妖精はふたたび、愛しい海賊の運命を狂わせる

チェンジリング~妖精は禁断の実を冥王に捧げる~

Changeling

チェンジリング~妖精は禁断の実を冥王に捧げる~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神22
  • 萌×25
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

35

レビュー数
5
得点
140
評価数
32
平均
4.4 / 5
神率
68.8%
著者
沙野風結子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
価格
¥889(税抜)  
ISBN
9784773089929

あらすじ

「触れてはいけない。私を抱けば、あなたはまたつらい目にあってしまう」
「お前の災いの予言ごと俺が背負ってやる」
妖精の取り替え子・ルカは「災いの預言者」と皆に疎まれていた。
その力を妖精王に消してもらうため、唯一の友達・ゼインの手を借りるが、そのせいで彼は追放されてしまう。
11年後、ルカは海賊となったゼインと再会する。彼に過酷な運命をもたらすことになる、ある使命を胸に。
だが、ルカを恨むゼインにいたぶられるも、秘めていた恋情は募り、使命を果たす決心が揺らいでいく。
そして、その時はきて!?
二人がひとつになるとき、妖精界、人間界の命運を呑み込む大きな海流が動き始める――。

表題作チェンジリング~妖精は禁断の実を冥王に捧げる~

ゼイン、「海の冥王」と恐れられる海賊、25
ルカ、公爵家に生まれた取り替え子、23

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数5

ファンタジーとしても普通に面白い

久し振りにファンタジーもの読みましたがなかなか読みやすく楽しかったです。
しかし真の戦いはこれからで…というところで終わっています。
なかなかにもどかしいですね。
悪の根源がやられるところまで読みたいです。

本当に信じていいのか…とルカには随分かき回されました。
萎え萌え……なんだかんだ一番印象に残りましたよ(笑)
諸々教え込まれた体は痛々しくもそこらの描写ももっとじっくりたっぷり読みたかったなーと闇の私がウズウズしました。

1

続かないと暴れる→続編決定とのことです\(^o^)/

沙野先生に奈良先生、これまたマストバイな組み合わせ。さあ今度はどんなお話よ?と思ったら、男臭い海賊+ダークな妖精ちゃんたち??? なぜ?かというと、どう考えても終わってない!これは終わってないでしょ?先生!!!という終わり方だったためです。続かないと暴れる!と思うので、今は萌にしました。本編230P超+あとがき。(9月17日続編決定との先生ツイを発見しました\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/)

海賊船カーリー号に乗り400名もの海賊たちを率いているゼイン。獲物を見つけて襲いかかったのですが、中は既に血の海。人間の所業とは思えない手口で皆息絶えています。そんな中、船長室の椅子に優雅に腰かけた人形じみた美人さんが一人。それは幼い頃にゼインを陥れたルカで「あなたに会うために」ここにいると告げ・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
海賊いっぱい、ハネス大司教(国王の弟、悪党と思われる)、妖精王(まだちょっとしか出てこない!!!)、アンリ皇子(ノーヴ帝国第三皇子)、オルト(アンリの護衛)ぐらいかな・・これ続いたらまだまだ増えそう。
設定として、飛び道具はなさそう。飛行機もなく、馬と剣、帆船に大砲という世界です。

**暴れる理由

伝聞形式で、妖精王が「新たな海流になってほしい」と考えているとあるのですが、ゼインが「新たな海流になるぞ!」と決意したところで終わってんじゃん!!!!いやちょっとまって、そっからでしょ!と思うのに容赦なく本は終わってしまう・・・⤵⤵⤵もうちょっと二人の甘いところも読みたいのに!

あとがきによると、アンリとオルトのお話も先生の頭の中にはあるようで、妄想はめっちゃ広がっていくのに、次があるかどうかわからない微妙な先生のあとがき・・・

分かりました、先生、お手紙を編集部に送らせていただきます。
絶対続き書いてくださいね。お隣のクシュカ王国のシベリウス王子とやらが、妖魔を作り出すシーンも絶対奈良先生に描いていただきたいですし!
頑張って腐教しよう、この本と固く思った一冊でした!

