恋のキューピッドは、喋って動くぬいぐるみ(780円)!?

小説

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ぬいぐるみを助けたら、なぜか花嫁になった件

nuigurumi wo tasuketara nazeka hanayome ni natta ken

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表題作ぬいぐるみを助けたら、なぜか花嫁になった件

海棠理章,イケメン副社長
館山希翔,21歳,喋るぬいぐるみに懐かれた大学生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「にいちゃん、わいを買わへんか!?」
大学生の希翔は、エセ関西弁を喋るウサギのぬいぐるみ・ウサ吉に懐かれてしまい、
元の屋敷へ戻りたい彼の手助けをすることに。
だが屋敷の持ち主で御曹司の理章は、そんな希翔の突飛な話を当然信じてくれない。
苦戦する中、理章にウサ吉の声を聞かせる方法が判明!
それは彼とキスをすること。
回を重ねるごとに深くなるキスと共に、ときめきも抑えきれなくなって
不器用イケメン副社長×天然癒やし系男子のドキもふ花嫁ラブ!

作品情報

作品名
ぬいぐるみを助けたら、なぜか花嫁になった件
著者
真船るのあ 
イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773089868
3.7

(27)

(3)

萌々

(15)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
102
評価数
27
平均
3.7 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数7

攻めも良い!

ほのぼのあったかラブですね。うさぎのぬいぐるみウサ吉は二人の恋のキューピッド!

受けがとってもお人好しで良い子で。ウサ吉のためにこんなことまで?してあげて。
なんとかウサ吉の願いを叶えるために、エミリーの息子である攻めへ近付いたら…。

半分までは受け視点です。
攻めに近付いた動機がバレて滅茶苦茶怒られて、どうなるの?と思ったら…。
お屋敷に住み込みで働かせてもらえることになり。
攻めはなんやかんやとやけに会いに来て、ご飯も食べてって。なぜ?

そして急に攻め視点が始まります。
いいですね!初めての気持ちにうろたえアタフタして。受けが可愛くて会いたくて笑顔が見たくてキスしたくて。急にどうしちゃったの?実は受け視点の時からそうだったの?
受けの笑顔が見たくて貰いものだと言っては高級食材を買ってきたり、好きなおかずをリクエストしたり。
理性と戦ったり、なんだかイケメン副社長なのに初恋に必死な感じがとても良かったです。

ウサ吉と攻めの言い合いも楽しいです。納戸に閉じ込めの刑だ!
すれ違ったりウサ吉の前の持主が現れたり色々あって、とうとう二人の想いが通じ合い。

ウサ吉ひいては母エミリーが導いた運命の出会いだったのでしょうか。
なんだか想いが通じたらトントン拍子で。さすが年上攻め、段取りも外堀もあっという間に固めます。

お互い長生きして一秒でも一緒にいようねって、ここが攻めの背景があるから特にジーンときますね。

もう二人はウサ吉をすっかり家族だと思ってて。ウサ吉、良かったね!
はぁ〜、良いお話でした。

家にあるウサギのぬいぐるみを大事にしなきゃと思いました。

どうしても攻めがなぜか声優の鳥海さんの声で頭の中で再生されて。なにか似たキャラのCD聞いたことあったかなあ?

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めちゃくちゃ俗っぽいうさぎのぬいぐるみ

ハーフの御曹司イケメン副社長×お人好しの貧乏大学生です。

このうさぎのぬいぐるみ、ま〜喋りまくり!!
コテコテの下世話な関西人のおじちゃんって感じのうさぎです(笑)。でも小椋ムク先生の挿絵の効果もあってか、なんだかんだ可愛いんですよね。
ぬいぐるみが動いたり喋ったりしてくれたらな〜と思ったことのある方には、ぜひ読んでいただきたいですね。こんな喋り方を夢見た人は少ないと思うけど(笑)。

うさぎのぬいぐるみに話しかけられて、かつてのお屋敷に戻れるようにしてくれ〜なんて、無理難題なのですが、受の希翔が本当にお人好しで、文句を言いつつもウサ吉(ぬいぐるみ)の願いを叶えてあげるため奔走します。奇跡的に募集のかかっていた攻・理章の会社のクリーンスタッフに採用され、理章とまずは仲良くなろうとするのですが…。「どうなっちゃうの!?」とわくわくしながら読めました。

