ドルチェより甘いキスで、翻弄される

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表題作リングアドルチェ!

ジーノ・フィオレンツァ 菓子職人,28歳
柊慧人 シェフ,30歳

その他の収録作品

  • あとがき
  • はじめて(描き下ろし)

あらすじ

イケメン揃いのイタリアン・レストラン"モルテステッレ"で料理人として働く慧人。
そんな彼の職場に雇われた、イタリア人の菓子職人・ジーノ。
仕事だからと何くれとなく世話を焼いてやる慧人だったが、寡黙で何を考えているのかわからないヤツに振り回されっぱなし。
ところがある日、ジーノに濃厚なキスをされ――!?

作品情報

作品名
リングアドルチェ!
著者
秋久テオ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ブライト出版
レーベル
Tulle Comics
発売日
ISBN
9784861238208
3.7

(74)

(17)

萌々

(28)

(20)

中立

(8)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
9
得点
265
評価数
74
平均
3.7 / 5
神率
23%

レビュー投稿数9

世界でいちばん

料理が美味しくてシェフやスタッフはイケメン揃い、しかも良心的なお値段のイタリアンレストランが舞台のお話。
こんなお店があったら是非行ってみたい…!と思いました。

料理の腕は確かなのに、オーナーがいくら頼んでもデザートだけは頑なに作らない慧人。
好きすぎて作れない、というその理由に料理人としてのこだわりを感じました。
食事を作ることとデザートを作ることは違ったセンスが求められるような気がするので、好きだからこそ中途半端なことをしたくないというのが伝わってきて良かったです。

ジーノは感情が表に出ないので何を考えてるのかわからず。
慧人のことが好きだからいきなりキスしたのかと思いきや
その時にまだ気持ちはなく、キスもセックスもあまり意味を持たないただの行為として捉えている様子。
拒んだ慧人に「ティーンでもあるまいし」と言い放ったジーノには心底腹が立ちましたが
これまで本当に好きだと思える相手に出会ったことがなければ仕方がなかったのかなとも思いました。
その後慧人への気持ちを自覚して、表情も豊かになり甘すぎる愛の言葉を伝えるジーノのギャップにやられました(笑)

アキラさんは少し可哀想だったけど
好きになるのには後も先もないし、想いが強いからといって必ず結ばれるわけでもないですからね…
彼が幸せになるお話も読んでみたいなと思いました。

0

惹かれ合う運命のような

Ring a dolceかと思ったら、lingua dolce。
調べたらイタリア語で「舌」という意味でした。
タイトルに食べ物が入っている時点で、「読まない」という選択肢はないわけで。

裏通りにあるイタリアンレストラン・Molte Stelle(たくさんの星)。
シェフ1人、ホール2人で回せる小規模な店ながら、イケメン揃いで客足は絶えず。
シェフの慧人は天才的な料理人ながら、「デザートは絶対に作らない」主義。
ある日、オーナーがパシティッチエーレ(パティシエ)のジーノを連れて来て…。

甘いものが好きすぎて作れない。
そこまで甘いものを愛している人間が、自分の作ったドルチェを食べて涙を流すほど感動してくれたら…。
しかもそのひとが作る料理が、今まで食べた料理すべての記憶を消し去るほど美味しかったら…。

ジーノは本能の人という感じ。
ヤリたかったら女性を引っ掛けてくるし、「この料理を作った人間の味覚、どうなってるんだ?」と思ったら、舌を味わうために同性相手でもキスしちゃう。
体の欲求と気持ちは別で、罪悪感ゼロ。イタリア人なのに無口だから伝わらない。
ジーノへの「何だ、こいつは!?」感が募れば募るほど、おいしい展開になります。

ある出来事をきっかけに、ジーノが胸を押さえる仕草をするようになるのが、たまらん!
気持ちの伴わない遊びは経験豊富という遊び人が恋に落ちて、不器用になるというパターンが好きな方はきっと「キター!」って思うはず。
それと同時にホールのアキラさんの感情も爆発してしまうのですよ。

わたしはそんなにアキラ萌えしなかったのでアレですが、
職場の雰囲気を壊さないために、3年間一番近い位置はキープしつつ踏み込めなかったアキラさんと、「欲しいものは欲しい!」とぶつかっていくジーノでは勝敗は決まっているようなもので…。
昔、バイトの先輩に聞いた話では、「新しい環境で3ヶ月何もなかったら、その先も何もない」らしいです。なので3年間何もなかったら、何もないんだなあ…。

そもそもシェフもパティシエも、一種のアーティスト。
凡人には知り得ない感覚を持った人たちが、感覚の部分で惹かれあったら、その「感覚」を持たない人間が太刀打ちできるわけもないのです。

アキラのターンはちょっとわたし的には「踏み込まなかったのに今更…」な気持ちで読みましたが、もうひとりのホールくんとの会話はなかなか良かったし、全体的にジリジリあり、切なさあり、あまあまあり、しかも作画が美しいので、満足な1冊でした。

0

アキラさん…

電子だと幕間のページがカラーでしたが、紙でもそうなのかな?あのインク飛び散ってるみたいなとこがピンクでした。

◾︎ジーノ(イタリア人,菓子職人)× 柊慧人(シェフ)
いきなりキスみたいな展開は好みではないのに、イタリア人ならいっか〜と思ってしまいます。
ただ、アキラさんの慧人への好意匂わせが出てきた序盤からショックで…表紙見れば明らかにジーノとくっつくのは分かりますよね。でも長く片思いをしていて、人が良さそうで、慧人をみて優しく笑うアキラさんが好きだな〜と思っちゃったんですよ!ジーノより!苦しい…

しかし絵は美しいし、慧人さんのソックスガーターが大変エッチでした。
アキラさんに惹かれてなかったら萌2にしてたかな〜

0

甘い

あまーいお話
まるっと一冊表題作です

慧人の店にドルチェ職人としてやってきたジーノ
慧人がノンケなのに、最初からジーノを受け入れてる時点で特別なんでしょうね
ジーノもなかなかチャラいというか、気持ちに鈍感というか、後半で理解し合えないと諦めていたような描写があったのでそれも少し切なかったかな

二人のイチャイチャがほんとに甘くてきゅんきゅんしながら読んだのですが、アキラさんが辛くて
弱ってるいい男って、キュンとします
あそこで、シンヤくんとまとまらないところが良かったなー
アキラさんのスピンオフ読みたい

ギャングで秋久先生を知って、魅力的な男性描かれるなと思ってたのですが、今作でもジーノの体格が素敵
独特の線で、二人の体格差もすごく良かったです

1

よくわからない……

帯の「塩対応の年下外国人が溺愛ワンコに豹変!」というのに惹かれて読んでみたけど、なんだか雰囲気漫画という感じでした。

まずは攻めのジーノ。
塩対応というよりコミュ障か?って感じ。

ろくな挨拶や会話もしないくせに、出会って早々突然キスを仕掛けてくるので、何考えてるの?まともに喋れないの?と不気味な感じ。

私が一番共感できたのは、ゲイの当て馬くん。
一番まともなのは彼だと思いました。
受けはノンケだから……と3年も秘めた思いを抱えていたのに、横から突如現れたジーノにかっさらわれてしまう哀しみ……。

そしてノンケって何?レベルで流されて、ジーノとくっついてしまった受け……。
女喰いが酷いコミュ障男のゴリ押しに流されてしまったとしか……。

何にも考えないで楽しむには説明不足すぎるし、考えすぎるとツッコミどころが多々あって楽しめませんでした。

4

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