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表題作花がら摘み 上

皐月 菖蒲,中学の先輩,大手下着メーカープランナー
霜月 柊,中学の後輩,大手下着メーカープランナー

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

大嫌いな菖蒲(あやめ)先輩に、
どうしようもなく惹かれるΩ(オメガ)。
学生時代、頻繁に絡んできていた一つ年上のあの人。
言動の意図が掴めなくていつもモヤモヤさせられる存在。
卒業したら平穏が訪れると思っていたのに、また出逢ってしまった。

想いを上手く伝えられない攻め
×
自分に自信が持てない受け

[あらすじ]
Ω(オメガ)だからα(アルファ)に惹かれる、それが必然?

眼鏡、そばかす、恋愛には疎い、Ω…それが霜月柊(しもつきしゅう)。
学生時代にちょっとしたことから年上のα・皐月菖蒲(さつきあやめ)に頻繁に構われるようになる。
自分勝手にちょっかいをかける菖蒲に、柊は悶々としたストレスを抱えていた。
待ちに待った卒業でようやく自由になれると喜んだのもつかの間、2人は就職先で再会する。

大嫌いだと思ってた、だけどずっと忘れられなかった。
フェロモンのせいなのか、それとも別の何かなのか――。

再会した場所は同じ会社
×
2人1組で働くパートナーシップ制度



作品情報

作品名
花がら摘み 上
著者
ツバダエキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS THE OMEGAVERSE PROJECT COMICS
発売日
ISBN
9784865895490
3.7

(140)

(50)

萌々

(39)

(31)

中立

(10)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
22
得点
509
評価数
140
平均
3.7 / 5
神率
35.7%

レビュー投稿数22

攻めが好き^^

受けの柊は攻めのアヤメのことを苦手だと思っているけれど、攻めから出ている愛がめっちゃ好きです。
嫌なのに、仕事ではペアを組まされ、挙句酔っぱらっていたしてしまい、最悪だと思っているのに、攻めに惹かれている受けも可愛い。
けど!!
けど私は攻めが好きです!!

二回言うw

イイ感じにちょっかいかけてくる楓先輩がいいスパイスだし。
先輩の攻めから溢れてくる愛おしさが好き♪
で、全く気付かない受けも好き♪
こうやって拗れるのも好き♪

0

受けのことめっちゃ好きやんけ…


中高一貫校の先輩と後輩の二人。
社会人になり、同じ部署で出会う再会ものです。

元いじめっ子×元いじめられっ子のような関係性で、オメガバースの中でも「運命の番」である部分に焦点を充てたお話だと思いました。

一巻ではヒートや差別で受けもそこまで酷い処遇を受けていない方だと思います。

自己肯定感が低く、ビクついてる割りには攻めには果敢に歯向かっちゃう可愛い受けと、そんな受けを好きで優しくしたいのにできない不器用な攻めの一途な愛が垣間見える瞬間が最高に萌えます!!

受けに全然伝わってないけど攻め、めっちゃ好きやんけ…のやつです(笑)

そして、すべてを見通している風な楓が、一体何を考えているのか…。
まだ一巻では分かりません。

シーンが急に変わったり、会話が途切れたりして「あれ、あのフラグはどこへ…?」と疑問が残る部分や、会話より目線で語ったりするオシャレな作り方が、私はちょっと読みにくい気がしました。

ただ、一話ごとの終わりにある4コマ?が、本編に入りきらなかった部分をカバーしてくれていました!
これはすごく良かったです。

0

疑問だらけ…

なんで?と疑問だったことがだいたいあらすじにちゃんと書いてありました…。

菖蒲はなぜ柊のことを?どこを?可愛いと思ったの?
柊はなぜ菖蒲を?強烈な存在だったから?匂い?
楓と菖蒲は兄弟なの?楓の好きな人とは?
運命の番をだれが信じてるの?
菖蒲はαだけど特異体質なの?

