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豪華客船の王子様 ~初恋クルーズ~

goukakyakusen no oujisama

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表題作豪華客船の王子様 ~初恋クルーズ~

ジークフリード・ヴィルヴァルト・フィルスシェルナ・バルティア,バルティア王国第三王子
桜庭歩途,21歳,護衛に採用されたバリスタを目指す青年

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「バルト海の黄金の獅子」と呼ばれる、憧れの王子様が船長を務める豪華客船に乗船した歩途。愛犬に似ているからという理由で、王子の「わんこ」としてそばで護衛する事になるが。


バルティア王国のジークフリード王子にずっと憧れていた歩途。彼が船長を務める豪華客船に乗船できたのはいいけど、愛犬に似ているからという理由で、24時間そばで護衛する役を任されてしまった!煌めく美形王子は実は腹黒で、焦る歩途に愛犬にするように過剰なスキンシップをしてくる。夢のような日々だけど、船を降りたら離れ離れ。叶うはずのない恋と知りながら、本気で彼を好きになってしまった歩途は……?船上の溺愛ロマンス開幕!

作品情報

作品名
豪華客船の王子様 ~初恋クルーズ~
著者
水瀬結月 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
豪華客船の王子様 ~初恋クルーズ~
発売日
ISBN
9784065151334
4.1

(45)

(19)

萌々

(15)

(8)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
182
評価数
45
平均
4.1 / 5
神率
42.2%

レビュー投稿数7

良きラブコメディです

続編が発売されたとのことで再読。
何度読んでも読みながら思わずクスっと笑ってしまう、とても楽しい作品です。
こういう、肩の力を抜いて読めるラブコメディもの、大好きだなあ。

6年前に偶然空港でバルティア王国の第3王子・ジークフリードと出逢い、トラブルで困り果てていたところを助けて貰ってからというもの、すっかりジークフリードとバルティア王国の虜となってしまった歩途。
今回、ジークフリードが豪華客船「クイーンバルディア号」の船長を務めると聞き、出航式を良い席で見ようと、それはそれは張り切って場所取りをし、王子の一挙手一投足を収めようとカメラを構えたところ、銃だと勘違いをされ、船内に連行されてしまい…

豪華客船を舞台に繰り広げられる、非日常感満載、糖度たっぷりのお話です。
なんといっても、今作の主人公で受けの桜庭歩途のキャラクターがすごく楽しい。
本当に読んでいて楽しい。なんだろうこの子は。
誤解から連行されますが、連行された先で待機している間にバルティア国歌を歌うわ、ブロマイドを持ち歩いてるわで、王子オタクっぷりが清々しいですし、言動が本当に面白い。
ひょんなことから、王子が飼っている黒柴の愛犬・ヴァルトを擬人化したような存在として、王子の護衛役をすることに…と、設定的にもちょっとぶっ飛んでいるのですけれど、それがまた面白くって。

何が面白いって、6年ぶりに再会したスーパーダーリン系攻め・ジークフリード王子からの熱烈かつストレートな溺愛+アプローチに全く気が付いていないところ。
なにせ歩途は真面目に犬役を演じていますので。
もうね、ジークから歩途へのアプローチがエスプレッソにお砂糖を20個は入れているんじゃないかな?というくらい甘いんです。
底にたまった砂糖がジャリジャリしてる。
どこからどう見ても好意しかないというのに、歩途が純度100%のピュアホワイトちゃんなので、ジークがバルティアで婚姻して三重国籍になってみるか?と言っても、その前に日本国籍をどうするか決めなきゃ!とスルーされてしまっていて、なんだか妙にじわじわときて笑えちゃう。
どがつくほどの天然ではあるけれど、イライラはしないタイプの絶妙さがある可愛らしい受けでした。
これ、歩途がごくごく普通の真面目さのある子だからこそ、なおさら面白いんだろうな。
王子関係に関してはぶっ飛んでいますけれど。
バリスタを目指した理由がジークというのがまた、ブレないなあというか。
天然ぽやぽやかと思いきや、機転が効いたり、思い切った行動をしたりと、なんだかんだでスパダリ攻めを振り回しているのも面白かった。

2人の無自覚ないちゃいちゃが可愛いやら、微笑ましいやら、想いがなかなか通じていないジークが不憫やらで、側近達と共に「殿下ガンバ!」となってしまいます。
真っ直ぐなアプローチをここまで綺麗にかわされ続ける王子様、あんまりいないですよね。
ジークの溺愛っぷりも、非常にお仕事の出来る殿下っぷりも好きでした。
こんなに目をかけて正当な評価をしてくれる殿下、みんな好きになっちゃいますよ。

