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表題作シュガーナイト

神宮聡志、科学技術捜査研究所所員、29歳
河東一馬、多摩川西署刑事、29歳

あらすじ

敏腕刑事の河東一馬と、科捜研の新鋭・神宮聡志。
秘密で付き合い始めたふたりの間には、いまだに解決していない問題がある。
それは、どちらが相手に「抱かれる」かということ。
好きな奴とは抱き合いたい。
でも男のプライドは譲れない!!
そんなとき、都内で発生したストーカー殺人事件の捜査で、一馬はあるゲイナイトに潜入することになる。
しかしそこで、他の男と一緒にいる神宮を発見してしまった一馬は…。
濃密な恋人たちの場所で、ふたりの想いはすれ違う…。

作品情報

作品名
シュガーナイト
著者
いおかいつき 
イラスト
國沢智 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
シリーズ
リロード
発売日
ISBN
9784801919600
4.2

(9)

(2)

萌々

(7)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
38
評価数
9
平均
4.2 / 5
神率
22.2%

レビュー投稿数1

未だに掴み切れない男、桂木

2019年刊。
安定した2時間刑事ドラマ、リロードシリーズも15冊目。
今回は神宮の元カレだったのに穏便に関係解消後も友人としての付き合いが続き、主役二人の良き理解者である桂木が事件の重要人物となる。
桂木は容姿、実力に恵まれていて付き合う相手にも事欠かなそうだから、誰かしら過去に関係を持った男に恨まれるか執着されているだろうなと安易に想像が付いたが…
実は彼が事件に巻き込まれるのは今回が初めてではないが、まぁこのシリーズ内は強心臓の持ち主が揃っているので問題はない、かな?(笑)

ストーカー化した犯人が桂木と接点のあった相手を狙ってる事から、神宮が狙われる前に事件を解決したいと囮役に積極的な一馬。
一方の神宮も同じく、一馬が真っ先に狙われる心配から自ら積極的に囮捜査に乗り出す。
桂木を守ればおのずと肝心の恋人も守れるといった、息の合った二人の考えの一致にニヤけてきてしまう。
そのせいか今回はいつもの神宮の嫉妬はあまり気にならず。
まさかジローさんまでもしゃしゃり出て、もとい、張り切って乗り込んでくるのには笑ったが。
至る所に盗聴器を仕掛けて一馬の行動を逐一チェックするなんて、彼こそが一番厄介なストーカーじゃないか!!(笑)

桂木に関しては、今回の話で大幅に人物像が浮き出てきた感はあるが、未だ掴み切れない男でもある。
人当たりが良く社交的だが、単に好きでも嫌いでもない人間に対しては胸中を伺わせないようなガードの堅さがあるような…
頭の回転が速く快楽主義者でくよくよ悩まず吹っ切れているが、彼のそんな様子を見ていると『サバサバしている』って形容が決して誉め言葉にならないんだな、なんて感じてしまった。

シリーズを通しての好きキャラだけにいつかは彼が本気になる相手が現れてほしいし、それがどんな男か興味津々なのだけど、恋愛で人生観が変わらない性格ってのは筋金入りだからなぁ…

3

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