疑問だらけで。社会人になったら柊が菖蒲にわりと対等に接してますね。
菖蒲が小学生男子か!ですね。
そもそも柊が服飾に進んでなぜ下着メーカーに?しかも菖蒲が社長の息子なのに。

やたらモブやスーツがカッコいいですね。細部まで手を抜かない感じです。

意外と悲壮感がなくて、でも簡単にエッチしちゃって、すれ違って、お話は目新しくないけど絵がやたら上手で、結局テーマって何だったっけ?な感じでした。

0

トップ オブ ツンデレ

最初の読了から時間がかなり経ちますが、多くの方にお薦めしたくてレビューします。

オメガバースの世界では様々な悩みを持つ人々が生活しているのでしょう。この人達もその一角で悩みながらそれぞれの形を作っていきます。そうした基本の流れは多くの方がレビューされてるので端折ります。

繰り返し何度読んでも味わいがある理由として受けのツンデレ度があります。一コマ二コマでツンデレらしい表情や台詞・・という程度ではなく、時系列の移動やページの裏表を使って等で受けの表情・台詞・本当の気持が小出しに表現されており、まるでミステリーの複線回収の様でもあります。
攻めも受けのことを「表情がコロコロ変わって可愛い」と言ってますが、本当です。本当に、忙しすぎる位に。

絵柄の美しさも半端無いです。細部も物凄く細やかで驚くほどに書き込まれています。

0

菖蒲がタイプ♡

前作よりは漫画が読みやすくおもしろくなっていると感じました。
それでも展開的に、え?なぜこうなる?と思うところが結構あり読みづらさはありましたが。

酔った勢いで関係を持っちゃう…というBLあるあるは前作と同様。

で、柊が酔った記憶がないのはわかるけど、お尻は痛くなかったんでしょうか。恐らく初めてよね。とそこが気になっちゃってw

それと柊の菖蒲への感情、態度の変化がわかりにくいところがありました。

菖蒲のビジュアル、特に大人になってからのオンとオフの髪型がどストライクです。

それに、柊を楓から奪って抱き寄せて「とられたくない×3」が萌え〜です。

酔ってエロくなった時の柊がめちゃくちゃ色っぽいですね。

今後、楓がどう絡んでくるのか。

バースがどう影響してくるのか。

下巻を楽しみに読みます。

0

良い…!

!ネタバレ含みます!

両片思いの拗らせてる系オメガバース、再会BLです!

攻め
不器用でめっちゃ拗らせてる…
読者側には、受けのこと大好きなのが伝わってくるので
はやくくっつけ!!っていう思いでした。焦れったい。

受け
なかなかのこじらせ具合…
そして、美人で可愛い…!

表現
セリフとセリフが重なってたり、モノローグが途中だったり
するので、読者に解釈委ねるシーンがほどほどにあります。
これがなければ、神評価だった…
好みだと思います!私は、色んな解釈が生まれるような
ふわっとした感じではなくガッチリ決まってる方が
好きなので…m(_ _)m

内容
辛い展開もなく、攻めが受けをいじる的な展開あるのですが
こじらせた結果のって感じで胸糞悪くなりませんでした。
悪い人も出てきません!

まとめ
辛くないオメガバースです!!

0

上巻のみでは…よく分からなかった

作者さんの作品は「好きなんていわんといて」が結構面白かったので、こちらも期待して読みました。

ひとまず上巻を読み終えて、ですがあまりピンと来なかったかなぁ…。
受け、攻め、当て馬、どのキャラクターにも感情移入しにくかったからだと思います。
受け目線のストーリーなのに、柊の感情が1番よく分からなかったな…。

下巻はまだノータッチなので何とも言えませんが、攻め目線のストーリーになっていて、菖蒲の気持ちに寄り添えたらもうちょっと萌えられるかもしれないという、期待も捨ててはいません。

話の流れや時系列、コマ割りで「んん?」って所も何箇所かあったので、そこは相性なのかなぁとも思ったりしています。

1

かけっこ

ツバタエキ先生の「好きなんていわんといて」でも感じましたが、数コマ或いは数ページ読み飛ばしたのかと思うことが非常に多い。先生の中では設定がきちんと出来ていて完成されてるんだろうな、というのが分かるだけに、この読み取りづらさは厳しいものがあります。絵や表情は魅力的なので、寂しさすら感じる。
でもこれって本来編集が指摘すべきところなんだろうなとも思うんですよ。そういう担当が付いてくれるレーベルで描いて欲しい反面、あまり色々言われるのが苦手なのだとしたらムリだしなと。

