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表題作恋しいリバイバル

日暮・高校、大学の後輩
夜山・高校、大学の先輩

その他の収録作品

  • とある日夜の秋入梅(描き下ろし)
  • とある数年前の日のこと(描き下ろし)
  • カバー下漫画

あらすじ

記憶を失った先輩と、ワケあり後輩の
ロストメモリーLOVE!!
Chara初登場の黒井つむじが描く
ミステリアスな青春恋物語――

陸上部の憧れの先輩・夜山と、
大学で再会した新入生の日暮。
ところが夜山は交通事故で高校時代の
あらゆる記憶を失い、陸上からも離れていた!? 
もう一度跳ぶあなたが見たい――
でも、俺のことは思い出さないで…。
正体を隠して夜山と親しくなっていく日暮だが、
ある日記憶の一部が蘇った夜山から
「お前、俺に告白した…?」と尋ねられて!?

作品情報

作品名
恋しいリバイバル
著者
黒井つむじ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199608216
4.1

(68)

(30)

萌々

(22)

(14)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
12
得点
282
評価数
68
平均
4.1 / 5
神率
44.1%

レビュー投稿数12

記憶の答え合わせ

大学に入学した日暮が高校の先輩だった夜山と再会したところから始まります。

夜山が忘れてしまった記憶を持っている日暮が夜山に何を思い出してほしくて、何を忘れたままでいてほしいのかを知るまではミステリーを読んでいるようで面白かったです。

全てを思い出した夜山が日暮に記憶の答え合わせを頼むところは切なく、日暮が夜山に幻滅なんかしないと宣言したところが格好良かったです!

シーモアはホタル修正でしたが、修正箇所は1コマだけです。
同好会倉庫の中でどこまで触ったのか気になりますし、もっと二人のイチャイチャが見たかったです!

0

長い付き合いになるから

切なくて優しくてキュンキュンするお話。黒井先生のテッパンです

事故で高校時代の記憶を無くした陸上部のセンパイと、彼に憧れるコウハイ。大学で再会し、センパイが記憶を取り戻せるよう、一緒に過ごすことになる

はじめは定食屋の名前、そして、徐々に核心へと近づいていく。二人はどんな関係だったのか、なぜ、事故にあったのか

カミングアウトのシーンが劇的でないのがいい。あれくらいスルッと言える世の中であってほしい

「長い付き合いになる」とお互いに、当たり前のように言い合うところが素敵

2

幸せなのに辛い

攻めの日暮に感情移入してしまい、終盤に差し掛かるまではずっと辛かったです。
夜山に対する気持ちが読者にはわかっているので、受けの反応がもどかしくて仕方ない。

日常、普通に接しているときは、ただただほのぼのな幸せな時間です。
日暮の夜山に対する感情が溢れているので、その部分は萌えてにやけます。

記憶を失うって激重な現象だと思うのですが、夜山の雰囲気を見るとあまり深刻には見えずあっさりと読めました。
記憶のことも日暮のことも、すんなりの受け入れられる懐の深さが、夜山の魅力だと思います。

黒井つむじ先生特有の空気感と、かけあいが素敵でした。

2

あの日の後悔を胸に

「ボクたちはまだ青く」がとても好みだったので、既刊も読んでみることにしました。

高校の時好きだった先輩が、高校時代の記憶をほぼ全部失ってしまって…という年下攻め目線のお話でした。
大学に入り再会したが、自分のことなどすっかり忘れていて、普通なら同じ高校であったことや部活も一緒だったと話してなんとか思い出してもらいたいだろうと思うんですが、日暮は何故か遠回しに何か覚えている事はあるのか問う。
思い出して欲しい気持ちと、忘れていて欲しい気持ちのせめぎ合いがモノローグから伝わってきてなんとも切ない。

記憶を取り戻すのを手伝うという名目で近づいていく2人の距離感がもどかしい。
先輩も日暮を気にしてる様子なのに、お互いにピュアで鈍感なのでね。
そもそも卒業式の日のアノ受け答えで、何故振られる想定しちゃうんだーって話からなんだけどね。

