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表題作喪服の花嫁

後藤治樹,訳ありタクシードライバー
桐生雪刀,義父に支配される大学生,21歳

その他の収録作品

  • bonus truck(描き下ろし)
  • あとがき漫画

あらすじ

ワケあり寡黙年上ドライバー×義父に支配される大学生
秘密と傷を抱えた者同士の
<光と救済>

「セックスなんて、
奪われるだけの行為だと思ってた」

雪刀が男に出逢ったのは、
義父の命令で、性接待を終えた夜だった。

射抜くような瞳に、精悍な面差し。
その男ーータクシードライバーの後藤は、
義父と雪刀の異常な関係に苦言を呈してくれた
初めての「大人」だった。

雪刀の心も身体も搾取することなく、
ひとりの人間として、対等に接してくれる。
そんな後藤へ気持ちを募らせていく雪刀は、
震えるように想いを告げるが―――。

「好きになっても、いい」
「いいよ。けど――…」

作品情報

作品名
喪服の花嫁
著者
芽玖いろは 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
発売日
ISBN
9784396784874
3.7

(161)

(46)

萌々

(57)

(42)

中立

(10)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
27
得点
594
評価数
161
平均
3.7 / 5
神率
28.6%

レビュー投稿数27

色気が漏れ出る学生

題名と表紙で葬儀屋さんの話かと思いました。それか殺し屋。
まさかの学生。色気エグい。憂いからくる色気なのか…そうだったら切ない…。
酔い潰れからの出会いってよくある展開ですが、放置は新しいwだいたいお持ち帰りされてますが、放置か警察呼ぶかが現実的ですよねw
義父がクソ過ぎてイライラしちゃいましたけど、あんな小さな頃からなら依存してしまっても仕方ないのか…大学の教授も『義父の接待客のよくないネットワーク』で?息子を売って自作品を売ってるのにそれを気付かないフリして、更に息子の作品盗作してって…病んでいたからは言い訳にならない。当然の報いを受けたと思います。
雪刀の後藤に対する『他人の大人に少しだけ丁寧にあつかってもらえる 会話の舵取りを任せておけば傷つかない』というモノローグが悲し過ぎます。当たり前のことなのに、クズな大人しか周りにいなかった雪刀は不憫…。
後藤も自殺した生徒への対応は最善ではなくとも間違ったわけではないと思います。その結果が最悪なのはやり切れない。
生徒の親御さんからの手紙は誠実だったと思います。理解できず、縁を切ることも。元々同性愛に否定的ならそのことで息子が自殺したなら更に否定的になってしまっても仕方ないことだと…感謝を述べ許し、拒絶し縁を切ることは、縛られる必要はないと言われたように感じます。
雪刀と後藤どちらともお互いが救いになって良かったです。

0

意外とあっさり

義父と身体の関係があって、義父の指示で売りのようなこともしていて、かわいそうで読みきれるか不安でしたが、暴力とか傷害とか痛すぎそうな描写はなかったので読み切れました。

作家の義父がとにかく病んでるし執着してるし束縛してるし、挙句には仕事すらうまくいってないのでだいぶ嫌いです。
そのお陰もあって、攻めである元教師のタクシー運転手が、とても立派な大人で、かっこいいです。
攻め、というより良心。

キャラクターに性格の明暗があるので読みやすかったです。

ラスト、もっとどっろどろになっても良さそうなところ、意外とあっさりと幕引きになったので少し拍子抜けです。
実はこうなのかなーとか、大学の名前だけ登場の講師にも関係持っとるんかい、とか考えたりツッコんだりする余白のある作品なので、一気に面白く読みました。

0

後藤さん渋い好き

いろは先生久々に読みました。
やっぱり絵がいいですね。
味わいがあるし色っぽい。目がいい。

いろは先生作品の中でいちばん好きです。

後藤さんが渋い。かっこいい。

雪刀が最初どれだけこじらせてエロいのかと思いましたが、そこまでではなく。
淡々と自分と義父や周囲のことを受け止め、恐れを感じ、後藤さんに惹かれていく過程がよかったです。

後藤さんの過去がわかるところも自然だったし。
手紙の内容も理解できた。
後藤さんは何も悪くないけど、後悔や責任を感じるのもわかる。誠実な人。
裏の顔と言ってたけど、ひどい奴じゃなくてよかった。まろやか仕上げ最高ですw

後藤さんが自分の過去を悔いていたからこそ、雪刀への接し方なのも説得力があるし、

雪刀の存在によって後藤さんが救われた面もある。
もちろん雪刀にとっても。

お互いが救いになり、大切な存在、関係性になっていく。
好みのお話が、スリリングにとてもおもしろく描かれていて大満足です。

描き下ろしが最高でした。
「甘やかして」「どーぞ(無表情)」「……こっち向き?」からのハグが萌え〜!!
もちろんそこからの流れも。

無理かとは思いますが、この2人の続きがめっっちゃ見たい〜となりました。

0

意外にサラッと

タイトル、表紙ともにダークな匂いがプンプンとしていて、どんな恐怖や嫌悪・痛みを伴う読後感になるのかと、期待半分不安半分で読みました。
構え過ぎてたからなのか、私の感覚が麻痺してるのか分かりませんが、案外サラッとした読み応えだったな、という感想です。

