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表題作春を抱いていたALIVE(6)

香藤洋二,俳優
岩城京介,俳優

その他の収録作品

  • スペシャル・アピィアランス
  • サクラコンパス
  • カオス・シミュレーター
  • トコハル
  • 秋詩譜(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

岩城の主演映画『キャッチボール』の慰労会に招待された香藤。
そこで、不自然なくらい岩城を褒める持宗監督の様子から、
わざと香藤を悔しがらせて、何か企んでいることを察知する。
そんなある日、監督からとある作品の脇役のオファーが舞い込む。
事務所方針により、主役以外のオファーを受けない香藤が出した回答とは?
BL屈指の不朽の名作、ついに最終巻。
描き下ろし番外編収録。

作品情報

作品名
春を抱いていたALIVE(6)
著者
新田祐克 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
スーパービーボーイコミックス
シリーズ
春を抱いていた
発売日
電子発売日
ISBN
9784799748114
4.1

(63)

(42)

萌々

(9)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
23
得点
254
評価数
63
平均
4.1 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数23

流れるような…

流れるように読み終わった…。
ずっと一緒にいるというのはやはり墓の問題に行き着くのかな。

一緒に老後の楽しみにしようって桜の木を植えたじゃない!縁側置こうかって言ったじゃない!どうして(泣)

やはりその先一緒になるには同じお墓に入ることなのかな、と考えさせられました。今までは自分のお骨はいらないしなんなら残さなくていいし、義理両親と一緒のお墓になるのは嫌で、どこかのお寺の永代供養にでもと考えていたのですが。

香藤の愛した岩城を自分で亡くすのは許さないだろうなあ。あぁ、読みながら泣いたけど思い出しても泣ける。
あんなに愛してくれて愛されて、二人で色んなことを乗り越えて来たのに。

作者さんのこだわりが同じお墓に入れることだったのかな。
岩城のその後がしびれました。道を残し同じ立場の人達がもっと自由に権利を持てるように。

はぁ、もう今日は何もする気がしません。
さよなら二人とも。ありがとう。
リバが全然違和感無く読める唯一の作品でした。また、二人の時間の流れが決して短くはなく同じ時間を生きてきたような気がします。

0

長年愛される作品の完結

BL歴の浅い私でも何度も見聞きしていた作品名(表紙)で、「名作」とか「切ない」というワードで検索すると必ず出てくるのに、「AV男優2人の出会いから始まる」的なあらすじや初期の絵柄に苦手意識がはたらき、いつか読めばいいかと後回しにしていた私。
最近になってイッキ読みして衝撃の余韻が凄かった。

ALIVE6巻も序盤はまるで今まで通り撮影場所やその間に何か事件が起きる感じだと思わせてのアレ・・・・・・・。
予備知識無かったので「!!!!!??????え??」っていう衝撃と、その事実を消化できなまま進むので、岩城さんと同じような(決して同じにはなれない)感覚でいる中で、岩城さんのやりきれない叫びは涙も鼻水も止まらないほどの号泣。あれはもう言葉にならない。
でも不思議とツライだけで終わらず済んだのは、笑顔の香藤くんと金婚式を迎え約束を果たすことができたことを見届けられたからですね。
「冬の蝉」と同じ結末だったらそれもひとつの「幸せ」とわかっていてもツラさが勝ってしまって切ない物語になっていた気がする。
その後のお話(Afterward)でも2人がちゃんと未来へ繋いでいた事実がわかり、2人はとても幸せな人生だったんだと実感できた。
「必ずしも近くにいなくちゃダメになる関係ではない」って、本当にそうなんだなと。

連載から20年近く愛される作品が迎えた大団円は、読み手も人生をひとつ終えたような充実感!
度々読み返えしたくなる作品に出会えました。

2

今でも信じたくない

BLコミックスにおいて、「春を抱いていた」は20年以上私の中のトップワン作品で、神作品の中でも別格です。
とはいえこの巻だけは、読むたび涙が流れ、悲しく寂しく切なく、「何で!?」「嘘だ・・・」と心が乱され、心に深く刺さる作品です。
新田先生のあとがきでも泣けてしまいます。先生が悩まれつつもああいう終わり方を選んだこと、描き切った先生のすごさを思うと、感謝しかないです。

