ふだんは鬼上司と出来る部下。 けれど酒という媚薬が入ると……!?

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表題作神さま、どうかロマンスを

仁科涼介、チームサブリーダーで入社二年目社員
緒方遥、ワイン販売経路開拓のチームリーダー

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

自分にも他人にも厳しく
“鬼の緒方"の異名を取るプランナーの緒方(おがた)は、
同期の代打でワインのプロデュースに携わることになる。

チームには密かに気に入っていた後輩の仁科(にしな)がいた。
酒癖の悪い緒方は人前で酒が飲めない。

勇気を出して仁科を試飲に誘うが、
緒方は酒が入ると開放的になり、
欲望のままに好みの男に甘えるタイプだった。
その間の記憶は一切ない。

一方の仁科は、憧れの上司の壮絶に色っぽい姿に心を奪われ!?

エブリスタBL合戦 ディアプラス文庫《お仕事BL》部門 大賞受賞作!!
両視点で展開する年下攻めリーマン・ラブ☆

作品情報

作品名
神さま、どうかロマンスを
著者
彩東あやね 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403524813
3.5

(77)

(19)

萌々

(29)

(14)

中立

(4)

趣味じゃない

(11)

レビュー数
8
得点
257
評価数
77
平均
3.5 / 5
神率
24.7%

レビュー投稿数8

こういうお話大好きです♡

ようやくご縁がやってきまして、読むことができました!笑えるのにキュンキュンするお仕事系ラブストーリーで、めちゃくちゃ楽しかったです。通勤中に読むのを中断しました笑

酔うと記憶を飛ばし、普段は微塵も見せない抑圧している本音を関西弁で捲し立て、奇行に突っ走る男・緒方。職場では鬼と呼ばれるほどストイックでクールに仕事をこなす彼が、入社2年目にして有望な新人・仁科の上に立つことに。仁科は緒方が入社当時から目をつけていた憧れの男だったので僥倖ではあったのだけれど、問題はそのプロジェクトがワインのプロデュースだったこと…

酔っ払ってやらかす受けが好きすぎてしょうがないもので、緒方にどハマりして楽しく読みました。それに萌える仕掛けがたくさん仕込まれています。まず、ギャップ。記憶喪失に敬語責め。30代チェリーに包容力満点の年下と不憫めな年上…。三木と緒方の関係性も程よいバランスでした。緒方の一年後輩で、なにかと緒方をイラっとさせる山本への制裁的暴走シーンにもスッキリ笑

距離感の詰め方がトリッキーで秀逸ですよね。仁科がもの凄く好感度高かったです♡その後も猛獣使いの才を駆使して、酔っ払った緒方とラブラブしてて欲しい笑。お互いに好きな気持ちの裏にちゃんと優しさが見える、素敵なカップルで大満足でした!

4

有能なイケメン部下×仕事の鬼な上司の二人だけの世界が最高!

すごくすごく面白かった〜。
仁科の有能でイケメンでいい男っぷりが本当に最高!
仕事の鬼である緒方が酔った姿は、普段とのギャップがすごく良かった!
お酒に酔った緒方がありえない言動となるも、引くどころか、むしろ緒方に惹かれてしまう仁科は、寛大な男と言うか…ちょっと変わり者?と心配してしまったり。

受けの緒方が関西弁を話すので、読む前は少し心配していたけど、全然アリでした。

サラリーマンやスーツ男子が好きな方、年下攻めが好きな方へぜひオススメしたい作品です。

今後、新しい作品が発売されることを楽しみにしたいです。

5

初めて出会うタイプの受け様でした。

 投稿サイト「エブリスタ」さんでのディアプラス大賞受賞作品とのことで、どんなお話かな、と楽しみにしていましたが、楽しく拝読させてもらいました。


 まず受け様の緒方が想定外で楽しくてかわいかった。
お酒に弱く酒癖が悪いと自覚十分の緒方。
なのに、プランナーとしてワインプロジェクトに携わることになってしまい、どうせなら初めて同じチームとなり、密かにいいな、と思っていた後輩プランナーの仁科に、ワインの試飲に付き合ってもらうことに。
この緒方の酒癖、というのが、素っ裸が絶対、というもので、私の中の受け様としては、え!?なもので。
その上、ぎゅっとして、とか乳首舐めて(お触りは禁止)という、攻め様を煽りまくりの段階をふんでいっていて…。
酔っぱらって、攻め様である仁科に抱っこしてもらってる時に首筋に噛み付いて威嚇してるだけや、とか、いやらしい事をされてる時に首を振ったのはもじもじしてるだけや、といういい訳がね…かわいすぎる。
 これでいて、仕事中は眉間にシワを寄せていて、ピリピリ鬼モードだというから、ギャップ萌えハンパない受け様。
私も仁科と一緒に緒方にノックアウトされちゃいました。

 
 そして攻め様である緒方の後輩プランナーの仁科。
仕事はできるし、イケメンで、年下のスパダリ要素はあるのに、現実にいそうな人間臭さがあって完璧すぎないところが好印象でした。
酔っぱらいの緒方に告白しても一晩たったら忘れられ、素面の緒方は隙がなさ過ぎて距離が縮められず、じれじれして、強引にすすめようとして反省して。
そうか、スパダリ、というより好青年でございました。


 ともかく酔っぱらいの緒方がかわいくてたまりませんでした。
常々蹴り倒したい、と思っていた後輩と飲んだ時は、エロい雰囲気には1ミリにもならず、素っ裸でファイティングポーズで登場とか!!!
ここ、みずかねりょう先生のエロかわいいイラストを見てみたかったわー。
脳内で想像してにまにましましたけど。

