オレを殺したのは誰だ――

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表題作真夏のサイレン

綾辻遼,高校生,優弥のセックスフレンド
有朋優弥,転落死した高校生

あらすじ

高校生の優弥、春海、遼、崇文はキャンプ場に遊びに行った際、優弥が「ここにいる誰かにこっそり告白する」と突然宣言する。しかしその後、吊橋から転落して亡くなってしまう。それから10年が経ち、同窓会で集まった三人はあれは事故ではなく、この中の誰かが犯した殺人だったのではないかとお互いを疑いだす。そして、高校時代の話をする中で、優弥とそれぞれの本当の関係が明かされていき――。

作品情報

作品名
真夏のサイレン
著者
櫻川なろ(なろ) 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(エンターブレイン)
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784047356993
4

(103)

(48)

萌々

(23)

(22)

中立

(9)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
407
評価数
103
平均
4 / 5
神率
46.6%

レビュー投稿数12

恋情絡まるミステリーBL

ミステリー小説が好きなので、BLでコミックにもそういうのないかなーと探していた時に見つけ、読んでみました。

ミステリー要素強め、ラブ要素(イチャイチャなど)は少なめですが、徐々に事件の真相に迫っていく様に目が離せず、ハラハラしながら一気読みでした。

ミステリーなので、ネタバレなしで読むことをおすすめします。
レビューもできるだけネタバレしないように書いてみます;

以下、ざっくりとしたあらすじです↓




高校の仲良し四人グループ。
高校生活最後の夏に皆揃ってキャンプに出かけた先で、メンバーの一人優弥が「後でここにいる誰かにこっそり告白する」と宣言。
ところがその後、優弥は橋の上から落ちる事故に遭い、危篤状態が続いた後亡くなってしまいます。

そして同窓会で10年ぶりに再会した残りの三人は、優弥の死の真相に迫っていきーー

という、犯人探しのミステリー。

残された3人それぞれの視点から語られる形で話が進んでいき、誰が誰を好きなのか?という謎、そして徐々に真相に迫っていくハラハラドキドキの展開に目が離せず、結末まで一気読み。

ある一つの出来事が、別の人物からはこう見えていたんだ、という驚きもあり、お話の世界に引き込まれました。

ただ…最終的に明かされる真実が…10年間もその事実を隠すことって可能なの…?とかなり疑問に思ってしまい、こちらの評価に。(+ラブ要素も少なめのため、”萌え”感は薄かったかな)

でも、BLでは珍しいジャンルで謎解きのワクワクや楽しさがあり、読み応えたっぷりの作品でした◎

1

誰が犯人か分からない演出にわくわくします

グループの中に好きな人がいると宣言して亡くなってしまった子を巡るミステリーBL。

亡くなった子以外の3人、登場人物の視点がかわる毎に見えている物事がそれぞれ違っていて毎回犯人は誰!?と気になる展開で話がすすみます。
それぞれが相手を思っているからこそ生まれるすれ違いに胸が苦しくなる場面もあります。
後半にまさかの展開が起こり、当時の真相も見え始めてきます。
正直びっくりしたけど、よかった、っていう気持ちが1番でした。そしてどうして!?という感情にもなります。

セックス、やセフレ、と言ったワードも少し出てきます。あっさりとですがグループ内でセフレ関係にあった子達の描写も少しあります。
BLの要素も含みながら、ストーリーがよく練られていて、サスペンスや推理が好きな方は面白いと思います。

最終話、事件の真相と共に登場人物の気持ちが語られますが、優弥が好きになった理由がとても納得のいくもので胸にじーんときました。
ぜひネタバレ無しで最後まで読んで欲しいです!

