いつか雨が上がるように、僕らはゆっくり恋していく――。

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表題作雨上がりの僕らについて 1

真城 洸輔・リーマン・高校時代の親友
奏 振一郎・出版社営業マン・高校時代の親友

その他の収録作品

  • あとがき
  • カバー下漫画

あらすじ

東京で暮らす社会人の奏(かなで)は、ゲイであることを隠し、もう恋はしないと心に決めていた。
そんなある日、奏の前に、高校時代の親友であり、かつて「特別」な想いを寄せていた相手でもある真城(ましろ)が現れる。
6年ぶりの再会。動揺する奏に対し、真城は信じられない言葉を口にする。

これは「押し強めな天然男子×ネガティブピュアボーイ」の、涙が出るほど不器用で温かい恋。

作品情報

作品名
雨上がりの僕らについて 1
著者
らくたしょうこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
comicPOOL
シリーズ
雨上がりの僕らについて
発売日
ISBN
9784758016834
4.3

(200)

(105)

萌々

(75)

(12)

中立

(6)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
23
得点
867
評価数
200
平均
4.3 / 5
神率
52.5%

レビュー投稿数23

再会とそれぞれの成長

新刊が出たのに合わせ、おさらい読みです。
高校時代のクラスメイトとの再会物語。エチなし。
じっくり読めて、じんわり沁み入るこの感じ…好きです。

再会早々ものすごいスピードで距離を詰めてきて、陽気でワンコ系の攻めだな、と思っていたら、母親との関係で彼が抱えたものがだんだん見えてきて…
自分も家族関係の悩みを持っているので、胸に刺さって読みながら苦しくなったりしました。

「家族」という言葉に縛られて、自分の欲望や怒りを我慢してきた真城(攻)だけど、これからはきっと奏に相談して一緒に悩んだり悲しんだり、迷ったり…そういうことが少しずつ出来るようになっていくのかな、出来るようになっていってほしいな。

それにしても、水族館デートで「いもむし」Tシャツを着てる真城、可愛い!
そして魚を見つめる奏をじっと見つめるその目線がね…恋してるんだね…って分かっちゃうよね。

全体的にすごく好きなお話なんですが、一点、奏のプライベートかつ繊細な部分にドカドカ踏み込んでくる金森さんの言動!
いくら奏にフラれた職場の仲間:藍沢さんのためとはいえ、正直嫌な気持ちに。。藍沢さんがいい人で良かった…;

0

表紙とあらすじとタイトルからは想像できなかった内容

素敵なタイトルに可愛らしい表紙。キャラも可愛くてまだまだ若い二人の恋物語かな?と思ってたら…。

なんだか二人とも苦労性というか不運というか。

藍沢さん、勇気出して告白して振られても諦められないってまだ迫って…。可愛い子に許される暴力なのか?

金森さん、後輩から失恋話聞いて腐女子の勘がビビビと来たかもしれないけど、奏を問い詰めるのお門違いでは?一歩間違えればセクハラかモラハラでは?

真城のお母さん、子供は所有物じゃありません。愛情と善意と勘違いの束縛と依存の押し付けは暴力です。真城が何から自由になるのを許さないの?あなたは何に縛られてるの?実母の世話?これまで頼ったのは誰なの?

奏が告白した人。気の毒だけど、自分の告白で誰かをそこまで追い詰めたら奏はもう恋するの怖くなるよね。

うーん、こう書いてくとこれBL漫画か?な感想ですね。普通に生きて普通に恋をすることがこんなに難しいなんて。
自分が諦めれば周りは丸く収まるんだって、悲しいですね。まだまだ若いのに。

はぁ、夢を見させて欲しかった。

0

金森(腐女子)がいなければ完璧

2人の恋愛が、他のBL作品と違いリアルな葛藤のなかで展開されていて素敵でした。

過去、男性が好きだということでたくさん傷ついてきたからこそ臆病になっている主人公。
BL界あるあるの、周りが同性愛に寛大な世界ではない環境。
そこの葛藤の書き方が本当にリアルです。
ただ普通に好きな人と恋愛をしたいだけだというその思いがいたいほどつたわってきました。

ただ、登場人物の1人、主人公の同僚の金森さんはどうかと思います。
金森さんは、主人公が同性愛者なのを無理矢理聞き出し、それを周りに公表しないのはよくないことであると説教してきます。
不幸な自分によっているだけだと

いや、お前だれやねん!だれ目線やねん!
主人公の聞かれたくないことを無理矢理聞き出しておいて、反論されると逆ギレ。

主人公に、告白してきた女の子に、ふった理由は自分が男色だからというべきだと、彼女(金森)は言うんですが普通に無理ですよね?
主人公はその事で過去傷ついていますし、それを伝えて職場で言いふらされるリスクもあるのになぜそんなことを言わなくてはならないのか。
それ普通にセクハラですよ。

