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「悪」とオメガバースを組み合わせたアンソロジー作品。3作品収録。
以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)
十わだこ「刻まれた運命」
高校時代、不良αに散々性奴隷にされ、うなじも噛まれてしまったΩの飛鳥。
地元を逃げ出して行くあての無かった時に拾ってくれたのが、ハイスペβの悠だった。
悠の友人たちとの飲み会に参加した飛鳥だったが、その店でアノ男に再会してしまい…
飛鳥が不憫すぎ。
どんなに逃げようと、一度うなじを噛まれたらそれは「番」。カラダは従順に反応する。だが、それが誰かの「意図」だったら?
飛鳥ひとりが救われないバッドエンディング。
カノンチヒロ「絶対宗教オメガちゃん!番外編」
元の作品は未読。
オメガ崇拝宗教の運営する全寮制男子校が舞台。
モテモテ入れ喰いのα・高音薫だが、Ωを抱く事に飽きてしまった!それを懺悔するために礼拝堂の懺悔室で告解するが…
美形神父(Ω)にゴリゴリに犯されてイキまくり〜
天河藍「囲い」
7才にして発情期が来て、目を離した隙に変質者にうなじを噛まれてしまった悠斗。
周囲の腫れ物扱いと引きこもりで性格がねじれた悠斗だけど、なぜか幼馴染の壬生はいつも甘やかしてくれる。
家族から見放されている悠斗はたまらず壬生に連絡するが…
これは一応予想通りの結末なんだけど、こうでなければよかったのに、という結末でもある。
受け入れれば不自由なく生活できるとは思いますが…
悪テーマ、といっても難しいですよね。
不憫なΩをより不幸に突き落とす悪意、がまあ普通ですかね。
悪知恵の働く極悪Ωが痛快に世間を欺いて行く…そんな作品も読んでみたかったです。