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私の理解が追いついていない所為かもしれませんが率直な感想をレビューしたいと思います…
ここまでシリーズ全作読んでますがこんなに煮え切らない思いをしたのは初めてです。
わたしにはディックもユウトもマイナスなイメージで終わってしました。
ユウトがここまで全て受け入れてしまうとは…キャラブレを感じ残念です…
でもこの作品のレビュー全て読んだ結果、もしかしたら受け入れられない私が頭固すぎるのかな?とも…
続くのかわかりませんが、また必ず読むことに変わりはありません。
ユウトが主役の、ロス市警のお仕事が中心のお話。
どんなときも何があってもユウトの帰る場所にはディックがいて、精神的な支えになっている二人の関係性がとても良かった。少々恐怖を感じるほどディックの愛情は重く深いが、相手がしっかり受け止められるユウトなので安心して見ていられる。
新キャラのユウトの相棒キースは、生意気反抗期な子供っぽさが可愛かった。
今回の事件は麻薬絡みで、初期三部作と数名のキャラが繋がっており、懐かしい名前がぽんぽん出てきた。
綱渡り的な場面では、さまざまな縁に何度も救われるユウト。その最たるものであるディックに、最後は物理的にも救われていて、種明かしに笑ってしまった。もはやディックはユウトのストーカーというか陰の護衛。最強の不死身カプ。
キースは変化が見えやすいタイプのキャラ。出てきた瞬間から、相棒としての絆が生まれる過程を見れるのね、と期待が高まる。
(表紙はユウトとキース?これでgoが出るってすごいな。キャラ文庫の好感度が上がった。)
キースと話すユウトはとても素直で柔軟な思考が面白かった。一度キースにキレてからは熟考する前に意見を口にするようになり、反論されると即考え直す。相手の言いたいことをすとんと自身の中に落とし込み、そこから議論を発展させる、これの繰り返し。
関わった相手が次々とユウトに心を開く理由はこういうところにある気がした。
BLでいう受け愛され状態なユウトに、そこまで不自然さがない。確かに「偽善者」と言いたくなる場面も多いが、本気で貫く姿は眩しく、キースも根底には憧れる気持ちがあるんじゃないかと思った。
疲れて寄りかかるユウトに、ディックがかける言葉や爆発させた本音もとても良かった。愛か自己満足かで悩むディックはユウトを愛しすぎていて、なんかもうすごい。
二人の会話は全て夢と理想のようでふわふわした読み心地だった。特にディックのセリフは、こういうこと言われたい人多いだろうな、が率直な感想。現実世界にはこうでない相手への不満が溢れすぎているから。
事件の解決はなんともいえない。その後ユウトとキースが職場に居づらくならないと良いな。
ラストはお約束のいつメン+キースでホームパーティー。過去にも一つの決着を付けてスッキリ。いつかロブの講演を聴いてみたい。
一冊の締め方もとても好き。
事件あり甘々甘々ありトンデモ展開ありで楽しく読めた。面白かった!
2020年新参者の私にとっては、この本が現時点での一番最後のDEADLOCKシリーズということになりました。
でもなんだか読んでいるとseason2他の2作品とは異なり、まだまだ続いていきそうな感じを受けました。DEADLOCKseason2 part3の第1巻的な?このシリーズは10冊もあり、新参者にはどれがどの続きか一見わからないくらいなのに更にそれを複雑化するような……倒。
でも良かったー!まだまだキースとユウトの話がみたいです。DEADLOCKseason2 part3の第2巻(複雑!)の発売を心待ちにしています。
ここからはものすごいネタバレです!注意!
