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表題作偏愛ディテクション

篠川司,29歳,ストーカー疑惑のある謎の青年
中江幹久,21歳,一家の大黒柱として家族を支える長男

その他の収録作品

  • 偏愛スタート(描き下ろし)
  • おれんち(描き下ろし)

あらすじ

男手一つで育ててくれた警官だった父を事故で亡くした後、弟妹たちのためにバイトを掛け持ちして一家を支える長男・ミキ。
近頃、そんなミキのパンツがなくなったり、視線を感じたりとストーカー疑惑の中、“ミキの嫁にしてくれ!”と付きまとう司が現れて…?!
長男ゆえの責任感から自分の想いをおし留めていたミキと、亡き父の想いを知る司とのリユニオンラブ♥ストーリー!

作品情報

作品名
偏愛ディテクション
著者
内海ロング 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
ISBN
9784864423892
4.2

(111)

(52)

萌々

(36)

(20)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
15
得点
466
評価数
111
平均
4.2 / 5
神率
46.8%

レビュー投稿数15

No Title

泣いちゃったよ!!!
表紙買いだったのと、最初の展開から、やり慣れてる受のコかなぁと思ったけど、全然違うわ!
両親亡くなってて、兄弟で頑張っている長男ミキ。
ミキをストーカー?している司。
何となく先はよめる展開だけど、描き方がウマイ!
悪いやつが出てこなくて、みんないい人。いや、犯罪者は出てくるか。。。
でも、家族を大切にするミキが、ゲイであることを長年悩んできて、それが解き放たれる瞬間が泣けます。

金髪の司をもっと見たかったなぁ。
幼少期のミキは、本当可愛い。
裏表紙も可愛くて好きです。

0

アットホームで楽しい再会BL!

ロング先生の作品を読むのはこれで2作目です!

アプローチノンストップの攻め(司くん)とツッコミ満載の受け(ミキくん)の絡みが面白くて、最初はストーカー疑惑のあった司くんですが、後々ミキくんがピンチになったら駆けつけるヒーローになったり、終始楽しくドキドキしながらテンポよく読ませていただきました!

ミキくんがセクシャリティで悩んでいる場面もあり胸を痛めましたが、ミキくんの家族も温かくてほっこりするアットホームでやさしい作品でした!

1

幸せな読後感♡

両親を亡くし、日々バイトを掛け持ちして頑張る4人兄弟のお兄ちゃんが、初恋の人と再会ラブする話。年の差で、相手がちょっぴりストーカー。

二人の関係性うんぬんよりも、まず、受ちゃんのおかれた状況が切ない。誰が悪いわけでもなく、誰を恨むわけでもなく、ただ淡々と、周囲とは違う日々を歩んでいく。ラスト、一番下の弟くんが大学に進学する描写があったけれど、ミキくんは高校を出て働いてたのかな?

家族との暮らしは、もちろん幸せだっただろうけど、“子育て”を終えて、自分のことに集中して恋愛を楽しむミキくんの描き下ろしがあると、なお良かったなと思います。

1

BLも家族愛も楽しめる!

まさにタイトル通りでほんっとに面白かったしホロリと泣けました!
内海ロング先生の作品の中で1番好きかもしれない、、、ほんとによかったぁ〜

コメディタッチなのだけど、シリアスな話が入ってきてもすごく自然で、男性同士の恋愛の難しさや同性愛者としての葛藤や劣等感、家族への理解しかり、、、、これだけの題材を一冊にまとめられてるのってほんとにすごいの一言です。
一つ一つ物足りなさも感じないですし、読み終わった後の幸福度がやばいです。

最終話の『おれんち』一番末っ子の雪くん目線の家族のお話が描かれているのですがもう最高の一言です。この作品の良さがこの最終話で補完されてます。

5

家族愛

男手一つで育ててくれた警官だった父を事故で亡くしたあと
弟と妹たちのためにバイトを掛け持ちして一家を支えるミキと
ミキのストーカー疑惑のある警察の司とのお話です。

