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崎谷先生作品 ハマるものはめっちゃハマるんですが、この作品はそこまでハマらなかったです…
(崎谷先生に罪はないです、私に合わないだけです…)
設定は攻めも受けもめっちゃ好みなんですけどね…
黒ラキア掲載作品なだけあってエロは多めですが、濃厚エロ感は思ったよりないです(もちろん崎谷先生なので十分こってりはしてる)。春海も遼一もベッドの外だと割と爽やかな感じで濃厚エロしそうにない感じが漂ってるからかな?あとは准くんがいるっていうのもあるかも…
エロは多いけど、読了感はそこまでこってり感がなく、ライトにいっぱいエロが楽しみたい方におすすめ。
十数年振りの再読。
初読当時とはやはり読後の印象がガラッと変わりました。
今読むと、これは評価が分かれる作品だよなあと。
崎谷先生といえば!な、健気受け・キャラクターの濃い女性・濃厚なエロスが詰まっています。
遼一が働くカフェに訪れる、美しい母と美丈夫な父と愛らしい息子…と、理想を絵に描いたような皆川親子。
ゲイであり、片親家庭で育った経験からか「優しいお父さん」っぽさのある男性に魅力を感じてしまう遼一は、親子の父親・春海に密かな憧れと恋情を抱いている。
ある夜、ゲイ向けの歓楽街で春海とばったりと出会い、彼が妻と離婚をした事、どうやら自身の性思考がゲイなのかもしれないと思い悩んでいる事を知り、自身との身体の関係を持ちかけて…と続きます。
バツイチ・子持ち・崎谷作品によくあるサバサバ系元妻描写が多めなので、読む人を選ぶかもしれません。
お話としては、セックスフレンドなだけだと思っていた受けと、恋愛関係にあると思っていた攻めのスタンダードなすれ違いもの。
うーん…前半は受け視点なのですが、受けの遼一が健気を通り越して、卑屈・尽くし・自己犠牲・うじうじとネガティブすぎて、不幸体質がちょっと鼻についてしまったかも。
モノローグのほとんどがネガティブで、日陰の身の自分…という印象しか受けなかったんです。
攻めの春海も、無神経だったり鈍感な部分ばかりが目立って、遼一がどうしてそこまで惚れ込むのかがよく分からなかった。
隠れゲイだった彼が、遼一に触れて性思考に気付くシーンは生々しくて好き。
遼一はずっと1人で悩んでしまうし、2人とも言葉が足りないし、作中でどれだけ長くすれ違っていたんだ?というくらいすれ違っています。
それが同じようなトーンで続いてしまいダレ気味に。
合間にスパイスのようなピリッと効いた展開があればもっと読みやすかったかも?
どちらかが、たった2文字「好き」の言葉を口にするだけで良かったのに!
私はもどかしく感じてしまいましたが、ひたすら丁寧に描かれた心理描写や、かなりじれったい大人をのんびりと見守れる、気の長い方にはおすすめ出来る作品です。
ベッドシーンは絶倫×ベッドでは多弁な色っぽ受けという感じ。
かなりのページ数を割いてベッドに居るので、心理描写だけではなく濃いベッド描写も読みたい方はぜひ。
男殺しの言葉を無意識に口に出してしまって、春海に火をつける遼一だったり、ドライで達して茫然とする遼一を見て喜びでいっぱいになる春海だったり、なかなか濃ゆいです。
後半の春海視点は、春海のヘタレ具合もですが、遼一への必死な溺愛っぷりと幸せそうな姿も見られるので前半よりも良かったかな。
こういう組み合わせパターンの時って、受け視点でじめじめしやすい分、攻め視点の方がどろどろに甘やかしたい濃厚な愛情がたっぷりと出ていて好きですね。
遼一はこれから春海に沢山愛されて、もっと素直に甘えて、少しずつでも自分に自信を持ってほしいな。
ちなみに、春海の子供・准くんは「爪先にあまく満ちている」にひょっこり登場しています。
興味がある方はそちらもぜひ。
1冊を読み返した結果、私はカフェの店長が1番好きでした。
カフェレストランに勤める安芸遼一は、幸せそうな家族の「父親」である男・皆川春海に一目惚れする。
けれどそれはあくまでも憧れの眼差しであって、決して彼と付き合いたい、という思いではなかったはずだった。
ところが、春海と夜の街で出会ってしまったことから二人の関係は変わり始める。
離婚と子供と引き離されたことと、そして今まで考えもしなかった自身の性癖に思い悩んだ春海に体の関係を持ちかけた遼一は、自身の行動により、甘い罠にはまってしまう。