 でも、素面の緒方も斜め上の反応がかわいかった。
酔っぱらってた時に仁科にバイブを突っ込まれてた、と聞いて、ショックを受ける方向がそっち!?と想定外の反応で笑うしかなかった。


 仁科にだけは酔ってても素面でも正直でかわいい緒方と、恋人になったからにはプライベートでは緒方のことをでろでろに甘やかしてくれるであろう仁科。
今後のバカップルぶりが妄想できてとても楽しかったです。


 


 
 


 




5

手練れを感じさせる処女作

私、『エブリスタBL合戦』で出版されたお話は随分好き嫌いが分かれるものが多かったんです。
「やっぱり、賞を狙った作品ってインパクトが大きいという所があるからなのかなぁ」と思ったりもしたのですが。
このお話はあまりそういう匂いがしません。
確かに受けさんの『酒乱』はとんでもなくて衝撃的なのですけれども(そして、かなり笑えるのですけれども)お話自体はそれだけで引っ張って行くわけじゃないのですよ。

『お仕事BL』ですが、ジャンルから言ったら『酒乱もの』だと思います。
酔っ払いの可愛らしさがお好きな方、ギャップ萌えの方にお薦めしたいお話。

『読者を楽しませることに慣れている』とでも言ったら良いのでしょうか。
緒方の『通常お仕事モード』のツンと酔っ払った時の滅茶苦茶でありつつも可愛らしいというギャップの描写と、それにどんどん惹かれていく仁科の様子なんか、もう、上手いだけじゃなく手堅い。
「ホントにデビュー作ですか?」と言いたくなりました。

でも、この『手練れ』の感じが、ちょっと「お話の印象を薄くしているかもしれないなぁ」と思うのです。
読んでからレビューを書くまでにタイムラグがあったのですが、どんな話だったのかパッと思い浮かばなかったんです、実は。
だからこそ、続けて何冊か読みたくなる作家さんだと思っています。
「是非、早い段階で次作を書いて頂ければ」と、心待ちにしております。

5

真夜中は別の顔。蠱惑的なその顔に煽られちゃ、翻弄されまくり♡メロメロ♡

酔うと人が変わる人を見たり、記憶を無くす人を見るにつけ、「昼間そんなにも抑圧されているのか⁈」と、驚くことがあります。ちょっと楽しくなったりするのは構わないけども。

作者は、お酒が飲めないタチだと言うので、丸っと想像で書いたらしい。作者曰く、緒方の酔い方は「楽しいお酒」なんだそうだが、私にはそうは思えない。それほどまでに抑圧されているのかと、ハラハラさせられっぱなしで、仁科が「他の人と飲みに行ったりしないで下さい。」と、懇願するのもやむを得ない。これまで、沢山の酒の上での失敗を繰り返して来たという緒方の、仁科への想い。
酒に酔うと『素直になってみたい』という感情に突き動かされるのか、まるで誘っているかの様に乱れてしまう。普段、仕事の鬼と化して、厳しく隙のない緒方の、実は繊細で綺麗な面差しと、あざと可愛い関西弁。「乳首を舐めて欲しい。」などと懇願するさま。(しかし乳首は触ってはいけない‼︎)そもそも心惹かれていた仁科が落ちないわけがない。なんだ⁈ この可愛い生きものは⁈
そして翌朝。すぅっと酔いが醒めるのと同時に、何も覚えていないという緒方にガッカリする仁科。
酔った緒方とは恋人同士の様にイチャつけるのに、素面の緒方は遠い。

そもそも告白もしていないのに、酔った緒方が欲望に忠実なのを利用してアレコレ致してしまったことを虚しくも感じて。反省もしていて。まるでしっぽを丸めた様に逡巡する仁科。
背の高い、後輩ながらスペック高のイケメン仁科に、何となく『ぎゅっとされたい。』などと想いを募らせて、その事に後ろめたく思う緒方。多分きっと。緒方が後ろめたく思えば思うほど、酔った時の乱れ方、誘い方、欲望に素直に欲しがるさま、が極端に現れちゃうんだろうなぁ。
…なので、後半、いけ好かない同僚の山本と酒を飲んでいる⁈ と、慌てて仁科は駆けつけるけれども。
山本には殴る蹴るといった「暴力」でしか、それは発露しない。脱いじゃうけども‼︎
あんなに蠱惑的にそそるのは、仁科の前でだけ‼︎ なのだ。甘あま〜♡
緒方が酔った様子、その色っぽいさまが丁寧に綴られていて、とってもエッチです。
欲望を程よく抑えつつ、その虜になって行く仁科。
尻たぶ(尻たぶってなんだ⁈)を優しく分け入って、とか。最奥に誘うとか。
蕩ける水音だとか。笑ってしまう、官能定型文がここぞとばかりに羅列されています。ププッ。

緒方が抑圧された様に見えるその理由も、ありきたりな家庭環境だとかチラリと出てきますが、見事に回収するつもりが無かったのなら、それは蛇足だったかも。

想い繋がってから二人が体を繋げるにあたり、酔った時の記憶が全く無い緒方は、恥ずかしいやら、覚えていないことが悔しいやらで、酔った自分に嫉妬する始末。可愛い。可愛すぎてたまらん♡ と、抑えられなくなる仁科。そりゃ大好きな仁科とアレコレした事を忘れちゃうなんて、勿体ない‼︎って気持ちの方が大きくて。これから二人は何度も両想いエッチをするんだろうけど、酔った緒方バージョンも捨てがたいだろーなぁー。なーんてね。けど、抑圧から解き放たれたのなら、もう、大丈夫な気もするんだな♡

みずかねりょう先生の美しい表紙には毎度惚れ惚れ♡ 端正なスーツ姿の二人の並びを見るだけで、もぅ‼︎ ウットリです♡

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