1

萌は感じないけど

表紙がずっと気になっていてお安くなったタイミングで読ませて頂きました。

どうなるの?誰が好きなの??と楽しみながら読みました。
とても面白かったのですが、最後が、、うーん、、。
なんだかそこまでのお話がもったいないというか、私の気持ちがおいていかれた感じでした。

0

これは、ミステリー作品

この作者さんって道頓堀フライングジーザスの人だったんだ!知らなかった。あっちはガチャガチャした表紙だから、同じ作者さんとは思わなかったです。
この作品、表紙がいいですよね。
爽やか、で儚げ。夏の思い出って感じする。
ずっと気になってました。

4人の高校生がキャンプしにきた先で
「今日この中の1人に告白する」って言った
優弥が橋から落ちて死んでしまった。
残りの3人の中の1人が犯人?優弥は誰の事が好きだったのか?を探るミステリー作品。

4人のモノローグで話を紡いでいく感じが湊かなえ小説っぽさを感じました。
どうなるのー?って先々読んでいく感じでBLっぽさは少なくてミステリーが描きたかったんだろうな感が強かったです。
そんな馬鹿な!?って思うとこもあったけど、気になる人は読んでみてもいい作品かな?って感じです。

それぞれの本音とみんなの前で見せている姿の違いが4人のモノローグでわかっていくのは面白かったです。セフレと言いつつ割とイチャイチャもある関係だった遼と優弥。側から見れば割り切った関係には見えないけど、やっぱ言葉で交わさないと安心できないものなんだな。両片思いの拗らせ壮大なすれ違いだった。
誰が誰を好きなの?って予想しながら読むのが面白かったです。
きゅんとか萌とかはなかったですが、話が面白かったので、多少の強引な展開は目を瞑ります。

シーモアで購入。
白抜き修正。

2

二転三転にヤキモキしたい?

優しかった友人が死んだ

もうこの出だしだけで買いっすわ
エロなんてなくたって ラブが薄味だってどうでもいい ←え?


その日告白するはずだった人物に友人は殺された

10年前出会いからの記憶を辿る遡り系のお話
再会した事件当日一緒にいた子はそれぞれ 警察官・週刊誌のライター・病院事務へと


拗れてます 誰がじゃなく 出てくる4人の関係が複雑すぎて 
拗れて縺れて どこまでも絡み合った細い糸を解していかなきゃいけないようなお話

好きすぎるッ Orz

悪意に恐怖 崩壊も憤怒 破滅に絶望
鬱々とした心情をみるのがすきってどうよ? 趣味わるッ!って感じではあるんですが 病みや闇は深い方が ね あるじゃないですかいろいろと



たったひとり 自分の欲に想いを隠したがために 猜疑心の塊になって振り回され 口に出さない言葉のせいで疑心暗鬼になっていく3人

本音を隠す建前で誰かを傷つけながら自分すらも傷つけてしまうのが 哀れで厄介で


喪った者への消せない恋情に自責の念を募らせた子
知っていながら幼稚な返報でその想いを繋がなかった子
想いの成就を願いならが傍観した子?

簡単に言ってしまえば10年越しの救済
なんだけど 誰かが誰かの代償を払って生きてきた っていうこの複雑さがおもしろい

ただ ほんとに自分勝手と言うか 幼さゆえの身勝手と言うか 家庭環境や個々の性格も絡んでるから まぁ読んでて二転三転
このモヤモヤしながら読まされる二転三転をしつこいと思うか わくわくするかで読み方が違ってきちゃうような気もするんです

大概なネタバレだけど終盤 何も持たない自分への苛立ち 向けられる好意への嫌悪をこれでもかって読まされ その憎悪をいとも簡単に拭われてからの意識に不慣れな感情が邪魔して素直に受け入れられない ってところを盛大に出してくるんだけど サスペンスとして楽しんで読んでしまうとどうしてもこの部分が…


うん くどかった

素直になりたかった自分 ってところを盛大に魅せたかったのはわかるんだけど 独りよがりな欲と保身だけが目についちゃって それまでの面白さが半減というか

うーーーん よかったんですよね ここにくるまでは
ここが長かったおかげで 終わりも妙に薄味になっちゃったような

いやもう あくまでも個人の見解なんですけどね

はじめましての作家さま またどっかで読み方間違えちゃったんですよね きっと
ほんとごめんなさい 犯人がわかって 真相に迫ったところまではほんッとおもしろかったんですよ
 

