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表題作アダムの肋骨 2

色織玲生、一羽(他、多重人格者)
広瀬悠真,26歳,テーマパークのスーツアクター

同時収録作品アダムの肋骨

リアン・W・ベックフォード,28歳.光太郎の助手
東光太郎,38歳,精神科医

その他の収録作品

  • 時は愛なり
  • あとがき

あらすじ

遊園地ドリームパークで働く広瀬悠真は、同僚でルームメイトの色織一羽から熱烈に愛されている。
でも、一羽の中には繊細なカズハ、強引なレイの他にもジロウ、ミカ、シキ、イツキという複数の人格が存在していた。
それはどれも虐待を受け傷ついた一羽が自分の心を守るため、生みだした人格だった。
そして、そんな一羽を慰め、助けてくれたのが、偶然出会った幼い悠真だった。
悠真を自分のものにしたい──
そう願うカズハとレイに、どちらかを選ぶことなんてできない悠真。
三人の想いの行方は……
恋と愛と魂の救済の物語、完結!

作品情報

作品名
アダムの肋骨 2
著者
みちのくアタミ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
ISBN
9784813032564
4.3

(210)

(118)

萌々

(58)

(24)

中立

(8)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
24
得点
902
評価数
210
平均
4.3 / 5
神率
56.2%

レビュー投稿数24

泣けた!

1巻のレビューでも書きましたが、絵が綺麗でストーリーに引き込まれました!
ストーリーが深くて、途中泣いてしまった!
BL読んで久々に泣きました!
とっても良かったです!

0

完結

そなるかー
そうなっちゃうかー(´・ω・`)
なんかハッピーエンドなんだけど
受同様、少々気持ち複雑よね。
たくさんいた人格はその時に応じて必要だったから
生まれた人格。
それぞれの想いと旅立ちと。
なんやかんや1番強そうな子が1番弱いのちょっと萌えた(笑

実質3pの入れ代わりプレイ
なかなか特殊で凄く良かった!
いつのまにか意識共有してる風なのも
翻弄されて、されるがままの受も
なかなかにハードで好。

おじさんカプが
今回は控えめなのが少々残念だったかな
番外編で別途読めることを期待

0

納得の結末と少しの物足りなさ

続きを楽しみにしていたアダムの肋骨をようやく読了したのでレビューします。

前巻の最後で、本当の主人格は誰なのか、受けはどちらの人格を選ぶのかという問題を提示していましたが、2つとも今回の巻できちんと答えが出されました。
受けがいずれかはどちらかの人格を選ばなきゃいけないのは分かっていても、本当に受けがレイの方を選んだシーンはカズハの気持ちを考えるととても切なかったです。今までたくさんの三角関係モノを読んできましたが、この当て馬の失恋が一番辛かった。カズマにとってはただの失恋じゃなく、自分が選ばれなかったということはある種自分の"人格"を否定されるのと同じことだから。
それでも、全ての人格がいなくなってもレイの中に生き続けている、と言う落とし所は上手いなと思いました。

ただ一つ物足りなかったのが、せっかくの多重人格と言う設定がそれほど掘り下げられなかったところ。特に二つ目のチャラ男の人格なんて主人公とほとんど喋ってなかったし、2巻で終わるんじゃなくて4巻くらい続けてがっつり他の人格も掘り下げて欲しかったかな、と思いました。ただBLというジャンル上それも難しかったのかなというのは作者さんのあとがきからも受けとれますが。

1

感動のエロとラスト

1巻で多重人格の設定がみちのく先生のエロにうまく活かされていると書きましたが、2巻は更にこうきましたか〜と唸りました。
3人の表紙に納得です。

主人格はレイだったんですね。
一羽と見せかけたのはミスリードだったのか。
別人格の名前には全て数字が入っていた。

3人の人格が消えたのは意外に早くあっさり感じました。
が、違和感はなく、悠真の理解と愛情によって満たされ成仏?したんだなとすとんときました。
じりじりさせられることなくスピード感あるのもみちのく先生の好きなところです。

悠真はレイが好きだと自覚し、一羽と最後までするのを拒みます。
ここでは流されなかった。ここポイントですねw

で も 、
ここで終わらないのがみちのく先生! 

一羽に迫られてまた流されそうになる悠真。
そこで一羽とレイが入れ替わり、安心して進むと…また一羽が現れて。
そのまま一羽とレイの入れ替わりが何度か続きながら行為が進む…このシーンこそ、多重人格設定にした意味〜!!と思いました(もちろんそれだけじゃないですけど)。
悠真が言っていた実質3Pですもんね。それを本編のキモの部分で描かれた。

一羽はこれで満足して悠真のために消えたのも納得の流れです。

一羽が消えることを悲しんで号泣する悠真。
一羽と別れを惜しむレイ。
ここもめちゃくちゃよかった。感動しました。

1年後、レイの7人格がうまく融合していたのがまたいい。元は一人なわけだし。
でも、レイは一羽ではない、というラストも好きです。

2

みちのくアタミ✖️太陽図書=最強

いやー、Hに迫力あるみちのくアタミ先生ですが、この作品はストーリーが面白い。
BLとしては、色々な人に好き好きって迫られて困るパターンなのですが、それが多重人格の様々な人格だというのがなかなか面白いアイデアです。

先生も言っておられますが、BLお約束のHやラヴは置いといて、もっとお話自体を読みたかったなあと思います。

そしてレビューのタイトルなんですが、Hな絵で、修正でいい仕事をする太陽図書さんのコラボは破壊力が半端なかった。
そっち目当てでもオススメな作品。

1

多重人格という難しいテーマを完璧に昇華してる!