義父からの過干渉・性的虐待、モブへの性接待、自殺などヘビーな設定満載な割にはライトな感じだったのは雪刀にあまり悲壮感がなかったからかも知れません。
こんな父親でも作家として尊敬していて、守りたいとも思っていた雪刀は割とタフでしたからね。
義父の元を離れてから、さらに義父が追っかけて来たりしたらなおホラーで良かったかなと思います。
後藤との絆も深まりそうですし。

時間が止まったままだった後藤も、一歩踏み出せて良かったです。
個人的に後藤がめっちゃタイプだったので、もっと見ていたかった気分です。
描き下ろしの甘え雪刀と甘えさせ後藤には萌えました。

0

パパが闇過ぎる

青くて苦いが大好きなので、他の作品も読んでみようと購入。

義父(パパ)と関係している受けが、パパの作家としての名誉を守るために、自分のカラダをパパに言われるがままオッサン達に差し出しているという出だしからビックリ。
このお話、めちゃくちゃダークだった・・・!パパ怖い!

可哀想な受けを偶然助けた攻めが、過去の自分の行動への後悔からか受けに深入りしていくうちに、それぞれがお互いの救いになっていく。ここは王道展開で、読んでいてギュッとなった。

そして病みに病んだパパが、呆気なく亡くなってしまうのに更にビックリ。
もっとパパが暴れてぐちゃぐちゃになるかと思ったら・・・

ドライバーの攻めが大人の色気があって素敵。
そんな攻めに愛されて受けがこれからは幸せに暮らせることを願うばかり。
パパが強烈過ぎて、表紙を見るたびにパパの顔が浮かぶ・・・怖い。

2

依存よくない!

やっと読めました。
毎回最初の義父のあたりでくじけるので。

しかしなんつー義父だよ。いや、BLに正論なツッコミは野暮なんですけどね…。

うーん、21歳かあ。大学生だし諦めてるし飛び出せないよね。

後藤さんもそんな過去が。辛いなあ。

初めて一人の人間として見てくれた大人の後藤。
お互い初めての光と救済なのかな。

義父がどんどん狂ってエスカレートして最後がお気の毒でしたが、もう誰もあんたの面倒みられないよ。
依存よくない、絶対!

ところでモブって誰のことなんだっけ?あれ?雪刀って義父の言いつけの接待以外にもやってたの?

芽玖いろはさんの絵って色っぽいですね。

1

最高の作品

絵も内容も最高。刺さりまくり。
二人が幸せでありますように

1

カバーデザイン格好良過ぎでしょう

きっとこの雪刀の書いた小説本をイメージしているんですよね。

試し読みでは雪刀がもっとデンジャラスで奔放な性格なのかと思っていたのですが、健気な大学生でした。そして、父親との関係や彼の魅力が相まって周りからストーカーのように卑猥で不快な目に晒されている。キモいLINEばっかり!
タクシードライバーの後藤はニュートラルな人間に見えて、訳ありな過去があり。悲しい出来事ですが、人に対する誠意ある対応に彼の人となりが見えます。雪刀の急な呼び出しに駆け付けてくれるところが格好良く、頼もしかったです。

芽玖いろはさん作品は「青くて苦い」が大好きなのですが、主人公の切ない生い立ち、気持ちの伝え方や表情が素晴らしいところは共通としても、作品の色や現場の匂いが全然違いますね。主人公ふたりの過去ややり取りの構成も流石です。

0

大人な攻め、いいね!

とにかく雪刀が不憫。
児童ではないけれど、虐待だよね、義父さんっ!

まあ、それを受け入れ自ら望んでさえいた雪刀もちょっと歪んでる。

そんな彼を救うのが、
さらに重いトラウマ持ちの後藤さんなのですが、
彼もまた、雪刀を救うことで救われているという。

ちょっとラストが簡単すぎる気もしますが、
すっきり雪刀が大人になれたのはよかったねvと。

そしてなにより、
タイトルのインパクトと表紙が素晴らしい。
それだけで買わされた。
それに負けない内容で、評価は「萌×2」!