既に沢山のレビューが出てる通り、柊の感情は追いかけにくいです。菖蒲がめちゃくちゃ好いてるので、そのフィルターを通して可愛く見えてくる感じ。菖蒲が知ってるか分からない楓の片想い事情をペロッと話題にしちゃうあたりは苦手だなこの人と普通に思ってしまったけど。

菖蒲は企画部の忘年会ブッチして人事部と飲んでていいのか?社長の息子といえ影で絶対なんか言われそうな…

萌〜萌2
と色々言いつつ、絵や表情は好きで萌2

1

オメガバース最高

自分的には大好きなストーリーと絵なので何度も読み返してる作品
拗らせ両片思いって感じなんですね。
攻めは受けのことが大大大好きで大切なのに素直になれないなんとも切ない。
受けは嫌い嫌いも好きのうちって感じです。
何年もたっての再開する物語は最高ですよね
しかも、両方とも忘れられないとこの描写とかめっちゃ上手いし何より最後の結末がオメガバースならではで私の大好きな結末だったのでオメガバース初心者の方もOKだと思います。
オメガバースって今色んな設定ありますよね。
ツバダエキ先生は何より周りも恋愛雰囲気だしてきてくれるので1つのカプだけではなく周りも楽しめちゃうので最高ですよ!
個人的に欲を言えばまだまだ続編とか読みたいですね。
是非一途、両片思い、オメガバース好き、キュンもの好きな人にはおすすめします!!

0

一気に上下巻読めるのは良かった

感想を先に読んでしまったのでなかなか読めずにいました。
読んでみたら面白かった。
わたしは好きです。
とくに菖蒲みたいな攻めは好きなのでキュンキュンしました。分かりやすくて良いじゃないと。
柊も拗らせてるけど卒業式の時の菖蒲の制服の上着をずっと持ってるところなんか滾りました。

オメガバースものとしてはそんな酷い展開もなくて、両片思いで拗らせ物って感じでした。
たまにニヤっと笑えるエピソードが挟まれているのも良い息抜きになりました。

菖蒲の兄の片想い相手の設定が凄かったです。

2

これは、伝わらないよ

私、元々リバースランドの国民なので基本的にオメガバースとはあまり相性が良くない。
それでも評判に惹かれて、時々オメガバースに挑戦してみるのだけど、、、
これは、オメガバースがっていう以前に、菖蒲の身勝手理論のお子ちゃま独占欲なキャラがホントに大爆死案件で、まあ、オメガバースなんて事は吹っ飛んだというか、何というか、
柊の方が拗らせる理由としては、ちゃんとオメガバース設定が生かされているなって納得できるけど、それにしてもやっぱり…だし、
絵がきれいなので、しゅみじゃないにするのは忍びなくて中立で。

1

オメガバース?お仕事もの?

"想いを上手く伝えられない攻め"という帯の言葉と上下巻並べた時の表紙にひかれて購入しました。

実際菖蒲の言葉は乱暴でこんな先輩や上司がいたら苦手だし嫌いになるなと思います。
けれど頬を染めた時の目が!もう大好きがだだ漏れで!愛しいが溢れていて!最高に可愛かったです。

柊も実はめっちゃ口が悪くてそれが時々表にも出ちゃうところとか可愛いなと思いました。


とキャラは良かったのですがお話が評しにくい。
オメガバース?お仕事もの?どっちつかずな印象です。

菖蒲がΩのフェロモンを感知できなかったり魂の番を信じていない菖蒲の兄がいたりする点で、種とは番とはというようなオメガバースについて考えるお話なんだろうなとは思います。
しかしそれにしては仕事の場面でも読者を考えさせるようなセリフがあり、いや!そっちにベクトルもっていかないで!となります。

2つの事柄が上手く混ざっていたら良かったのですがそうは感じられず、なんだかモヤッとして終わってしまいました。

が、エロは最高にエロでした!!!
リアルなブツが可愛いかったです!!!