相手のことが好きで好きでたまらないのに、そのことがどんどん自分の立場を苦しくしていく甘い罠。
結局のところ月2回会うだけの関係しか持てずに、その愛人のような立場に遼一は苦しむ。
そして別れを決意する。
そんな切ない話でした。
最初のボタンの掛け違いから、どんどん狂ってしまった二人の関係が最後にはハッピーエンド。
切なくて苦しくて、愛され慣れない遼一のことに春海が気付いて大事に大事にしてくれる関係を結べる。
幸せな二人のその後の話が読みたい! と思わせてくれる作品でした。
オススメです。
はるひさんのは何冊か読みましたが、やっぱり私には合わないなあと実感。
今回は両思いながらもすれ違い続けるパターンでしたが、とにかく告白できない理由を延々繰り返すような文章で、読み疲れました。かなりななめ読みに。
遼一はカフェのバイト。家族でやってくる常連の春海に恋している。ノンケ、既婚者で叶うはずがないと思っていたが、春海は潜在的ゲイで、妻とはもう5年も交渉がなく離婚されてしまい、その勢いで二丁目をふらついていたところ遼一に偶然会って体の関係が始まる。
しかし、遼一は春海には都合のよいセフレと思われていると思い込み、重くならない内に分かれようと決意。そのうじうじが長い。
一方春海は最初から遼一が好きなのだが、何も告げずに1年もただ合ってセックスするだけの関係を続けてきた。そのリアリティのなさすぎな持って行き方に萎えました。
最後はおきまりのあまあまエロ全開モードなのですが、それまで誠実純情まじめ一徹キャラだった春海はドSに大変身。
いや、嫌いじゃないですよ。そういうの。でもなんかだめだった。全てがご都合主義に思えてしまいのれなかった。
積ん読いっぱいあるんだけどどうしよう。。
腐友さんに教えてもらったCDが大のお気に入りで。
スピンオフの『キスができない、恋をしたい』のCDも大好きで。
小説にはCD以後の書き下ろし話があったので、どうしても読みたくなりました。
読んだ感想は、「めっちゃエロ~!」です。
CDもエロいんですが、長さと濃さが比ではなかった…。
先生曰く、エロスがコンセプトの雑誌掲載だったそうで。
はぁ~、なるほど。
とは言え、ストーリーもしっかりしています。
家族、仕事、性癖、子育て、などなど。
家族や子育てもの好きな人にはオススメ、とても面白いです♪
サラリーマンの皆川春海は、息子の准くん通う保育園近くのカフェへ毎週土曜日に妻と三人で通ってくる常連客。
カフェで働く安芸遼一は、春海よりも8才年下の美しい青年だが、実はゲイ。
准くんを可愛がるパパ春海に密かに好意を抱いていた。
常連客として2年目のある日から、春海たちの様子がおかしくなり、店に訪れなくなった。
遼一が、何となく2丁目の仲間たちに会いに街を訪れると…?
このお話は遼一視点で書かれ、書き下ろしは春海視点で書かれています。
いわゆる両片想いの末ひょんなキッカケで付き合うのですが。
春海さんは鈍感で、遼一は繊細という。
しかも春海パパは仕事に子育てに家事にと大変な人。
忙しさもあって、気持ちはどこまでもすれ違い、溝は深い。
二人を支えたのは周囲の人々。
カフェの店長はさりげない支えかたでシブイし。
元妻なんか、書き下ろしでのセリフとか超カッコいいです!
CDでは春海の風呂場でのセリフが大のお気に入りだったんですが。
小説はもっと色々なお気に入りが増えました。
それにしても、エロが濃かった~。
遼一くん、嫁に欲しいです!
こっそり追記
このお話とスピンオフ話は、ゲイオンリーのお話でした。
海外のレズ&ゲイ映画を観ていて、彼らが社会に普通に溶け込んでいるものがありました。
前に異性と結婚した時に子供がいて、今は同性相手と育てている。
しかも学校のPTAの役員もしていたりする。
そんな映画もありました。
前の結婚で性癖を知ったのか、性癖を隠すために異性と結婚した事があるのか。
そのへんはわかりませんが。
日本は同性愛に寛大と言われる事がありますが。
もしかしたら、ただ他人事に無関心なだけかもしれないと思ったりします。
子供は親の背中を見て育つと言いますが。
准くんの両親は離婚したけれど、どちらも幸せをつかんでいて。
そんな幸せな親達に影響を受けて育った准くんは、真っ直ぐに育って。
ルチルの付録に掲載された後日談漫画のエピソードを見て、親の幸せは大事だなぁと思いました。
幸せは伝染する~♪
何だか、子育て(本当の親子)ものがもっと読みたくなってきました。
こっそり一人言でした。