10

またしても壮大な物語が始まりそうで期待大

今年、ふたつのシリーズ物が完結した沙野さんですが「新たなシリーズの始まり?」と思います。
あとがきを読む限りにおいては『売れたら』なのでしょうけれども。
でも多分、大丈夫だと思うの。
だって、とても面白かったんですもん。
評価が『神』でないのは、お話の途中で示されている謎(って言うか、予言)がひとつ、明らかになっていないからです。それが気になって尾を引いたものですから、今回は『萌2』で。

タイトルの『チェンジリング』というのは取り替え子のことで、アイルランドのみならず広くヨーロッパに伝えられている妖精譚のことです。妖精は時折、人間の子どもを連れ去り、妖精の子どもと取り換えてしまうという言い伝え。取り替え子は『萎びた風貌、旺盛な食欲、癇癪持ち』などの特徴があるとされていますが、ご安心ください。この物語の取り替え子、ルカは美貌の人です。

物語世界では黒髪と黒い瞳を持つ者は取り替え子のみという設定です。
なので生まれたこともがその特徴を持っていれば、取り替え子として修道院に隔離されて育ちます。
ルカは取り替え子であるだけでなく、厄災を予言する力を持っています。それを恐れて誰もルカに近づきません。
ゼインは、はやり病で亡くなった両親に会いたくてこの世と別の世界を繋ぐ『妖精の輪』を探していますが、ルカも妖精王に自分が持つ予言の力をなくしてもらうため『妖精の輪』を探していることを知り、夜ごと行動を共にするようになります。
恐ろしい存在だと思っていたルカを知っていくほどに、彼をいじらしく大切に思い始めるゼイン。
当初の目的よりもルカに会いたい気持ちの方が大きくなっていた頃、2人は『妖精の輪』を見つけます。
しかしその後、心が通じ合っていたと思っていたルカの裏切りにあい、ゼインは故郷から追放され、海賊となります。
そして11年後、『海の冥王』と呼ばれるほどの海賊となったゼインの元に、船員すべてが惨殺された船の唯一の生き残りとしてルカが現れます。ゼインは自分の運命を大きく変えたルカに復讐をしようとするのですが、ルカの行動にはこの世界の命運をかけた、大きな意味があって……

と、いう風に物語は進むのですが、やっぱり『社会に翻弄される中で人がどう生き、どう愛するか』を書く沙野さんのお話は面白いなー、と思いましたよ。
良い、悪いという単純な話を超えて、物語の中で生きている人たちは『自分で決めて、自分でその責任を取ろうとする』。相変わらず高潔でございます。素敵。

あとね、ルカとゼインの子ども時代のエピソードがたまらなく美しい。
青空の下のスカッとした綺麗さではなく、ほの暗いのですけれども。
でも、輝くような思い出なのです。
この思い出と、再会後の複雑かつ黒い気持ちの対比が見事でした。

そしてね、結局は、世界の命運よりも何よりも、彼らを動かして来たのは互いに対する愛情だったっていうお話の持って行き方も凄かったんですよ。
新書版一冊の分量なのに、世界観の設定もあり、国を巡る大陰謀あり、子供時代の淡い恋や、再会してからの嗜虐的な関係もありで、もうあちらこちらに振り回されたのに、この破綻のない結末。
もう2~3冊読んだような気分です。
なのに疲れていない。素晴らしい。

沙野さんの本ですもの。最後にエロについて書かねば。
今回の『エロチャレンジ』は『萎え萌え』とのこと。
エレクトしないことに萌えるってのは「うーん……さすが通だな」と。
いまだ煩悩丸出しで、そこまで枯山水的ではない私は別シーンで悶えました。
黄金水とNTRです!(ああホント、煩悩だらけですみません)
次巻を楽しみにしております。

12

二転三転しつつ、そこから見える希望の光に萌えが滾ります

沙野さん×奈良さん、という神コンビゆえ読む前からテンションMAXで発売を心待ちにしていました。

沙野作品はここ最近ずっと新刊が出ている気がしますが、このペースで刊行されていて、しかもそのどれもが素晴らしい神作品。単純にすごい才能だなと感心します。その神作品を享受できて、私は幸せです☆