そういう控えめでヘタレな部分も含めて、魅力的な年下健気攻めでした。
先輩が記憶を失ったと知った直後も、ただ悲しんだり後悔するんじゃなくて、自分がすべき事をしようっていう強さも持っていて素敵だと思った。
先輩も日暮のためにもっともっと思い出したいって…泣かせるぅ。

2

少しずつわかっていく二人の関係

ぼくたちはまだ青く、が大変よかったので作家買いしました

こちらの作品もすごくよかった
高校時代の記憶をなくした先輩になぜか絡んでくる後輩がいて、少しずつ先輩は彼の記憶を思い出していくんです

日暮(後輩)は過去に先輩に告白してて
まさかあの場面で逃げ出すなんて…
怖かったんだよね、すごくわかる
大丈夫ってわかってたのに読んでるこっちにも不安が伝わってきたよ
でもそれが原因?で先輩は事故って健忘に。
この過程をものすごーーーーーく後悔してて罪悪感にも襲われていてそれでも先輩が好きなことは諦められてなくて
どんだけ一途なんだ
日暮は執着ワンコ攻め、両思いになってからの好き好きべったりが可愛い

先輩も断片的に思い出すこともあって、記憶が繋がった時とか泣きそうになった
ぽわーんとしてるかんじの先輩ですが、先輩なので頑固なところを突然だすときがあって
可愛いいいい!ってなりました

学生のときから両思いだったのに、方や記憶喪失、方や振られる恐怖で結果を聞かぬまま流れたこの恋愛
諦めなかった日暮の勝利です

大学で絡んできた日暮を好きになったんではなくてちゃんと、学生のときから日暮を好きだった気持ちがあったからこそ好きになった先輩がよかった
ベタ惚れの日暮も可愛いのですが先輩もめっちゃ可愛い

ドラマみたいだった、よかったなぁ〜

0

派手さはないけど

黒井つむじ先生初読です。

感情の起伏が激しすぎないのが面白い作品でした。
記憶喪失ネタだとより一層そんなシーンがあっても良いところ、かなり淡々としています。カムアウトシーンなんかも淡々としていて、今時感が強い。濃い作品と濃い作品の間に挟んで読むとよさが際立つ気がします。

後半の、淡々としつつも明確な「こいつが俺の彼氏」ムーヴが、甘くて良いです。お互いが好きって感情の出しどころを狙いあってる!

絵もお上手でサラッとしてて、派手さはないけど読みやすい。ちょこちょこ、この顔好きだなってコマがあって、ただあんまりお顔安定してないのかな?上手いんですけど、いろんな種類の顔があった。

萌〜萌2

1

切ないけど優しい恋

黒井先生のコミックスは『おしどり悪友』で出会いました
今回、久々に先生の作品に触れましたが、本当に読んでよかったです

舞台は大学生同士の、淡い恋が成就するまでのお話

高校時代、日暮は陸上部で走高跳選手の先輩、夜山に恋をした
構ってもらったりする中で芽生えた恋
先輩が卒業する時に告白をし、次の日返事をもらう前に先輩が事故にあい…
そのまま高校三年間の事を忘れてしまった

大学に入り、サークルでかかわりを持つようになり
…思い出して欲しい
…でも自分の想いは思い出さないで

あああああもう本当に素敵なお話でした!
切ないけど爽やかで、痛々しいけど優しい

…尊いってこういうストーリーを言うんだね
大学生になってメガネ男子になっていた日暮のビジュアルがものすごい好みです←

2

言葉がない。爆発

これ。
これを待ってた。
ていう黒井先生の新作。
連続刊行の先作品「初恋不全モラトリアム」の方も独特の雰囲気でしたが
こちらは、読みながら時々深呼吸しないと萌えに息がつまる静かな密度が詰まっていて、まだ浸っています。待ってました。
何がどうなっていくか、機微と空気をぜひ直に読んでほしい作品です。お話の本筋や核心に触れないように〜とか考える余裕もなく、余韻で言葉が無く。「好き…」しか出てこない状態でいます。(でも書いてる…すみません)