0

2人幸せになって良かった

相変わらず絵が綺麗で色気があります。

それ故に雪刀の義父が段々と壊れて行く様子に恐怖を感じます。

後藤が抱える過去から来る膜の存在に気がつく雪刀は、とても人の感情に敏感な人でした。
だから理不尽だと思いつつも、義父を支えて来たのだと思います。

後藤と出会った事により、雪刀は自分が疲弊している事に気が付く事が出来ました。

後藤も高校教師を辞めることになった、生徒の死と一区切りつける時期に雪刀と出会えた事は僥倖でした。

その後の2人の様子が充実して幸せそうでした。

0

トラウマ持ち同士

色っぽい表紙どおり、きれいな作家のたまごと、無骨なタクシードライバーのお話。

スランプから精神を病んでしまった作家を父に持つ、雪刀。父は自分に母を重ね、関係を求めてくる。作家である父を、何があっても支えようとする雪刀。有力者への枕すら受け入れている。

でも、本当は疲れ、傷ついている雪刀。そんなとき、寡黙だが自分をしかってくれるタクシードライバー、後藤に会う。お気に入りの喫茶店で本談義に花を咲かせる二人。

後藤が意外に本読みなのも、男子生徒から寄せられた好意が原因で退職した元教師だという設定でなるほどと、だんだんキャラがはっきりしてきます。彼もまたゲイとして社会的に苦労した過去を持つ。

作家としての父を尊敬しながら自己を殺してきた雪刀。恋愛を避けて日々暮らしてきた後藤。二人が出会って、再び自分を取り戻すまでのお話でした。
そうやって振り返ってくると、なかなかお話がよく錬られていました。元々はもっとダークな設定だったようですが、私はこれくらいの方が、雪刀が痛々しすぎずよかった。

2

不幸に囲まれてる

タイトルと、読後に見る表紙が非常に良いですね!

畳み掛けるように全員不幸で、不幸四面楚歌

主役2人のキャラクターはビジュアル含めて大好きです。若いのにタクシードライバーであるところとか、ご都合設定が疑問のままで終わりがちなBL設定ですが、むしろ匂わせていた部分が種明かしパートでキャラクターを補強している。
しかし、ストーリーはというともう少し不幸の分量減らしても…と思ってしまった。不幸展開は大好きなんだけどあまりにも煮詰めすぎて、特に最後まだやるかって感じでした。ああしないと終われないからなのか。
ストーリーの前半の作りが好きだっただけに、終盤畳んで行くところ急速に進んでしまい、もう一声!って気分。
不幸の要素要素は好きです。特に生徒の母親からの手紙の終わり方は最高。一方的かつ完全な救済なんて要らないから、どんどん遺恨残していこう!トラウマ作ってこう!
ラストも、この解釈違うとは思うのですが、雪刀が実行してたら面白いなと思う…あくまで"面白いな"。追記:読み返すと本当にそうなんじゃないかと思えてきた…

カーセックス見たかったです。

※電子書籍ひかり 修正白短冊 薄い
カバー裏下無し
応援書店ペーパー
平和過ぎてびっくり。ある種解釈違いだけれど、安心もする。よかったね2人とも

1

終わり良ければ、、、

サラッと読むと最後はハッピーエンになってよかったねって話なんだけど、そこに至る道筋が結構唐突な感じで微妙な読後感。
そもそも、人間の心は単純な一本道なんかじゃなくて、同時に存在する複数の道から、自分の行く道を、自分で選択する時が来る。
雪刀にとって、その選択の最後の一押しをしてくれたのが、後藤との出会いで、後藤もまた、雪刀を受け入れることで、囚われていた過去から踏み出すことができて、っていう話だと思うけど、
まあ、結末としてはそれはそれでいいとして、そこに至る、雪刀の境遇のヘビーさの元凶である、雪刀の義父の春日喜のことを、最後随分あっさり片付けちゃったなって辺りで微妙な読後感なのかな。

1

義父の呪縛

義父との関係が闇深くてちょっと気持ち悪いんですが、それ含めてクセになりそうな作品でした。
ワケあり攻め×ワケあり受け、好きです。
普通どっちかが相手の太陽になることが多いのですが、双方違った傷を抱えている。どっちも曇り空って感じ。
良いね……。

ただ中身が濃すぎて1巻で終わらすには尺が足りない印象。すごく駆け足でした。


以下、超ネタバレするのでご注意ください。

義父は連れ子である雪刀に亡き妻を馳せ、どんどん異常な執着心を見せてくる。
雪刀は雪刀で、家族以前に尊敬する小説家である義父を拒めない。親子だけどセックスする仲、狂った関係。
自分以外には触らせたくないくせに他人に接待させ、勝手に怒ってお仕置きするちょっとおかしい義父。

そんな変な親子に出会ったタクシードライバーの攻めが、いままで義父にいびつな愛情を注がれ他人には性の道具としか見られてなかった雪刀をはじめて人間扱いしてくれた…という話。

なんですけど、攻めの視点から考えると、雪刀のどこを好きになったのか分からないんですw
殴られて挑発され変な親子に巻き込まれてるだけなので。
そして、攻めは昔教師をやっていて、ゲイである教え子の告白をやんわり拒否したらその子が自殺してしまったというトラウマを持っています。その過去を払拭するのが早い!

