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少年たちの愛の葛藤映画『1999年の夏休み』を今観なければならない理由

2015/10/23 19:06

2018/03/01 19:06

萩尾望都先生の『トーマの心臓』をモチーフに

BL漫画の原点、それはギムナジウムだと思うのです。
まだ子どもでも大人でもない男の子たちが、同じ服を着て、同じ建物に住み、学校に通う…。なんと尊いのでしょう。きっと良い香りがするに違いありません。
寄宿舎作品といえば、皆様はどんな作品を多い浮かべますか? 竹宮惠子先生の『風と木の詩』? それとも中村明日美子先生の『Jの総て』 でしょうか。
えーい!じれったいのは無しにします。どの作品も最高ですが、やっぱり一番の有名どころは、萩尾望都先生の『トーマの心臓ではないでしょうか。読んだことがある方も多いと思います。しかし、『トーマの心臓』はボーイズラブがメインの作品ではありません。(そもそもカテゴリーは少女漫画)
“「人はいつ愛を知るのか」という根源的なテーマを描くため、徐々に年齢や性別を超えた作品になった”と、いうのが一番しっくりくるかな、と個人的には考えています。
とはいっても、いざ美少年たちを前にすると顔が緩んでしまう&妄想が捗ってしまうのが腐女子のSAGA(ロマンシングサ・ガ懐かしいですネ)というもの。だって、美しいんだもの…。
おっと、少し話は逸れましたが、この記事では『トーマの心臓』をモチーフに作られた映画を紹介していこうと思います。お付き合い頂けると幸いです。

『1999年の夏休み』

あらすじ
舞台はある全寮制の学院。初夏、悠が湖に飛び込んで自殺し、そして夏休み。和彦、直人、則夫の3人だけが家に帰らず寮に残った。悠は和彦に想いを寄せていたのだが、それを拒絶されたために自殺したのだと自分を責める和彦を、リーダー格の直人が優しく包み込む。そして下級生の則夫もまた、和彦を慕っていた。そんなある日、悠そっくりの薫という転入生が彼らの前に現れた……。

1988年公開。映画版『デスノート』などを手掛けた金子修二監督の初期作品で、脚本は岸田理生さんが手掛けました。





全寮制の学院に通う4人の少年を描いた物語。服装や持ち物、登場する建物や服装がとてもクラシカルで素敵です。個人的には靴下止めに釘付けです。
ちなみに、私の友人は恋人(パートナー)と呼んでいるドールにこのような感じのお洋服を着せて一緒に出掛けていました。羨ましい。(蛇足スミマセン)

お人形さんのように美しい少年たちにも当然感情があり、恋心も持っています。まだこんなにあどけなさ残る子の口から

「あの雲、まるで君の顔に見える。君のことばかり考えているから…。きみは、…きみのことが…ぼくにもよく、わからないんだけど、こんなこと、よくないことなのかな。でも、僕は苦しい。うまく言えないけど、とても、苦しい」

なんて言葉が飛び出た日には、もう…。おばちゃんも苦しいよ…(´;ω;`)

また、ヘルマン・ヘッセの『デミアン』からの引用のセリフもあり、非常に考えさせられます。


はぁ~アリガトウ、世界。(心の声)

ここからネタバレ!

ここまで、いくつかの画像を見てきましたが、もう気づいてる方もいらっしゃいますかね。実はこの4人の少年を演じているのはなんと、全員女性なんです。ナ、ナンダッテーー!?!
筆者はそのことを知らずに観たのですが、映画の中盤まで気づきませんでした。確かに注意してみると脚とか女性らしいですよね。

しかし、なぜこの作品を撮るにあたって少年たちに少女をキャスティングしたのでしょうか。
あくまで筆者の想像にすぎませんが、少年でなく少女だからこそ生まれる透明感を表現する為ではないかと考えています。
“中性的な男性”って美しい人、多いですよね。また、独特のオーラをもっている気がします。
そんな感じで、少年を少女が演じると、ただ少年が少年を演じただけでは出せない不思議な魅力、浮世離れした世界観が醸し出され、よりこの『1999年の夏休み』というミステリアスな作風にマッチするからなのかな、と勝手に思っております。(考えすぎて少年と少女がゲシュタルト崩壊してきました)

えっと、結局何が言いたいのかというと、冒頭で書いた“「人はいつ愛を知るのか」という根源的なテーマを描くため、徐々に年齢や性別を超えた作品になった”、という『トーマの心臓』的考えがこの映画でもより色濃く示されている、ということです。少年同士の愛を少女が演じる、とても謎です。しかし、だからこそ美しいのです。
また、“1999年の夏休み”という時期についても(映画が製作されたのは1988年)丁度、ノストラダムスの大予言のころだ~! と考えてみると、色々妄想できます。

美しい少年たちを楽しむためにのんびり観るのも良し、あれこれ考えながら観るのも良しな一作。ぜひ、秋の夜長に触れてみてはいかがでしょうか。

記者 真島ノ畔



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コメント11

投稿順|最新順

本当に懐かしい!
深津さんはデビューの「満月のくちづけ」の時からショートカットの
ボーイッシュな女の子として売り出してましたよね〜
これよりも「桜の園」の方が好きですけど。

懐かしいわー!
確か、演じる役者は女優さんなんだけど、声だけは声優さんがあてていたはず。
そこがすごく少年ぽくてよかったなあ。

懐かしー!
この頃の深津さんはミステリアスで好きでした。

女でも萌えるな

うふふ、懐かしいです。
昔はこれくらいしか、同世代の同性愛的なものとして
すがりつける映像はなかったですが、
今も昔(当時)も、この作品は幻想的な物語として終結していると思います。
大人になった自分にはできなかった感情世界。
大人になってから、この物語を最初から最後まで理解できれば、
その意味が見えてきますよ。

深津さん、出てますね。ショートヘアの美少女だ

本物の少年キャストだったら絶対観るんだけどな

深津さんが出てるやつかな

前に映画チャンネルかなんかで見た映画だ!
最後の数十分しか観れなかったのですが、BLっぽくて気になっていたんですよ。
全員女子なのはなんとなくわかりましたね。でも登場人物の年齢的には女子の方がいいんじゃないかなーと思います。
どことなく物悲しかった印象です。世界から切り取られたような、一瞬ファンタジーかな?とも思いました。
タイトルわかったんで、もう一度観てみよう。

役者が少女なら別に見なくてもいい。

それで、「今観なければならない理由」はどこに書いてある?

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