そもそも悩んでいる当事者に対して、「私腐女子はいってるから男同士に偏見ないよ!」みたいなことを言っても面白がられてるとしか思えませんよね。
普通に常識がないなぁと。
彼女はこうやって他の部分でも人を無意識に傷つけて、救ってやった面してきたんでしょうね。
本当にデリカシーが無さすぎて、後半は相談相手になるのですが、やはり面白がってるようにしか見えず受け入れがたい。

それ以外が本当に素敵なお話なだけあって、本当に残念でした。
もうこの話はこの巻まででいいかと思ってしまうくらいです。
でも、実際そんなおせっかいおばさんがlgbt当事者を傷つけている現実もあるんでしょうね。
ある意味リアルっちゃリアル。
やはり、BLに女(腐女子)は必要ないのだ…

0

スタートがアレなほどね

らくた先生初読みです。
人気シリーズのようで楽しみに1巻読みました。

が、苦手な要素のオンパレードで途中で挫折しそうになりました。
でも、最初がしんどい分、尻上がりに良くなっていくのはよくあることで。
1巻ラストにてようやくいい感じになりましたし、続編も購入済みなので、楽しみに読みますよ。

具体的にどこが苦手だったかと言うと

全体的に幼いというか、大人の恋愛というより高校生みたいだなと。顔も内面も。ピュアということかもだけど。でもそういう設定なんですよね。

1話、唐突に次ぐ唐突で、間もへったくへもなくただどういうことなんだろう?と思いながら読みました。
奏がうじうじしてるし、真城が強引すぎる。
喫茶店の店員の女性は空気を読まず出しゃばってくる。

奏と真城が偶然の再会だったのに、水族館で金森とも偶然会う。
その金森が奏に対して不躾すぎる。

奏がずっとうじうじ。
うじうじするのはいいんだけど、ずっと同じことで長くやられるとめんどくさくなる。

すみれもうざい。
奏の真城宛のMINEを無理矢理送信するの無理。 
こういうの個人的にすごく嫌いです。
ストーリー上、好都合だからでしょうけど。
メインキャラを動かすために女性キャラや脇キャラをただコマのような使い方するのも苦手。


真城の母親が最悪。

真城が奏の言うことを聞かず強引なのもすごく苦手なんですが、高校の時の事情がわかったし、母親のことがあり自分も同じことをしているのでは?と自省しているので、まだましかなと。
真城の顔はタイプです。

と勝手なことを書きましたが、2巻以降、これらの点が読みやすく、楽しくなっていることを願って読ませて頂きます。

0

再び会ってしまった片思い相手

受様・奏君のお顔と攻様・真城君のお顔がとてつもなく好みで(あと現代スーツモノ好きだし)というわけで購入しました本作、-そのさき-まで読了済です。
まず、全編を通してリアルで細かな心情がわかりやすく描写されているのが魅力かと思います。
あと雰囲気の作り方うまい!!私的な一巻ハイライトは喫茶店で奏君がゲイ告白してるとこなんですけど、脳内で音声再現されましたもんね……誰の声かはわからないけど

等身大の人間って感じ満載の奏君と真城君は幸せになってほしいですね。

まず受様・奏君、人によっては真城君がうじうじしてて(漫画のキャラにしては、ってだけで現実世界に目を向けたらこんなもんだと思うけど)苛つくとか言う人もいるかなと思ったくらいリアルでした。
高校生の時諦めるしかなかった真城君のこと、今でも好きなのがありありと伝わってきてこちらも胸が痛かったぜ……
真城君との絡みでだんだん自分の気持ちに目を向けていって、ちゃんと受け入れようと応えようと考え始めるその姿勢、健気でほんとに真城君には大事にしていただきたい所存。
真城君にキスされて腰抜かしてるのもかわいい。
ヘタれ受けっぽい感じだったら

攻様・真城君。ワタシ的にゲイ受けの再会系って、攻め様を絆したいひ弱系の受け様の成長譚がメインストーリーとして据えられているイメージなのですが、本作は攻め様・真城君もなかなか見どころ満載キャラなのではないかと思ってます。
真城君、アナタ最初からそこそこってか結構ってかだいぶ、奏君のこと大好きですよね……?いいですよー非常にいいですよー。
行動の端々で奏君のこと離したく無いってめちゃくちゃ言ってますね。そのあたりにも今後につながる危うさがチラリちらりと見えていて目が離せません。

とりあえず1巻でくっついて、幸せな恋の予感???と言う雰囲気を醸し出しつつ二巻に続きます。
終始「顔良……」って思いながら読んでましたね。
奏君、真城君、頑張って!