義父は火事であっけなく死んだけど、死ななかったらどうなってたんだろう??
このラッキーが起きなかったら雪刀はずっと呪縛され続けたままだったよね…。

そして雪刀をストーカーしてた奴はどうなった?めちゃキモラインしてくるやつがたくさんいたと思うのですが、全員と無事切れたのでしょうか。

なんだか変なところばかり気になってしまう。

でもラストはラブラブだったし、
雪刀の夢がかなって良かったね……!!と思いました。
今までつらかったぶん、攻めにたくさん愛してもらえると良いですね。

2

上下巻にしてほしかった!!

「喪服の花嫁」
英語だと「Mourning and new departure.」とあります。
葬って歩き出す、綺麗事だけじゃない新たな人生出発の物語。
これを「喪服の花嫁」と表現する。
なかなかに文学的な残酷さ、かつ美しさではないですか。
最後のシーンはめちゃくちゃグッときました。

どちらかというとこれまでは【萌え】の視点で読んできた芽玖いろは作品でしたが、今回は頭の切り替えを余儀なくされるお話だったなぁと思います。
惜しむらくはなんで1冊でまとめちゃったか。
最近のオンブルー作品は上下巻構成で出されるものも多いのに、そこが残念でなりません。
4話目までは徐々に明かされていく展開にグイグイ引き込まれます。
だけどそこからをたった1話で片付けるなんて、いくらなんでもページが足りてなさすぎると思います……!><
テーマだけなら「神」を付けたいとても好みのお話だっただけに、どうしても読み物としての読み足りなさが読後に残ってしまうのがもったいなくて仕方ないです。

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6

このタイトル気になりませんか?

表紙もタイトルも気になりすぎるでしょう!
内容は、闇属性×文学×現状打破BLでした。
on BLUE連載なだけあって、結構インモラルヘビーな内容もあります。メッセアプリの嫌がらせ内容なんかはなかなか手が込んでますね。
が、あとがきで作者さんがおっしゃられている通り、全体で見ればまろやかと言えばまろやか。
理由は受も攻も本当は良い子だから。

受の雪刀くん、最初こそ性接待しているおっさんにはにこやかな表情の裏で悪態をついていましたが、後藤さんやカフェのマスターなどちゃんとした扱いをしてくれる人にはちゃんと素直。
環境と諦めが生んだ澱みであって、性格自体が歪んでいるわけではないのです。

攻の後藤さんは、過去を背負ってはいますが、かなり常識的で優しい人です。大体言っていることはごもっとも。あと、タクシーで雪刀の危険時に駆けつけてくるところはドラマティックで男気も感じますね。

一方義父のヤバさはその対極に位置しており、登場する度に中々のホラー級です。お顔のトーン率が半端ない。こちらは呼んでいないのに雪刀の元に駆けつけちゃいます。

で、最も盛り上がるのが最終章の盛り盛り衝撃展開。
先生の過去、怒涛の初エッチ、父の焼死、そしてマンガと同タイトルとなる小説「喪服の花嫁」が文芸新人賞を受賞するという目まぐるしさの中、気づくとカタルシスエンドを迎えておりました。

最後に読者に気付かせる、表に出せないリアル(コミック内容)とフィクション(作中の受賞小説)のリンクが何とも粋ですね。

ちなみに後藤さん、昼休憩に小説誌読むとは渋いなあと思っていたら、現国の先生と出てきてこれも最終章で納得。実にそれっぽいです。

全体としては、雪刀くんが後藤さんとの出会いのタイミングで現状を打破し、本当にやりたいこと、在りたい場所、伝えたいことを選び取った結果の手つなぎエンドだったんだなーというところで納得。内容に重さがある分ラストにじわっと甘味が増しており、これこそがまろやかさかな?と思えたちょっと大人のBLでした。

5

最高な設定、最高な絵柄、だからこそもう一声ほしい。

芽玖さんは作家買いする作家さまなのですが、なぜか買い逃していて、やっと購入。

表紙が美しすぎる!
もともと芽玖さんは退廃的な美しさを秘めた絵柄を描かれる作家さまですが、その本領発揮ともいえる美しいイラスト。そこに、このタイトル。

病んでそうだ…。
と思いつつ手に取りました。

内容はすでに書いてくださっているので感想を。

母親に捨てられ、母の再婚相手である養父と暮らしている雪刀。
養父は著名な作家だが、最近は身体を病んでいる。
養父の命令で枕営業をさせられている雪刀だが、雪刀は養父を捨てることができずいつも彼の命令を聞き続けている。