1

罵りながらも

試し読みを読んで好きな人に素直になれないαと打たれ強いΩの関係性に惹かれて購入しました。

話はくすっとするところとシリアスな場面が緩急つけられて展開してくので、さくさく読めます。
たださくさくすぎるといいますか、1話1話がぶつ切りで今はどういう状態なのだろう?と戸惑うことも多かったです。

ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー

αの菖蒲は、柊に対して素直になれなくてつれない態度をとってします。緩慢に見えてとても純粋で可愛い感じでした。
Ωの柊は、罵りながらも菖蒲のスーツの匂いを嗅いだりと行動が面白い人。嫌いだと心の中で罵りながらも惹かれていく様子が可愛かったです。

兄の楓がニコニコ笑顔だけれど、どこか得体が知れなくて気になりました。
上は、失った高校生活での恋を取り戻すかのようにもだもだと距離が近くなっていきます。
どちらも素直になれていないところが堪りませんでした。

1

いい意味でオメガバースらしくない作品

すごく個人的な意見で申し訳ないのですが、この作者様はオメガバースに向いてない方なんだなと思うんです。
デビュー作の「好きなんて言わんといて」を読んだ時、ものすごくしっとりとした、艶のある大人向けの作品を描かれる先生だなと思っていて、2作目はどんな作品を読ませてくれるのか楽しみにしていたのですが、まさかのオメガバース!
合わない…。色っぽくて夜の雰囲気がぴったりのツバダエキ先生の作風に合わない…。

このお話、頑張ればオメガバースなしでも成り立つと思うんですよ。
それぐらい、オメガバース独得の世界観というか、特殊設定を使った見せ場的なものが少ない作品でした。
これ、無理にオメガバースにしないで、普通のお仕事BLにしたほうがすんなりまとまったし、読み易かったんじゃないかなぁ。

学生時代、とあることがきっかけで、やたら先輩の皐月菖蒲に構われることになってしまった主人公・霜月柊。いじめまではいかないけれど、口が悪くて、どこか逆らえない皐月に振り回され、友達も出来ないまま学生生活を終えます。
卒業後、大手下着メーカーに就職した柊は、二度と会いたくなかった皐月菖蒲と再会。仕事でバディを組むことになってしまい…。

柊は典型的な自分に自信を持てない、拗らせタイプ。皐月を嫌い嫌いと言いつつも何故か気にしてしまう。
そしてお酒を飲むと記憶が飛んでしまうので、泥酔して、あっけなく皐月と寝てしまいます。そこで「俺のこと好きなのか?」と尋ねる皐月に「もう二度と会いたくなかったのに最低」と言ってしまう。
なんと言うか、自分の気持ちに疎い、やや幼い性格の持ち主なんでしょうね。ちょっと不思議ちゃん入ってるのかな?
そしてここでもオメガバース的要素は出て来ません。

と言うのも、皐月は元々Ωのフェロモンを感知しにくい体質。
ヒート起こして寝ちゃった…ではなく、酒のせいで可愛く誘ってきた柊の誘いに負けて寝てしまっただけ。普通、オメガバースモノであればここが見せ場になりそうな所をあえてスルーして描いています。

一方、皐月は非常に男らしい性格で俺様気質なんですが、口が悪くて強引過ぎたりするのに、その自覚が一切ない。柊に怖がられているのにその理由が自分でもわからない不器用なタイプ。柊をα、Ωという概念に囚われずに好きで、とても大切にしたいと思っているのに、相手に全然伝わらない。
この皐月がちょいちょいデレるシーンは非常に萌えました。

仕事でバディを組んだことによって、知らなかったお互いの様々な姿を知っていく。
それぞれの心の揺れや、戸惑い、いろんな感情も丁寧に描かれていて、しっとりと読ませてくれる作品だと思います。

ただ、他の方も書かれているように場面転換というか、お話の構成というか、やや説明不足な所があり、マンガとして読み辛い部分は多々あったとは思います(私は途中まで楓先輩が菖蒲のことを好きな当て馬だと勘違いして読んでいました)。

まだ「上」の段階なのでなんとも言えないのですが、作者様はあえて得意分野ではないオメガバースを描くことによって、オメガバースに囚われた世界観を否定したかった、恋愛はあくまで種に関係なく、魂の番なんてモノに縛られず、いろいろな人間ドラマの先にあるものだということを伝えたかったのかなと感じました。

あと、一番好きだったのが、描き下ろしの借り物競争のお話。
一枚目をビリビリ破っちゃってましたが、本当は、『眼鏡』じゃなくて一枚目のお題の相手を選んだんですよね?皐月先輩。
なんて可愛いんだろう、この2人(*^‐^*)とほのぼのした気持ちになりました。