沙野さんはファンタジーものも多く書かれますが、新刊もファンタジーもの。これが、もうたまらん世界観を紡ぎだしている作品で、萌えが上がり切って降りてきません。

さて、今作品は「チェンジリング」。

妖精が人の子をさらい、その代わりに妖精の子を置いていく、というヨーロッパ民謡がバックボーンになったお話です。

主人公はゼイン。
かつて住んでいた地を追われ、今は「海の冥王」と呼ばれる海賊。荒くれ物の海賊たちを束ね、日々命を懸けて生きている。

そんなゼインはある日、破壊されつくした船を見つける。その中にひっそりと佇んでいたのは、かつて自分を陥れた「災いの預言者」・ルカで―。

というお話。

人の子を浚い、その代わりに妖精の子を置いていく。
人の子は金髪碧眼であるのに対し、妖精の子は黒髪を持つ。そのため誰が「取り替え子」か一目でわかる。ゆえに取り替え子は迫害されてきたが、大司教が変わったことで彼らは普通に生活できるようになる。

ゼインは教会に行くたびに複数の取り替え子たちと出会うが、中でもルカという取り替え子にひどく惹かれてしまう。ルカは予言をするが、そのどれもが不吉。そしてその予言通りに事が進んでいってしまうことから「災いの預言者」と呼ばれ人々から避けられていた。

が、ふとしたことがきっかけで、彼らは友人になり、ともに行動することも多くなるけれど。

ある日、ルカの虚言によってゼインは国を追われ、陸では生きていけず海に出た。辛酸を味わい、けれど今ではたくさんの仲間もできた。

そんな過去を持つ彼らが再び出会う。
ルカがゼインの前に姿を現したのは、ゼインを助けるためか、それとも再び陥れるためかー。

現在と過去。
そしてゼイン視点とルカ視点。
そういったものが交差し、少しずつ全容が見えてきます。

ルカはゼインの味方か否か。
何が正しく、そして何が間違いなのか。
過去に、二人が訪れた地で、本当は何があったのか。

とにかく沙野さんの文章力、そして構成力、そういったものが非常にお上手。時系列も視点もころころ変わるのに、それが文章を読むうえで何の障害にならないどころか圧倒的な質量をもって読者に迫ってくる。

二人の関係は非常に危ういバランスの上に成り立っている…、ように見えて、実は根っこのところは彼らが子供の時から何一つ変わっていない。

お互いが、お互いを愛し、そして信頼しきっているのだと。

それが時に暴力的な言動があったとしても、透けて見えてくるんです。
二転三転する展開、けれど、その奥に必ず光が見えている。

終盤、やっと真実が明らかになった時には心の底から安堵しました。

で。

これってシリーズものだよね…?

終盤に行くにつれ、え、これってどんな結末?と思うのですが、うんうん、これはまだ続きがあるよ。

1冊で完結じゃないんだ!

と分かった時、

それなら「続きもの」ってわかるように先に書いておいてほしいな。
と思う作品と、
続きがあるなんて嬉しすぎる!
と思う作品の2パターンに分かれますが、今作品は圧倒的に後者です。

この世界観の作品が、まだまだ読めるなんて嬉しすぎる…!

ルカの、ゼインに対する贖罪の想いと、それに付随する深い愛情に、気の毒でなりませんでした。愛した男にああいう枷を自らの手で嵌めなくてはならなかった、彼の心中に。

けれど、それをしてでもゼインとともに生き続けたい。

そんな深い愛情に落涙しました。

ゼインも。
ルカを憎みつつ、けれど憎み切ることができなかった。
彼の心の中に、ルカへの愛情と信頼が無意識のうちにきちんと根付いていたんですね。

受けさん、あるいは攻めさんが不憫、というストーリーはよくあれど、この作品は攻めさん・受けさんともに不憫。不憫なのですが、いや不憫だからこそ、そこから這い上がり共に生きようとする二人の深い愛情がとても素敵でした。

そして忘れちゃいけない奈良さんの挿絵。

今作品もめっちゃよかった…。
表情一つ、しぐさ一つで、彼らの想いが手に取るようにわかる。
奈良作品は綺麗なのももちろん萌え度を上げますが、登場人物たちの「内面」を描くのがとにかく秀逸だといつも思います。

特に子ども時代の挿絵が…!