が、精神的には限界を迎えつついたある日、彼は一人のタクシードライバーと出会う―。

設定はかなりツボ。
血の繋がりこそないものの、父と息子という関係でありながら、お互いに共存しあい、かつ体の関係もある。養父のために自分を犠牲しながら生きている。

が、そこに寡黙ながらも誠実な男性と出会ったことで雪刀は少しずつ自分を取り戻していく。しかし、タクシードライバー・後藤さんにも過去に何やらあったようで…。

このダークでシリアスなストーリーに、芽玖さんの描かれる絵柄がぴったりとハマり、耽美で、ダークな世界が繰り広げられていきます。

が。

設定、絵柄、キャラ設定。
どれもがドツボであったがゆえに、もう一声ほしい感が半端なかった。

養父は雪刀に執着している。
が、その執着心は、逃げた元妻(雪刀の実母)を雪刀に重ねているだけに過ぎないんだと思うんです。
その辺りの描写が少ないために養父が雪刀に執着している理由が微妙にわかりづらい。

そして、養父の命令で雪刀が性接待をさせられているのか、はたまた雪刀が自分の意志で性接待をしているのか、その辺りもよくわからない。
雪刀とタクシードライバー・後藤さんの間に育っていった恋愛感情も、どこでいつ生まれたのか、すごくあいまいなんです。
さらに言うと雪刀に執着していた数多くいたストーカーたちとはどうなったのか。

これ、1冊にまとめず巻数を増やしてもっとじっくり描き込んでいたらすごい作品になった気がします。

「過去」に囚われもがき、苦しんできた二人の男が、唯一無二の存在を得て未来へと歩き始める。まさに、魂の救済。

良い。
すごく良い。
こういう感想はすごくおこがましいかもしれませんが、だからこそ、あっさり終わってしまったのがすごくもったいない気がしました。

反対に言うと、ドシリアスな作品ですが、痛いのが苦手な方でも楽しめる1冊になっていたかと思います。

評価ですごく悩みました。
良かったし、萌えたし、でももう一声ほしい。
中立でもあり、神でもある。

ということで、合間を取って「萌×2」で。

6

重いような、サラッとしているような…?


あらすじを読んで、「あぁ、シリアス系かぁ…なんか重そうだなぁ…」という印象でしたが、読み終わった感想は意外とサラッとしている重さって感じ。でした。
年上攻×年下受が好きなので、この二人はとても満足です。


でもこのお話は正直、あまり深く考えないで読んだほうがいいのかな?といった感じ。
気になることがたくさん残っています(¨;)
(ただ私が理解力ないだけ?)



以下、思いっきりネタバレになるような感想になってしまいます。














『雪刀が男に出逢ったのは、
義父の命令で、性接待を終えた夜だった。』
って、あらすじであるけど…
お義父さんめっちゃ、お前は俺のものなのに!他の男に触らせてないだろうな!って、雪刀くんを責めてて、あれ?お前が性接待やらせてんじゃなかったの?
これも(矛盾している感じ)、お義父さんの狂喜?

あと、お義父さんの最新作の『パライソ』って本、雪刀くんが書いてたやつだよね?お義父さん、息子の作品盗っちゃったの?

お義父さんの病気って??
飲んでいる薬てっきり、精神的なやつかと思ってたけど、なんだったんだろ?

そして、結局雪刀くんのストーカー問題はどうなったの?

そしてそして、この狂ったお義父さんの終わりかた!想像以上にあっけなかった!
そういう終わりなのね~

お義父さんが途中、「仏壇に線香を…」って、言ってて…なんで急に仏壇??って、思ってたけど…まぁ、なるほど。


と、気になることがたくさんあるけど、雪刀くんの可愛いとこもあって、満足です。また、後藤さんの面倒見たがりなところもとてもよきでした。


1

唯一「ひとりの人間」として接してくれた人

連載当初から気になっていました。喪服を着た花嫁…?それは悲しいの?おめでたいの?どっちなの?なんとも興味を惹かれる作品名です。表紙の雪刀(受)の黒手袋と流し目が超セクシーです。たとえ本屋で初めて見たとしても絶対に表紙買いしていました。

養父の仕事中のすっと伸びた背中が好きで、月島春日喜を尊敬していたから小説家を志すようになった雪刀。今や肉体関係有りの歪な親子になってしまった2人ですが、雪刀が幼い頃ちゃんとした父と息子だった時期もあったのですね…きっとその記憶もあるだろうし、養父しか居場所がないから酷い扱いをされても受け入れるのでしょう。

雪刀に対して哀れな視線を向けず「ひとりの人間」と言ってくれた後藤さん。そんな人を好きにならないルート存在しますか???絶対ない!!!好きだ!!!!序盤でも「あんまり大人をからかわない方がいい」と注意しておいてランチ奢ってくれるしお金貸してくれるし雪刀が匿名で書いてるコラムが楽しみとか言っちゃうし終いには「案外かわいいな」だと!?!心の中で「からかってるのはどっちだよ!!!!」と雪刀とハモりました。たまらん…後藤さんを好きにならないなんて無理です愛してます。私の中では攻めキャラオブザイヤー2019堂々1位です。

