何度でも、私は君に恋をする。

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アーサー・ラザフォード氏の揺るぎない愛情

Mr.Arthur Rutherford no yuruginai oijo

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表題作アーサー・ラザフォード氏の揺るぎない愛情

アーサー・ラザフォード,31歳,保険会社勤務のエリート・時広の恋人
坪内時広,29歳,元英語教師・アーサーの恋人

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

プレイボーイでエリートのアーサーと、元教師で純朴な時広は、恋人になってもうすぐ1年。
両親も公認の仲となり、一緒に過ごす初めての夏季休暇のため、フィンランドを訪れる。
湖のほとりで2人きり、普段は多忙なアーサーと心ゆくまで愛し合えることを喜ぶ時広。
しかし、不慮の事故でアーサーが記憶喪失に!
冷たい態度に動揺する時広だが、彼への想いは強くなるばかりで……。大人気シリーズ完結!

作品情報

作品名
アーサー・ラザフォード氏の揺るぎない愛情
著者
名倉和希 
イラスト
逆月酒乱 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
アーサー・ラザフォード氏の遅すぎる初恋
発売日
ISBN
9784866572482
4.4

(57)

(34)

萌々

(16)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
249
評価数
57
平均
4.4 / 5
神率
59.6%

レビュー投稿数10

スパダリ・アーサーの変態っぷり、大加速

や〜〜〜溺愛アーサーの変態っぷりが思ったより加速暴走していて、特に後半大興奮でした…!!笑った。。

「ああ、素晴らしい。美しいハゲだ。剃ってしまうのは惜しいが、やはりトキの股間は無毛が似合う。…(以下略)」

こちら、時広のアンダーヘアをじっくり観察(まさに”観察”!)しながらのセリフでございます。とんだ変態紳士だよ!!

ええと、ストーリー的には、他の方もおっしゃっているように「王道中の王道」。
新鮮さ、なし。(←ひどい)

あらすじは全く読まずに読み始めたのですが。

アーサーが車に接触して気を失った時点で、(あ…これは…まさかBL王道のアレ…?)と、その後の展開が予想できてしまい、正直ちょっとテンションが下がったんです。
記憶喪失になるのって「いかにも!」な感じで、個人的にはあまり好きでなく…ドラマなどでも、登場人物が記憶喪失になるとサーッと冷めちゃったりするタイプです。

でもでも!でもですね。
なんでしょう、真新しさはないのにこの胸のトキメキは…!
(失礼な書き方ですみません;)

時広のことを覚えておらず「こんな男に恋してたなんて信じられない」と面と向かって言っちゃう状態になっていても、結局、また惹かれていくんですよね。

兄のエドワードと仲良くする様子にイライラしたり、よく見るとまつ毛が長いなあと思ったり、急に抱きしめたくなってしまったり…兄に嫉妬し、少しずつまた時広を意識するようになっていくアーサー。

大袈裟じゃなく、本人たちが語る通り”魂で結びついた二人”なんだなあ、と読みながらうるうるしちゃいました。

(※ちなみに、このアーサー兄のエドワードが、めちゃめちゃ大人で包容力のあるナイスガイなんです!!この方のスピンオフ作品もあるとのこと。後で絶対読もう…!)

アーサー・ラザフォードシリーズ、こちらで一応完結なんですね。。寂しい…二日で全部読み切っちゃったよ…

番外編数冊と、アーサー兄エドワードのスピンオフ作品は未読なので、これからはそちらをじっくり楽しんでいこうと思います。

攻めがズブズブと恋に溺れていき、変態になっちゃう様を心ゆくまで堪能できる素晴らしいシリーズ作品でした✨

0

感無量

あらすじで知ってはいたけどアーサーの記憶喪失が辛かった。泣けて泣けて。

またアーサーが振り出しに戻るかと思いきや、トキに可愛いとか抱きしめたい衝動がわいて。
無性に兄のエドとトキの親しげな様子にイライラしたり。
きっと何度でもトキに恋をするんですね。
思わずトキの股関をどうしても見たい衝動にかられて。

