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変わり種?主観で選ぶマニアックなコミック3選

2015/10/23 12:07

一味違うファンタジー マニアックなコミック集めました

昨今のBLコミック市場を眺めていると、線の細めな綺麗な絵柄でエロの多めな作品や少々過激な要素(DVやSMなど)の含まれている作品が人気を博しているように感じます。しかし、私個人としてはそういったテイストのいわゆる『人気作品』を読んでみてもいまいちピンと来なかったり、飽和した日常系の作品に少々満腹感を覚えたりと、日々少なからず物足りなさのようなものを覚えている次第です。
まだ四半世紀弱しか生きていないにも関わらず、激しいエロばかりを読んでいると少々疲れてくるような気さえする毎日です。

もちろん感性は人それぞれですから、何を読んでそれについてどう思うかは個人の自由です。しかし、自分の好きな作品が世間からあまり注目されていないのも何となく寂しいような気もする…そんな思いから、今回このような記事を執筆させて頂くこととなりました。

次から次へと出版されるBLコミックですが、多くの人々の注目を集め大きな話題となる作品の数はそう多くありません。しかし、大衆にうけなかったからといって作家さんが魂を込めて世に出した作品が面白くないなんてことはないはずです。
と、いうことで、今回は独断と偏見により変わり種とも言えるような作品を3つほど紹介したいと思います。

○坂の上の魔法使い(1・2・3)/明治カナ子
【あらすじ】
魔法使いが多く住む町・ゲルの外れの荒れ山に、魔法使いのリーと弟子のラベルは住んでいる。町が苦手でちょっぴり変わり者のリーとの暮らしは決して裕福ではないが、学校に魔法にと勉強に励むラベルは充実した毎日を送っていた。そんなラベルの成長を、ときに厳しく、ときに温かく見守るリーだが…!?

こちらの作品は、一度は読んだことのあるという方が多いかと思います。タイトルの通り、ズバリ魔法使いとその弟子の日常を描いた魔導系ファンタジーとなっています。
リーとラベルのほのぼのとした暮らしが綴られる1巻、リーの過去が明らかになる2巻、そして過去と現在すべての決着が訪れる3巻。
壮大なボリュームで紡がれる魔法使いの物語に、ページを捲る手が止まらないこと必至です。実際に記者は夜の12時頃から1巻を読み始め、3巻を読み終わり物語の行く末を見届けた頃には窓の外から鳥の声が聞こえておりすっかり空が白んでいました。

長編で骨太なファンタジー作品が読みたい!という方にぜひおすすめしたい一冊です。


真空融接(上・下・春)/びっけ
【あらすじ】
供給者と補給者。力を与え、力を受け取る。力の受け渡しは、唇から。全寮制の学校で暮らすラエルとアレクシ。ふたりは供給者と補給者という、お互いに決められたパートナー同士。唇を重ねてはいるけれど、恋人ではなく……。ふたりの少年と、彼らをとりまく人々が織り成す珠玉の物語。

架空の国を舞台に少年たちの成長を描いたこちらの作品の最大の特徴は、『供給者』と『補給者』という独特の設定です。
供給者は補給車に力を受け取って貰わなければ生きていけず、補給者もまた供給者から与えられる力がなければ生きていけない。離れることのできない唯一無二のパートナー同士であるラエルとアレクシは、周りの人々との触れ合いを通じて心身共に成長していきます。
メインのキャラクターはこの2人ですが、アレクシの父親フロランの過去やアレクシの出生の秘密、パートナーを亡くした少年エリアスのお話など非常に広がりのあるストーリーとなっており、じんわりとした暖かみのある世界観に浸れること間違いなしです。


○ユレカ/黒沢要
【あらすじ】
吸血鬼のステフとシュクは、共に旅をする。贖罪のために死ねないステフと、復讐のために生きるシュク。旅の末に見つけたものは──?

BLで吸血鬼モノというと超絶イケメンの吸血鬼が現れてエロエロな展開に…というのが王道かと思いますが、そういう意味でこちらはまさに異色の吸血鬼モノと言えるでしょう。百聞は一見に如かずということで、是非実際に読んで頂いて背景や人物の美しさを体験して頂きたい作品です。

吸血鬼のステフ(表紙右)は少々強面でくたびれた感じさえ漂う吸血鬼であり、そんなステフが出会ったのは母親を亡くし孤独に生きるシュク(表紙左)。復讐のためとある吸血鬼の訪れをひとり待ち続けているシュクの元にステファンがやってきたことで物語が動き始めます。
ステフのために自ら血を差し出すシュクのひたむきさには『健気受け』というワードがぴったりではあるのですが、しかし2人の関係はあくまでフラットであり対等。恋人というよりも人生のパートナーという言葉が似合う関係性のように感じました。

ステフの過去やシュクの出生の謎などが1冊の中で無理なく語られており、実際に自分がステフとシュクの2人と共に作品の中の世界を旅しているような気分にもなれるほどに美麗な背景も圧巻です。

いかがでしたでしょうか。これからも折を見てひっそりとおすすめしたい作品を紹介させて頂く予定ですので、よろしければお付き合いください。

記者 星野

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コメント1

投稿順|最新順

「ひっそりおすすめ作品の紹介」、すごく良いですね!
記事中にレビュアー様のレビューの一文なども一緒にご紹介頂けたら
より読んでみたい欲が増大するかもしれません。
レビューを書こう!という意欲にも繋がりますし。
如何せん、記者様の今後の更新、楽しみにしております。

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