2

重たいはずなのに良い意味でライトな作品

作者さん買いです
芽玖先生の描かれる男性が好きです
美しくて、繊細で、どこか影があって儚げで、でも逞しくもある
絵から伝わる印象と表情仕草言葉使いから感じられる人柄との調和がすごく好きです

今回の作品もとても好きです
どちらにも影がある感じ
タクシードライバーって言われてみれば訳ありな感じもするなーと勝手に思いながら読み進めました

雪刀が健気で可愛いかった
時折見せる、表情がすごく色っぽくて
後藤さんが表情からはイマイチ感情が伝わってこないところがすごく二人の関係を丁寧に描かれている作品だと思いました

これからの二人は、慎ましくも幸せな毎日を過ごすんだろうなと思うとジーンときました

1

喪服ってやっぱりそそる

これはとらのあなさんでみてジャケ買いしましたっ!喪服の花嫁というタイトルと決闘でも仕掛けるのかというスーツ姿で手袋をお口で取りはずそうとしているカバー絵に萌えがノンストップで大興奮で購入しました。

主人公の受けちゃんが自分を取り戻す物語でした。タイトルと義父に支配された大学生という設定が、松本清張原作の土曜ワイドドラマのように思えて、背徳感にワクワクしました。わたしは本当は闇の腐女子なのかもしれないと思わされた一冊でもあります。

エッチなシーンは思ったより少ないのでですが、こちらにその先やその前にのことを妄想させるシーンが多くエロ妄想が進み、ひとに想像を掻き立てさせるとこにこと本当のエロスってあるんだなーとも思いました。最後のシーンがとても好きです。タイトルにリンクしてくるし、清々しいライトです。

こちらの番外編アラブパロディが雑誌on Blueさんにのっていまして、これがまた最高です!!薄着に見え隠れするtkb(//∇//)是非両方読むことをお勧めします。

4

一人の人間としてみてくれる大人にキューン♡

尊敬していた小説家の義父に依存され苦しむも
今までの恩を感じ逃げだすこともせずただ耐え続ける雪刀。
タクシードライバーの後藤に惹かれ唯一頼れる大人となり懐くも、
大きく干渉することも無く程よい距離で見守る後藤。

色々な感情に押しつぶされそうになった時、
「文字を打つのが遅いから見るだけ」と事前に話していた後藤に
他愛もないメッセージを送りただ”既読”マークがつくことに
心を落ち着かせる雪刀が切なく可愛かったです!!

ワケアリ風の後藤に「悩む子供の力になろうとして結果救いきれなかった」過去があり、
それによって子供である雪刀を大人として見守る姿は温かくも切なかったです。

義父の幕引きがあっけなくちょっと驚きましたが
今後引きずるかもしれない終わり方にならなかったことを想うと
ベストだったのかなぁと今になれば少しずつ思えてきました。

0

誰にでも 秘密はある

誰にでも秘密があって、偽って生きていて、真実は本人達にしか分からないんだなって感じました。
義父からの執着や異常な性癖を押し付けられながら、真実の愛に飢えていた雪乃。自身の嗜好を隠し、過去に囚われながら生きる後藤さん。人間味溢れるキャラクターに夢中になって読みました。非常に面白かったです!!

何処か影がある後藤さんが、どんな過去を抱えていたかを知った時に、驚いたと同時に、
幸せとは何かを知りながら自ら手放した後悔をずっと負い目に感じたり、"幸せになってはいけない人間なんだ"って自分に罪をかして生きていることに対して、胸がグッと詰まって涙が出ました。
どう生きたか、それがたとえ後悔があったとしても、その事が全て無駄だったとは思って欲しくないし、それが後藤さんを全否定する事になるのは嫌だなって思いました。後藤さんがいてくれたから、雪乃は救われている事を、後藤さんにわかって欲しい。わかってくれたら、それがハピエンなんだって思いました。

執着、過去、後悔、偽り。暗くも感じますが、それは誰にでもある人間の深い部分の感情で、そこが魅力的だなと思える作品でした。それに、暗くない!!生きる光を見つける、ハピエンです!!文句なしの神作品!!

喪服の花嫁、それは、後に雪乃が書く本のタイトルなのですが、自叙伝ではないとの事。
亡き義父への、喪服。
過去に囚われた後藤さんを救済する意味での、喪服。
後藤さんを想い生き、死んだ、教師時代の生徒への、喪服。
わたしには、様々にとらえることが出来ました。


執着する義父が、怖い笑。そこも作品を引き立てていて、私は好きです。

10

やっぱり神で…!

好きな作家さまの新作ということで、ワクワクして読みました。また今回も表紙が素晴らしい!

