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オシャレな日常・上質な暮らし BLにおける「生活感」

2015/11/08 09:03

増えつつある「上質な暮らしBL」

今年5月、Twitterなどで「上質な暮らしBL」という言葉が話題となりました。
BLはファンタジー、自分たちの生活とは関係無い!という意見もありますが、最近では登場人物たちの生活にリアリティのあるものが好まれる傾向にあります。

「大企業の社長」のようなスーパー攻め様的スペックは無いもののしっかりとした経済力はあり、夜景の見える高いビルでディナーをするのではなく家でロハスな夕食を2人で作って食べ、ゴージャスなホテルではなく自宅のちょうどいいサイズのオーダーメイドのベッドで夜を共にする……。
BLに描かれる生活は、少し前までの主流はガツガツしたリッチさ(ゴージャスな暮らし)だったのが、今は落ち着きのある文化的な生活(上質な暮らし)が増えつつあるように感じます。
細かな生活感のある描写は登場人物のリアリティを感じさせてくれます。「上質な暮らしBL」の生活感は萌えると同時に、読者自身の「手が届きそうな素敵な暮らし」への憧れにもつながるのかもしれません。

トピック『オシャレ日常BLを教えてください』

こちらでは
「食事とかインテリアとかファッションとかが日常シーンに組み込まれていて、なんとなく自分の日常も、もうちょっと頑張ってみようかなと思えるもの」―――acopさん
が探されていました。

そこで、トピックで言及されていた本などを中心に、「上質な暮らしBL」の主な作品(筆者の独断と偏見による)をいくつかご紹介させていただきます。

『初恋のあとさき』日高ショーコ

仁科が打ち合わせに訪れたカフェは、学生時代の親友・美山がオーナーを務める店だった。 10年振りの再会を懐かしむ仁科とは対照的に、美山は自分を覚えていないかのように素っ気ない。確かに存在した“友情以上”の関係。切ない「初恋」だったあの頃にはもう戻れないのか──?

生活感の描写に定評のある日高先生の作品。『嵐のあと』のシリーズです。トピックでも触れられていたように、部屋の改装を自分たちでしているシーン等、「大人の男の上質な暮らし」を感じさせるところがポイントです。

『ハッピーエンドアパートメント』えすとえむ

同棲相手に追い出されたルカは部屋探しへ。入居募集の張り紙を見つけ行ってみると部屋は空いておらず大家が「俺と一緒に住まないか?」と誘ってきた。超不審だが背に腹は変えられず住むことを決める。さらにそのアパートは奇妙な住人ばかりで・・・。

タイトル通り、アパートの住人達を描いたオムニバス形式の漫画。一見とっつきにくそうでオシャレな作品が多いえすとえむ先生の漫画の中でも読みやすい1冊です。日常の何気ない描写に、外国のミニドラマを見ているような気持ちにさせられます。

『スニップ,スネイル&ドッグテイル』ヤマシタトモコ

翻訳家の峰とバス運転手の安城は〝目新しい友人〟同士。峰は不器用にまじめで、フランクな安城には彼女がいた。異質な2人。
だけど彼らは急激に仲良くなり、どうにもおかしな距離感になっていく。

ストーリーはもちろん、登場人物の服装のセンスの良さやオシャレな生活スタイルがヤマシタ作品の魅力の一つ。おまけとしてオレガノを使った簡単レシピも収録されており、彼らの生活を身近に感じることができます。

『きのう何食べた?』よしながふみ

これは、都内某所2LDKに男二人暮らしで住む、筧史朗(弁護士)43歳と矢吹賢二(美容師)41歳の「食ライフ」をめぐる物語です。
ちなみに1ヵ月の食費は2万5千円也。

言わずと知れた名作。「非BL」ではありますが、男同士のカップルを描いた料理漫画です。
日常の描写が巧みで無理が無く、2人のリアルな生活を覗き見しているような気分にさせられる、まさに「上質な暮らしBL」のはしりとも言える作品です。


やはり、生活感を感じさせる描写では「食」が大切な要素。
食にまつわるシーンは、キャラクター達の生活をぐっと身近に感じさせてくれます。ご紹介した4作品も食のシーンにこだわりのある作品です。
高級すぎない、手の届きそうな美しい暮らしを見せてくれる「上質な暮らしBL」。今後、BL作品の一つのジャンルとして根付いていくのでしょうか。

記者:はる

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コメント4

投稿順|最新順

『花は咲くか』は蓉一のファッションもさりげなくてお洒落でしたよね!
そういう「さりげなさ」は日高先生の魅力の一つだと思います。

日高さんといえば「花は咲くか」の桜井さんのマンションが好きでした。
特別スタイリッシュというわけではないけど、そこそこ広くてナチュラルで。
かつ木に囲まれたセカンドハウスもあって。いいなーあの暮らし!

日高先生の描く大人の上質な暮らしいいですよね〜
おしゃれ感を全面に出してるわけじゃないけど、ちょっとしたインテリアからセンスの良さが伺えて憧れます。

よしなが先生の非BL本「愛がなくても喰ってゆけます」
も面白かった。
「きのう何食べた?」は、結構参考にしています。

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