0

やさしい再会ラブ!!!

高校時代の青春を分かち合った親友と社会人で再会って、甘ずっぱさと大人のしがらみと味わえて大好きです。今作はさらに切なさも葛藤も爽やかさも可愛さも詰まってて!!

溢れる想いに蓋をして苦しさから逃れようとする奏、そこをこじ開ける真城の真っすぐさが眩しくてあたたかくて、ぎゅっとなりました。そんな真城は真城で抱えるものがあって、奏に救われていたなんて!!自分のことに関しては無関心とも諦めがちとも見える真城に、これから一緒に作っていきたいって奏の言葉は自分が一歩進んで、真城にとっては寄り添う姿でもありで、胸打たれました!!

ずっと特別唯一だった二人の気持ちがやっとやっと信じあえるって良かった良かったね!という気持ちでいっぱい。これから離れていた分をどう埋めて、どう進んでくのか!キスだけであんなに可愛く砕けちゃってどうなっちゃうのか…そこも大注目したいところです!!

女子もたくさん出てきて、自分勝手なこと言って…と最初は嫌悪感の方が強かったけど、人を想う気持ちの尊さや苦しさは一緒だと感じされるシーンはじーんと来ました!きゃっきゃ女子会風になるのも楽しく、そのままを受け入れてくれる友ができて良かったね!親戚のおばちゃんになっちゃいました。あと、やっぱり猫ちゃんが出てくるのはズルいですね。癒される…

0

掛け替えのない相手

らくたしょうこ先生の作品は「ただれた恋にはいたしません!」しか読んだ事はありませんでした。
「雨上がりの僕らについて -そのさき-」が発売されると知り一緒に全巻を購入しました。

ただの再会物だと思ってましたが、読み進めるうちに全く違う印象になる作品でした。


明るくて強気な真城の抱える問題が見え始めると、奏と真城のどちらが気の毒だったのかと考えるようになってしまいました。

そして、冒頭では単に明るい印象だった2人の再会が、奇跡だった事に感動すると思います。
掛け替えのない相手を得た二人がどう変化して行くのかが楽しみです。

0

時が経つということ

ゲイであることを隠し、もう恋はしないと心に決めている奏。昔誰かが言っていた言葉をなぞるように、もう誰のことも好きにならないことを「覚悟して」受け入れて、なんでもないふりをして生きていこうとしていた。
そんな時、地元に居た頃想いを寄せていた親友・真城に東京で偶然再会する。
決心が揺らぐことのないように距離を取りたい奏に対し、真正面からぶつかってくる真城。
大人になったふたりの関係はどう変わっていくのか…?

1話からもうガツンとインパクトのあるお話だなと思いました。
再会からカミングアウト、過去の想いも告げる。真城を遠ざけたくてしたことだったのに、逆に奏の決心まで揺るがされてしまう、という…。
お互いがお互いの放った言葉を胸に生きてきていたなんて、もう運命でしょう(チョロい)
諦めてしまっていた奏の心が少しずつ解れていくのがたまりませんね。
嘘をつくのは楽だけど、苦しくても正直に居たほうがずっと人間らしい。奏を見ていて思いました。

今後どんな風に展開していくのか楽しみです。

1

折にふれ思い出す人

作者さんの作品初読みでした。
絵が綺麗でとても読みやすい。

雨のある日、主人公の奏が高校時代の友人、真城に再会するところから始まります。
真城は高校の時と全然変わってなくて、もう忘れていた想いがよみがえってきて…というお話です。
早い段階で自分がゲイで、高校時代真城を好きだったと伝えて離れようとするのですが、真城も奏を好きだと言ってきて…。

それからはラブラブな毎日?ではなく、奏には奏の葛藤や不安があり、真城も自分の態度が正解なのか分からず立ち止まったりします。
こういう僅かな胸の痛みを伴うお話が好きすぎてハマってしまいました。

最後のシーンでキュンが大暴走。萌の嵐が吹き荒れました。シンプルなのだがソレが良い。

高校時代にもしかしたら、もしかしてた2人の再会物語。
今度は諦めないで貫いて欲しい!
2巻も楽しみです。

0

リーマンって素敵

エロくないのにこんなに尊いと思ったのは初めてレベルに最高でした。とても絵が丁寧で綺麗……。
ストーリーもしっかりしてる!!
2が出たら絶対買います。

2

愛おしい2人

等身大な恋がそのまま描かれていて、心の中にしまっていた恋をした記憶を呼び覚ましてくれるような作品。奏くんと真城くんの一生懸命に恋をする姿がとても愛しくて、ゆっくりに恋を始めていく2人を温かく見守り続けたくなる。読んだ後は、恋をする勇気と両想いという奇跡の素晴らしさが心にじんわりと広がってくる。優しくて心に沁み込む物語。

2

愛おしい

まず、最初に言いたいのは
さいっっっこう!!
語彙力無さすぎですが、この一言につきます!