オメガバースが好きな方には物足りない作品かと思います。
でも、オメガバースにやや疑問を持っている方、あまり得意ではない方、そして、お仕事BLが好きな方にもおススメしたい作品です。

4

期待していただけに…。

好きな作家さまの新作で楽しみにしておりました。絵柄はやはり、とても素敵。だけど…だけどです、わたしには受けのキャラクターがまったく掴めませんでした…あれこれ思いを巡らせながら、柊のことを理解しようと努めながら読んだのですが、迷子のまま上巻は終わりました。
必ずしも登場人物に共感する必要はないと思うのですが、感情の流れなどは理解はしたいな、と考えているので…特にわたしには、菖蒲に対しての悪態がキツかったです。
攻めの菖蒲のほうはなかなか良かったんですが…すみません。
これからの展開を期待して下巻に進みたいと思います。

4

受けの感情に「???」

上巻でのみの感想です。


中高一貫の学校で中学一年の頃に、高一の楓と中三の菖蒲と出会った柊。
廊下で菖蒲とぶつかった柊はそれから毎日呼び出され絡まれる日々が、菖蒲が卒業するまでの4年間続く。
地獄の日々から解放されるも、その後大学・専門学校と卒業して就職した先で、バディを組まされた相手が菖蒲と、素敵に再会(笑)


学生時代をとにかく地獄と言い菖蒲を憎み嫌っているのに、菖蒲の制服を抱いて匂いを描く姿にソワッソワしちゃいました♪
なのに本人前にして心の中で悪態三昧。そこはちょっと「???」ってなりました。
菖蒲は学生時代からとにかくカッコイイ!!!!もぉα様!って感じでした(悶)

就職してから楓と食事をした際に楓が好きな人を”柊の知ってる人”・”同じα”と話していて『菖蒲だー!!!!え!?ライバル??』と興奮したら次のページで兄弟と分かりビックリしました(笑)私アホでしたー♪

2

作品を自分色に染められる作者様!

※2巻分のレビューも少し含みます

すみません、ファンの意見なのでかなり色眼鏡がかかっております!
予めご了承くださいm(_ _)m

1、2巻読了済です。
今回の作品で自分はもう完全にツバダエキ先生のファンになったと確信しました…。
前作「好きなんて言わんといて」のレビューでもお話させて頂きましたが、ツバダエキ先生の作品はやはりキャラクターが良いです。
キャラクターが、この作品でしか会えない子達になっていると思います。
個人的に良い味を出していると感じたのは攻めの菖蒲です。
菖蒲は普段、仕事がバリバリ出来て何を考えているのか分からないタイプなんですけれど、どうしたら柊(受)に好いてもらえるのか、嫌われないのか…常に相手を知ろうという健気な姿勢にキュンとします。
だけど気を抜くとつい、意地悪言っちゃうんですよね。
不器用すぎて受けに振り回される攻めの良さといったら…(〃ω〃)
でも本領発揮すると、スパダリと化します(笑)
これで受けの心が揺れないわけがない…(〃ω〃)

また今回α×Ωを扱った作品とのことで、正直ありきたりなオメガバース作品になるのではないかと危惧しておりましたが、そんなことはなかったです!
ほぼ形式化していたオメガバースですが、こちらの作品はオメガバースの世界でも色んな愛し方があるのだということを教えてくれました。
菖蒲×柊の結末も「そういうこともあるのか…!」と、目から鱗でした。
オメガバースの可能性は、まだまだ無限大ですね。

また、心情やストーリーの流れが本当に丁寧でゆっくり進むので、置いてけぼりになるようなことはありませんでした。
しかし柊がなかなか菖蒲を受け入れられない様子に、焦ったさを感じる方もいらっしゃるかと思います。
あと個人的にはストーリーが後半(最終話終盤)、駆け足気味なのも気になりました…お、惜しい…σ(^_^;)

それから、こちらエッチなシーンはあまり無いのですが、色気があります。
ツバダエキ先生といえば、描かれるぷるぷるな唇が魅力の1つだと思いますが、キスシーンのみずみずしさに思わず見入ってしまいます。
機会がありましたら、是非ご堪能ください(笑)

