卑猥な言葉が口をついて出てしまう――それが木津恵信にかけられた呪いだ。

小説

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祓い屋・木津恵信の荒ぶる性欲

haraiya kozu keishin no araburu seiyoku

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表題作祓い屋・木津恵信の荒ぶる性欲

木津恵信, 祓い屋・呪いで卑語が口に出る, 29歳
盛田隆一, 捜査一課厭魅係の刑事

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

下心ダダ漏れの祓い屋×ガチムチのベテラン刑事
「刑事さんと一発ヤりてえ……っすみません!」
“最高に気まずい"共同捜査開始!

呪術の専門家として捜査一課厭魅係に協力をすることになった木津は、
ある日、電車内で痴漢を目撃する。
被害者の少女のために証言しようとするものの、
呪いのせいでうまくいかず、逆に疑われる始末。

そこへ、騒ぎを聞きつけた刑事・盛田が現れた。
厚い胸板、引き締まった逞しい腰、そして泣き黒子。
彼のすべてに魅了され、恋に落ちた木津。しかし――。

「……っ刑事さんのおっぱいすごい……っ」

呪いによって、瞬時に失恋。
もう会うことはないだろうと思っていた矢先、
ある事件で使用された呪具を調べてほしいと、盛田が訪ねてきた。
なんと彼は厭魅係の捜査員だったのだ。

屈強なベテラン刑事と、彼に恋する若き祓い屋。
二人の“最高に気まずい"共同捜査が始まった!

作品情報

作品名
祓い屋・木津恵信の荒ぶる性欲
著者
七川琴 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
Splush文庫
発売日
ISBN
9784781686233
4.1

(31)

(16)

萌々

(8)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
6
得点
127
評価数
31
平均
4.1 / 5
神率
51.6%

レビュー投稿数6

作家買い。安心と信頼のガチムチ男前受け

はいっ好きーッ!!最高でした。今作も2人ともガッツリ好きになりました。

発売が決まってからずっと楽しみで、公式の試し読みも我慢して予備知識ゼロで読んだら、自分史上最高に可愛そうな攻めで衝撃を受けた。卑猥な言葉が止められない呪い酷い!出だしから気の毒で辛くて、休憩しながら冒頭30ページまで読むのに30分くらいかかった。
この作品で一番辛い山場はこの冒頭部分かもしれない。ここで彼のこれまでの人生を伺い知ることができると同時に、そんな中でも善良であろうと自分を信じる努力を続けてくれた主人公に感謝が沸き起こった。

表紙はイメージイラストではなく作中のシーンだったので、そこまで読んでお!っと思って表紙を繁々見返した。主人公が最高に格好良くて好きなシーンなので、カラーでしっかり観賞できて大変嬉しい。絵師(虎(TGR))さんのイラストが今回のストーリーにしっかり合っていて、格好いいやらエッロいやらで大変良かった。

とにかくイラストの威力が凄くて、文章上の盛田さんの魅力を余すところなく描いていてとても良かった!!!
盛田さんが肉体も人柄も雄っぱいも最高にいい男で、もはや七川琴さんが描くガチムチ男前受け男性には信頼感しかない。
主人公に気持ちをぶつけられてからの絆され具合にチョロい!チョロ可愛い!!と思ったが、彼の事情も分かって行くにつれ、このタイミングで2人が出会ってくれた奇跡に祝福を送りまくる気持ちになった。
番外編SSで彼のことがガッツリ掘り下げられていて、理解が深まって良かった。盛田さーん!!!(まだ購入してないひとはコミコミスタジオさんで。購入済みの人はsplush文庫さんのメルマガ会員になって、公式が公開してくれるのを待つんだ!)

最後に木津さんが自分の考えをまとめるシーンでやたら感動してしまった。もう永遠にこのお互いを許し合ってる2人を祝福し続けたい。

12

『ガチムチ受け好き』じゃなくても読んでみて欲しいのよ

今私は『七川さんにメロメロ週間』を過ごしておりまして。
刊行されている最後の作品を読んでしまって、もう悲しくてしょうがない。
2016年から昨年まででたった3冊……いや、確かにこの方、下調べをしている感がすごいので時間がかかるんだろうなと思います。
ああ、でも好き、七川さんが読みてぇ……とこの本の主人公、木津の様に心の声をダダ洩れさせてみる。
2020年は出していただけるでしょうか?
イースト・プレスさん、よろしくお願いいたします。

これだけ好き好き言っていますが、私「ガチムチ受けがだーい好きぃ」という訳ではありません。
七川さんの主人公って全員が何らかの欠落を抱えている人たちだと思うんですよ。
それも生きていく上で障害になるような大きな欠落なんですね。
彼らは大概賢くて、その欠落をちゃんと見ていて、それが何なのか解っている。
それが自分の本性から出現しているものだって、きちんと理解しているんです。

彼らはみんな怖がりで、本当はそれに触れたくないのです。
そして、実は触れなくても生きていけるだけの、仕事とか、能力とか、実は人間関係も持っていたりするんです。でも、それを乗り越えない限りは『自分で自分を好きになれない』のね。

彼らはタイプの人と出会って、その人に嫌われたくなくて、あるいはもっと側に行きたくて、その欠落を乗り越えようとするんです。
でも出来ないの。
何でかって言えば、欠落も彼の一部だから。
だから破れかぶれで欠落を抱えたまま、正直に、誠実に、相手と向かい合う。
すると、あーら不思議、相手は欠落込みで彼を愛してくれるんです。

ここで「めでたしめでたし」と終わらないのが七川さんのお話で。
主人公は振り返るのですよ。
自分の欠落に振り回されていた過去の自分を。
その欠落も含めて愛してくれる人を得て、彼は素の自分を認められるのです。

私、ここが好きなのです。
とても好きなのです。
だってこのテーマは少女文化(漫画とか小説とか)の中でずーっと描かれて来たことだと思うんですね。

このお話では一族にかけられた呪いによって、自分の意志に反して卑猥な言葉をつぶやいてしまう呪術専門家の木津が、呪術を扱う部署のガチムチ刑事、盛田に一目ぼれします。
木津がどうやって盛田と自分を獲得するか、ぜひガチムチ好きでない姐さま方にも読んでいただきたい!