高校時代に出会った真城と奏。
奏はその頃真城が好きだった。
卒業してもう会うことはないだろうと思っていたのに偶然出会ってしまう。
ゲイなんだ、お前のこと好きだったんだ、と告げもう二度と会わないようにするつもりの奏に対し、真城は告白をする。

いきなりすぎる告白に奏は戸惑うし、馬鹿か?と。
さらに、ゲイである自分に対して罪悪感のようなものを持ってるせいで好意を示されても進むことができない。

真城は家庭環境のせいで、どこか自己犠牲的なところがある。
そんな日々の中、奏のくれた言葉は確かに真城を救ってくれた。
けれど、卒業後連絡を取れなくなってしまった奏。
就職し会えるかもと期待して出てきた東京で偶然出会えた喜びがどれ程のものだったのか計り知れない。

奏の周囲にいる人も優しい。
女性2人がとても良い味を出していて好き。

最後無事に恋人同士になるのですが、
これからも何かありそうな2人…
なかなか平穏無事にとはいかなそう。
けど、2人一緒なら絶対絶対幸せになれる!
もう切なくて胸が痛い。
涙が出てくるくらいこの2人が愛おしすぎる。

続きがとても楽しみな作品です!!

2

青春、リターンズ!

高校時代の親友との数年ぶりに再会した奏。
断ち切ったはずの過去の想いが突然の再会でよもやの成就。
しかも相手:真城は交友を深めようとグイグイくる…諦めと甘い期待がごっちゃになって混乱する奏のソワソワ感が可愛くて楽しいです。

奏は大学時代のツラい過去から恋すらしないと思うほどに頑なになっていたのに真城の押しにタジタジ。
社会人になっても、まるで思春期のような不器用な青さや心の揺らぎがぎゅっと詰まっていて、「あの頃」をやり直ししてるみたいで、切なさとくすぐったさの配分が最高。

奏がピュアっ子な繊細さんで大変かな?と思っていたのに、楽天家に見える真城の方が実は家庭環境からヤバいのがスパイスになって本当に面白い作品でした。
真城…痛みや我慢に慣れたらイカンよ。
いちばんヤバいのは真城のTシャツのセンスだが!

今巻では、ひとまずうまくいってるかに見えるふたりだけど、お互いの「根本」から理解しあわないとズレが出る気がします。
すごーく幸せなんだけど、ちょっとした毒が仕込まれていて、それが時限爆弾抱えているような気持ちでハラハラしながら読みました。
真城のお母さんどこで出てくるのかな…

高校時代に真城に彼女ができたとき、教室を抜け出してひとり泣いていた奏が切なすぎて幸せになってほしい。
いざとなったら奏の方が度胸ありそうですが。

次巻も楽しみ!

それにしても同僚の金森さんがウザい…すみれちゃんがいい子だからよかったけどね!!
久々にBLの女子キャラに舌打ちしそうになりました。

4

会いたいと思うことが何よりも大切だよ

高校時代は親友同士の再会もの、装丁で左右を見て黒髪攻めを確信する。どう転んでも好きなやつだ。
1話が真城と奏の過去と二人のこれからを暗示しつつ、作品全体の雰囲気をよく表していて掴みが上手いなぁと感じます。逆に1話でしっくりこない読者さんは最後まで馴染めないかもしれない。

「傷ついたり 傷つけたりしてまで
誰かと深く つながりたいなんて もう思えない」
を覆せるほどの強いアンサーなんてあるのかな?
「うまくいった日とか いかなかった日とか
何かある度に思い出して 何してんのかなって
会って話したいなってさ」
結局はこれに尽きるのでは!と私は思うわけです。
水族館デートとかしちゃう真城と奏ですが、ここの場面キラキラしていてとても好き。BL的にはありふれたデートスポットなのに既視感を感じさせないのはスゴいなと思います。
人は誰かに救われて、知らない間に誰かを救ったりして生きていくんだよなぁ・・・と真面目な物思いに耽ったりしながら最後はほのぼの感が残る、続きが楽しみなお話でした。