出だしからエロいし…病んでるっぽいお義父さんコワイ…そして何してても雪乃くんキレイ。タクシードライバーの後藤さんは眼光するどく、どこか影がある感じで…ここは後半で後藤さんの過去が分かると納得です。(後藤さん、個人的にめっちゃ好きです。)

テンポよくストーリーは進み、お義父さんがいよいよ激しく壊れていって…雪乃はとうとう後藤さんの元に逃げるんですが…そこで衝撃の!あっさりお義父さんが…え…、お義父さんもっと怖くなるかと思っていたので…あっさり過ぎてびっくりしました。

三年後に後藤さんと幸せそうなのは良かったです。

先生のあとがきのカーセックスする話も読みたかったな、と思いました(笑)

5

小説のタイトルだったのね

受けの雪刀が美しかった…それに尽きます。
途中までワクワクドキドキですが、後半はアッサリ。
キーマンになる養父と雪刀の決着が、これで本当にいいのか?という感じでした…

ワケあり寡黙タクシードライバー×美しい魔性の大学生

作家である養父に幼少期から性的な関係を強いられている、大学生の雪刀。
養父との関係に辟易しているものの、養父をここまで追い詰めた責任を感じており抜け出せない関係を続けていた。
養父のために性接待までさせられている雪刀が出会ったのは、タクシードライバーの後藤。
周りの大人と違い、適度な距離感で接してくれる後藤に好意を抱いていく雪刀。
雪刀を受け入れも突き放しもしない後藤には、ある重たい過去があり…

後藤の過去は、思っていたよりも重いものでした。
教師をしていた頃に好意を向けられた生徒を拒絶し、その子が自殺してしまったというもの…
これは重たい…

後藤の過去を知り、自分を利用して欲しいと言い関係を持つ雪刀。
翌日、火事で養父が亡くなり一人になってしまった雪刀に、自分は待っていると伝える後藤。
ここで現在は終了し、時は3年後に…
雪刀の小説の授賞式に一緒に向かう場面がラストです。

とにかく、雪刀の周りの大人たちが碌でもありません。
誰も養父のしていることを咎めないのです。
しかし、雪刀も養父に依存している部分もあり歪んだ関係なのですが、結局は死という形で決着をつけてしまったところが少々残念でした。
2人がしっかり対峙する展開も見てみたかったです…

あんなに尻込みしていた後藤ともあっさりくっついてしまいましたが、ハッピーエンド至上主義の私としては納得のラストでした。


5

また芽玖先生の毒にやられました。

表紙の雪乃が本当に美しくて、新作の度に画力があがったと感じます。
芽玖先生作品の毒が好物なので、あらすじだけでかぶり付いてしまいましたが、
内容が性癖に刺さるだけでなく、構成も上手くてしっかりした読ませる作品。
秘密と傷を抱えた者同士の救済物語…個人的には寡黙な年上攻めが大変気に入りました。

ただ、もっとじっくり描いて欲しかった…
内容がいいだけに、アッサリまとめた感じがして勿体ない。
それにしても、色気描写が断トツに上手い、エロを魅せる作家さんですね。
抱き合ってるだけで、なぜあんなにいやらしく魅せることができるのか…色々ダダ洩れでした。

有名作家である養父の闇に支配された大学生雪乃が、養父の為に性接待…
その後、養父に吐き気を催しながらも自ら抱かれる関係性は、抗えない隷属という様相。
読み進める内に、精神を病む養父が雪乃に執着するよりも、
純文学有名作家である養父を尊敬し、執着しているのは雪乃の方では?と感じる依存です。

養父と再婚した母が雪乃を置いていったのは中学生頃?でしょうか…
本来は自分がいるべき場所ではない養父の家で、自分の居場所を作る為に気に入られようとする。
既に病んでいる養父は母に雪乃を重ね合わせて手をだしますが、
養父に必要とされて生きていく為に、自分が好きで関係していると養父に思わせる雪乃。

本で繋がる二人、養父が尊敬する文学作家でいられる為に、関係者と性接待する雪乃ですが、
その弊害で、今まで関係してきたお得意先や、ストーカーに悩まされ、
仕事に行き詰まり精神を病む嫉妬深い養父の疑念を払うことで、疲弊している現状。

そんな中でタクシードライバーの後藤と出会い、
文学の趣味を通じて関わりあう時間に癒され、一人の人間として対峙してくれる。
雪乃にとって後藤はずっと欲していた頼れる大人で、常識ある大人の後藤に惹かれる。

すり寄る雪乃を拒否する後藤の過去もまた、傷が深い。
新米教師だった後藤が相談に乗った、同性愛に悩む生徒の自殺で退職した過去。
救いを求める生徒が出した手を振りほどいたゲイである後藤…
マスコミが面白おかしく書いた記事で後藤の過去知り、後藤に踏み込んだ雪乃との対峙がいい。
後藤に縋って甘え、上手く懐に入り込んでいく雪乃のテクニックがスゴイなぁ。