6

呪いが難儀で…でも呪いあってこそ!

呪具による悪質事件に挑むバディもの!
事件解決の道のり、恋心と真面目さも楽しい!

祓い屋の生まれつきの呪いが難儀も難儀!!
次から次に隠語・下心がダダ洩れる呪い…

強い精神で乗り切ってるようでグルグル苦しいんでる姿は切なくて健気で強い。
でもおかしい。下ネタレベルが桁違いにすごすきて。

そして、相棒刑事がウブ真面目でありながらも尻で抱くガチムチなの最高でした!

祓い屋の呪いにあたふたしながら、最後は顔真っ赤にしながらお尻開けてくるってのが、とってもかわいい!!
必死さとウブさとエッチ度のバランス最高でした!!

祓い屋がこんなんじゃ一生一人…って拗らせて作った式神が超優秀で、腸内洗浄も中出しも完璧に処理してくれるのは天才すぎて笑っちゃった。

そして、祓い屋がこの呪いのせいで一生一人だ…と拗らせて作った式神が超優秀で、腸内洗浄も中出しも完璧に処理してくれるのは天才すぎて笑っちゃいました。

0

予想外にも…

書影が出た時からというもの、読みたくて仕方ありませんでした。
雄っぱいパツンパツンの透け乳首の泣きぼくろが受けという喜び!!
BL小説ではまだまだ希少な存在だと思うんですよね…。
そしてイラストがまたセクシーな感じなのでドンピシャ♡

しかし冒頭からちょっとどうしようというか……。
呪いのせいで卑猥な事を口走ってしまう祓い屋の木津が
電車内でしんどい目に遭っているのです。
止むを得ず電車で仕事の為に移動中だったのですが
乗客の人達もある意味被害者ですし木津自身も気の毒なので
いたたまれないような気持ちになってしまいました。
あらゆる淫語にも最初はびっくりしますが徐々に慣れてくるあたり
それなりに耐性ついてるよなぁと我ながら複雑ですww

事件に呪術が関与されているという設定は、
今のような便利で合理的な世の中にもあるかもしれないと思わせられました。
人の怨念というのは恐ろしいですからね。
捜査一課厭魅係の刑事・盛田に一目惚れしてしまった木津が
健気にも捜査に協力するのですが
会えばいやらしい言葉を浴びせてしまう為に
会いたくても会えなかったり自分自身で最初から恋を諦めてしまったり
早く幸せになって欲しいなと思いながら読ませていただきました。
呪いの所為なだけで、木津は本当に努力家で真面目で誠実な男なのです。
それを盛田さんもちゃんと理解してくれて私も嬉しくなってしまいました。

男くさい刑事でありながら、木津の本音を聞き出したがったりするのが
可愛らしくて、
頼むから早いとこ抱かれてくれよー!とじりじりww
呪術や事件の事などしっかり書かれていて
ひたすらHなのだろうか…と期待があったので(←正直)意外でしたが
それが読み応えに繋がると思います。

とにかくようやくのおせっせは圧巻!!
盛田さんがエロいー!!!!木津も盛田さんを思いやりながらも止められない性欲の解放が楽しい!!
蛇の式神が出てくるのがまた面白かったです。

……今まではわりと攻めが「ヤりたい」とか直接的な言葉を受けに言うのが
「もっと言い方あるんじゃ…??」とあまり好ましくなかったのですが
ガタイのいい受けに言うのは俄然アリだな!と思ってしまった自分がいました…。
だって盛田さんも興奮してたし。良いです。

虎さんのイラスト、本当に素晴らしかった!!

11

大好きなオカルト&刑事もの

ホラーと刑事受けBLが大好きなので、帯に「刑事さんと1発やりてぇ」とか書いてあったらもう読むしかないなと思って購入したんですが…ガチムチ受けだった。BL風のソフトなガチムチじゃなく本物っぽいガチムチ受けです。話もキャラクターもすごく良かったですが、萌えの面ではまだまだ自分の修業が足りないなと思いました。

内田カヲルさんのガチムチ受け漫画などが好きな方にはオススメです。BLには書き手も描き手も少ないジャンルだと思うしファンにとって貴重な存在だと思います。自分の好きな物をガンガン書くという姿勢は素敵です。

可哀想な呪いにかかっている29歳イケメン祓い屋×40代前半?のガチムチ刑事。本来ならこういう刑事受けの方が現実的なのかもしれません。刑事さんって強いしスポーツや武道で鍛えてるだろうし。

攻めのかかっている呪いは本当に気の毒で辛い幼少期・思春期を送ってきた彼が、好みど真ん中の素敵な刑事さんの彼氏に出会えて良かったと思います。受けも攻めを好きになってからは危険を冒してでも会いにくる、というとても可愛い面を持ってる人です。

ホラー面も結構怖くて途中でゾワっとできたシーンがあったので大満足です。

5

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