発売からだいぶ経ちましたが、あまりに作品完成度が高くレビューせずにはいられませんでした!

とにかくすごい!多重人格という難しいテーマをここまで完璧に描ききるって、もう、作者様の手腕と力量に脱帽しました。

1巻までは、この多重人格を最後どうやってまとめるのか、とても気になっていました。特に1巻ではカズハとレイ、どちらが主人格なのかがまだ分からない状態で、悠真はレイが好きなんだけど、カズハにも惹かれているから、これはもしや…、みんな仲良く?的な?みたいなことを思っていたのですが、ここはきっちり、とても美しく完結に至りました。もう、この最後の着地が本当に素晴らしいんです!!すごいんです!!

悠真の気持ち、レイの気持ち、そしてカズハの気持ち。すべてが納まるべくして納まったような結末でした。そして、そこに至るまでの展開も無理がなく、ご都合主義にもならず、もう、みちのく先生、天才としか言えないと思いました。最後がどうなるかは、ぜひ、ご自身で読んでいただくほうがいいと思います。もう、最後の方なんかは、ドキドキもするし、泣けてくるし、目が離せないです。

受の悠真は確かに目立たない感じだし(笑)みちのく先生には珍しく、色気がないタイプなんですけど(笑)優しく誠実。今回は攻が一筋縄ではいかないタイプなので、そんな攻が、自分のことを諦めず、ずっと寄り添ってくれる人格者である悠真のことを、心底惚れ込んでいるっていうところが、とっても良かったです。

それに、人格たち1人1人の個性がきちんと描かれていて、その人格たちがどういう経緯で生まれたのか、どのようにしてコントロールされてるのか、きちんと整理されて描かれています。1巻で出てきた伏線を見事に回収していて、話の完成度が半端ない。それに、圧倒的な画力も相まって、もう、完成度は今までの作品の中でも1番じゃないかと思っています。

さらに、みちのく先生、ほんとにすごい、と思ったのが、多重人格というテーマの中で繰り広げられる、悠真とレイとカズハの、実質3Pの描写!!3じゃないけど、実質3(笑)こんなこと思いつけるなんて、やはり天才としか言いようがない。

確かに、エロスを極める先生のことですから、何かしらやってくれるとは思ってましたが、まさかまさか、こんな形にするとは、本当にすごいです!なんとなく、みちのく先生の趣味全開的な感じもしますが(笑)いずれにしても、制約があるなかでいろんな形で表現できるその発想力と画力は、やはりトップクリエイターだなと感服いたしました。

あと、忘れてはならない、悠真のイトコのこーちゃんこと、光太郎さんが、まぁ、とにかくわたし的にはドンピシャ…!!黒髪、男前で色気ムンムン、の受!!みちのく先生らしく、適度に肉付きがいい超絶エロい身体してるんですよね。もう、ほんっとに最高にかっこいい!

あとがきにも書いてあったんですが、光太郎とリアンのカップルは濃すぎて(笑)本編カプを食っちゃうからエロ少なめにするように言われていたらしく。いや、これ、絶対スピンオフ期待してしまう!!真夜中ラブアライアンスに出てきた天麻と同様、光太郎さんも黒髪男前受の最高峰じゃないかと個人的には思っています。絶対スピンオフで見たい!

作品の完成度はいわずもがな、脇キャラも最高!超オススメの神作品です!!

2

エロもストーリーも濃ゆい

2巻もなかなかのスピード展開で読ませてくれました。
多重人格という難しい設定で、各人格も出しながらストーリーを進めなければならず、2巻に収めるのは大変だったのではないでしょうか。
各人格の生まれた理由なども(全員ではないですが)上手く組み込まれていて、とっ散らかることなくまとめられていました。

実質3Pは凄かったですね、発想が!
2人格に攻められて、混乱しながらも感じてる悠真がエロかったです。

1巻が真っ白修正だったのが何故か2巻は細い短冊になっており…え、見えてるよ⁉︎ってなりましたが得した気分になれ、良かったです。
あー、こう描かれてたんだなぁって。コレを真っ白に消すなんて、なんと非情な。
購入元一緒なので不思議なんですけどね。

カズハの気持ちが切なかったです。
どうにか共存して欲しかった気持ちもありますが、これで良かったのかな。

リアン×光太郎のスピンオフ、楽しみに待ってます♪
願わくばそちらでもその後のレイ×悠真を見たいです。

1

皆がすっきりできる終わり方

 多重人格をよく勉強されて描かれたんだなぁというのが伝わって来ました。私は大した知識もないのですが、どのような過程で別の人格が生まれるのか、なぜその人格が生まれたのか、新たに生まれた人格達が主人格に対して自分の立ち位置をどのように考えているのか、など一口に多重人格と言っても、その裏には様々な経緯や問題を抱えているものですが、それらがとても自然にストーリーに溶け込んでいて、読者もついていけるスピードで1つひとつ整理されていく感じが、非常にすっきりできました。