ウサ吉の声はごく一部の人間にしか聞こえないのですが、その人間と身体的な接触をすると、一時的に声が聞こえるようになるのです。理章の屋敷に住み込みで働くことになった希翔は、理章にウサ吉の声が聞こえるようにするため、理章とキスすることが習慣に…という美味しい展開。
でもすれ違ってしまいキスがなくなった時期も、理章がウサ吉の言いたいことを全部わかっていたのが面白かったです。

恋愛偏差値がゼロに近い2人。理章が希翔に喜んでもらうために、貰い物を装って高級フルーツを買って渡していたのが可愛かったですね。

物語の山場、強盗に刺されそうになった理章をかばってウサ吉が刺されたときは、ぬいぐるみだとわかっているのに思わず涙が出てきました(笑)。
ウサ吉は腕の良いぬいぐるみ修理士(当て馬)の手で無事に現世に舞い戻ってきますので、ご安心を。

欲を言えばHシーンがものすごく短かったので、あともうちょっと詳細に描いていただけていたら…とは思いますが、とても楽しい作品でした。
希翔と理章が死んじゃったら、ウサ吉どうするんだろう…と心配ですが、そうなる前にエミリー方面のツテで渡英できるように取り計らうか、もしくは大阪の菜那に今度こそ引き取ってもらうかもしれませんね。ウサ吉に寿命あるのかな?(笑)

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お約束にプラスα

ぬいぐるみを助けたら……。

というか脅されてますけど(笑)

自称レアな買値がつくという、うさぎのぬいぐるみ。最初は名乗るのを拒否したので、受けの希翔(きしょう)にウサ吉と命名されたこやつがまたエセ関西弁を喋る胡散臭い奴でして。
しかし。なかなか健気なんですよ。
そしてウサ吉がいなかったら攻め受けがくっつくどころか、出会いすらしなかった訳で。
うん、いい!

攻めさん負けてまっせ(笑)

しかし疑問もいくつか。


何故ウサ吉の声が希翔に聞こえたのか?
ウサ吉が本当に激レアなぬいぐるみなのに、エリックのSNSにUPするのをあっさり許可したのか?
ちょっと危機感無さすぎじゃないの?
案の定、前の持ち主が現れるし危険な目にあうし。

まあ、その辺がお約束といえばお約束なのでしょう。

不器用な恋愛模様にスパイスの効いたこちら、楽しめました。

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エセ関西弁を話すうさぎのぬいぐるみ

ぬいぐるみに話しかけられ面倒を見ることになった貧乏学生がぬいぐるみの元の持ち主のもとへ帰りたいという願いをかなえるため奮闘し、その家の息子と恋仲になる話


<あらすじ>
「にいちゃん、わいを買わへんか」
リサイクルショップでいきなりうさぎのぬいぐるみに話しかけられた大学生の希翔(受け)は驚きます。聞かなかったことにしようとする希翔でしたが、うさぎに「末代まで祟る」と脅されしぶしぶ一日分の食費をはたいてぬいぐるみを購入し家に連れて帰ります。
うさ吉と名付けたそのぬいぐるみは何故かエセ関西弁を話し、「自分はイギリスから主人のエミリーについてきたヴィンテージのうさぎで、エミリーが亡くなってしまったどさくさで家から出されてしまった。大阪の家に貰われていったが泥棒に盗まれて売られてしまった。元の家に戻って余生を過ごしたい」と涙ながらに懇願します。
すっかり同情してしまった希翔は、田園調布にあるその屋敷にうさ吉を連れていくことができないかあれこれ頭を悩ますのです。
そして、運よく希翔はエミリーの息子・理章(攻め)と接触することができ、うさ吉の野望を叶えるため希翔は奮闘します。
喋るぬいぐるみを初めは信じない理章でしたが、希翔の通訳で気持ち悪がりながらも仕方なく今は誰も住んでいない屋敷へ入ることを許すのです。ただし、見張りとして希翔も一緒に。


希翔は母子家庭で奨学金とバイトで学費や生活費を賄っている貧乏学生です。
贔屓にしているリサイクルショップでぬいぐるみに話しかけられ脅されしぶしぶ購入するのですが、もともと人がいいのでうさ吉の頼みをきき、うさ吉の元の持ち主の会社にバイトとして潜り込み何とかその息子・理章と接触をはかるのです。