アーサー・ラザフォード氏の凶暴なほどの愛情?エッチがモリモリでしたね。変態ティック!
恥じらうトキをわけがわかなくさせて味わい尽す!トキが気を失うまで。
お風呂でお掃除エッチも。

相変わらずトキの股関に異常なほどの執着を見せるアーサーでした。
記憶喪失の間の記憶が戻らず自分に嫉妬するアーサーも楽しかったです。

はぁ、これで完結かあ。寂しいですがとうとう結婚までいって感無量です。
楽しいシリーズでした。

0

アーサーがアーサーである限り。

 本作がアーサー・ラザフォードシリーズ完結だなんて、アーサーの溺愛ぶり、残念攻め様ぶりも見納めなんですね。


 前作でバカンス前だった2人、やっと仲良くフィンランドでのバカンス突入です。
四六時中イチャイチャを満喫していた中、アーサーが事故で記憶喪失に。
1年間程の記憶が抜けているアーサーにとって、トキは見知らぬ東洋人。
恋人だと言われても、全くもって好みではない容貌のトキに、信じられなくて戸惑いを隠せない。
事故の連絡を受けてアーサーの兄であるエドワードが駆けつけてくれて、とりあえず3人は別荘のコテージへ。

 恋人だという認識がなくても、トキがエドワードが親しげにしている姿を見ると、無意識に嫉妬してしまうアーサーの姿ににまにまです。。
それでこそアーサー( ☆∀☆)

イライラを表に出して、トキを怯えさせてしまってるアーサーに、あぁぁ〜後で後悔するからな〜とムカッ腹立をたてつつ、ほくそえんだり( ̄ー+ ̄)

トキをもっと知りたい、とエドワードが帰って二人きりになってから、即座に行動するアーサー。
結局、秘書であるエミーが言っていた通り、アーサーがアーサーである限り、トキに惹かれずにはいられないって事ですね。

 アーサーに対して誠実でありたい、と気丈に接しているトキは、とてもしなやかな強さを持っているんだなぁ。


 そして記憶が戻ったアーサーの落ち込みっぷりは、案の定なもので、にやにやがとまりません。

 その後のえっちでは、トキの10円ハゲへの執着ぶりを堪能させてもらいました。
『下草に咲かせた貴重な花』って言い方(^_^;)
見たのが、記憶喪失の自分に先を越されたって悔しがっていて。
記憶喪失の時の自分自身に嫉妬する攻め様って、記憶喪失ものの絶対であり大好物ですp(^-^)q

 この時のえちシーンのイラストがステキです。
2人の体格差が素晴らしい(///∇///)


 バカンスが終わり、日本に寄ってダイチ達カップルにも会って、2人が暮らすNYのマンションへと帰ってくる。
ここで、アーサーからトキへプロポーズ。
きっとこれからも2人、最高に幸せだね、と花束を投げたくなる大団円でした(^-^)





1

愛にまみれて完走

溺愛シリーズ、もといアーサーとトキシリーズの完結巻。
追い掛け始めて数日でしたが、最後まで楽しく読める素敵なお話でした。
あとがきで名倉先生も言及されていますが、シリーズで4冊刊行は初めてとの事で。
先生のシリーズものがもっと読んでみたくなる作品でしたね。

出逢いから初恋、愛の巣での新婚生活、初めてのすれ違いと来て、最後はバカンスで終わる。
…かと思いきや、最後は個人的にBLの鉄板ネタだと思っている記憶喪失ものでした。
ただですね、これまでの3作が溺愛に溺愛を重ねたものだったからか、はたまた名倉先生作品だからなのか、不思議と悲壮感やハラハラ感はなかったのです。
なんでしょう、記憶喪失になってもきっと大丈夫なんだろうなと思えてしまうというか。
謎の安心感があったので、記憶を失ったアーサーがどんな行動を取るのか、何をきっかけにどう記憶が戻るのかを楽しみながら読めました。