8

綺麗.......。

綺麗な表紙に惹かれて購入!!
昔の友達と久しぶりに再開して、恋に発展…。最高です!!
真城の強気な感じと、奏の弱気な感じが、なんだか空回りしていて、もどかしくもあったけれど、リアルな恋模様が描かれていて良かった!!
次巻も楽しみにしてます

1

大人の遅い青春を見ているようで

再会してからの2人の姿が甘酸っぱくて、ちょっぴりほろ苦くて、でもきらきらとしていてとても眩しく感じました。
高校時代の親友同士だった2人が、とある喫茶店で偶然にも再会をするところからお話は始まります。
こちらの作品、以前らくた先生がTwitterに掲載されていた「夏の喫茶店」というタイトルの漫画が元になっています。
「夏の喫茶店」もじんわりと来る良い作品なので、まだ未読の方はぜひチェックしていただきたいです…!
まさかこのお話の2人がたっぷりと読めるなんて!と喜びでいっぱいです!

過去の恋愛のトラウマから、もう誰の事も好きにならない・なりたくないと思っていた奏。
喫茶店で偶然にも、高校時代の親友で好意を持っていた真城と再会してからというもの、止まっていた奏の世界がどんどんと動き出すかのような展開にわくわくしました。
「ゲイなんだ」と奏に告白された時の真城の反応があまりにも普通なのがとても良い。
実は両片想いだったという事が判明した2人が、手探りのままゆっくりと恋を育む様子が、年齢的には大人なのだけれどすごくピュアで応援したくなる。
タイプが違う2人のやり取りが可愛い。
水族館デートが美しくて大好きなシーンになりました。
写真を撮り合う2人と、楽しいと言う奏を見た真城が「好きだな」と呟くシーンにきゅんとします。

現在と過去が織り交ぜられながら、両視点で描かれている今作。
2つの視点で描く事によって、真城は奏に救われ、奏は真城に救われている事がすごく良く伝わるんですね。
真っ直ぐで明るい真城にも内に抱えているものがあり…
この辺りも次巻以降どうなるのかが気になります。


そして、皆さま仰っている通り、うーん…奏の会社の女性陣が出て来るシーンに少しだけ苦手意識を持ってしまいましたが、その後は段々と恋愛相談をする間柄にまでなっているようなので良かったのかな。
必要なシーンだったとは思いますが、ここにもやもやとする方もいらっしゃるかもしれません。
喫茶店の店員さんは元気で可愛らしくて良いですね。

読み終えて、良いお話を読んだなという気持ちになれる作品でした。
少々お疲れの方や、BL初心者の方にもおすすめの柔らかな空気が流れるお話です。
泣き虫な奏の泣き顔が、なんだかもう庇護欲がわいて来てしまう可愛さで、らくた先生の描かれるキャラクター達の表情は本当に魅力的だなあと感じました。
ゆっくりと穏やかだけれど、コミカルさも苦い部分もあり、すごく丁寧に描かれた恋のお話です。
作中の「雨」が心情を表しているかのようで、これから先、2人がトラウマを乗り越えて青空の下を一緒に歩けるようになれば良いなあ。
次巻も楽しみにしています。

1

じっくり灯る

このお話の元になったtwitter漫画を見てらくた先生を知りました。
このお話が本になるのを待っていました!
ほんとにじんわり、胸に沁みる泣ける漫画で、でも設定はあのまんまではないんだな、と、いうのがカフェのお姉さんですね。
二人は多分そのままなんだけど。
良かったね奏良かったねとひたすらお母さんみたいな気持ちになります。

超ネタバレですが
やっっっっっとやっとラストシーンで某箇所がくっつくというスローぶりなので、それを楽しめる方向けです。

奏に片想いしてる子の涙に奏も泣いてしまう場面では、本のこちらの自分もボロ泣きしてました。
じっくりじっくり、読みながらふたりと一緒にふたりの心を育ててくような感覚です。

らくた先生は、環境の部分に闇があることが割とあるような気がするので(この本が出るまでに既刊を全部買いましたw)、今後真城のほうが重くなってくるかとは思うのですが、奏と超えていくんだろうなと続刊を待っています。

電子も紙も買ったのでおまけ漫画はもうジタバタしました!!ほんとこの先どうすんの奏!!!