1、2巻同時発売でしたので、2巻分のレビューも少し含ませて頂きました。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
少しでもご参考になりましたら幸いです。

3

伝わらないもどかしさが 好き

上下巻同時発売の上巻は1〜3話までと、描き下ろしが載ってます。カバー裏に先生のあとがきなどがあり、電子版では読めないので、紙も電子も両方購入しました。

Ωのフェロモンに鈍感なαの菖蒲さんが、鈍感にも関わらずΩの柊くんにちょっかいをかけ、構いまくり、側にいる…"Ωだから惹かれる"とは思われたくないし、でもどう接して伝えるか悩み、誰よりも近くで支えようとする姿に、不器用で必死さを感じて好感が持てました。意地悪じゃないけど、言葉が足らないから、誤解を受けやすいタイプだと思います。

1人でいるのが好きなわけじゃないけど、菖蒲さんの影響で学生時代から独りぼっちの柊くんですが、菖蒲さんを嫌い・ムカつくと思いつつも、菖蒲さんのことを考えずにはいられない所に、初恋であればあるからこそのこじれを感じてニンマリしました。

菖蒲さんには同じくαの楓さんという兄がいます。楓さんと菖蒲さんが"魂の番"について各々の考えを語るシーンがあり、そこが非常にグッときたので、神評価にさせて頂きました。勿論話の展開も面白いし、とても美しい絵にも強く惹かれましたので、そのシーンだけがってわけじゃないんですけどね。私も2人の考えに共感ですし、オメガバース作品だからこそそれを強く意識させるんじゃないかと思いました。

菖蒲さんと柊くんは、お互いに本当は特別なものを感じているのに、どうも素直になれず、そこが拗らせていて、私は好きです。言葉足らずなため伝わっていないけど、種ではなく"お前だから"と実は直球型の菖蒲さんに対し、他の人には感じない特別な甘い匂いを菖蒲さんから感じる柊くんの鈍感さも可愛いです。

Ωだからではない…菖蒲さんは柊くんにどうそれを伝えるのか?
この甘い匂いの正体は、魂の番だからなのか…柊くんが出した答えは?
"会わなきゃよかった"や"好きになるはずない"と強い口調で菖蒲さんを否定する柊くんの真意は?
魂の番は存在するのか?
下巻にその答えが描かれているのか、ワクワクします。

6

一筋縄ではいかない感じが好き

トーンが掴みづらいお話だなぁと思います。
これ、登場人物のキャラクターが『揺れる』所為じゃないかと思うのですよ。

学生時代には冴えなかった柊を徹底的にからかい、職場でバディを組んでからは柊の企画案に理由も告げずにダメ出しをし続ける菖蒲。
その菖蒲を「嫌い」と言い続けながらも、学生時代の彼との想い出の品を持ち続け、酔った拍子に体の関係まで持ってしまう柊。
柊に優しく絡んで来るのに、それほど大切には思っていない風情の楓。

この人達の情報がとても小出しなんです。
だから彼らの全体像が掴めなくて、本当はどんな人なのかがよく解らないままストーリーが進みます。
それに加えて、お話の合間にキャラクター紹介のページが挟まっていたりするんです。これが煙幕効果を発揮して解りづらさを加速したりする。

この「?」を好きか嫌いかで評価が分かれるんじゃないかと思ったんですね。
私は割と好きだったんです。
ちっとも素直じゃない人達が、自分の心中を自分にも明かさないようにしているその様が。

激辛ラーメンを食べながら「好きな相手をフェロモンなんかで判断できない」と柊に菖蒲が話すシーンがとても好きです。
こういう『大上段に構えた話』はするくせに、自分が柊に惹かれていることは言えないんですよ、この人。
で、次のページではあっという間に話題を移すんです。
これからベタベタに甘くすることも、壮大なテーマを語ることも出来るシーンなのに。
この期待(あるいは『お約束』)をことごとく裏切る様なお話の作り方を見ていると、この作家さんはとんでもなく照れ屋なのではないかと思ったんです。
この『照れ』というか『王道になることを逡巡する感じ』が実に私のツボにはまりました。