恋愛のお話だけではなく家族愛が沢山詰まっていて心温まるお話でした。

個人的には描き下ろしのお話がすごく好きでした。

【偏愛スタート】は司がミキを知り、
ミキのことを好きになるまでがのっており
胸がキュンキュンしました。

【おれんち】は雪くん(末っ子)目線のお話で
こちらは鼻の奥がツンとなりました。
家族と言っても色々な形があるんだなぁと
雪くん目線を見ていて思いました。

5

心がほわんっとなりました

すごく良いお話で暖かい作品です!嫌な人がひとりもいない
最初司のことをなんだこの男は、変態ストーカー?不思議ちゃん?と思ってましたが
徐々にその正体が明かされてきます。ミキが小学生のときに会ってるんです、そのときの司は、自分のセクシャリティに悩んでて、そんなとき幼いミキがなにも言わずふわってハグします。そこがきゅんとなりました司はどんなに救われたことか、司は、硬派かなと思えば不思議ちゃんなところもあるし、コミュ障かと思えば時々かわいいしとても魅力的で一途で、良い男です
ミキも自分がゲイであることをなやんでいて、お父さんに言えなくて、顔も見れなくなってグレてしまうことがありましたが、お父さんの死によって一家の大黒柱として頑張ります
ただ最後にお父さんと話し合えなかったことを後悔して傷になっています
でも司からお父さんのことを聞いて…のところは泣けました。
ちゃんと男同士ということにも向き合って、よい意味で重い話しだったのも好きです
逆に男同士だけど、違和感なく普通に恋愛してるのは、なんか現実味がなくて、いまいち共感できないというか
BLのよいところって、障害あるからその背徳感とか葛藤が萌えるわけで…
この話は、セクシャリティーについての悩みもちゃんと描かれているところも良いです!
あと後輩の優斗くんと兄弟たちも良い子で可愛くて癒されました
ハラハラする作品もよいですが、こんな優しくなれるようなこころが暖かくなるような作品もっと読みたいです

9

優しい世界

一家の大黒柱として、3人の弟妹を養うために毎日一生懸命働く幹久(ミキ)
ある日、そんなミキに対して「嫁にしてくれ!」と求婚してくるストーカー男が現れて…?が始まりのお話。

ストーカー(とミキが思っていた)男、司の正体は警察官。
ちょっと職権濫用しながら( )、ミキを陰日向から見守ります。
ドアや窓の隙間からこっそり見守っていたり、
パンツが洗濯してたら風で飛んでいったとグチっているのを聞けば、新品のパンツをポストにこっそり差し入れしたり…
ミキのことが好きすぎるがあまりのちょっと変態的な献身には笑えて何だかキュンときます。

そんな変態性もありつつ、ミキやその兄弟のことを大切に思ってくれて、優しくしてくれる司にどんどん惹かれていくミキ。

でも、亡き父にゲイという自分の性癖を打ち明けられず気まずい状態だった中、父が事故死してしまったことが心の傷となっており、
なかなか司の求愛を受け入れることができません。
そんなミキの心を司が少しずつほぐしていく過程も含め、とても暖かくて甘酸っぱいお話でした。

作中、当て馬としてミキのバイト先の後輩である優斗が出てくるのですがこの子がまたいいキャラでした。
おバカな猪突猛進当て馬のミキへの求愛も可愛くて見所です。

4

偏愛??いやぁいい話じゃないですか!

本の紹介のアオリに『パンツ』『ストーカー』『嫁にしてくれ』などという文字が並び不審者が出てくる怖いBL話かと思いきや疑似家族的なアットホームなBLでした‥(ちょっと攻めが思い込みが激しいですが笑)

話の通じなそうなイケメンストーカー?な人が実は警察官で主人公のミキを見守っている事が明かされその警察官司とミキがミキの家族を巻き込んで段々いい雰囲気になっていく‥その過程で年上警察官・司がなぜずっと前からミキの事を好きなのか‥はたまたミキの明かされる初恋の謎‥とか様々なエッセンスを交えながらゆっくりほっこりと二人の関係が進んでいきます。

大家族で父親がいない‥大黒柱で苦労人長男であるミキが責任感から心に抑圧したものを抱えておりそれがどのように昇華されるのか‥など暖かく幸せな気持ちになるホームBLドラマという感じです。
癒やされたい時にぜひ!