1

苦しさの中にある美しいモノ

優弥の謎多き死の真相に迫る、シリアスなお話でした。
3人ともそれぞれに切なさと苦しさを重ねて優弥の死と向き合いながらも、どこかで目を背けていた10年間。
優弥の死はもしかしたら事故ではなかったのかもしれないという疑念を晴らすため、ひとりひとり過去を辿っていくという展開でした。

犯人探しをしているような流れではあるのだけど、どのエピソードをとっても切ない気持ちになり。
真相が分からぬまま放り出された日々の苦しみを感じて胸が締め付けられました。

最終的にはモヤモヤするところもなくきれいなところに着地。
でも回収しきれていない部分がたくさんあったと思うので、後日談的なものは欲しかったかなと思いました。

0

親しき仲にも秘密ばかり

推理ものです。

下記ネタバレ含みます。

ちるちるの場合(ちるちるが悪いわけではない) 
この手の誰と誰が??というところがミステリー要素というか醍醐味となるタイプのお話に総じて言えるのが、あらすじの下に表示される登場人物攻め受け表示で台無しになってしまう、このシステムが残念。
でもBL紹介サイトとしては基本的に重要なポイントで、この表示が全く無いのであれば紹介サイトにもならないしな・・・っていう難しさ。

この作品も攻め(セフレ)という事自体が秘密のひとつなのに既にバレてしまっています。

個人的に一番可哀相に感じたのは春海。だから最後のネタバレ解決後春海も精神的解決が出来ているかどうかナレーション風で良いから入れて欲しかったな。

1

10年前のあの日

逆光の中でひとり儚げに佇む黒髪の少年。
なんて印象的なカバーイラストなんだろう。

10年前、1人の少年が死んだ。
気が優しい春海。真面目で思慮深い崇文。明るいムードメーカーの遼。そして、優弥。
仲の良い高校の同級生4人で訪れたキャンプ場で、「この後、ここにいる誰かに告白をする」と言った優弥が吊り橋から落下し、横死を遂げた。
真夏のある日。周囲に鳴り響くサイレン。
告白の相手は誰だったのか?果たして彼は事故死だったのか?それとも?
同窓会を機に再び集まった同級生3人が、10年前のあの日の真相を探り合っていく。

すごく面白かったです。
BLコミック作品でこういったアプローチのお話は読んだことがなかったかもしれません。
ネタバレ無しで読んだ方が間違いなく面白いと思います。
再び集まった同級生3人が、それぞれの視点からあの頃の"優弥"についてを語っていく。
1話ごとに語り手が変わる構成で、全てが語られた時、真実と共に本当の優弥という人が分かるのだけれど…読めば読むほど、優弥が謎めいた人物になっていくようで非常に魅力的。
人というのは、見る角度によって違った面があるもので、それはキラキラとしているのかもしれないし、ドロドロとしているのかもしれない。そこが人間の面白いところですよね。

レモン入りの炭酸水のような爽やかな青春の日々と共に語られ紐解かれる、優弥と3人の複雑な関係性について。
ミステリーとサスペンスの間のような題材と高校生の青春。
一見すると不協和音になりそうなところなのだけれど、これが上手く溶け込んでいて、重々しくなりすぎずに「先が気になる」塩梅で読み進められる。
とても楽しめたのですが、各話の区切りがもう少し滑らかだともっと良かったなと思ったのと、後半が駆け足に感じられたのが惜しかったので、今回はこちらの評価で。

同作者様の道頓堀フライングジーザスとは本当に真逆の世界観で、こんなお話も描けるのかと振り幅の大きさに驚きました。
他作品ももっと読んでみたくなりましたし、作家買いをしたくなる作品でした。
※紙本修正は白抜きです。