何故、希翔がうさ吉の言葉が聞こえるのかわかりませんが、人の好さに付け込まれて、うさ吉にいいように動かされている感が否めません。
エミリーの家に連れていけといったり、屋敷を売る算段をしている理章の心変わりができなければイギリスにいるエミリーの母親のところに行きたいから英語のレッスンをしてやるといって、当然のようにイギリスに連れて行ってもらおうとしていたり、かわいい顔してエセ関西弁でぽんぽん悪態をついたり下ネタを話しているおっさんなうさ吉には笑えます。

理章は屋敷を売却するまでの間だけうさ吉と希翔を屋敷に入れるのを承知しますが、抜き打ちでチェックしにきたりと警戒を怠りません。
が、食事をする時間にたまたまやってきた理章に節約料理をごちそうして以来、希翔の賄いが気に入った理章が頻繁に家にやってくることになり、知らないうちに理章にとっての癒しとなっていくのです。
そして、ある日酔った理章が希翔にキスをした次の朝、突然理章の耳にうさ吉の悪態が・・・

うさ吉の声が聞こえるようになってからは理章視点が入るようになります。

うさ吉と理章は仲が悪く、希翔が通訳しているときも大概でしたが、話せるようになると常に軽い喧嘩腰になります。
かわいいうさぎとモデル並みにかっこいい理章が大人げなく言い争っている姿を想像すると笑えます。

キスをすると‪一時‬的に聞こえるようになるというのがお約束な感じですが、二人はうさ吉と話をするために毎回キスするようになるのです。
しかし、これが二人がすれ違う元になってしまうのです。
もともと、理章は妻を亡くした父親が絶望する姿を間近で見ていたため愛する人を作ることを怖がっていました。そのため結婚もせずにいたのですが、希翔を好きになったことに気づいても、自分からアプローチしたことがない理章は希翔を好きだとうまく伝えることができなく、誤解させてしまうのです。

そんなタイミングでヴィンテージのうさぎのことを知ったうさ吉の製造会社社員がやってきたり、大阪の元の持ち主がやってきたりとばたばたして、二人はすれ違ったまま、事件が起きてしまいます。

なんといっても、大活躍したのはうさ吉でした。
自分の目的のために自分の声が聞こえる希翔を巻き込み振り回すことから始まり、理章と悪態をつき喧嘩しながらも二人の中を見守り、ピンチの時は身を挺して守ったりと話の中ですごい存在感でした。
不器用な理章と天然の希翔ではうさ吉のアシストがなければもっと迷走してしまっていたことでしょう。
あくまで、エミリーとの思い出の屋敷を売却させずエミリーを想って屋敷に住むという自分の目的を達成させるためだったかもしれませんが、二人にとっては恋のキューピッドでした。
希翔はかわいいし理章は恋愛にはちょっとヘタレでしたが、二人のずれっぷりも楽しくて、全体的に楽しく読了しました。


1

ぬいぐるみ推し!

BL要素とは別で、ぬいぐるみを大事に持っていた人にはより楽しめて、持ってなかった人も十分楽しめる作品です。

基本ほんわかなので、笑いと癒しを求めてる時にお薦めの作品です♪

最初タイトルだけみたら、ぬいぐるみが花嫁に変身するのかな?と思ったら、全然違いました~。
ぬいぐるみはキューピットです!
母国語は英語なのに、理由あって現在はコテコテな関西弁をしゃべる超レアなウサギのウサ吉というぬいぐるみが狂言回しの役どころなのですが、このウサ吉が本当に強烈で最高なのです!
ウサ吉と攻の海棠理章の母、エミリーとの想い出話にはほろりとさせられます。
受の館山希翔くんはピュアで天然な良い子です!

甘くてコメディ要素もあって楽しめる一冊です♪

1

関西弁のウサ吉(ぬいぐるみ)

ムク先生の挿絵目当てで購入。可愛いお話なのかと思っていたら、思いのほか笑いました(特に前半)!楽しかったんですけど後半せわしかったように感じたので萌2よりの萌としました。本編230P弱+あとがき。

奨学金をもらって何とか大学に通っている希翔(きしょう)。そろそろ新しいデニムを買うべく愛用のリサイクルショップに行ったら、棚の片隅にいた茶色のうさぎ(ぬいぐるみ)が突然「にいちゃん、わいを買わへんか」「買わへんかったら末代まで祟るで」と脅してきて、ついお買い上げ。話を聞くといいとこのおうちにいた由緒正しいぬいぐるみらしく、元の家に戻りたい!とダダをこね始め・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ウサ吉(ぬいぐるみ、しゃべる、夜だけ動く)、ぬいぐるみメーカーの人(イケメン)、攻めの父、前の持ち主(♀)、悪党少々ぐらいかな。ウサ吉が最高。