10

沁みた~

内海先生、初の年上×年下とのこと。

コミカルなのに、温かい。
そして、ちゃんと男同士の恋愛について逃さず、辛さも、罪悪感も、そして止められない好きになっていく過程もしっかり描かれていました。

警察官の司が予想以上に、ミキ大好きです。
ストーカーっちゃ、身も蓋もないですがミキのために影になり日向になり。
いや、日向若干多めですね…
ミキ、ちょっと変わった人ホイホイなんでしょうか?
下着泥に、チョロ惚れっぽい後輩の優斗。
もちろん、いちばんは司。

司の過去と現在と、ミキ達きょうだいの繋がりが温かい。

ミキは、ゲイだとは言えず苦しんだし、父に対する後悔の念を抱きながら頑張っている。

司と、知り合ってからは強引な感じと、優しさで固まったガードが外されていくようで。

好きだと司に伝えられた日に、父の想いもわかって。涙が止まらないミキの心情が良く伝わりました。

いや~しかしさすが警察官。司、身体良し。
初のセックス、ミキが可愛かった。
その後のミキの家族の反応も良い。
トドメの描き下ろし。
小さかった末っ子ユキくんが、語る家族のエピソードは泣いちゃったよ…
まさか最後まで泣けるとは思わなかったです。

弟の巣立ちから、ミキと司の生活になるんだなぁ…

軽いようで、しっかり良い重みがある作品でした。
内海ロング先生の絵は、ほんと読みやすいと思いました。

6

とってもいいお話だった~!

初読み作家さんでした!
ホントにまだまだ知らない作家さんが沢山いらっしゃいます!

ストーカーとか書いてあるけど違うよ~!ハートフルだよーって事で読んでみる事に!

序盤は確かになんだか怪しい攻めくんだし、恋愛へと発展したのは実は小さい頃に出会った出来事からなんていうのは結構なあるある話なので‥ストーリー的には特別惹かれるという事はないと思いますが‥

とにかくキャラの良さです!
みんな本当にいい子たちで、家族の良さが詰まっています!

おばさんはこういう話にめっちゃ弱いんで‥
ミキくんは若いのに家族のために一生懸命頑張ってて、そして司くんの前で素直に涙を流す、その表情がとても良かった!!思わずうるうる‥。
司くんはめっちゃ男気のある男前だし!!ストーカーなんてキャラ説明はまあ、サブタイトルの煽り的なものだと思いますが、そんなふうに本作を煽らなくても、そのままハートフル家族BLで良いのではないかと思います。

もっとこの家族の事読みたいな~って思えるほどとても穏やかな購読感でした!!
いいお話だったよ!!

こんないいお話を描く作家さんなんですね!既存の作品も良さそうなので遡って読んでみようと思います!

4

素直な心に芽生えた恋は。

テーマはすごく単純で、温かくて。時々クスッと笑わせてくれる。
物語は序盤でははん、と分かられてしまうけれど。それだけにぬくぬくぽかぽか。
安心しきって読めてしまうほんわり感でした。

幼ない末弟、高校生の弟、まだ10代の妹の3人を守る為に、両親が亡くなった後、バイトを掛け持ちして頑張っている健気なミキ。兄弟皆んな仲良くて、それぞれが健気に想い合っている。そんな家族に不審な闖入者⁈ 自称ミキの嫁候補としてストーカーまがいに家に上がり込んでくる司。司は近所の交番のお巡りさん。もちろんストーカーでは無い。
ミキへの好意をあからさまに見せつける司にたじろぎながらも、そのイケメンぷりについ流されそうになるミキは自身のセクシャリティを認められないでいる。

司が実はミキの淡い初恋の人。という、いかにもな王子さま設定がくすぐったいし、出来過ぎなんだけど。そりゃ王道だけど。そうあって欲しい‼︎ なんて、願ったり叶ったりで。
やっぱり嬉しくて。ホコホコした気持ちになるんだなぁ。
バイト先の後輩くんにも横恋慕されるけど、危ない事にはならないし。返ってミキの司への気持ちを確信させてしまうという、グッジョブさ。可哀想な勇斗くんは、後にミキの弟・暁紀くんにアタックしそうな勢い。ここも上手く行って欲しいなぁ、なんて思ってしまう。

もちろんリアル下着ドロとか、空き巣に出食わすなんて、モブ的悪い人は出て来るものの、ミキが男同士で恋愛するという悩みに偏見で締め付けて来る、なんて人は出て来ず。家族も皆んな温かく認めるという、優しい人ばかりで。そんなに社会は甘く無いかも知れないけれど、自分が大事に想っている人たちには温かく受け入れて貰えるという優しいこの世界観にはジワリ。描き下ろしの、末弟雪くんのモノローグ「おれんち」にもジワリ来ます。本編で幼くて可愛い雪くんの、温かい家庭で育ったからこその優しさ、素直さ。
ちょっと物語は急ぎ足だった気もするので、じっくりこの家族の行く末を描いて欲しかったかも。