 実は主人格でなかったというカズハ。別人格の中で最もレイと過ごした日数が長い人格である彼がした選択は、本当に大きなものだったと思います。主人格じゃないんだから当然、と一言で済ませるのは簡単だけど、人格として独立しているということはやはりレイとは違う1人の人間だと私は思うんですね。初恋で長年想い続けてきた悠真を別の人間に譲り、さらには自分も消えるという選択を1人の人間がしていると考えれば、そこにどれほど葛藤が必要だったか想像を絶すると思うんです。その想いを背負った分、レイは心底悠真を大切にし、自分も以前より強くなって安定するんじゃないかなと思いました。萌えたかどうかに忠実になってこの評価にしましたが、ストーリーだけなら高評価です。

2

見事な決着

1、2巻まとめてのレビューになります。

ものすごく深くて複雑なテーマですよね、解離性人格障害。
自分を守るために自ら別人格を生み出してしまうなんて、ほとんどのひとが経験しないことだけに、それだけ現実が辛かったということで。
それぞれの人格が生まれた理由があって、それぞれに生きてきた時間もある。
ひとつのからだにいくつもの人格。
本来あるべき形に戻すのが自然なんだろうけど、本当にそれが正解なのか。
考え込んでしまいました。

父親の傲慢さや世間一般にうまく対処するために生まれた一羽。
抑圧された感情を吐き出すために生まれてであろう次狼。
理性を司る三華。
母親のだらしなさを非難するこころが生んだ四季。
幼い頃に触れた悠真の優しさを強く求める五樹。
よくわからない女性人格の六実。

こうして並べると、あとから出てきた人格は順番が名前になっているのが分かるんですよね。そして玲生は「零」の意味だろうということも。
最初に六実が消えたことで「消える」ということを意識し始めたレイとカズハと悠真。
六実の消え方はこの世に未練がなくなった成仏のようで、人格が消えるってこういう感じなの?という印象を受けましたが、その後、四季たちも三華との話し合いで消えるかどうかを決めるシーンは「脳内ポイズン◯リー」を思い出しました。
この作品では「もうその人格は主人格にとって必要ない」からではなくて、各人格が納得いったかどうかで消える判断がされていました。
ずっと会いたかった悠真に会えた五樹も、自分は自分だから何も否定しなくていいと言ってもらえた四季も納得できたけど、次狼…。登場時間5分…。

レイとカズハが残ってからがしんどかったです。
悠真は最初からレイのことばかり気にかけていましたよね。でも悠真も気にかかる。1巻からずっと悠真の流されやすさにイライラしていたのですが、カズハを拒絶することで存在を否定したように思われてしまうのが怖かったのかなとも思えました。たいがい流されやすすぎでしたけど。

それにしても「僕が主人格」と言うほど残ることに執着していたカズハの理由が切なくて、多重人格どうこうよりも「愛する人のしあわせのために消えることができるか」という最大の自己犠牲が切ないレベルではなく胸に痛くて痛くて。
紆余曲折あったのでどういう着地点に持っていくのか興味津々でしたが、やっぱりどう転んでも切ないわけで、胸が苦しい話でした。

時間とこころに余裕があるときに読んだほうがいいです。
読み終わってから数時間経っても、まだ考えてしまうくらい結構きます。

2

表紙の訳は…

終わってしまいました。所謂、多重人格と言うのでしょうか、一人の人物のなかにカズハほか沢山の人格が出てきて、その入れ替わるタイミングが絶妙でとっても面白かったですね。表紙だけみると、誰と誰の三角関係?と勘違いしそうになるけど、肉体的には一人の人間なので浮気じゃないような。沢山の人格が登場しますが最終的に恋愛がらみなのはレイとカズハ。表紙の二人もこの二人でした。どういう風に終わらせるんだろうと思っていましたが案外そこはすんなりいったような。
エッチシーンもたっぷりで、レイとカズハが悠真を取り合ってエッチしてる最中に出たり入ったり入れ替わるシーンは一粒で二度美味しい感じでした。

1

エロがいい!