4

攻めにはすごく萌えた

 惜しい。絶妙に惜しいです。攻めの菖蒲のビジュアルはすっごくタイプですし、一見悪者のように見えて内面は誰よりも優しい性格をしているところも大好きなんです。ただ、受けの柊のあざとさがかなり鼻につきます。彼はΩだし、学生時代は不器用な菖蒲に虐げられてきたし、自己肯定感が低いのはもう仕方ないと受け入れて読みました。でも、菖蒲を振り回す不意の言動に全部狙っているようなあざとさがあって、柊は無意識なんだと分かっていても、それでカバーできないほど強調されるように描かれているんですよね。ここがハマりきれない理由となってしまいました。

 柊はあれだけ菖蒲に反発していたのに、お酒を飲んだらすぐ蕩けて彼を許してしまう。そして、あんなに幸せそうに抱かれていたのに、起きたら「最悪」と第一に不快感を露わにする。オメガバースの世界ですから、同性同士でもαとΩが2人きりで食事をする行為は男女のそれと変わらないだろうに、別のα男性と食事して軽率に飲んで、案の定酔って菖蒲に介抱されて…となかなかに厚顔なキャラです。学生時代菖蒲にからかわれていたことを差し引いても、お釣りがくるほど菖蒲は十分柊に優しいし、柊も菖蒲の制服をずっと持っていた時点で多少自分の気持ちに気付いても良さそうなのに、と思ってしまいました。ただただ菖蒲が報われて欲しい。柊の性格に中立にしそうでしたが、菖蒲が本当に素敵な攻めだったので萌評価にしました。下巻で柊の印象が少しでも変わることを期待しています。

 あとは他のレビュアーさんも仰っているように、私も会話の流れがいまいち掴めなかったり、キャラの矛盾を感じたりするシーンがいくつかありました。先生の中では流れがすっかり出来上がっているのかもしれませんが、もう少し読者に寄り添って客観的に登場人物の会話を読み返してみることも必要かも。特にキャラの一貫性というのは、萌え度や作品全体への印象にも関わってくる重要な要素だと思っています。ギャップとキャラのブレは別物だと思うんですね。柊は上巻ではまだ、キャラが少しブレているような印象でした。絵は本当に綺麗なので、そういったことが解消されればもっとスムーズに読めると思います。

7

受けのキャラクターが掴めないのが最大のネックでした;

初読み作家さんです。

上下巻ともに表紙に惹かれ、試し読みも面白そう。
何より帯から萌えしか感じられないぐらいすごく良いッッ!

ーーーということで買ってみたんですが、ごめんなさい。
会話のテンポ・場面切り替えが私の読むリズム感と合わなかったようで、
何度も「…ん???」と手が止まっては少し戻って確認を繰り返す状態でした;

下巻のネタバレしないようにこちらでは上下共通で感じたことを書きます。
自分の読み方が悪いのかもと思い、何度か読み返したんですが
苦手フィルターかかった状態の辛口レビューなのでご了承下さい(°°;)


受けのキャラクターがよく掴めませんでした。
手を前で組む癖があって人の顔を伺うようにオドオドする面もあるのですが、
モノローグやテンパった時など口調が荒い・汚い。
けっこう気が強いのかと思いきや、
花をホワホワ飛ばす天然愛されキャラになったりしてどれが素なの…?

気が強いのか、気が弱いのか、愛されキャラなのか。
ごちゃ混ぜで突然切り替わるからキャラが掴めずセリフが右から左へ流れていった…。

仕事が出来る人とされながらも
そういった描写がみられず説得力を感じられない。
周囲から褒められる度にスーッとね、興ざめするの。
仕事が出来るキャラにしたいのなら周囲のセリフじゃなくて
受け自身の行動で説得力を見せつけて欲しかった!