2

サスペンス

サスペンス仕立てでなかなか面白かった。

数年まえに亡くなった同級生。仲良し四人組だったが、一人が、これから好きな人に告白する、と言った直後、亡くなってしまう。その死の真相をつきとめようと、再び集まった三人。そこから物語が始まります。

四人それぞれの恋模様。軽そうに見えて一途な優弥。純粋な幼なじみを溺愛しているが、果たして彼が恋する相手なのか?
一話ごとに、それぞれの心情、カップルが明かされていき、面白い展開。

最後は、解決ですっきり。

メインでなかった二人の恋の行方がとても気になる。

3

それぞれの想いを辿るサスペンスBL

高校時代に仲良し4人で行ったキャンプでの
優弥の吊橋転落事故から10年。
事故か殺人か。
沈黙を貫いてきた春海・遼・崇文の3人の想いが少しづつ明らかになっていくお話。

当日優弥が「今日告白をする」と言っていた事から
優弥が誰に告白しようとしていたかがキーとなり
3人がそれぞれ語り始める。

崇文・遼・春海、主観が順番に変わっていき
それぞれが優弥との関係性など当時の話をしていく。

誰が犯人なのか、優弥が告白しようとしていたのは誰なのか
気になりながら読み進めました。
ストーリーの構成が面白くたっぷりのワクワク感でした。

8

なにも分かっていなかった男の子たちの話

帯に書かれた「サスペンス・ラブ」の文字に惹かれて手に取った。
高校生の夏に起きた転落事故で、死んでしまった同級生が事故の前に「告白する」と言って会った相手は誰だったのか、本当にあれは事故だったのか。事故から十年後の同窓会の夜に当時のことを明らかにしよう、という提案から、一人ずつあの頃を思い出して話をしていく展開は確かにサスペンスとして面白かった。誰が誰を好きだったのか。誰が誰とどういう関係だったのか。4人でつるんでいたはずなのに知らないことがたくさんあって、残された三人が語ることを繋ぎ合わせて真実が分かる。本当は分かっていたことも、分かりたくなかったし、分からないと思いたかった。そんな葛藤の末に待ち受ける結末はすごく優しい世界だった。
「サスペンス」という言葉が似合わないくらいに軽やかで、甘酸っぱく、青春ボーイズラブな作品。

カップリングが趣味ではなかったことと、サスペンスにもう少し重たくて鬱陶しい話を期待していたので評価は「萌」です。
どういうカップリングか知らない方が絶対に楽しいので、属性に地雷がある人には厳しいかもしれません。

9

2時間サスペンスドラマの展開

初読み作家さんです。
高校生の時に転落死した友人…10年後に残りの3人が再会するサスペンスBL?
死ネタから始まるのも珍しく、あらすじと試し読みで好奇心から電子購入しました。

結果、構成が2時間ドラマのサスペンスそのままで、しっかりBLでエロもありですが、
なんだろうか…色々な要素を詰め込んで、サスペンス感を出しているせいか、
大根役者の演技をみている感じで、なんだか引っ掛かる展開が気になってしまう。

10年前に吊り橋から転落死した優弥は、事故死ではなく殺人では?
という始まりで、4人グループの内の3人が集まって、謎解きを解明していく展開。
三角関係、セフレ、純愛、友情、格式高いお家の確執…
場面だけ切り取って見せる、意味ありげな言葉がまさにサスペンス。

実は…実は…の繰り返しで、
表面的にしか見えていなかったお互いの関係や、感情描写は面白いと思うんですが強引な気もする。
しかも、ラストのどんでん返しが2時間ドラマでした。

気分転換に読むのはいいかもしれませんが、もう少しスムーズに見せるテクニックが欲しいです。
一応読んでいる時に、ダダッダダッダ~ダ~~ンと、自然と効果音が流れてくる感じはしました。

※シーモア:修正は白抜きです。エロ描写は見せ方が好みで良かったです。

8

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