アダムの肋骨は1巻もそうですがとにかくエロがエロくて甘いです。そもそも攻めの見た目が同じなのに人格によって全然エロの内容が違うのですが、とにかく攻は受のことを好き過ぎるのでどちらも甘いのです。絵柄も綺麗で丁寧なのでよりエロ加減に手加減がなくついつい食い入るように見てしまいます。ストーリーで焦点になっている攻の何人かの人格についての話もとても興味深く最終的に満足のいく結果でした。そして何より受です。攻に対しての思考が本当に健気で好感しかないのです。このカップルを見届けることができて本当によかったと最後は思いました。

1

《一粒で二度楽しめる多重人格BL》終盤の精神的(?)な3Pは必見☆

最近、増えつつある多重人格BLです(∩´∀`)∩☆彡
個人的に多重人格物はジャンルを問わず物語として超~~~好きです。
一粒で二度おいしいので、謎のお得感を感じます笑

基本的に続き物BLは完結を待つタイプなので
完結するのを、まだかまだかと心待ちにしていました。

主人公(受)は個性がなく、所謂少年漫画的な正義感が強いキャラクターで
多重人格の攻めとのキャラクターのバランスが取れていて良いですね。
また、無個性なので感情移入しやすくて物語をより楽しめます。

ただ、個性が無さすぎて少し物足りない感じも・・・笑
優しい良い子なのですが、少し流されすぎじゃない!?と言う印象に。
ノンケ設定なら、初めのキスやセクハラにもう少し抵抗して欲しかったかな…
もう少し、普通の男の子感を感じたかったです。
(BLあるあるなので今更感もありますが笑)

あと、個人的に多重人格物を割と読んでいるので
多重人格になる理由が少し弱いように感じたのが残念でした。
過去に誘拐されたとか、もう少し酷い理由でも良かったかも?

とは言え、BLとしては十分楽しめます。
流石、エロに定評がある、みちのく先生!
先生ならではの濃厚なエロ描写は本当に最高でした~*
特に終盤の精神的な3Pは多重人格BLならではの楽しめ方ですね!

攻めはオラオラ系の性格と優しい穏やか系の性格でバランスが良く
どちらの人格も魅力的でした。
穏やかな方がメインだと思っていたので、
あ!そっちなのか~・・・と意外でした。
う~ん、オラオラ一途キャラも、優しい執着キャラも魅力的だったので
とても悩ましい限り・・笑

総評としては、エロもストーリーも面白くて満足です!
只、もう少し設定をシンプルにしてストーリーを重くしても良かったかな。

人格も多重人格ではなく2重人格位で良かったかもしれないですね。
また、精神科医のCPも気になってしまい、設定がゴチャゴチャしている印象になってしまったのが残念でした。
今後の、みちのく先生の新刊を楽しみにしたいと思います!

1

異色の三角関係!決着の最終巻。

強引なくせに、変なところが臆病で不器用なレイ。
人当たりがよく穏やかな性格だけど、悠真に関しては譲らないカズハ。

どちらも好き!
レイにもカズハにも消えて欲しくない!
そんな欲張りなわたしも納得できるラストでした。

以前に多重人格を題材としたBLを読んだ時、主人格に対するよりも統合され消えてしまった人格を愛しむ気持ちが強く残っている感じがして、なんだかモヤッとしたのを思い出しました。
消えた人格が忘れられない元カレのような...(-_- )

悠真は流されやすい性格だけど、そのへんがはっきりしてたので良かったです。
あくまでも恋愛対象はレイ。
レイを守ってきた人格だから、カズハのことも愛おしいし大切にしたい。
悠真がこういう考え方だったので、カズハを想って涙するシーンもモヤッとせずにすみました。

最後のページ、カズハの眼鏡を手に取り
「やっぱり俺には似合わねーな」
というレイ。
レイにとってカズハは理想の人格であり、そして劣等感を与える存在でした。
眼鏡を外す動作は、劣等感から解放されて、これからはありのままの自分で生きていく――という決意表明なのかなと思いました。


ストーリーも良かったけど、実質3Pがとんでもないエロさ!
あんな3Pはなかなか拝めないかと。
神以外の評価、つけられません。

3

彼を構成するすべて

攻めが多重人格者という斬新な試みのアダムの肋骨。
相変わらずタイトルのセンスの良さが光る。
続きが非常に楽しみだった作品のひとつなのですが、2巻で終わってしまうのですね…!
正直、もっと読みたかったなあ。
新しい形の三角関係とキャラクターの複雑な心理描写がとても面白かったので。
お話として完成されたすごく面白い作品でした。
読ませるストーリー、読ませる画力。
そのどちらもをお持ちのみちのくアタミ先生じゃなければ描けない作品だったと思う。

まるで悠真を取り合うかのようなレイとカズハ。
果たして主人格は誰なのか?
主人格が居るということは、統合されてしまった場合、他の人格は消えてしまうかもしれないわけで…
なぜ合計7人もの人格が生まれたのか。消えていく理由は。
ここが丁寧に描かれているのがとても良かったのです。
あとがきで先生も書かれていますが、もっと各人格をクローズアップしたものを読みたかったくらい。
ストーリーもキャラクターもとても魅力的なので、先生が本来描きたかった通りにのびのびと執筆された版も読んでみたかったななんて。
他レビュアーさまも仰っていられる通り、「作品の内容と作家さまの描きたいもの」に出来るだけ沿った形での柔軟な対応がされると良いなと思いました。