養父の急死で状況が一変し、3年後に作家として成功する雪乃と変わらぬ後藤。
後半がアッサリ終わったなぁ…もっと拗れて欲しい訳ではないですが、う~~ん。

描き下ろしの珍しくガッツク後藤が好きです。タクシー運転手は腰痛注意ですよ。

作家生命だけでなく養父の死がないと、雪乃は解放されなかったと思うのでは養父の死は必須。
雪乃の依存体質は、あの背景で生き抜くために身についたものですが、今後もかわらないはず…。
頼れる相手が優しい大人で本当に良かったです。

そして、雪乃と養父の関係はもちろん性虐。
いくら雪乃が気に入られたいと拒否せず、好きでやっていると思わせたとしても性虐でしかない。
ただ、雪乃にとって文学作家である養父を尊敬していたのも事実で、
だからこそ、隷属関係から抜け出せなかったのかもしれない…。
難しい歪な関係描写ですが、雪乃の心情が丁寧に描かれ、複雑なやるせなさが伝わりました。

評価は神よりの萌2。
雪乃のせつな描写がもっと欲しかったのと、二人のあまイチャが少ない…
もっとあまイチャ後日談が見たかったです。

※シーモア:修正はトーンに短冊ですがエロい。もっとエッチシーンが見たかったなぁ。
紙本も同じ修正です。

10

感想が難しい…;

個人的には嫌いじゃない内容ですが
うーん…読み終わったあとの言語化が難しい作品でした。

帯には【秘密と傷を抱えた者同士の『光と救済』】と大きく書かれています。
救済は明確でスッキリしたのですが、恋愛の始まりはフワッとしてたな…と感じました。

受けが惹かれる過程はわかりやすかったんですけど、
攻めの心情の移り変わりが読み取りづらさがあったかな…。
あと最終的な解決が個人的にはなんかちょっといやでした。上手く言えないんですけど。

じゃあ面白くなかったのか?と問われるとそうではないのですねぇ…。
評価がすごく悩むけど、とりあえずど真ん中の☆3で上げます。
(もし変更するとしても萌え×2です)

さて。
受け:雪刀は義父に支配された生活を送っています。
母が家を出て、義父と2人っきりになった家の中。義父は才能の枯渇や妻に逃げられた現実などに次第に心が蝕んでいきます。母親そっくりの雪刀の顔は義父の執着の対象となり、性的虐待をうけるように…。

雪刀はそれを受け入れました。
なぜならば、義父は雪刀にとっても偉大な作家で、その地位も名誉も守りたかったからです。義父を守る為ならなんでもする雪刀は、義父にメリットをもたらしてくれる人間には媚びを売り、体を捧げ、性玩具としての日々を送っていました。

そんな中、一人のタクシードライバーと出会います。タクシー内で義父との会話を聞かれてしまい関係がバレたと思った雪刀は、口止めをするつもりでタクシードライバーに近づきます。

タクシードライバーの後藤は、雪刀にとって今まで周囲にいたことのない"大人の"男性でした。父親を筆頭にずっと性を消費されるだけだった入れ物ではなく、雪刀自身を見てくれる真っ当な大人…。助けて欲しいときに「たすけて」と言える、素直に委ねられる大人にようやく出会えたのですね。

けれど後藤にはワケアリな過去があってーーーーと展開します。


義父との行為はガッツリ描写されてますので苦手な方はご注意。

病んでいる義父からは異常な執着をされて、
雪刀が色んな男に抱かれているのは界隈では周知され常に誰かから性的な目で見られ。
それでも父親を守ろう守ろうとする雪刀の姿はやるせない気分になります…。

実母が家を出てしまい、自分の居場所を確保する術として、
血の繋がらない父親の役に立つのが雪刀のアイデンティティーになってしまってるのですね。
義父を憎んでいるような描写がないのだけが救いでした。
理想の父親とはかけ離れてても父親は父親。
父親への情が共依存に落ちてしまってたのかな…。

そんな状態なので後藤に惹かれるのは必然ですね。
守ってくれる存在に出会えたストーリーはとても良かったです。

後藤は上にも書きましたが感情が読み取りづらい人物でした。
寡黙で淡々としてて。
本を読むのは思考を停止させるためにただ活字を追っているだけ…という。
過去が明らかになると、ああ、ずっと喪に服してたのかな、と思えました。
自分を許せないまま、許す術が見つからないまま、故人を弔う。
雪刀の存在と言葉がようやく前に進むキッカケになったようで良かったです。

義父とキチンとした決別がないままの終わりは呆気なく、個人的には残念でした。
小説を書くことで雪刀なりに心の整理はついたんでしょうけど…。

描き下ろしの甘さはとても良かったです。
雪刀が甘えたいときに甘えられる存在が出来てホンットーに良かった…!!!
色々あった2人が今は幸せそうでホッとしました(﹡´◡`﹡ )

7

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