**内容に触れる感想

二人につっこみ入れる役どころのウサ吉がめちゃ面白い。可愛い&ヴィンテージもののぬいぐるみなくせに、中身は関西のおっさん!最高でした。
そのウサ吉が強烈だったあまり、攻め受けやラブ話は少し印象薄め。攻めは不器用イケメン、受けは天然嫌味ない良い子で、好きですが、超萌える~というポイントは思い当たらなかったです。

やっぱり一押しはウサ吉です!関西弁好きさんや、ライトなコメディがお好きな方におススメです。あとムク先生の、イケメンなのにコメディな表情って挿絵を今回初めてみました。割合レアなのでは・・・?ムク先生ファンの方もご検討いただいても良いのではと思った一冊でした。

2

空回り気味の溺愛攻めが、もう楽しすぎる・・・!

甘くて可愛い作風が好みの作家さんなのですが、今回は特にどストライクのお話で、もう萌え転がっちゃいました。

エセ関西弁で喋るぬいぐるみが大活躍の、ドタバタラブコメなのです。
なのですが、個人的にイチオシなのは、実はそのぬいぐるみでは無く攻めの溺愛ぶりでして!

そう、一回りも年下の受けにメロメロな攻めがですね、彼の笑顔に「ああ、可愛い」とヤニ下がったり、誤解から空回って「どうして、希翔くん・・・!」と一人身悶えしてたりするのが楽し過ぎるんですよー!
また、受けがやや天然の為、(攻めの不器用で暴走気味の言動により)どんどん二人の間にズレが生じてゆくのも楽しくて楽しくて。
これもう、空回り気味の溺愛攻めがお好きな方に、ぜひオススメしたいですね。
最高ですね。

内容ですが、イケメン副社長・理章×勤労大学生・希翔による、喋るぬいぐるみを拾った事から始まる、ドタバタラブコメです。

たまたま買い物に来たリサイクルショップで、何故か喋るぬいぐるみ・ウサ吉になつかれ、彼を購入する羽目になった大学生の希翔。
可愛がってくれた元持ち主の屋敷に帰りたいと望むウサ吉の為に、屋敷の現所有者で御曹司の理章に近付くんですね。
最初こそ希翔の突飛な話を信じてくれなかった理章ですが、紆余曲折の後、希翔が屋敷に住み込んでウサ吉の管理をするのを条件に、ウサ吉を受け入れる事に。
更にひょんな出来事から、希翔とキスすれば理章にもウサ吉の言葉が聞こえる事に気付きー・・・と言うものです。

まずこちら、キーパーソン(?)になるウサ吉ですが。
元々理章の母親でイギリス人のエミリーに可愛がられていた、ヴィンテージものの由緒正しきぬいぐるみだったりします。
代々大事にされて来た為、魂が宿った的な?
こう、イギリスから日本に来て、遺品整理で売り飛ばされたり盗まれたりした挙げ句、リサイクルショップでエセ関西弁を喋るくたびれたぬいぐるみになったと言う。

で、そんな彼が目をつけたのが、自分の喋る言葉が聞こえるお人好しの大学生・希翔。
脅したり同情を煽ったりして、自分を元屋敷に戻れるように協力させ・・・と言った所でしょうか。

また、実は母親からウサ吉は喋ると聞いていて、元々ウサ吉を胡散臭く思っていた理章。
母親が亡くなってから空き家になっていた屋敷に、仕方なく置く事を了承するんですね。
が、素直で働き者の希翔と過ごす時間に安らぎを覚え始めて・・・と言った流れです。

これ、基本的に、テンポの良いコメディ寄りのお話でして。
ウサ吉ですが、可愛いウサギぬいぐるみでありながら、中身は下ネタ好きのオッサンなんですよね。
で、エセ関西弁でポンポン喋る。
主人公である希翔と、このウサ吉との会話がですね、こうコミカルで笑わせてくれるんですよ。
ボケとツッコミみたいな。

と、ウサ吉がとてもいい味を出してくれてて、まさにキモになる存在なのです。
が、個人的に一番萌えたのは、実は攻めのキャラなんですよね。
攻めの溺愛ぶりなんですよね!