6

もう少しじっくり読みたかった

作家さま買いです。
相変わらず絵がとても綺麗で、登場キャラクター達のころころと変わる表情も読んでいて楽しいです。
絵が本当にお上手です。
うーんうーん。しかしながら今作は私にはあまりヒットしませんでした。


というのも、第1話からドタバタとし過ぎていて何が何やら分からなかったのです。
キャラクターに愛着が湧く前にバタバタと終わってしまったというか…
なんだか置いてけぼりになってしまいました。
2話目以降になると、いつも周囲に明るく振る舞いながら懸命に頑張っている幹久が自らの性思考に悩み、家族や周囲の人からどう思われるのかと恐れている様子や、亡き父親への罪悪感や後悔を抱えて生きている様子が描かれています。
この辺りのシーンの内容が少しシリアスで繊細な分、もうちょっとゆっくり読みたかったなと思いました。
自分と同じく性思考に悩んでいた初恋の金髪のお兄ちゃんについてや、ストーカーじみていた司の正体、司の存在に次第に救われていく幹久、司が知る幹久の父親の真意など、好きなシーンもありましたし、後半部分はグッと来るものも多かったのです。
5話の幹久が涙を堪えてから大泣きするシーンが1番好きでした。
巻末の「おれんち」も、明るい未来が見えて良いお話でした。

あくまでも個人的にですが、テンポの速い展開とコミカルさに寄り過ぎてしまっていて、大事な部分がやや埋もれ気味に見えたのが残念だったのかも。
BLとしてだけではなく家族のお話としても良かったので、じっくり読みたかったなあ。
もちろんこのテンポ感がお好きな方も沢山いらっしゃるかと思います。
全体的にコミカルで、明るい中にもちょっぴり切なさが混ざった家族もの・再会ものでした。

1

迷いなく神判定!

全方位的にオススメする!
とっても優しいアットホームなBL 。

大家族の一番上のお兄ちゃん(両親とも死別)ミキ。
(家族を支えるためにがんばって働いてるお兄ちゃんに弱いんだよなあ、私)
置かれた境遇はけして裕福ではない。
でも兄弟がいつも楽しそうで明るいので救われる。

ミキが健気なのになんだか笑えてしまうのは
セリフとかお話がとってもコミカルで楽しいからだろうなあ…
変に沈んだ感じもなく、明るくて楽しいラブコメ的な。

そして最後の方に泣かされた…マジで。

攻の司さんもストーカーかと思ったら警察官だったり。
(ネタバレするから言えないけど)
自分の性癖に悩んで少し荒んで、父親と仲たがいしたままのミキが司の言葉で救われた瞬間に泣けましたねえ。

最後の描きおろしで一番下の弟が高校卒業するシーンが描かれています。
素敵な未来を見せていただいて、本当にありがとうございました✨

15

恋と家族と……

いいお話だったなぁ。描き下ろしの余韻が最高でした

家族ものが好きな方にもお薦めしたい作品ですね。


親を亡くし、一家の大黒柱として頑張ってきた長男・ミキ。
ストーカーの存在を危ぶむ中、現れたのはミキを見守っているという怪しい男・司でーー…!

初めは司の存在に戸惑いました。
お前がストーカーだろ?と言いたくなるくらい神出鬼没^^;
その司は、実は警察官で亡き父の知り合いでした。
そして、ミキの初恋の相手でーーという展開。

ミキの表情がくるくる変わって、とにかく可愛い。
受けを〝かわいい〟と言いまくる攻めが好きなのですが、
司はミキを可愛いというし、その気持ちに共感できる。
そのくらいミキが健気で可愛かったです^^

自分の性的指向を知りながらも、認められないミキ。
大切な家族に否定されることを、心から恐れています。
そのミキの葛藤を知りながらもグイグイ近付いてくる司。
司が厚かましくないし、ちょっと変わってるけど憎めない。
ミキを大切に想っているし、いつもピンチに駆けつけるスーパーマンです!

