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BL小説にライトノベル的傾向が!?

2015/10/06 14:36

ラノベ市場の縮小を回復基調にした秘策

7月に「腐女子の活字離れ!? データで見るBL小説の右肩下がり」という記事で、BL小説の作品数減少をお伝えしました。

BL小説 ちるちる登録件数の推移

※電子専門、非BL、二次創作は省く

このときに、ほかジャンルの例としてライトノベルの売上推移を紹介したかったのですが、このほどデータを手に入れましたので、お伝えします。

以下のグラフに使用したデータは、各種ランキングの集計などで日本標準とも言えるオリコンによるもの。出典は、今年3月に刊行された『ORICON エンタメ・マーケット白書 2014』です。

ライトノベル 年間売上額の推移
 ライトノベル 年間売上額の推移
『ORICON エンタメ・マーケット白書 2014』内のデータより
※BOOKは単行本や新書、大型本、ムックなどの総称

2012年に売上を下げたライトノベル。2013年にも文庫は減少しているものの、BOOKの売上増で総額が前年から微増しています。

2014年にはBOOKの売上額が前年比132.4%とさらに増し、売上総額は前年比109.4%の327.1億円、売上総部数は4332.9万部で、ともに調査開始以来の最高を達成。

過去、文庫中心だったライトノベルは、文庫・単行本・新書の棲み分けを明確化することで、2014年の売上データでは再び拡大基調となったようです。

BLにも見られる傾向「注目作の単行本での刊行」

近年、BLでも注目作、人気作家の小説を四六判サイズ(約13cm×19cm)の単行本としてリリースする動きが見られ、おそらくライトノベルの傾向を踏襲しているものと思われます。

この動きが早かったのが、フロンティアワークスの単行本レーベル「ダリアシリーズ」。ネット小説で大人気の恵庭先生『5人の王』が2013年9月、第1弾作品として登場しました。

その後は台湾の作家、 蒔舞(シーウ)先生の翻訳小説、ふゆの仁子先生、高月まつり先生の人気作完全版、そして2015年4月は朝丘戻先生の新作と、年に数冊のペースで刊行が続いています。

他社では、新書館と徳間書店が続き、2015年6月に砂原糖子先生、高遠琉加先生の小説が四六判サイズの単行本として登場。新書館は7月と8月、徳間書店は9月にも同サイズの単行本を発売しました。

3社とも、四六判サイズは人気・注目作家による作品で、文庫判サイズ(約10cm×15cm)に比べて価格が高くなることもあり、売上などとのバランスが考えられた手堅いラインナップと言えるでしょう。

四六判「ダリアシリーズ」登場の1年前には別の流れも

フロンティアワークスから四六判サイズのBL小説「ダリアシリーズ」が登場する約1年前、2012年10月に大洋図書は「SHY文庫」を創刊。それまで、大洋図書のBL小説は新書判サイズ(約10cm×18cm)の「SHYノベルス」でリリースされていましたが、これにより、主に価格に幅を持たせることができるようになったと考えられます。

似たような傾向は2010年から、一般小説の分野でも、いわゆる「いきなり文庫」として大きく扱われました。通常、価格が抑えられる文庫本は、単行本から数年を経ての刊行となりますが、一部の新作を初めから文庫で発売。集英社には2012年、「いきなり文庫!」というシリーズも誕生しています。

この試みは、作家の要望、読者のリクエストに応えてといった理由が挙げられていますが、大きな背景には出版不況のみならず、時期的に、世界的な不況の影響もあったのではないかと考えられます。

広がる「いきなり文庫」そのわけは? - 朝日新聞デジタル

書籍市場 年間売上額の推移
書籍市場 年間売上額の推移
『ORICON エンタメ・マーケット白書 2014』内のデータより
※BOOKは単行本や新書、大型本、ムックなどの総称

最後に、こちらのグラフは書籍市場全体の売上総額の推移です。特徴は、2012年にいったん下げるものの、その後は拡大基調に乗ったコミックの売上と、年々減少するBOOK・文庫の売上。

このデータのBOOK・文庫にはノンフィクションなども含まれているので、簡単な比較はできませんが、年々減少するBOOK・文庫の売上に対して、記事冒頭で紹介したライトノベルの売上増は、驚異的と言えるのではないでしょうか。

こういった書籍市場全体、および一部の傾向がBLにどういった影響を及ぼす、また反映されるのか、今後も継続的に見ていきたいと思います。

関連外部サイト

コメント2

投稿順|最新順

何度読んでも、この記事はよくわからない。

①「日本標準とも言えるオリコンによるもの」と書いてますけど、日本標準と言えるのですか?
リンクにある「朝日新聞デジタル」の記事で参照してるグラフは「出版科学研究所」のものです。
「出版科学研究所」はトーハン系ですが、ここも定期的に集計データを提供してます。

②「出版科学研究所」の「出版月報 2015年3月号」でライトノベル市場についての統計が掲載されてます。
こちらのグラフではライトノベル販売金額は、2012年をピークに、2013年、2014年と急激に落ち込んでます。

③「出版月報 2015年3月号」によると、文庫本のライトノベルが不調な反面、B6判や新書判の「30代オトナ」向けのライトノベルが活況を呈してるともあります。
つまり、読者ターゲットを若年からオトナ層に広げた結果と言えるでしょう。
ちるちる記事では
「過去、文庫中心だったライトノベルは、文庫・単行本・新書の棲み分けを明確化することで、2014年の売上データでは再び拡大基調となったようです。」
と書かれてますが、これはオリコンの白書に書いてあった文言でしょうか?
それとも、記者さんの分析?
いずれにしろこの記事の書き方では、なぜ「棲み分けを明確化」にすることで売り上げ拡大につながったのか、全然わかりません。

④ダリアシリーズもおそらく、読者ターゲットをより「オトナ」にした結果ですよね。
はたして成功してるのでしょうか?
数字データをせっかく持ってるのですから、この部分こそ独自で、きっちりと比較検証してほしかったです。

⑤最後に、この記事は結局、何を言いたかったのでしょう?
誰に向けての記事ですか?
分析は甘いし、結論もよくわかりません。
BL読者がこれを読んで、得することってあるのでしょうか?

ラノベの売上はアニメ化やコミカライズの影響もあるんじゃないかなと思う。
BL小説も漫画化とかしてくれたらいいのに。絵はうまいけど話は書けない漫画家志望たくさんいるよね。
そしたらコミックやアニメからキャラを好きになって小説買うんよね。
BLジャンルじゃないけどfreeはアニメから入って原案小説も買った。読んでないけどw
ラノベは話題作がすぐわかるけど、BL小説は何が話題になってるのか初心者にはわかりずらいんだよ。どの作家さんが売れてるのかも初心者にはわかりずらい。コミックもだけど。
ただのエロ小説だと思ってる人が多いんじゃないかなー。それだったらネットにたくさん無料のエロ小説が溢れかえってるし
あえてお金を出して買おう、話題作を調べて買おうとはなりにくいんじゃないかなと思う。

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