あとカナデは下の名前だと思い込んでいました…。

8

人間の強さと脆さ

私漫画の日常生活の描写が好きでして。
ケトルで湯を沸かすとか片手鍋で湯を沸かすとかそういう小さなことから生活感や為人が見えるじゃないですか。
食事とかもそう。ちゃんとこの人たち生きてる!て感じさせてくれる描写をする作家さん(作品)は
心理描写も上手いと信頼感が私の中であるので。
だから2話の真城の朝のシーンとかテンション上がっちゃった。
お昼とかモリモリ食べてて愛しさ増すわぁ。
2人の会話のテンポ、ふとした瞬間の表情で魅せるコマを堪能して欲しい。

これ1巻なのでまだ続くんですよ。
人間の強さと脆さ、奏でと真城それぞれの視点から解かれて行く過去にハッとさせられる。
1話の奏の回想シーンが真城視点で描かれた時の奏の強い言葉に弱気な奏の新たな一面を知ることができたし
構成うまって唸った。
真城の抱えてるものも重いなぁ。。
いつか雨が上がるように、僕らはゆっくり恋していく――てあるように丁寧に作ろうってのが伝わってくるな、と。
あ〜〜〜幸せになってくれ。。

2

優しい雨の日から始まる2人の恋物語

らくたしょうこ先生があとがきに記載されていますが、TwitterとpixivにUPされた『夏の喫茶店』が原型になります。
『夏の喫茶店』はSSですが、とてもいい作品なので、ぜひ読んでみてください。
お気に入りは、真城くんがカフェの店員に堂々とカップル宣言しているシーンです。
奏くんは超うれしかったでしょうね。泣いてます。

らくた先生の絵は可愛いし、コマ割りも上手いので読みやすいです。

サラリーマンの真城 洸輔くんと高校の同級生でサラリーマンの奏 振一郎くんのお話。

本編は奏くんの視点でお話が進みます。
奏くんはゲイで、高校生の時に東京から転校して来た真城くんのことが好きでした。
でも、奏くんは真城くんに気持ちは打ち明けないまま、大学進学を機に上京して音信不通にしてしまいました。
その後、奏くんはフツーに誰かを好きになって、フツーに恋をして、フツーに付き合いたいといろいろ頑張りましたが、どれもうまく行かずにいつしか恋することを諦めていました。
もう恋なんてしない 覚悟してしまえばいい

一方、真城くんは精神的に不安定なお母様(毒親)の存在で、中学生の頃から自分の気持ちを心の奥底に沈めて生きて来ました。
そんな真城くんが高校で奏くんと出会い、自分の気持ちに向き合うきっかけになる言葉を言われます。
「自分の気持ちを無視しているだけだ 我慢するな 真城」
真城くんは連絡が取れなくなった奏くんと会えるかもしれないと、大学卒業後の就職を機に上京します。

雨の日に奏くんが仔猫を拾ったことで、2人は喫茶店で再会します。
もう真城くんに会いたくない奏くん
もう奏くんを離したくないと思う真城くん
奏くんは自分がゲイであること、高校の時に真城くんが好きだったことをカムアウトします。
これで終わりだと奏くんは思ったに違いありません。
が、真城くんの返答は奏くんもビックリの「お前のこと好きだから」です!
真城くんは奏くんの告白で、名前がわからなかった「自分の気持ち」に気が付いたのです。

一般的に、お互いがそれぞれ辛いトラウマを抱えている恋愛は暗くなることが多いのですが、らくた先生の描くキャラがとても魅力的なので、陽だまりのようなピュアなラブストーリーになっております。

奏くんは恋愛のトラウマがあるため少し擦れてしまっているのかと思ったら、全然そんなことはありませんでした。
真城くんに軽いキスをされただけで、真っ赤になってその場にしゃがみ込んでしまうほど純粋なのです。
真城くんは明るく真っすぐな性格かと思えば、こちらは家族のトラウマがあるため、人に頼ることが出来なくなっています。
でも、奏くんが勇気を出して真城くんに思いをぶつけたことで、真城くんの心の奥底が雪解けしていくように感じました。
真城くんは奏くんとは反対で恋愛には積極的な感じです(笑)今後が楽しみです。

他の方もレビューされていますが、奏くんの同僚の金森さんが前半うざいです。
何様ですか?って感じです。
後半は奏くんの相談相手になりますが…。

まだ始まったばかりで、悩みながらの2人の恋。
この2人がトラウマを乗り越えて本当に幸せになるまで見届けたいと思います。
次巻も楽しみにしています。

ぜひ、多くの方に読んでいただきたいです。
BL初心者の方はもちろん、いろいろあって心がお疲れの腐女子の皆さまにもおすすめします。

最後に…
電子版は描き下ろしはラストの続きがあるんですか?!
私は紙ですよ Σ(||゚Д゚||)ガーン
誰か「雨上がりの僕らについて(1)」電子限定描き下ろし漫画 のレビューお願いします(泣)

