電子限定書き下ろし短編付き
幸せのかげに不幸あり?
王太子ジークフリート、なんだ君は?好きな子ほど意地悪しちゃう問題も度が超えてるでしょ!ノエルの自尊心をへし折り続け何がしたかったの?当てつけがましくもう一人の婚約者とイチャコラして。
しかも実は…ってアホかっ!
そして謎の虎族の皇帝ファリド。なぜそんなに初対面なのに溺愛なの?そんなに良くしてくれるの?と謎ばかり。
だけどノエルの前の妃との間に子供が二人います。後半まであんまり出番ないし話題にも上がらない。しかも虎族の雄の伴侶への執着は半端ないと。ならなんで〜?
謎ばかりの中ひたすら溺愛されるノエル。
まあ色々ありまして敵対視してた宮殿の人々もノエルに好意的になり…。
このへんで、このお話は何が伝えたいのか?と思ってたら!!
友から語られるジークフリートの本音。
そしてファリドから語られる本当の出会い。
う〜ん、ファリドがいくらノエルしか愛せないからってポリーナ可哀想すぎ。しかもそれを何とも思ってなさそうなファリドが怖い。
なんか後味が苦いお話でした。
再読、ふとした時に読みたくなる。
人間の国ヘルブストの王太子妃になるはずだったノエルが、虎族皇帝ファリドに嫁ぐお話。ヘルブストでは王太子の態度により不遇な日々を送るノエルが、国家間の政略結婚で嫁いだら実は‥と夢があって楽しい。ファリドがまたいい男で、ノエルの本質を見抜いて溺愛するのが最高。ノエルも才能があって、自分で道を切り拓いてるのがいい。軽くざまぁがあるのも楽しい。イラストも可愛くて綺麗で素敵。もふもふ・ざまぁ・溺愛好きな方にオススメです✧*
没落貴族の三男のノエル。
王太子ジークフリートの幼馴染で婚約者という立場なのですが名ばかりの状態で
お飾り状態の婚約者であるノエルの他に、正式な婚約者も存在し
その方には優しく接しているジークフリートですが
ノエルに対しては冷たくて読んでいて悲しかったです。
ある日、虎族の住む隣国ヴィスナーの皇妃を人間が誤って殺してしまい、
代わりの妃を学院内から選び差し出すよう虎族の皇帝ファリドから要求されます。
冷酷で恐ろしいと噂の虎族皇帝なのですが、この輿入れが国交のない両国の懸け橋になるならとノエルは志願し、嫁ぐことになります。
最後の挨拶の時にジークフリートは初めてノエルが虎族に嫁ぐことを知ります。
そして「ふざけるな、おかしいだろ?こんなこと、俺は聞いていない」と取り乱します。
そこを読んで、実はジークフリートはノエルのことを好きだったのでは?と思いました。
その後ノエルはヴィスナーに行きます。
そして初日からヴィスナーの皇帝ファリドは甘かったです。
冷酷で恐ろしいとは…?となるぐらい優しいのです。
ノエルが嫁いでからお話は様々な方向に広がっていきます。
前皇妃ポリーナの子供だちとのこと。
ジークフリートはやっぱりノエルの事が好きだったこと。
ジークは不器用すぎたなぁと思いました。
少しでも気持ちをちゃんと伝えることが出来ていたのであれば
きっとジークの横にはノエルが居ただろうと思います。
色々な気になる部分をちゃんと回収していってくれるお話なので
すーっとお話が心の中に入ってきてあっという間に読み終わりました。
ほんとに素敵なお話で読むことが出来て良かったです。
ノエル
人族の国ヘルブストの王太子の婚約者。聡明で王立学園では首席だけれど引っ込み思案な性格
ファリド
虎族獣人の国ヴィスナーの皇帝
獣化した姿のヴィスナーの皇妃を獣と誤って射殺してしまったヘルブスト国からお詫びに妃として嫁ぐことになったノエル、という物語の始まりに大いに違和感がありました。
事故で殺してしまったお詫びに人をひとり差し出すってなんかおかしくないかな。
そんなことで許してしまうくらい軽い命だったってことかな。
ヴィスナーの国民にとっても自分たちの皇妃が殺された代わりに来る人を両手広げて歓迎できるとは思えない気がします。
せめて素行のよくない貴族がヘルブストで事故で銃殺された、皇妃はずいぶん前にすでに亡くなっていて、損害賠償は不要だから両国の和平のために皇帝の元に嫁いで来ることを望む…みたいな設定ではダメなのかなと考えながら読み進めてしまったせいかどうしてもそこが引っかかってしまいったというのが『神』からの減点理由でした。
ノエルの婚約者のジークフリートはバカで幼稚でヘタレすぎ。
どこをとっても好きになれない。
無責任でいいかっこしいのおばかさん。
わざと気の無いそぶりで気をひく、みたいなしょうもないことしてる間に横から掻っ攫われたときには拍手喝采でした。
いい子を手放す羽目になったことと、国として国政を導く知恵と手腕を失ったことは損失だというのに愚かなことです。
ノエルが異国で温かく迎え入れられたことに喜びつつ、優しい皇帝のことを好きになってしまうと亡き前皇妃への愛を思うと切なくもなります。どこにいても自分は誰かの1番になれないという悲しみが痛いくらいに伝わってきました。
粗筋は、独自性があって面白いファンタジーでした。
可愛らしい純愛の異世界物語です。
せっかくの面白い作品なのに、残念なのは、誤植。
校正しないで商品化しているのか、文章まるごとダブリ部分があって、
間違い探しをしているような気分になり、楽しめなかった。
ひょっとしたら、著者自身の故意にくりかえしたのかな? 謎。
この規模の会社で校正部が無いってありえないと思ったけど、調べたら資本金が意外と小さかった。がんばって欲しいです。