高校で走っていたときと、大学生のいま、眼鏡と髪で随分印象の違う日暮くんは、回想シーンがより胸に迫り、切なくて苦しい!
日暮くんは基本ガンガン行くけど、夜山さんの「普通の後輩」であるために行動をセーブしながら混乱するところも切なかったです。
カムアウトにぱっと見はあんまり頓着してないふたりへの高橋さんの「だろうな」にほっとしました。

黒井先生の黒髪キャラの色気がすごくて、夜山さんは性格もあってもう…ジタバタ通り越して拝んでしまう…。
本編→オマケ→カバー下とどんどん破壊力が増します。最後大爆発して終わります。
日暮くんの耐性さすがです。

絵の中の黒とグレーと白が濃密です。
二人の名前も含めて黒井ワールドに浸りました。

4

ミステリアスな魅力

いや~黒井つむじ先生好きです。
何というか独特な雰囲気のコマ運び。
余白にも登場するキャラの気持ちが反映されているような気がします。

高校の陸上部で先輩後輩だった2人。
夜山は、高校3年間の記憶をなくしています。対して、後輩の日暮は一生懸命に夜山にくっついて行きます。

記憶を失くす過程、記憶が呼び覚まされる過程はぜひ読んでみて確認していただきたいです。語ってしまうのが勿体ないのです。
日常なんだけど、ミステリアス。
それが、黒井つむじ先生の魅力だなぁと思います。

ですが、いや~年下攻めの執着健気ワンコな日暮が良かった。夜山が、色っぽい…

描き下ろしも、カバー下も本編を読んだあとの余韻を満たしてくれます。
はあ、また読み返します!

6

忘れても、忘れなくても

事故で記憶をなくしてしまった元陸上部の先輩を以前から好きで
何か思い出すことが出来るように協力すると言った日暮が
自分が告白したことは思い出して欲しくなかった、という切ないお話です。
日暮が始終いじらしいんです。先輩を大好き過ぎて。
後悔も罪悪感も全部に蓋をしたまま仲良くなって、嘘が増えたことも苦しくて
それでも先輩のそばにいたい一途な気持ちがまっすぐでした。
先輩も、日暮の親切に応えたいと思いながら、頼ってばかりじゃいけないなんて健気で
ほぼほぼ両片想いなのです。
ふと以前のエピソードなど思い出した時に、自分より嬉しそうな日暮がいとしくて
何か返したいと思えるのが愛だなぁ。
ただ、通じ合って周囲に明かすことに躊躇いが無いのは、それだけお互いを好きだからなんだとは思いますが
もう少しこう…なんていうか葛藤とかあっても良かったかな。
萌×2寄りの萌です。

2

読むほどにじんわり染み入る秀逸な作品

分冊版配信中の「ボクたちはまだ青く」で、素敵なアオハル作品に掴まれ中の作家さん。
記憶喪失モノは苦手なんですが、
黒井先生の青春恋物語を読みたい気持ちの方が勝った。

じんわり染み入る作品で、何度も読み返してしまう秀逸な一冊でした。

高校陸上部で憧れの先輩だった夜山(黒髪イケメン)に、
大学で再会した新入生の日暮(年下ワンコ眼鏡)。
夜山は卒業後に事故で逆行性健忘となり、
高校3年間の記憶と共に日暮のことも忘れていた。

同郷の地元話で何か思い出すかもしれないと、日暮は正体を隠して夜山にベッタリ。
不意に思い出す些細な記憶に喜びながらも、
自分のことは思い出さないでと願っている理由は?