1

泣き顔萌えがきたよ

続刊作品、初めから1巻だとわかる表記は本当にありがたいです。
そして、先生お得意のラブコメ作品だと思っていたらテイスト違いで驚きでしたが、
ゆっくりとした恋が描かれていて、ただの再会ラブではない作品にじんわり。
私は泣き虫受けの泣き顔に萌えまくりでした。

高校同級生が6年ぶりに社会人となり再会。
隠れゲイの奏と明るく押しの強い真城。

喫茶店で偶然再会した二人、友達として繋がろうとする真城を、
奏があからさまに拒否しても諦めず食らいつく。
自分はゲイでお前が好きだったと奏に告白され、
真城も初めて自分の気持ちが恋愛感情だったと気づく両片想いだった二人ですが、
ゲイで恋にトラウマのある奏は、誰も好きにならないと決めていた。

結構序盤に再会してお互いに好きだったと解るのに、
今までの恋愛に傷ついて臆病な奏は逃げ、真城に逃げ道を塞がれ会うことができる奏。
また好きになりたくないと言っていた奏が、一緒にいる心地よさを思い出して、
本当の自分の気持ちを知りたいと、奏から真城をデートに誘うという、なんちゅうキュン展開。

BLの水族館デートっていいなぁ…絶対かわいい描写のクラゲが出てくるから大好きです。

奏を見てる真城の表情から好きが滲み出てる、
やっぱり水族館デートは二人の蜜度をあげますよね。
気持ちが溢れた奏といい雰囲気だったのに…お邪魔が。

ゆっくりゆっくり近づいていく二人の恋に、ジレながらもキュンが止まらない。
一気に加速すると思ったら…。

明るい真城の背景が驚きで、不安定な母によって歪んだ愛情を押し付けられた生育。
相手を思いやること、自分の気持ちに素直になること、
どちらが本当の愛情なのか解らない真城が、
奏との関係を深めることで、自分の素直な感情に反応できるようになる。

かなりそれぞれの心情を掘り下げて丁寧に描いてます。
ゲイのトラウマで傷つき、自分の気持ちばかりを見てきた状態ですが、
元々感情に素直で、だからこそよく泣くし、泣くことを我慢しない奏。
真城は押し殺すことでやり過ごしてきた負の感情に、奏に支えられ向き合い感じていく。
正反対な二人が一つになって丁度いい感じです。

嫌な感じだった女性同僚の二人は、奏の恋愛相談相手になってるし、
今まで隠れゲイだっただけに、奏にとってはありがたい存在ですよね。
すれ違いかと思った二人だけに、ラストはキュ~~~ン…
いいとこで終わりましたが、この感じだと次巻はアマイチャ回だと期待できる?!

ラストにキスでしたが、電子描き下ろしで、ラストの続きとか…え。
部屋に上がって寛いでもう一回ちゅ…なんですが、本編で一回しかキスしてないのに、
紙本派だったら怒り心頭ですよね…というか、他の描き下ろしペーパーもそんな感じとか?
ちょっと気になるな…。

次巻が楽しみ、奏の泣き顔も楽しみにしてますよ。

4

あのSSが!

表紙より中の扉絵の方が好きだな。表紙も見つめあってて勿論素敵です!
らくたしょうこ先生を知ったきっかけの、twitterにあげてらしたショートショートの2人が連載で読めるなんて、嬉しいがすぎる。

◾︎真城(表紙左)×奏(表紙右) 高校の同級生 社会人
徹頭徹尾恋愛の話かとおもいきや人間模様が割と重いです。真城が根明のようで、人格形成がなかなか複雑でそのあたり奏と支え合って生きていくのだろうなと、続きが楽しみ。

電子限定描き下ろし漫画は6話直後の4枚。電子限定がもったいない程みなさんにも読んでいただきたい。クマBANK…

ストレートに言いますが、金森さんのシーンが苦手。告白した人間なら何を知ってもいいなんてそんなバカな話はないし、そもそも金森さん当事者じゃないし。「それは奏くんが言っていい事じゃないんじゃないかな」だと?そっくりそのままお返しするわい!でもすみれちゃんもとい藍沢さんがいい子だったし、その後平和そうなので、なんとか心を保った…ふぅ…

萌2〜神

7

ピュアで優しい再会ラブ♡

らくた先生の新刊は、同級生の再会もの。
社会人同士の大人の恋なのに、10代の頃の甘酸っぱい気持ちも残している。
そんな、再会ものならではの、大人と子供の恋が同居したようなトキメキが大好きです。

ある日偶然立ち寄ることになった喫茶店で、高校時代に好きだった親友・真城と再会した奏。
ゲイとして恋にトラウマを抱える奏は、再び彼に恋することを恐れ真城のことを避けますが、真城はそんなことは物ともせず何度も連絡をしてくる。

そのあまりのしつこさに、
「自分がゲイで過去に真城を好きだったこと」
「もう恋をしたくないから放っておいて欲しいこと」
をハッキリと告げる奏でしたが、真城からは、
「俺もお前の事が好き」
という思わぬ答えが返ってきて…?