結果、やはりアーサーはアーサーでした。
ここ何日かをかけてこちらのシリーズを読んでいたのですが、なんだか1作目のアーサーを思い出して懐かしくなってしまった。
つい先日読んだばかりのはずなのに「ああ、そういえば初めはこんな態度だったなあ」なんて少し懐かしくなってしまうのは、それだけアーサーの時広に対しての溺愛っぷりが巻数を増す毎に凄いものになっていたからなのでしょうね。
最終巻にしてあえての王道設定もの、というのも良いなと思えました。

今作はアーサーが記憶を失った事によって、時広の良い部分が沢山垣間見えた気がします。
一途で健気で、献身的で、酷い言葉を最愛の人から投げ付けられても、それでも側に居る事を選ぶ。
うーん、物凄くいじらしい人なのですよね。
普段はアーサーという超溺愛系過保護セコムに守られていて分かり辛いのですけれど、時広は愛情深くて心の芯の部分が強い人だと思うんです。
アーサーは本当に良いパートナーと巡り会えたよなあ。
アーサーの兄・エドワードが素敵な紳士で、彼が時広と居てくれたので尚更何の心配もせずに安心出来ます。
エドワード、ものすごく良い男だな。

そして、記憶を失いながらも、無意識下で時広と親しげな兄のエドワードに嫉妬をしたり、自身にも笑顔を向けてほしい…なんて思ってしまったりするアーサー。
気を引こうとお菓子作りを手伝おうとするアーサーがなんだかとても可愛らしかったです。
ありえないですけれど、これから何度記憶を失ったとしても、アーサーは時広に何度でも恋をするんじゃないかな。
しかし、時広の毛に対する執着が記憶の有無を抜きにしても凄まじくて笑ってしまいました。
最終的に記憶を失っていた間の自分自身にまで嫉妬を覚える姿がなんともアーサーらしく愉快。
最後は勿論甘さたっぷりでね。

もっとこの2人のお話を読みたい気もしますが、ネタ的にもこの辺りで大団円で終わらせるのが良かったのかも。
でも、このキャラクター達にはまた会いたくなってしまうだろうなあ。
時広の英会話教室だったり、お仕事をする時広の姿がもっと見たかったななんて。
シリーズ総じて、日常の癒しにぴったりな甘い読み口の素敵な作品でした。
エドワードのスピンオフが出ているようなので、そちらもこれから読んでみたいと思います。

2

10円ハゲ、再び

このシリーズも『完結』なんですね……寂しいなぁ。
つきあった人は数々いれど、これだけのめり込んだのは(『本当に好きになったのは』という書き方が正しいのかも)トキが初めてというアーサー・ラザフォード氏が大好きでしたよ、私は。
何と言っても私は『好きになればなるほどその愛情表現がどんどん変態寄りになって行く』という攻めが大好きでして。ちるちるには「同好の士が多いんじゃないか」と勝手に思っておるのですが、未読の方は本屋さんに、あるいは書籍サイトへGO!

『純真なる誓い』直後のお話です。
雨降って地固まるのたとえの如く『デロ甘』で始まるのですが、あらあら……アクシデントが起きてアーサーが記憶障害に。日本に赴任する直前からの記憶がぶっ飛んでしまいます。で「こんな貧弱な東洋人と自分が恋人?なぜ?」という状態になっちゃうんですね。

トキは可哀想でしたけれど、その分、持ち前の健気さがうるっと来るんですよ。
あとね、私が一番萌えまくったのは、アーサーの『トキのアンダーヘアにある10円ハゲ』にたいする執着なんです。
どこが「こんな貧弱な……」なのよ。
結局、記憶を失ってもアーサーはアーサーなんですよね。

ドラマチックではありますが、全体的なトーンが「悲惨な状況になるはずがない」といった感じなので安心して読み進められ、ラストではその甘さにどっぷりと浸かることが出来ます。

皆さんも書いておられますが、私もアーサーの兄ちゃんが気になります。
誠実で安定感たっぷりで大人の彼は、どんな恋に悩んでいるのかしらん?

4

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