周囲から日暮にホモ疑惑で、日暮に配慮し距離をとるよう伝える夜山を相手にしない。
自分がホモだから過敏になったと夜山に言われ、
思わず部活の後輩だったと漏らしてしまった日暮は…。

失った記憶に何かあると思わせる二人の関係描写。
ちょっとした場面で日暮から滲み出る夜山への想い。
部活の過去回想を交えながら、日暮が抱える複雑な感情が何なのか…もう、読む手が止まらない。
理由は解らないのに、日暮のせつない想いがジワジワと伝わってきて、涙がじんわり。

少しづつ蘇る記憶から、ごまかせなくなった日暮が対峙する。
高跳びをする夜山に憧れ恋心から告白した卒業式、
翌日返事をすると言われ待ち合わせをした駅前で、
日暮は拒否されるかもしれない現実に向き合えず逃げだした…。

自分が逃げたことで、記憶と共に情熱をかけた高跳びも失った夜山に申し訳なく、
高跳びを好きだった気持ちを思い出して欲しいと、願い続けていた。

夜山が日暮から告白されたことを思い出した時に、
そっちを思い出しちゃいましたか…と、
絶望した顔で口にした言葉の意味がこれだったと、後で気づいてギュっとなる。

逃げ出したことで失ったモノは大きすぎたけども、
少しずつ失った記憶を思いだしながら、新しい時間を積み重ねていく二人です。

再会してから日暮を好きになっていた夜山が、
記憶が蘇って一気に3年分の好きを思いだしたら堪らなくなったと、
日暮を避けていた理由に、またまたギュっとさせられた…もう、ため息をつきまくり。

日暮の一途な愛も好きですが、私は夜山が可愛すぎて堪らなくなる。
好きだったと言われて思わず迫る日暮とのやり取りや、
ちゃんとエッチするまでのモダモダ展開に、メチャクチャ萌えたわ。
抱かれるのは…夜山だった~~~っ。

部活の高跳びや陸上シーンの描写が本当に爽やかでアオハル。
キラキラして風や匂いを感じるステキな描写でした。

そうそう、記憶喪失を利用して騙そうとするゲスのシーンはいらなかったかな。
というよりも、あれがない方が読後がいい。
それでも、何度も繰り返し読みたくなる素晴らしい作品です。

評価は神寄りの萌2、今後は作家買いです。

※紙本:修正は白抜きです。

4

一途な想いが結んだ再会ラブ

一途だー!
とっても一途で献身的な後輩と記憶喪失の先輩のロストメモリーラブです^^

高校の陸上部の憧れの先輩・夜山に再会した日暮。
直近3年の記憶を失っている夜山は、
日暮のことも覚えておらずーー…


自分の正体を隠して夜山に近付く日暮に、
何かあるな……?と匂わせる展開が続きます。
ちょっとミステリアスな雰囲気もあり、
それでいてエモいような青くさいような映画みたいな作品です。

夜山が事故で記憶を失ってしまったのですが、
それには日暮が関係しています。
「お前、俺に告白した?」
記憶を失っていた夜山が日暮といることで少しずつ記憶を取り戻していくのです。
日暮は決して思い出して欲しかったわけじゃないと思うんですよ。
しかも、自分のことに関しては……

卒業式の日に夜山に告白し、翌日の返事を聞かずに逃げた日暮。
日暮を待つ夜山は事故に合い、
高校の時の記憶を失ってしまいました。
それは、夜山が忘れたかった記憶だったのか?というと、
そういうわけではないと思います。

高校の時から両片想いだった二人が再会して恋人となり、
関係を深めながら記憶を探っていくーー
夜山は全てを思い出さないまま終わるのですが、
そこがなんだか自然でいいなと思いました。

きっと、記憶がなくても夜山はまた日暮を好きになったろうし、
それは日暮も同じだと思います。
恋人になってからも周りに隠すことなく付き合う二人が良かった^^
日暮の独占欲がすごいけど、それもまた良き。

Hはほんのちょっぴりですが、
この作品にはちょうどいいのかなぁ、なんて思います。


紙本 修正はボカシ

3

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