司を意識し、惹かれていくミキの告白がまた可愛い。
初Hの時の「すき…つかさ…」には、カーッとなりました(笑)
激カワでしたよ♡

亡き父もミキの性癖には気付いて受け止めてくれていたし、
残された家族も皆いい子たち。
この家族の思いに心揺さぶられました。

ミキを好きだった後輩・優斗にもラブフラグが立ったし、
暁との今後が気になるなぁ〜

そして、大きくなった末っ子・雪視点の描き下ろしがこれまた最高で、ここまで読んで完結という感じ。
あー、なんて素敵な5人家族なんだろう……
ほっこり優しい余韻に浸れる作品でした。

9

誰かが誰かを想う優しさが詰まってます

頑張るお兄ちゃんに弱いんだよ~~~(;///;)
泣かせるじゃねぇか。ちくしょうめ!(;///;)
良かった…良かったね…良かったよ…(;///;)

表紙は警官にのしかかられて困り戸惑い顔だし、あらすじには警官によるストーカー疑惑が示唆されてるし、『ヤバイ攻め登場!頑張るお兄ちゃんピンチ!』的なコミカルに振り切ったお話だと思いきや、親や周囲の目に怯えるお兄ちゃんが必死で隠していたモノに触れホロリとくる展開がとても良かったです…!!

とはいえ、まぁね。ちょいちょいね。
攻めのヤバさはあながち間違ってなかったw

コミカル色強めですが
人と人が繋ながる優しさを感じたお話でした。
個人的にはめっちゃ好きですヾ(*´∀`*)ノ


さてさて。
受け:ミキ は父の亡き後に弟妹を育てる為に頑張って生きているお兄ちゃん。父が生きていた頃は反抗してグレてた元ヤン気質。反抗していたのは理由がありました。そのことを誰にも話せないまま今もずっと心の澱になっています。

攻め:司 は度々ミキの身辺をチョロチョロする不審度100%の怪しい人物。その実態は交番勤務のお巡りさん。ストーカー攻めに近いけど近くない。(どっちや)(同僚のお巡りさん曰く、ギリアウトw)。ミキのことが大好きで大好きで大好きなお人です。

司はミキに対し「大好き!」を隠そうとしません。
けれどミキは男同士でおかしいんじゃないかと戸惑ってしまい怖い。

ミキは自分がゲイであることを自覚し、周囲からどう思われるのかが怖かったんですね。特に父親から軽蔑されたり落胆されるのが一番怖くて、まともに顔を合わせることが出来なくなっていた。そんな中、父親が亡くなってしまったのです。

ミキの性格が明るかったり司がちょいちょい怪しい登場で笑わせてくれるので概ねカラッとコミカルな展開なんですが、ミキの内面は重め。個人的にこのバランスは良い塩梅で良かったです。

ミキが初めてゲイを自覚したエピソードはめっっっちゃキュンキュンしました…!ランドセル背負った幼いミキが泣いてる高校生をギュウギュウ抱きしめて癒やしてあげる絵図がもうッもうッ堪んない~~~~!!!(∩´///`∩)

その高校生もゲイで悩んでてですね。
「普通じゃないと色々難しいんだ」
「人を好きになるのがこんなに難しいなんて知らなかった」と。

成長したミキはその言葉を痛感していました。
なので本当の自分に蓋をして"普通"を頑張って、
父親への罪悪感を抱えたまま必死で生きていて。

そんなミキを救っていくのが司なんですよ…!!!
"お兄ちゃん"を頑張りすぎているミキを影から見守り、少しでも"お兄ちゃん"を休ませてあげたいと願う姿に私はホロリ。こういうのってホントね、頑張ってるのを見てくれてるだけで救われるよね。(長子あるある) ギリストーカーな所がある司だけど、ミキの心をフワッと緩ませる言動がとってもカッコよくて素敵でした(∩´///`∩)

そして。
父親への後悔についても、司がキーを握っています。
これはも~~~~~泣けますね!!!
ミキがね、零れそうな涙を堪えようと一旦グッと上を向くとこで涙腺崩壊しちゃう。
ここすっごい良かったの。めっちゃいい。このコマだけでもらい泣きする。

また弟妹もイイコ達ばかりで癒やされます。
末弟視点の描き下ろしラストページ、これまた泣けた。
家族モノにトコトン弱いので涙腺ゆるみっぱなし。
当て馬が清々しいほど当て馬なのは笑いましたw

明るくて切なくて優しさがつまったストーリーです。
良い意味で表紙イメージから裏切られました(;///;)

11

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