と、少々話が逸れましたが、各人格の描き分けもお見事で、本当に全員違う人間に見えるのですよね。
その分愛着が湧いてしまって、人格が消えていく度に寂しくなってしまう…
1巻の六実ちゃんが消えてしまった時点で悲しくて仕方がなかったのです。
悠真の何気ない言葉に救われ、それぞれ消えていく人格達。
1巻では優柔不断な人間にも見えた悠真ですが、2巻では印象がガラッと変わりました。
どの人格をも受け入れ、どの人格もが「彼」を構成する全てで、全員が大切だと言う悠真。
孤独や辛い経験から生まれた彼らが悠真の優しさに包まれて安堵し、皆が納得した上で自ら消えていく。
溶けていくという表現の方が正しいでしょうか。
最終的にはやはりと言うか、レイかカズハの一騎打ちのようになりますが、2人の悠真への想いも、悠真の2人への想いも、決して中途半端なものでは無くしっかりと丁寧に描かれています。
レイとカズハ間で人格がころころと入れ替わり、実質3Pのような濃厚なベッドシーンがありますが、この後の展開を読むと本当に切ないんですよね。

元々は「彼」の中から生まれた人格達。
そのどれもが彼そのものなのです。
統合された後も完全に消えてしまったわけではなく、「彼」の中に生き続けていて、ふとした時にひょっこり顔を出す。
なんだかより魅力的な人間になったような気がします。
1人格毎だと偏りがあって不安定そうに見えていた彼らですが、全員が集まるとこんなにも愛らしく魅力的な人になる。
彼と彼等の事を全て受け入れて愛する悠真とならば、きっとこれから先も明るい未来が描けるのではないでしょうか?
この濃密で難しい設定と内容を見事に2冊にまとめた素晴らしい愛に溢れた作品だったと思います。
個人的にはこれ以上ないハッピーエンドでした。

ところで、リアンと光太郎のお話は期待しても良いのかな。

4

綺麗に完結!

アダムの肋骨、完結です。

どっちが主人格だとか消えるとかネタバレなしで読んでほしいです!
悠真のことを思って消えちゃうシーンはもう大号泣でした。。
ストーリー重視の方にも是非読んでほしいです。エロ多いので苦手な方は発光体のサイトさんとかでも…。
エロは3Pじゃない3Pがヤバイエロいです!!
いや、2人人格いるから3Pには3Pかな…?

ストーリーもエロも満足の作品はなかなかないので、大満足でした。




紙本購入
修正は白短冊です。
2巻もよく見えますので、白短冊修正がオススメです。

2

感動!!

何か面白いBLないかなぁと、ランキングをみていたら1番上にあったので購入しました。

BLで多重人格ものは初めて読んで、面白いなと思いスラスラ読めました。
主人格のレイと最初に作られた別人格のカズハが嫉妬しあい、受けの悠真を取り合う、まるで3Pのようなシーンがレイとカズハがころころ変わって面白かったです。

カズハの他にも5人ほど人格があって、みんなそれぞれいいキャラで、消える時は悲しくなりました。なんといってもカズハが消える所は泣いてしまいました。
消えるといっても主人格のレイの性格の一部になる感じですけど、悠真に出会ったのも好きになったのもレイより先で悠真のことをすごく好きだっただけに、カズハとしてでることは無くなるのはせつなかったです。

ハッピーエンドでよかったです!

BLですが作者さんも最後のページでおっしゃってましたが人間愛が目立つ話でした。逆にそれが良かったです!とにかく感動しました!

1

一つの体の中で。誰が何を選んでいくのか

「アダムの肋骨(2)」です。そして、完結。

多重人格(解離性同一性障害)のカズハ/レイと悠真との関係性がどうなっていくのか、が大きな問題だったこの物語。
しかし、ここは「悠真がカズハとレイのどちらを選ぶのか」ではなかった。
カズハが、残るかどうするか。彼が自分で決める話だったのだと思う。
元々の主人格はレイ。
幼い彼が過ごしている過酷な家庭生活。その中で逃げ場のないレイの心が生み出すもう一人の自分。つらくなるとまた一人、そしてまた一人…
ただ…
5人必要だったかしら?
子供のままの五樹や潔癖で性を忌避する四季はまだわかるけれど、早々に消えた六実や二狼は?名前に数字を入れてキレイに見せるためだけみたい。
また、リアンと光太郎もハンパだったなぁ…これはものすごくガッカリ。
レイの治療のための人物なら光太郎だけでいいし、カップルとして出す必要がどこにあった?スピンオフ要員ですか?
…という私にとっての不満はありつつ、しかし骨子の「悠真」が素晴らしいのだ。
悠真ははじめから皆を同じ一人として見ている。
レイは悠真に恋し仲良くしているカズハにはっきり嫉妬しているし、カズハは先に自分が悠真に会ったのに、と思ってる。でも悠真は『だって全部お前じゃん‼︎』ていう真理を掴んでるんですよね…それは彼の直観だったのかも。
だからレイの苦しみ、レイが受け入れない部分を引き受ける存在のカズハとセックスする事も良しとしたのでは?決して流されたとか優柔不断という訳ではなく。
頻繁にレイとカズハが入れ替わるという描写での3P的なセックスシーンが見ものではあるけれど、これは非常に切ないシーンでもある。
そしてカズハの決断には涙が出る思い…
でもその後のレイにふと四季を、五樹を、たまに六実を見つける時、レイはカズハでありカズハは確かにレイに溶けたのだと確信できる。
こんなハッピーエンドがあるんだなぁ。
2巻で完結できるのか実は不安だったけれど、スケールの大きな作品だったと感じました。