それと試し読みで出てくる憧れの先輩。
憧れのまま終わってたのかと思いきや、突然ね、下の名前で呼び合うほど仲良くなってて
あれ?一体いつどこでそんなに仲良くなってたの???そんな描写ありましたっけ???
謎すぎて戸惑いの方が大きかった。

他、キャラクターの会話の流れが掴めなくて躓く…。

攻め「なんで楓のことは名前で呼ぶんだ?」
受け「え…?兄弟だったんですか……」

一言も兄弟と言ってないのになんでこの会話が成立するの?
"楓"の部分が"兄貴"と呼んでるなら自然な流れで理解できるけどチガウよね…;

こういう些細な引っかかりが私のテンポとは合わなくて、
何度も何度も戻って確認作業になるから読みにくさが否めなかったです(;ω;)

ただ攻めはすごく萌えた!
スーツをビシッと着こなしたエリート然としながらも、
受けの前だと好きな子いじめちゃう小学生になるとこが可愛い(∩´///`∩)

受けが「(攻めとの)会話がドッチボール」と表現してるのがわかりやすいです。
キャッチボールじゃなくガチで当てに行くドッチボールね!
しかも本人悪気なく無自覚でぶつけに行くから加減がないというw

話数の間に描き下ろしの4コマなどがあるのですが、
受けのことが好きすぎるのが前面に出ててニヤニヤしました♡
4コマはわかりやすくてめちゃくちゃ良かったです。(好き!)

29

強気男からダダ漏れてくる一途な気持ちが切ない…

オメガバース作品、上下巻の同時発売です。

このペンネームをつける作家さんの感性ってどうなのかなぁ?
って敬遠していましたが、知人から超絶オススメされて読んだら、絵に雰囲気があって引きこまれるし、ダダ漏れてくる気持ちが切なくてすごく良かったです!

オメガバースにしなくても、リーマンものでじゅーぶん成立しそうなストーリーです。


中学1年生の柊(Ω)は、ぶつかってしまった2年先輩の菖蒲(α)に、中高一貫校での4年間、何度も呼び出されてはイジメみたいにかまわれていた。
菖蒲の高校卒業でやっと解放される!と喜んでいたら、柊は発情期を迎えてしまった。
水をかけられて落ち込んでいると、菖蒲は制服の上着を脱いで柊にかけてくれた。

菖蒲がいなくなって、柊の地獄は終わるはずだったのに、待っていたのは、誰も自分にかまわない、誰ともしゃべらず、授業を受けて帰るだけの毎日…


それから、怒りを勉強で発散させて、華やかなものに憧れた柊は服飾学校を卒業し、大手下着メーカーに就職。
そこでプランナーのバディとして、憎っくき菖蒲に再会!

菖蒲は昔のまま強気で仕事に厳しくて、柊は企画をダメ出しだれてばかりで落ち込むけれど…

厳しい俺様な先輩に、臆病な後輩がビクついているような設定です。
でもそれは上辺だけ。


バディ制度とは、発情期があるΩの補助をするためのもので、βがなるべきものなのに、菖蒲はΩのフェロモンを感知できない特殊体質だからって、柊の力を伸ばせるのは自分だけだと、昇進(実は社長の息子で跡継ぎ争奪戦)を蹴ってまで、柊のバディに立候補したんです!

菖蒲は確かに言葉がストレートで怖くみられがちだけど、柊を気づかい、柊に翻弄され、柊のことを大事に想ってるのがそこかしこからダダ漏れてくる…

酔った柊に誘われるまま抱いてしまった時、
「もう二度と会わなくて済むと思ったのに」って柊の言葉に、菖蒲はどれだけ打ちのめされたのだろう…


それでもバディとして柊を引っ張っていこうとする菖蒲ってすごい良い男だなぁって思う。
柊は気づいてなくても、菖蒲の柊を守るような愛し方にはめちゃくちゃキュンとさせられます!
強気男が実は一途ってギャップにもキュンキュンさせられます!

しかもスーツにコートを着こなしてる黒髪の菖蒲のヴィジュアルもすごくかっこいい!
こんな良い男に愛されて、柊ってばめちゃくちゃ幸せ者だよ!


ストーリーは柊視点で語られていて、柊は菖蒲の気持ちに気づいてないのに、物語を読んでいる読者には、菖蒲が柊を想う気持ちが感じ取れる。
この構成力がすごくうまい!

上巻は、菖蒲→柊の気持ちがダダ漏れです。
でも柊からも酔っ払った時、妊娠可能がΩが子供について考えた時、柊の中にも隠そうとしている気持ちがあるような…


柊が隠していた気持ちは下巻で語られます。

そして菖蒲の「魂の番」の考えが、私のオメガバースに対して思うこととピッタリ一緒で、上巻を読み終えた時、このオメガバース作品をどう展開していくのか?下巻への期待が高まりました。

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