キュートすぎて悶絶しました。


沙野作品ならでは、と言っていいでしょう。
シリアスだし、人を殺めるとか、子どものころから性的搾取に遭うとか、人によっては地雷になりえる描写はてんこ盛りです。

が、だからこそそこから見えてくる深い愛情と希望の光に萌えが滾る。

この作品は忙しい時に読んじゃいけません。
読み始めたら最後、この作品の世界観に一気に引き込まれページを捲る手が止められなくなります。

15

壮大な愛の物語です

妖精の取り替え子「チェンジリング」をテーマとした、海洋ファンタジーで壮大な愛の物語です。
ヨーロッパの民話で、ケルト神話の世界です。

ところで、沙野先生と言うと、受けがわりかし酷い目に遭うイメージなんですけど。
今回の受けも、いつもに負けず劣らず酷い目に遭ってます。
精神的にも、肉体的にも、痛い痛い。
攻めと受けの両視点で進む為、彼の真意と言うのは早々に分かるのです。
もう、切ない・・・!
めちゃくちゃ切ない!!
いや、ここまで過酷な運命を背負わさなくても・・・!!
と、受け贔屓の私は悶えちゃいましたよ。


内容ですが、「海の冥王」と恐れられる海賊・ゼイン×妖精の取り替え子で「災いの預言者」ルカによる、チェンジリングをテーマとした壮大なファンタジーです。

妖精の取り替え子として協会で暮らすルカ。
そんな彼の唯一の友達・ゼインは、ルカの策略により追放の身となります。
そして11年後ー。
海賊となったゼインは、無惨な遺体が転がる商船でルカと再会しー・・・と言うものです。

まずこちら、黒髪で生まれた子供は「妖精の取り替え子」として協会で育てられると言う設定になるんですね。
で、その中でも、災いを予言するため「災いの予言者」と言われ、周囲から疎まれていたルカ。
そして、そんな彼と唯一友情を築いていた少年・ゼイン。

二人は確かに心を通わせていたのに、ルカが大司教に「ゼインから乱暴をされた」と嘘をついたため、ゼインは追放の憂き目にあってしまう。

また、「海の冥王」と世界に名を馳せる海賊となったゼインと、海商として船を与えられ、航海に出ていたルカとの再会ー。

ゼインですが、自分を裏切り陥れたルカに、強い憎しみを抱いているんですね。
その為、再会した後は、海賊船に監禁して凌辱しと、その憎しみをルカにぶつける。

で、そんなゼインに対して、従順に振る舞いつつも更に憎しみを煽るような言動を繰り返すルカ。

一体、ルカの真の狙いは?
そして、幼い頃のあたたかい関係から、ねじまがってしまった二人の運命はー?
と言うのが、作品の見処になるんじゃないでしょうか。

繰り返しになりますが、こちら両視点で語られる為、ルカの真意と言うのは早々に分かるのです。
これが、めちゃくちゃ切ない!
彼には実は、とある使命があり、その為に悪者にならざるを得ないんですよね。
また、性的に搾取されと、痛々しい彼の過去。
いや、ここまで不憫な受けって、なかなか居ないよ!?と。
それなのに、ただただ目的に向かって前に進み続けと、めっちゃ痛々しいよ!?と。

と、ここから、ルカを痛め続ける事が出来ず、態度を軟化させて行くゼイン。
二人の間には、つかの間の優しい空気が漂ようんですね。
そんな中、強大な威力を誇る大砲を備え、立ちはだかる海軍。
ルカはゼインに、とある提案をし・・・と続きます。

これ、面白いのがですね、かなり終盤になるまで、ルカの真の狙いと言うのが分からない所だと思うんですけど。
いや、ルカの行動と言うのは、本当に裏切りとしか思えないものばかりなんですよ。
彼のゼインへの想いが分かっていても、何故こんな行動をずる必要があるの?と、読者も振り回されるんですよね。

また、ルカの狙いが明かされると、今度は彼の一途さに強く心を打たれちゃうんですよね。
くっ、一人でこれだけのものを背負ってきたって・・・!
そして、彼がこの運命を選んだ本当の理由に、思わずホロリとしてしまう。
切ないなぁ。
運命って、過酷だよなぁと。

とまぁ、かなり切ないお話ではあるんですけど、その分ラストは感無量だったりします。

ところで、裏テーマが「萎え萌え」。
えーと、性的に虐待を受けていたルカはですね、エッチ時にチ○コが反応せず、萎えたままなのです。
そう、要はうしろでしかイケない!
その事実を知らないゼインにですね、散々責めたてられちゃうと言う。
ここ、楽しいです。

17

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