4

泣きました。

表紙のイラストに惹かれた&レビュー数を見て試し読み。続きが気になり購入しました。
重いテーマで、グイグイ引き込まれてしまいましたが、引き込まれ過ぎて、途中で少し休憩しながら読んでしまいました(笑)。BL初心者ですが、こんなストーリー、こんなBL作品もあるんだ、、、と、新たな発見です。
思わず涙する場面もあり、漫画を読んで泣くのも、久々で、これまた新たな発見でした。
また、読み直したいと思いますし、色んな人に読んで欲しいなとも思いました。

1

きっちり締まったラストに満足。そしてこーちゃん!

一つのお話として質の高い作品だとは思いつつも、やはり恋愛ものとして読んでいるので、カップル成立の行方が最終的な満足度を決めるなぁと感じていました。
そういう観点から言えば、そこが自分の求めるものでなければ、面白かったけど好きではない、になってしまうのです。

3人一緒に仲良く、で成り立つ作品もあるし、それこそがいい場合もあると思います。
ただこの作品に関しては、「選べない、3人がいい」になると、レイとカズハどちらへの想いも中途半端になってしまうと思っていたので、作家さんにとっては苦渋の決断だったかもしれませんが、きちんと片方を選ぶラストになってくれて本当によかったです。

悠真がレイへの気持ちを流された風でなくちゃんと自覚してくれたのも嬉しいし、レイへの恋慕の想いとは違う、カズハへの真剣な想いも明確で、どっちつかずになっていなくて説得力がありました。
その上で、悠真がはっきりとできないと拒絶した後、最終的にカズハとも関係を持つことにも納得がいきました。

エンディングの完成度は、レイ派で3人エンドはダメ!と思っていた私が「カズハも一緒に幸せになって欲しかった」と思えるほどでした。
カズハが言うように、レイが生み出した人格はある意味全てがレイ自身だったとも思うので、消えたけどちゃんとみんなレイの中にいて、レイとはタイプが真逆に見えるけど、柔らかくて優しいカズハも紛れもなくレイでもあったんだろうなと。

それぞれの人格がすぐにわかる描き分けに、子供時代の悠真たちのころころ変わる表情の豊かさかわいさ、相変わらず彫刻のように美しく肉感的な身体と、先生の画力が存分に発揮されていて惚れ惚れしました。
読んで納得、さらに眼福で心底大満足の一作になりました。

あとがきにて先生がBL要素とシナリオの兼ね合いについて言及されていましたが、作品の流れや雰囲気にそぐわないエロを無理矢理入れる必要は全くないと思うので、どこの編集もその辺りを柔軟に対応してくれるといいなと思いました。
とことんエロを楽しむものも、シナリオの流れでゆったり到達するエロも、どんな形でも作品に沿ったものであって欲しいです。

あとリアンとこーちゃんのエッチが拝めましたが、この2人でスピンオフ絶対あるはずー!と期待してます。
綺麗な長髪年下攻め×黒髪で渋い男前受けでもうたまりません。

4

すごくオススメです!

待ちに待った2巻!完結です。
まとまるのがまてなくて掲載誌も買ってしまったけど…。
もう、皆様が内容はたくさん書いてくださってるのでそこは触れずに。
みちのくアタミ先生の作品て、きれいで繊細で、でもエロくて。
特に今回の作品はストーリー重視の方にも、エロ重視の方にも、もちろんすべて揃ってでないとって方にもオススメしたいなぁと思うお話です。
シリアスな内容ではありますが、かわいいとこも笑えるとこももちろんあるのでぜひ!
私はもう内容しってるのにまた泣きながら読んじゃいました。

3

もっと読みたかったな〜って思いも残るけど、、素敵な完結巻でした!

多重人格キャラの中にいる2人格が受け1人を取り合うという、斬新で、魅惑的で、だけど猛烈な切なさが伴う三角関係モノ。
1巻の時点ではもう少し長く読めるかと思っていたんですが、2巻で終わりなのねー
面白かったなぁこれ。
三角関係好きの心を躍らせてくれる神of神なトライアングル設定でした!
作者に感謝感謝の神評価です♡

攻めが多重人格って最高ですね!!!!!

だってさ、だってさ、だってさ、
受けちゃんが仮にどんだけ流されやすいビッチちゃんで攻めのいろんな人格とエッチしちゃったとしてもしっかりと守られる一穴一棒ですよ?
え、そんな奇跡ある??
え、そんな奇跡ある????
みちのくアタミさん天才過ぎない??????
3Pじゃないのに3Pで、3Pなのに3Pじゃないとか、そんな奇跡ある????????