ところが恋に臆病な奏は、なかなか素直に真城の言葉を信じられません。
「やったー!両想い?なら付き合っちゃおう〜」
ではなく、いちから2人で恋を作っていく。
丁寧に描かれた優しい物語です。

居酒屋デートに、BLお馴染み水族館デート。
少しずつ距離を縮めていく2人。
高校生のやり直しのような(あ、居酒屋はダメか)、2人でいると何をしていても楽しい!という若々しい恋心がいいなぁ♡

一見明るくて悩みなんてないように見える真城も、家庭環境からくる感情の歪みや愛情表現への迷いを抱えています。
それを唯一癒してくれた奏との出会いは、真城にとっても本当に大きなものだったんだなぁー。

1巻ではキスまで。
唇を軽く合わせただけの、初々しいキスです。
それにドキドキして顔真っ赤にして座り込んじゃう奏がもう!可愛すぎるでしょ!
らくた先生の描くウブな子が大好きです。
ついでにらくた先生があえてキャラに着せる、ちょっぴりダサい服に超絶萌える私でした。
(まさかimo T 攻めに着せるとは笑)

普段はわりと濃厚に詰まりに詰まったお話とか、スピーディーに展開していくお話とかが好きでよく読むんですが、ゆっくり進む恋もいいものですね。
上がっていた心拍数が穏やかになっていく感じ。
2巻での2人の進展が楽しみです。

6

キュンキュンするピュアな青春やり直しラブ

これはヤバイこれはヤバイ!
可愛すぎる青年二人の青春やり直しラブです(*/□\*)♡

らくた先生がTwitterやpixivにあげた、
『夏の喫茶店』という作品が元になっています。
こちら、本作を読んだ後でも前でもどちらでもいいので、
是非読んでいただきたいです!
とても可愛くて萌える‼︎
恋人?友だち?どっちにも取れる二人のアレコレです^^


以下、コミックスのストーリーです。

ある日、恋を諦めた奏が6年ぶりに再会したのは、
高校生の時の片想いの相手・真城でした。
グイグイ距離を詰めてくる真城に対し、消極的な奏。
真城とこれ以上近付きたくない奏は真城に、
自分はゲイで真城のことが好きだったと告白しーー…


ネガティブな奏ですが、過去のしんどい恋愛で消極的になり、
恋をすることは諦めてしまっています。
そんな時、再会した〝昔好きだった〟真城をまた好きになる予感の奏は、傷つく事と相手を傷つける事に怯えているのです。
そんな奏に「また好きになってよ お前の事好きだから」と言う真城。
まさかの両片想いーー?という展開!

6年も離れていて、突然好きだと言われても戸惑いますよね^^;
素直に信じられず、真城の気持ちを受け入れられない奏の戸惑い・葛藤・もだもだが丁寧に表現されています。
離れたいのに嫌われたくなくて、
無意識に連絡を待ってたりするところにキュンキュンします。

そして、奏が驚くほどピュア!
酔って突然〝キスしたい〟いう真城に、
〝初めてで〟と真っ赤になって俯く奏が可愛すぎる♡ 
真城に対して見せる奏の表情がクルクル変わって可愛くて、
特に泣き顔・照れ顔にはキュンときます。
高校当時、彼女のできた真城を想い、一人流す涙は美しくて切なくて、思わずもらい泣きしそうでした(´ฅωฅ`)‧º·˚.


本作、奏メインの作品だと思って読んでいたのですが、
実は真城も大きな問題を抱えています。
母親から押しつけられる一方的で都合のいい愛情、
自分がしている事は同じ事なのか?と悩んでいく真白……
二人ともが不安要素を抱えてる。
だけど一緒にいると楽しくてあっという間に昔に戻る……
そんな関係がいいなぁなんて思ったりします。

さらにこのお話に欠かせないのが奏の職場の女子二人。
初めは色々あって、なにこの女?なんて思いましたが、
途中から良き相談相手となっていきます。
きっと、奏の心強い味方になってくれことでしょう^^

1巻ではようやくキスまで進みましたが、
軽く唇を合わせただけでヘタリ込む奏(*ノωノ) 
こっち方面は前途多難です(笑)


これからもゆっくり進む二人を影ながら見守りたい!
次巻も楽しみに待っています^^

5

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