↓
このお話は。DEADLOCKファンに見たいシーンを事前アンケートでもとったのかなってくらいのファンサービスに溢れた内容なんです。
私が楽しかったシーンの具体例を26個挙げますと、
①ダグとディックのサーフィン姿(高階先生ありがとうございます)。
②ネト登場!元気そうで良かったぁ。
③サーファーディックが女子にモテて嫉妬するユウト。
④ヨシュアのちょっと変わったロブ愛。
⑤ルイスの自身の小説からの名言。
⑥パコの口から語られるユウト幼少期&二人の仲の良さ。
⑦恋人はモテない方がいいと思っている、自覚ないけど自分は恋人以外からモテモテのユウト。
⑧警察官として麻薬捜査するかっこいいユウトとキース(DEADLOCKらしい展開!)
⑨仕事で疲れたユウトをユーモアと優しさと愛で包んでくれるディック。
⑩「人にあれこれ言うのが嫌いなんだ」と言うディックに対して「俺にはあれこれ言うのに」と返すユウト。
⑪ユウトに犬のように扱われ「ワン!」と受け入れちゃうディック。
⑫ワクワクドキドキのユウト囮捜査展開。当然めちゃくちゃ心配するディック。
⑬スラングな英語を話せちゃうユウト。
⑭以前、刑務所にいた事で悪いやつらに前科持ち認定されて信頼を得て囮捜査上手くいっちゃうところ。
⑮キースとユウトの仕事中、車内での言い合い
⑯バスルームでの世界一いい男決定戦。
⑰「俺のせいでお前が死んだら俺は生きていけない。だからお前は自分が生きることを選択してくれ」とか言っちゃうディック。
⑱キースとディックの仲を心配するユウト。キースとユウトの仲を心配するディック。
⑲ユウトに「お前は俺のこと好きすぎる」と言われてしまい、その病気は完治しなくてもいいと答えてしまうディック。
⑳ユウト、コカイン吸入からのキース介抱
㉑「ベタ惚れなのはディックも同じだ」とか、ユウトは自分ベタ惚れなの否定しないの?しかもディックも同じとか惚気ちゃうところ。
㉒二人のお互いを思い合う優しい会話!
㉓ユウトを心配するあまり、寝ている時でもユウトの手を握りしめちゃうディック。
㉔車を盾にしたユウトとキースの銃撃戦。
㉕ロス市警の制服姿のユウト(高階先生ありがとうございます)。
㉖リーサルウェポン・ディック!
が楽しかったです。
端的に言うとこのお話全部好き。
大好きなシリーズの最新作ということもあり、大きく期待していたのですがその期待を上回る作品でした。
ユウトの仕事ぶりは前々から気になっていたのと、キースという濃い新キャラクターの登場でますます盛り上がりを感じたDEADLOCKシリーズです・・・!
漫画も発売されたので・・・アニメかも期待していいのでしょうか・・・?
漫画化、アニメ化もして欲しい作品ですね。
ずっと応援し続けたい作品です。作中の心情や描写も秀逸です。基本的にユウト視点が多いのですが、今度はディック目線での作品を読みたい・・・!これからの作品にも目が離せません。
このシリーズのファンで、番外編や他のカップルの作品含め、全シリーズ読んでます。
今回は、ユウトの新相棒との確執と麻薬密売組織を絡めたお話。ネタバレになるのであまり詳しくは触れませんが、シーズン1でのコルブスとの因縁に関連する部分も少し出てきます。
もちろん、英田先生の御作品なので、事件を絡めたお話の展開としては、BLの枠を越えた面白さがありますし、今回の事件を通してディックとユウトの絆が更に深まり、BLらしいところも存分に楽しめました。
しかしながら……、これ一冊だけであれば十分に満足できたのでしょうけど、どうしてもシーズン1を引きずってしまって……、つい物足りなさを感じてしまいました。
漠然とした感覚なのでうまくは説明できませんが、アメリカ社会のダークな部分への考察だとか、個々の人物が抱える事情だとか、それをふまえた心の通い合いだとか……、細かいところでちょいちょいシーズン1に比べて物足りなさを感じてしまい、やはりあれを超える感動はもう来ないのかなと寂しくなってしまいました。
今回は1冊で完結ですし、作品容量的には仕方ないところはあると思います。
もちろん、これ1冊だけで考えれば、十分に満足できる一冊でした。