正義のストーカー×キラキラ王子様

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表題作ステアリング・アイズ

結城 陵(大学2年生)
瀬尾夏生(大学2年生)

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

結城はいつも人の中心にいる、王子様みたいな瀬尾を密かに見守っている。
そして瀬尾が困った時は、存在を悟られることなく解決することを信条としている。
ところがある日、瀬尾が襲われたところを助けて身バレすると、感謝されたうえに懐かれて…!?
でも結城にはストーカー以外にも、彼に言えない秘密があり――…。

正義のストーカーくん×キラキラ王子系男子のドラマチック・ラブ

作品情報

作品名
ステアリング・アイズ
著者
日野ガラス 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
あすかコミックスCL-DX
発売日
ISBN
9784041087107
2.8

(26)

(3)

萌々

(5)

(9)

中立

(4)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
4
得点
66
評価数
26
平均
2.8 / 5
神率
11.5%

レビュー投稿数4

攻めのストーカー設定いらないと思う。

作家買い。
初読時は、うまく感想が出ない……って感じだったので、寝かせて再読。

ストーカーといっても盗撮くらいで何か迷惑かけてるわけでもないし、そんなにヤベー行為って感じでもないと思うので、やたら自分を自分で追い込んでいくような結城の姿にはヒヤヒヤさせられます。
(こっそりカメラ仕掛けて盗撮というわけではなく、遠くから撮るみたいなやつ。)

コミュ障で高校生の時ちょい引きこもりだったというので、まぁそこらへん不安定な人間なんだろうなというのはわかるけど……。

それより不可解なのが瀬尾くん。
ストーカーを聞かされて「怖い」と言ってた相手に対して「二度と会えなくなるなんて嫌だ」となり、3ヶ月後には恋人になる。
BL世界には、加害者のことをなぜか好きになることが時々あるけど、これもその文法なのか?それにしてもその心の変化が省略されすぎー!

受けのことが大好きで大好きで大好きなのに見てるだけで
「ずっと遠くから見ているだけだったのに、あることがきっかけで仲良くなった。
手の届かない星のような存在だと思っていたのに、こんなに仲良くなるなんて夢みたいだ……」
みたいなこと考えてる攻めが大好きなので、中立ではなく萌評価ですが、ストーカー設定全然いらなかったなぁ。

ただ単にずうううっっと好きだった(ストーカーはせず)、ある日、変な男に絡まれている受けを助けてから仲良くなったけど、まさか仲良くなれるとは!!夢みたいだー……見ているだけで満足だったはずなのに、仲良くなったら手も握ってみたくなった、キスもしたい……でも手が出せない……みたいなシンプルなほうが萌えたのに。

1

おしい!

まるっと一冊攻め視点と言っていいほどで、結城の心情が丁寧に描かれており、思いを伝えるまでの過程をじっくり楽しめました。

ここまで一人の感情と向き合える作品は久々だったのでこういうの待ってたんだ!と嬉しくなりました。

だからこそ和解してからの『三ヶ月後』がもったいなさすぎます。
今までこんなにじっくり味わわせといてそりゃないよ……とガックリです。
その三ヶ月を次は受け視点で描いてくれたらもっと楽しめたのにというのが正直な感想。

絵もとても綺麗で満足度は高いのですが……ん~なんとも惜しい作品でした。

2

空白の3か月間の二人が見たかった。

高校時代引き籠りだった結城の元にプリントを届けに来たクラスメイトの瀬尾。
何気ない態度に救われ学校に行くようになり、そのまま瀬尾のストーカー化する。
大学生になり瀬尾に認識されないように陰からこっそりストーカーを続ける結城は
喧嘩の仲裁に入ったことで瀬尾と友達になってしまう。
憧れだった瀬尾と友達になれたことに戸惑いつつも受け入れ楽しもうと覚悟を決めるが
ある日酔った勢いでキスしてしまう。
後日、自分がストーカーだったことを白状し「怖い」と言われてしまうが、
友人期間の結城の誠実さは本物だったはずだと瀬尾は許してくれる。

結城の瀬尾崇拝っぷりや、引き籠り時代と変わらずオドオドした性格なのとか可愛く見守っていましたが、ラストの終わり方はちょっとあっけにとられちゃいました。
迷惑かけないように目の前から姿を消すという結城に対して
二度と会えないのは嫌だと返した瀬尾。
その次のページでは3か月後に飛んで
結城は「友達以上恋人未満の関係」と認知しているが一方の
瀬尾は「恋人同士」と認知してる。。。。。
え???この3か月に何があったの??状態。

結城の「好きになっていく過程や愛情の具合」はじっくり読めましたが
瀬尾が結城を好きになる経緯や感情が個人的には分かりづらかったです。。。

1

見ているだけで幸せになれたのに。ヘタレストーカーの自己完結。

自称ストーカーの結城は、高校生の頃から憧れていた瀬尾くんを付け回し、こっそり盗撮などをしていた。全くけしからんのだが、当の本人に決して気付かれる事なく、落としたスマホをさり気なく返したり、足りないプリント用紙を気付かない内に側に置いたり。盗撮はどうかとも思うが、とにかく本人に迷惑はかけていないのだ。遠くから、近くから、ただ見ているだけで幸せになれた。
ひょんな事から 結城は自分の姿を瀬尾くんの前に晒す事になってしまう…。
とにかく迷惑はかけて無いのだから、別に良いのに。ツッコミどころ満載です。
せっかく友達になれそうなのに、『俺、キモくてごめん。』などと思い込み激しく、距離を置こうとしてみたり。ヘタレストーカーも度を越すと恐怖。結城が何かを踏み外すんでは⁈ と、何やら読んでるこちら側がヒヤヒヤしてしまうほど、思い詰めた結城が怖い。怖いよっ‼︎ 結城‼︎
ストーカー行為そのものよりも、その発想の卑屈さにビビります。
そんな妙な恐怖を煽る結城ですが、ギャグでもコメディでも無い。微妙なトーンで物語は展開して行きます。
両親が不仲で引きこもっていた高校生の頃、不登校になっていた結城は、瀬尾くんの眩しさに救われて、また学校に行ける様になる。瀬尾くんは、伸び過ぎた前髪を切ってくれた。
忘れられない思い出。けれど、分け隔てなく人に、周りに優しい瀬尾くん。
『俺にとってはたった一人でも、君にとってはそうじゃないんだ。』
不穏な結城のモノローグ。彼は病んで執着してる様で、目付きも相当ヤバいんだけど。
ヤンデレBLあるあるの様に、嫉妬むき出しで 周りに群がる女どもを陥れるでも無く。
周りを淘汰して、2人だけの世界に持ち込もうとするでも無く。
何だったら自分がストーカーだった事を懺悔して、瀬尾くんの前から消えようとさえする。
え? もう瀬尾くんを「見ること=幸せ」すら手放そうとする。
全くもって行動が意味不明。その方が怖いよ‼︎

結局。「怖いよ。」と、一瞬は怯む瀬尾くんでしたが、どういうわけかほだされてしまう。
のみならず。どういうわけか、積極的に男同士の壁も越えて来ちゃう。
そして、どういうわけか、描き下ろしでは 乗っかって来て、誘い受けに変貌する‼︎
瀬尾くんの倍返し(⁈)にもツッコミどころ満載です。
うーん。やっぱりギャグかなぁ。落としどころをちょい迷うストーリーでした。

0

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