ごっこ”と称する掛け合いを繰り出したりと、普段の会話ややり取りで、何かと腐った読者を萌えさせてくれるナイスカップルなのです!
まさに公式が最大手。記者はもう何度「お前ら結婚しろ」と思ったか知れません。

「分厚い小説は苦手だなぁ」という方には、麻々原絵里依先生が表紙イラストを手掛け、内容も厳選し厚みを抑えた新装丁版のノベルズが角川ビーンズ文庫から発売されていますので、こちらもおすすめ。BL界で活躍する麻々原先生の火村&アリスは、スタイリッシュで萌えも倍増ですよ♪
なお麻々原先生は同シリーズのコミカライズも担当されていますので、漫画派の方も楽しめます!

さらに神谷浩史さん(火村役)、鈴村健一さん(アリス役)ら人気声優陣が集ったドラマCDも制作されており、本格モノとしては異例の女性人気を誇っていることが窺える作品です。


現代萌え推理小説の元祖!? 作者も認めるコンビ愛

2.島田荘司「御手洗潔シリーズ」
1981年刊の『占星術殺人事件』が泣く子も黙る第1作目。主人公は、超天才的な知能を持つ御手洗潔(みたらいきよし)、相棒は作家として彼の活躍を世に送り出す友人・石岡和己。2人はとある事件がきっかけで出会い、以来共同生活を営む親しい仲に。

完全超人のようなステータスにも拘らず人間的に欠落している御手洗(しかもイケメン)と、そんな彼を尊敬し、心配し、そして大いに振り回されながら、誰よりも傍で支える石岡君。家事全般、御手洗の心身のバランス、依頼人との橋渡しに至るまで、唯一の理解者として彼が果たす役割は少なくありません(しかもイケメン)。

2人の関係があまりに友人の枠からはみ出しているせいか、作中で登場人物の女性から「あなたたちホモなの?」と突っ込まれる始末。作者もファンの期待を自覚しているとしか思えません……。

なおこちらも原点火先生によって、『ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録』というタイトルでコミカライズされていますので、漫画派の皆さんもぜひチェックしてみてくださいね♪


殺人はちょっと…そんなあなたに“日常系ミステリ”

3.坂木司「ひきこもり探偵シリーズ」
当初この記事ではいわゆる本格推理小説だけを紹介をするつもりでいましたが、「萌えるホームズ&ワトソン」のテーマでこの2人を外すわけにはいきません……!

同シリーズは、坂木氏のデビュー作『青空の卵』を含む『仔羊の巣』『動物園の鳥』までの3部作を指すもので、語り手でありワトソン役を引き受けるのが、平凡なサラリーマンである坂木司。そしてシリーズ名の由来にもなっているひきこもりの名探偵・鳥井真一がホームズ役に当たります。

物語は、日常の謎を扱ったミステリです。プログラマーという外出不要な職業を選び、大人になっても変わらず部屋に閉じこもったままの鳥井に、少しでも外の世界に触れてもらおうと、彼のマンションに通い続ける坂木。自身が体験した不思議なできごとを語るたび、鳥井はほんの少しの情報から見事に答えを導き出していきます。

2人は、幼い頃のトラウマと中学時代のいじめが原因でひきこもりになってしまった鳥井に、クラスメイトだった坂木が救いの手を差し伸べたことがきっかけで唯一無二の親友に。以来ずっと、鳥井の世界は坂木を中心に回り続けてきました。

坂木が一緒なら出かけられる、人にも会える、彼のために絶品の手料理を用意して待っている、彼が泣けば自分も泣く……と、鳥井が抱える「坂木依存症」は重度のもの。まるで赤ん坊が母親を求めるように、全身で坂木の存在を欲しているのです。

鳥井の天才的な推理もさることながら、彼らが、謎がひとつ解けるたび、人としてひとつ成長していく様子もシリーズの見どころ。なおこちらも藤たまき先生によるコミックスが発売されています。


まだまだいる! 愛に溢れた探偵&助手たち

4.京極夏彦「百鬼夜行シリーズ」(京極堂シリーズ)
90年代半ばから00年代、最もミステリ系の二次創作界隈を賑わせたのはこのシリーズだった気がします。
実写映画も公開されたため、タイトルを知っている方も多いのでは。

特殊能力、妖怪がらみの事件など、一筋縄ではいかない作品ですが、仏頂面の拝み屋・京極堂こと中禅寺明彦、華麗なる名探偵・榎木津礼次郎のWホームズに、いじ(め)られワトソン役・関口巽というメイン3人衆だけでも充分キャラ&関係性萌えできるシリーズ!
コミカライズ、アニメ化、ドラマCD化もされています。


5.北山猛邦「名探偵音野順の事件簿シリーズ」
2008年刊『踊るジョーカー』、2009年刊『密室から黒猫を取り出す方法』の2冊の短編集が刊行中。
比較的新しいシリーズながら、世界一気弱な名探偵・音野順と、その才能に惚れ込んで探偵事務所を開いてやるに至った友人の推理作家・白瀬白夜の関係が、早くもホームズ&ワトソン萌えのあいだで話題となっています。

山中ヒコ先生が文庫の帯コメントを寄せていたり、山本小鉄子先生がコミカライズしていたりとBL作家からの評価も高い注目のシリーズ!