フィクションなのに、自分の中で岩城と香藤の存在が大きくなりすぎたんですね。
単なるキャラクターの死と思えなかった。
気持ちが上向いたのは、「afterward」があったおかげでしょうか。
辛いけど。
「afterward」が無かったら、レビューは書けなかったです。
これから読む方にはぜひ春抱きシリーズを通して読んで欲しいです。
その際には「afterward」も読むことをお勧めします。

1

パートナーを大切にしたくなる作品

この作品を知ったのは15年前くらいの高校生の時で、その時は表紙の印象やあらすじを見て避けていました。長髪にAV俳優など学生には少し刺激が強かったし、なんかチャラチャラしたお話なのかなと思っていました(笑)
ただ、今年「このBLがやばい!2021」にて1位を取った作品ということで、三十路を超えて改めて気になり、電子の方でちょうど手軽に1巻が読めたので、とりあえずaliveの方を読んでみました。
高校時代の自分に馬鹿野郎と言いたいです。
なにがチャラチャラしてそうだ。だ!
こんなに愛について誠実で、パートナーへの思いやりが詰まって、人間味が溢れてる作品は無いと思いました。
ただ惚れたはれたのBLではなく、2人が出会ってからの人生が終わるまでの深いお話です。

前シーズンを読んでなくてもしっかり読め、そのまま一気にラストまで読むことが出来ました。
ラストは予備知識がないまま読んだため、相当な衝撃を受けました。
正直ショック過ぎました。
ですがあとがきを拝見し、これはハッピーエンドなんだなと納得してしまいました。
そうなると今度は2人の馴れ初めを読みたくなり、前シーズンも一気に読みました。
全て読み終わった後思ったことは自分もパートナーをもっと大切にしようということでした。
悲しくて切ないラストだけど、そんな温かい気持ちにさせてくれるハッピーエンドな作品です。

とても読み応えがあるので、購入に迷うかもしれませんが、私は最初からではなくaliveから購入して良かったと思います。
ラストまでの布石がゴロゴロあり、そのあたりを発見しながら読んでいくのも楽しかったです。


3

ネタバレ注意 春抱きファン初心者のため、失礼があればお許しください

春抱きとの出会いは、YouTubeを視聴していたら、たまたま見つけた「冬の蝉」のOVA…あまりに衝撃的で、切なくて、涙が止まらなかった。そこから、冬の蝉の秋月と草加の現世の2人という設定の春抱きへ辿り着く。コミック、ALIVEを読み始めて…人生観が180度変わった劇的な作品に出会うことができました。BLが苦手であった私が、なんなんだろう…不思議と性描写が一つの美しい作品、愛の形として自然と受け入れることができました。
ですが、この最終話だけは、事前に内容を知らされていただけに中々、読むことができずにいました。大袈裟かもしれませんが、いつのまにか春抱き、岩城さんと香藤君は、私の生活の一部になるほど、身近で尊い存在になっていて…コミックを何度も何度も読み返して、心の準備をして最終話6巻を手に取り読み始めました…結果は、やはり、突然すぎる別れに号泣で一時、放心状態になりましたが、私も同様の経験をしていたので、人間、誰しも大切な人との別れは必然だし、突然に起こりうることで、辛くても受け入れなければならないと。毎回、色々な気づきをくれる春抱きは本当にすごいなって思います。
当初は、自分に似ている岩城さんが好きでたまらなかったけれど、いつのまにか香藤君への気持ちが大きくなって、彼のような生き方や考え方、愛し方ができる人間になりたいと思うようになりました。
サクラコンパス…2人にとって思い入れが強い五稜郭の桜、トコハルからは岩城さん目線で本当に辛かったですが、洋介君の深い愛と支えがあって、岩城さんの長年の思いが実現されて、これで良かったんだと思えました。最後にこの作品と出会えて、私は本当に本当に幸せでした。新田先生やその他スタッフの皆様、長い間、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。今度は、番外編などなど期待しています。

3

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