そもそも攻めである理章ですが、若干神経質で堅物な印象なのです。
最初は。
ウサ吉相手に、「夜になると動き回る呪いのぬいぐるみなんて、屋敷に置いておけるワケがないだろう!」みたいな。
それが屋敷を訪れる度に笑顔で出迎えてくれ、手作りの料理を振る舞ってくれたりする希翔に心を許して行くー。

貧乏学生である希翔がですね、鰻は高くて買えないからと茄子でなんちゃって鰻丼を作って出してくれれば、数日後に鰻を手土産にもってくる。
それでツンケンと、「私は借りを作らない主義だ」みたいな。

これ、ここから加速度的に甘さが増して行くんですよ~。
酔った理章が希翔にキスをしてしまったのをキッカケに、キスする事で一定時間ウサ吉の言葉が分かるようになる事が判明するんですね。
で、「ウサ吉の言葉が分からないと不便だから」を名目にして、会う度キスをするようになる二人ー。

こう、希翔の好きなフルーツをいそいそと購入し、わざわざ「貰い物だが」と嘘をついて渡す。
で、草むしりスタイルの希翔を見て「なんとも可愛い」とヤニ下がり、楽しみにしていたキスが軽く終わってしまえば、「今日はこれでおしまいか」と落胆する。
また、「土に触れる事はセラピー効果があるから」とかなんとかもっともらしい事を言って、希翔と一緒に過ごすために草むしりに付き合う。
いや、不器用過ぎるだろーー!!

ここに、現存する貴重な個体であるウサ吉を確認するため、製造メーカー本社の社員・エリックが現れて二人の仲を引っ掻き回したり、ウサ吉の持ち主だと名乗る女性が現れ、ちょっとしたトラブルが巻き起こったりと続きます。
あと、理章の言葉に不器用な事と、希翔の天然ぶりにより、ちょっとした行き違いが起こったり。

まぁ基本的に、ほのぼの可愛いラブコメですので、痛い展開は無いし切ないスレ違いもほんのちょびっとです。
と言うより、希翔に急接近するエリックの存在により、理章がテンパりまくるのが楽しくて仕方なかったりします。
えーと、希翔とエリックが二人きりにならないようにですね、屋敷に泊まり込んでベッタリ二人に張り付いたりするんですよね。
希翔がエリックの観光案内をしようとすれば、「私も行こう!」みたいな。
また、そんな理章を見てエリックを歓迎してるんだと思う希翔。
「自分も理章の助けになるよう、精一杯エリックをもてなそう」と、更に親しく接する・・・。
個人的にこういうズレ、楽しくて仕方ないんですけど!!

これ、エリックの引き際がアッサリすぎて、若干物足りなく感じちゃうんですけど。
あと、細かいんですけど、なんで理章のお父さんが希翔がウサ吉と話せる事を知ってるの?とか。

ただ、攻めのやや暴走気味の溺愛が楽しいなら、素直で癒し系の受けのキャラもとても好み。
そして、ラストでのウサ吉の行動には、胸が熱くなったりして。
と、とてもあたたかいお話である所も素敵でした。

8

ぴれーね

好き勝手に言いたい事を語ってたら、字数制限が来てしまいました。
あちこち削ってみましたが、どうにも入らなかった部分をここでコソッと書かせていただきます。

実は可愛いだけのお話では無く、攻めのバックボーンに絡めて深い愛が描かれた、とても優しくてあたたかいお話でもあるのです。
攻めのお父さんが重要な役処で出てきますが、ちょっと切ないんですよね。
人を深く愛すれば愛するほど、失った時の心の傷も大きいんだろうなぁと。
でも、そんな痛みが昇華される、とても素敵なラストでして。
ウサ吉、ただ単にガラが悪いだけのぬいぐるみでは無く、とてもいいヤツなんですよ。
お父さんとウサ吉の和解(?)にも、じんわり来ちゃうんですよ。

ところで、頑張ってアチコチ削ったつもりでしたが。
改めて読み返してみると、どうでもいい無駄な部分のなんと多い事よ・・・。
と言うか、いま正にグダグダ書いてる部分こそが無駄だな!?

こんな所までお付き合い下さった奇特で優しい姐さんには、深く感謝したいと思いますm(_ _)m

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