で、そんなステキ設定でどっぷりエロ方面に走るではなく、しっかりと読ませるお話の中でこの設定を描いてくださったのがとても良かったです。
冒頭にも書いたけど、猛烈に切ないんですよ・・・
解離性同一性障害ですから、つまり、主人格がいるわけです。
攻めの2人(2人格)がそれぞれにどれだけ本気で受けを好きでいても、片方は主人格に統合されるべき人格なのです。
3人でよろしくやろうぜ!なんてご都合展開にはさせず、しっかりと決着をつけてくださっています。
悠真くん(受)のこと、優柔不断だなんて思ってごめんよ。
ちゃんと決断できて、しかもすごい優しくて、攻めの中の人格達がみんな悠真くんに安らぎをもらって消滅していくのも分かる気がするいい子でした。

本当の本当の本心としては、せっかくの面白い題材だったからもっとストーリー重視でも良かったと思うんですけどね(ihr Hertzならレーベルカラー的に描けそうな気がするけど難しかったのかな…)、結構足早展開で風呂敷を畳まれたのがもったいないなって思いました。
欲を言うなら最低でも倍のページ数で読みたかったなぁ。


修正が心配だったんですが、シーモアは今回も白線でした。
他のストアは発光修正の可能性が高いので、気にされる方にはシーモアをオススメしておきます。

【電子】シーモア版:修正○、カバー下なし、裏表紙×、電子限定描き下ろし(4p)付き

13

エロと、シリアスさと、愛情が素晴らしいバランスで描かれています

「アダムの肋骨」の2巻目にして完結編。

みちのくさんはもともとエロ度の高い作品を描かれる作家さまで、さらに高い画力で描かれるその濡れ場はどれも等しくめっちゃエロい&綺麗なのですが、今作品の濡れ場は特にヤバい。

修正が…!
うっすいのですよ!
色々もろもろ見えとるーー!

1巻も濡れ場が色々ヤバかったですが(褒めてます)、2巻はさらにその上を行くヤバさ(褒めてます)。理由は後程。

ということで2巻のレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





テーマパーク「ドリームパーク」でスーツアクターとして働く悠真が主人公。
彼はそこでスタッフとして働くカズハと出会う。偶然カズハとルームメイトになったことで二人の仲は急速に近づくが、実は一羽は多重人格者で…?

というのが1巻のお話。

カズハと同じくらいの自己を持つのがレイ。
彼らと悠真は子どもの時に出会っていたらしいが、その記憶が悠真にはない。そのためカズハたちのことをすっかり忘れていた悠真だが。

全員で7人いる、彼らの「中の人格たち」。
その人数ゆえに、2巻で完結できるの…?という危惧を抱きつつ読み始めましたが、んー、めっちゃ良かった。

少しずつ見えてくるカズハ、そしてレイの過酷な子ども時代。
そんな中、彼が出会った悠真が、彼らの光になったこと。
会いに来てくれなくなった悠真に「嫌われたのかも」と悩んだこと。
そして、少しずつ彼の中で人格が増えていったこと―。

彼の中にいる人格たちは、全員出現する「理由」があり、そして少しずつ消えていく「理由」もあり、それらがきちんと描かれています。

「解離性同一障害」という、重く、複雑な症状がバックボーンになっていて、それを心理学的にきちんと解明しようと思って今作品を読むともしかしたら肩透かしを食う作品なのかもしれません。

が、今作品はそのバックボーンを生かしつつ、カズハとレイの2人の人格で揺れ動く悠真の恋心を描いた作品なんですね。

カズハとレイは入れ物は一つですが中身は二人。
悠真が身体を重ねるのは一人の男でありながら、精神的な三角関係ものであり、そのストーリー展開が非常に秀逸でした。

うん。
三角関係ものなんですよ。
3Pものなんですよ。

レイに抱かれているつもりが、いつの間にかカズハに抱かれている。
と思えば、カズハとセックスしている途中でレイが現れる。

この入れ替わりのシーンが、クッソエロい。
悠真が彼ら二人を精神的に受け入れたことで1巻よりもエロ度は上がっていますが、それに輪をかけるのが、この入れ替わりのシーンかと思われます。

濡れ場は激しくエロいですが、今作品の素晴らしいところはそのエロ度の高さだけではありません。彼らの愛情の機微がきちんと描かれているところです。

序盤から、悠真がカズハとレイのどちらを愛しているのか、は少しずつ見えています。
カズハを選ぶのか、はたまたレイを選ぶのか。
そして、最後に残るのは、この二人のうちのどちらなのか―。

恋愛ものと、多重人格もの。
この二つが非常にバランスよくミックスされ、読み応えのある作品でした。

で。
三角関係もの、ということで、レイとも、カズハとも絡みがある。
濡れ場がドーンと2倍なのです。

それがみちのくさんの麗しい絵柄と、そして薄い修正(大事なことなので何度も書きます)で描かれている。

1巻はどちらかというとシリアス展開でしたが、2巻は結末が透けて見えているためかさほどシリアスさがなかったことも大きく関係していて、素晴らしく愛とエロにあふれた作品だったように思います。

最終的に一人の人格に統合されますが、その「彼」の中に、今までの孤独と辛さを分け合ってきた沢山の人格たちもきちんと生きている。
そんなさまもきちんと描かれていて、読後はほっこり温かい気持ちになれました。

「解離性同一性障害」という重いテーマでありながら、魅力ある沢山の人格たちのサポートがあったためかシリアスなだけではなくハートフルな作品でもありました。

あと忘れちゃいけない、悠真の従兄のこーちゃん。
リアンとこーちゃんの恋のお話も読んでみたいなと切望しています。

あれだけの伏線を2巻で回収できるのか危惧しつつ読破しましたが、素晴らしいストーリー展開でした。

文句なく、神評価です。

9

素晴らしい完結編!