合間に客船内での事件が絡んで来たり、ワクワク感も楽しめて良かったな。
まさか歩途のオタク活動用のアイテムが活躍するだなんて…
この事件に関しては含みを持たせたまま終わりますし、2人の関係もはっきりとこうなりました!とは書かれていないので、そちらは続編でということでしょうか。
最初から最後まで楽しく読めるラブコメでした。
続けて続編も読んでみたいと思います。
しかし、北沢先生の描かれるジークが麗しい。

0

イケメンなキラキラ王子様×ピュアでキュート系

アニメイトにて表紙に惹かれて購入。
金髪のイケメン×黒髪の可愛い系がすごく好きなんです…。

豪華客船が舞台で、非日常な感じが良く、内容もすごく面白かった。

攻めのジークのキラキラっぷり、受けの歩途の純粋で一途な部分がすごく好きで、最初から最後までドキドキしながら読んでしまいました。

ジークが歩途を口説こうとしても、ジークの気持ちは歩途には全然気付いてもらえず、側近に応援されるシーンがいい!

どうやら今後、続編も発売されるとのことで、すごくすごく楽しみ。

0

豪華客船で、王子とわんこバリスタの再会愛




母国の広告塔である王子が自分の心持を変えてくれた少年を探し回り、捕獲する話。


あらすじは既に詳しく書かれているのでちょっとだけ。

バルト海の小国・バルディア王国の広告塔・第3王子ジークフリード(攻め)の重度のオタクである歩登(受け)は王子が船長を務める豪華客船・クイーンバルディア号の処女航海の式典で暗殺容疑で拘束されてしまいます。
直ぐに疑いは晴れるのですが、クイーンバルディア号は出航した後で下船できなくなってしまいます。
あれよあれよという間に王子の口車に乗せられて、王子の愛犬ヴァルト(黒の柴犬)の化身として王子の周りを引っ付いて回るという任務を与えられた歩登。大好きな王子が命を狙われていると知って、歩登は犬になりきって張り切ります。


歩登はとても素直で汚れてなくてピュアです。
王子が大好きで「かっこいい」「バルディアの宝といったら王子しかいない」みたいに照れもせず堂々と宣言する姿を見る側近たちの苦笑する顔が目に浮かぶようです。
そして、どんな王子であっても大好きという歩登の態度に王子が癒されているのがよくわかります。

実は王子が狙われているのではなく、クイーンバルディア号にある宝石が狙われていると知ってからは、どうやって相手を出し抜くかというサスペンス調になり、その間に挟まれるピュアっピュアな歩登とジークの噛み合わないやり取りがすごく楽しくて、それを見ては悶絶している有能な側近たちの様子もとても楽しかったです。
ただのぽやっとした子かと思いきや、バリスタ修行中の歩登の機転で気が付いたこともあり、どうやって犯人を追い詰めるかをハラハラしました。

実は、歩登が捕まったのは偶然ではなく、前日から場所取りしていた歩登はその時からマークされており、拘束されたのも作戦のうちだったというのがわかって驚きました。
式典の前日から場所取りするのは(大分周りに気を使っていましたが)ちょっとダメかなと思いますが、それ以外は王子の迷惑にならないよう節度をもった態度でオタク活動をしている様子はオタクの鑑ですね。

不安になったら、王子の写真を見たりバルディア国歌を歌うと落ち着くという重度の王子フリークっぷりが本当に笑えます。

はたして、事件の方は解決とはいかないまでも最悪の事態は免れ、王子は念願の癒しの天使を手に入れたのでした。


ただ、結婚への障害はないのかしら?
側近たちは全く反対する様子もなくあたたかい目で見ていたように見えましたがロイヤルファミリーの話は兄妹の話がちょっと出ましたが、彼らは姿を見せただけで登場していないので、彼らの反応が気になります。

そして、主犯はわかりましたがうまく逃げられ、最後意味深なメッセージが見つかったし、まだ一波乱ありそうです。
この二人の楽しいやり取りがまたみられると思うと楽しみです。

1

想像の斜め上要素あり!

タイトルと表紙からスパダリ王子様とのキラキラ甘々いちゃらぶかな~。
そこになんとかもふもふ大好きな水瀬結月先生が今回はワンコを捻じ込んでちょろっと絡ませてる王道のお話かな~と思って読み進めたら・・・

ワンコはワンコでもわんこ違いでした!!!
いえ、あらすじ読めば書いてるのですがっ!
(なるべくネタバレせずにまっさらな気持ちで読みたい私が読んでなかっただけなんですど。)
嬉し楽しい大誤算!
勿論スイートな部分もありありなのですが、お笑い要素もあって(もしかしたら笑わせようとはしていないのかもですが・・・w)ほっこりした空気感の作品です。
そして、もふもふはほとんど出てきてないのに、もふもふの存在感大です。


受の桜庭歩途の天然ピュアピュアわんこぶり、最高でした!
行動や思考がもう素直通り越して神の域の可愛さです。
いちいち行動が可愛すぎで、ごろごろ転がりたい位可愛いのです。
王子のおもてと裏(悪い意味ではなくて心を許せる相手だけに見せる本性)のギャップも最高でした。

ミステリーまではいかないけど、ちょっとした事件と謎も絡んで楽しく読了しました。
疲れた心に染みる笑いとラブ要素を求めてる人はぜひ!