6.麻耶雄嵩「メルカトルシリーズ」
タキシードに蝶ネクタイ、黒マントにステッキにシルクハット。推理力は確かなのに、時代錯誤なファッションセンス、傍若無人で傲岸不遜な性格と、成人男性としてはいいとこなしの“銘”探偵、メルカトル鮎が主人公。助手である売れないミステリ作家・美袋三条をいじり倒している時だけとてもイキイキするドSの変人でもあります。

同シリーズには木更津悠也&香月実朝というホームズ&ワトソンも登場し、このコンビの歪んだ関係も人気。
しかし麻耶氏の作品は、推理小説というには少々ハードな内容で好き嫌いが極端に分かれることでも知られており、ミステリ初心者向きではないかも知れません……。

ちなみにシリーズとは全く関係のない単発作品ですが、同氏の『あいにくの雨で』も萌えミステリとして一読の価値ありの1冊。麻耶作品は刺激が強いよ…という方にもおすすめの切ない青春ミステリです!


7.高里椎名「薬屋探偵シリーズ」
日常の中で妖怪が起こしたとされる、不可解な事件の依頼を請け負い解決する“妖怪雑事相談所”――それが、超絶美少年の薬屋・深山木秋、長身黒髪の優しげな店主・座木、助手見習いである赤髪少年・リべザルという毛色の違いすぎる妖怪3人組が営む「深山木薬店」。
ホームズ役は秋の独壇場、そして助手の座木、憧れの2人に追いつこうと奮闘するリべザルがWワトソンとして活躍します。

3人に加え、友人の妖怪や人間、刑事に至るまで、様々なジャンルの“イイ男”たちが次々登場しまくる、ファンタジーとしてもキャラ萌えミステリとしてもおいしい作品です♪ちなみに文庫版のイラストを担当しているのは唯月一先生。


8.有栖川有栖「学生アリスシリーズ」
作家アリスシリーズと並び進行している有栖川氏の人気シリーズ。

語り手の名前は同じ有栖川有栖ですが、作家アリスシリーズの過去編というわけではなく、全く別の時間軸で展開されている物語。1作目『月光ゲーム』は有栖川氏のデビュー作でもあります。

こちらのワトソン役は推理作家を目指す大学生の有栖川有栖で、探偵役は彼が所属する推理小説研究会の部長・江神二郎。聡明温厚で多くの信頼を集める人物なのに、4回生を何度も繰り返している謎多き大先輩江神さんの推理と、そんな彼を尊敬し無自覚に懐くアリスの可愛さが見どころです。

さて、記者の熱弁だけが目立ってしまったこの特集、いかがだったでしょうか。

冒頭にも触れたとおり、『シャーロック・ホームズ』という作品は探偵&助手の代名詞と言われるほどの歴史的偉大作。そのためそこに憧れ、生み出されてきたホームズ役&ワトソン役は日本国内だけでも数知れません。今回の特集も、どれも好きな作品ばかりでオススメを厳選するのが大変難しかったです。

各紹介文には記者の主観と妄想が盛り込まれていますので、どんな風に萌えるかは……実際に読んで確かめてみてください! そしてぜひ皆さんの好きな和製ホームズ&ワトソンも教えてくださいね♪

記者:神谷浩未

関連作家・声優

コメント5

投稿順|最新順

匿名4番さん(1/1)

クラシックなホームズを愛してる私には^^;どれもダメ〜。
真似しないで新しい形で推理小説を作って欲しい。

匿名3番さん(1/1)

こういった一般小説って、予想外に萌えが詰まってることがあるんですよね!!もちろん、物語としてとても面白いから最高です。

匿名2番さん(1/1)

すごく参考になりました…!
永久保存版です笑

匿名1番さん(1/1)

普段BLニュースは読まない私でもこの記事とても面白かったです!
半分くらいは読んだことがありましたが、小鉄子先生の音野順など全く知らないものもありました。是非読んでみたいです。
推理小説以外のニアホモの紹介もお願いします。

読み物として面白かった!ありがとうございます!
過去に読んだものも、難しそうで読むのを諦めたものもありました。現在積んでいるBL小説を消化できたら、 久しぶりに一般の推理ものやミステリーも読んでみようかなと思えました。メモっとかなきゃ……φ(..)
厳選なんて仰らず、どんどん第2弾第3弾と紹介してください!期待しています!(*^O^*)

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