いやー、みちのくアタミさんスゲー!
この話を最高の形で完結させちゃうんだもん。
文句なしの神です‼︎

解離性同一性障害の一羽と幼なじみの悠真との関係、
一羽の人格がどうなっていくのか?という完結巻です。
今回は、悠真の優しさが光りましたね。
1巻で無個性だと感じた悠真でしたが、この優しさこそが悠真の個性なんだと思いました。
思いやり、受け入れる優しさ……それをひしひしと感じました。


人格それぞれには生まれた経緯があり、そのどれもが悠真につながっています。
みんな悠馬に会いたくて一羽の中で生き続けてきた存在でした。
そして早々に四季、五樹、二狼という人格が自主的に消えます。
残る人格は、レイ・カズハ・ミカ……という展開。

主人格はカズハかと思いましたが、実際にはレイでした。
レイが世の中で上手く生きていくために、初めて作った人格がカズハだったのです。
一番長くレイと生きてきて、悠真に出会ったのも、悠馬に恋したのも、初めては全部カズハだったんじゃないかな?

レイとカズハと悠真の三角関係ですが、悠真が恋してるのはレイです。
だからこそ、カズハが切ない……
全部一羽のはずなのに、それぞれの人格が愛おしくなり愛着が湧いてきます。
それだけ、描き分けができているという事なんですよね。
いやー、素晴らしい!

悠真のために、カズハが身を引いた時は泣きました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
全ての人格が悠真中心に生きてる。
その全てを受け入れ、大切に思う悠真の懐の広さに感動します。

そして、特筆すべきはカズハとレイとの3Pです。
ナチュラルに入れ替わり、カズハによって甘く優しく、そしてレイによって強く激しく抱かれる悠馬。
どちらもそれぞれ素敵で、一人なのに二人に抱かれている感覚を与える描写が凄かった!
語彙力が足りないけど、とにかく今までにない3Pを見させて頂いて、大変興奮しました(笑)

また、tnkの描写、舌の絡め方が〝美〟です♡
特にtnkは形や怒張、出入り具合までが完璧!
シーモア購入でしたが修正が素晴らしいく、拍手です‼︎

で、最終的にはレイとミカになった訳ですが、ミカは理性を司る人格という事でこれからもレイの中に存在していきます。
そして、消えてしまった人格たちも、元は全てレイのものです。
だから、レイの中に今でも存在していると感じさせるラストは、
心から納得できる素晴らしいものでした!

最後に、タイトルについて考えてみました。
『アダムの肋骨』というタイトルの意味とは?
神は、「土からアダムを造り、そのあばら骨からイブを造った」と言われています。

一羽という人間からそれぞれの人格が生まれたことを、
アダムとイブの創造に喩えていること。
それと、肋骨は臓器を守る骨です。
このことから、レイという主人格を他人格が守っており、
それを肋骨に喩えていたということかなと思いました。

いずれにしても、タイトル・内容ともに素晴らしく、深く心に残る作品になりました。

12

シリアス、サスペンス、エロの黄金比

前巻では「全体像を見て改めてしっかりと評価させて頂きたいようなタイプの作品」とレビューさせていただきましたが、ラストまで読んでみて、多重人格ものとしてとても納得&満足のいく内容となっておりました。

この巻はカズハが悠真と共に精神科医である悠真のいとこ光太郎のもとを訪れるところから始まります。
そして語られる、幼い頃の育成歴やトラウマ。
そして悠真との出会い…。

主人格は誰なのか?
六実というひとつの人格が消えたのち、他複数の人格はどうなってしまうのか。
悠真とレイとカズハ。この奇妙な三角関係の行方は?
謎のある展開と、BL的結末、とにかく気になることがいっぱいで、ハラハラドキドキしっぱなしでした!

ぜひネタバレなしで物語の展開や真相や2人の結末を追ってみてください。

私にとっては、切なくて、悲しくて、でもとても幸せだな…と思える素敵なラストでした!
誰かを救う手があるっていうのは、本当に素敵なことだなって。


切ない…なんて話をした後で恐縮ですが、エロについて。

修正は今回もかなり甘く、電子(シーモアにて購入)でもR18並みのくっきり描写に細い(マジほっそい)白線数本でした。
こんなにいいんですか!?.\(( °ω° ))/.ってくらい、結合部もバッチリ!
肉体は2人分なのに人格が入れ替わる3Pも凄かった!
浮気になるのかならないのか?というギリギリの背徳感も合わさって、ドキドキもんでした。
Hシーンも多いし、アングルもどエロいしで、ホント最っっっ高!!!

(個人的には、リアン×光太郎のお色気シーンがもうちょい欲しかったです)

6

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