続編発売されるそうです!
良かった!まだ回収されてないネタもあるので、続きが楽しみですっ!
※発売前後の先生のtwitter呟きも併せて楽しむと面白いですよっ!
てっきり狙って名付けたのかと思ったワンコと受君の名前は偶然だそうです。
先生、持ってるな~w

2

王子様のピュアすぎる護衛ワンコ

今回は豪華客船の船長を務める王子様と
バリスタを目指す青年のお話です。

攻様オタクだった受様の気持ちが
憧れから恋に変わるまで。

受様は両親ともに日本人ですが
イタリアの大学を卒業して
バリスタを目指す21才の青年です。

受様にはずっと憧れ続けている
憧れの王子様がいます。

その人は「バルト海の黄金獅子」と呼ばれる
カリブ海に浮かぶバルティア国の第3王子で
この王子こそが今回の攻様になります♪

受様は6年前、
母に会いに行ったイタリア旅行からの帰路で
乗る予定の便が天候不良で欠航となった際に
攻様の助けで日本までの航空券を手にします。

この邂逅は攻様にとっても
今までの人生からの大きな転機となり
以降徐々に国の広告塔として露出しだした攻様を
応援し続けた受様は今や立派な攻様オタクです。

大学に進んでからは王国にも足しげく通い
王子が船長として処女航海にでる
「クイーンバルディア号」の出航式を観覧する為
王国を訪れます。

職務質問を3回も受けながら場所取りした結果
観覧最前列を陣取れて麗しの攻様を見られて
幸せに打ち震えていました。

ところが攻様を撮影しようと購入した
最先端の小型カメラを構えた瞬間に
見物人に紛れていた王宮警備隊に拘束されて
式典途中で連行されてしまうのです。

なんと受様には、
攻様暗殺嫌疑がかけられたのです (ӦvӦ。)

受様のカメラ機能が小型銃と誤認されての事で
結果的にはその誤解は解けるのですが
受様は解放される事にはなりませんでした。

というのも受様が拘束されていたのは
クイーンパルティア号のトラブル発生時に
対象者を束縛するための船倉の1部屋で
船は既に出向していたのです!!

全ての嫌疑が晴れた受様の前に
笑いをかみ殺しながら現れた攻様は
次の寄港地まではゲストとして
ゆったり過ごす事を提案されますが
受様は恐れ多いとイエスとは言えません。

それなら働いてみないかと言われた受様は
攻様の役に立てるなら何でもすると
快諾するのですが

なんと受様に与えられた仕事は
攻様の後をわんわんついて歩くことで!?

かつて助けられて以来憧れていた攻様に
気に入られて囚われてしまう受様という
ドタバタラブコメディです♪

攻様への脅迫状とともに
王国の宝が狙われているという情報があるのに
攻様が威圧感のあるSPがついている船長では
ゲストがリラックスできないと
SPによる護衛に難色を示していたのです。

そこで攻様は受様を
可愛がっている愛犬の化身という触れ込みで
攻様について歩いても違和感のない
マスコット的役目を期待されるのです。

攻様の近衛達は
犬役では不快かもと恐悦至極なのですが
受様には嬉しい限りの申し出で
攻様を護る愛犬役を頑張る気満々です(笑)

そんな天然ワンコな受様なので
攻様との出会いも忘れられていても
当然と思っているのですが

攻様にとっても6年前の出来事は
忘れる事ができない思い出で
受様の愛犬も実は受様に似ている事から
飼う事になったという裏地事情もあり

攻様は受様を愛犬のごとく可愛がることで
アピール&アプローチをするのですが
天然ワンコには通じません。

そんな2人の恋路に
攻様の暗殺疑惑と国宝を狙う怪しい動きが
絡まり合って展開し

犯人確保と2人が両想いになるまで
終始ドキドキ&ワクワクで
たいへん楽しく読めました (^O^)/

受様は頭は悪くないと思うのですが
自国語で話していないからか
意味をストレートに捉えすぎてて
言葉の裏の意味に全く気付かず

攻様にピュアホワイトと呼ばれて
腹黒系策士の攻様が手を出しかねる様や

攻様の愛犬と化した受様を
攻様が本気でワシワシするシーンが
MYツボで激萌えでした♡

本物の攻様の愛犬に会った時にも
思わず「先輩」呼びするのも
ブレてなくてとっても良かったです。

評判次第では続刊を期待できそうなので
シリーズ化して欲しいです。

今回は水瀬さんの既刊から
『ハニーベアと秘蜜の結婚』などは
いかがでしょうか。
こちらの受様もかなりな天然さんです♪

2

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