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表題作青とジェント

綾間京一,36歳,セレブ社長
三浦直己,18歳,貧乏高校生

その他の収録作品

  • 式日
  • カバー下漫画

あらすじ

今日のゴハン代もカツカツな高校生の三浦直己。
そんな直己の家が更なる経済危機に瀕している時、
綾間京一というIT企業社長がテレビに映し出される。
それはかつて父の店の立ち退きに関わった男だった。
父さんの店を潰してのうのうと暮らすイケメン大金持ち!
自分とかけ離れた世界にいる綾間を知った直己は、
とある作戦を閃かせるのだが…!?

作品情報

作品名
青とジェント
著者
秋平しろ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784813032601
4.5

(316)

(211)

萌々

(73)

(25)

中立

(2)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
45
得点
1424
評価数
316
平均
4.5 / 5
神率
66.8%

レビュー投稿数45

格差社会好きにはたまらない神作品だった!!!

年の差18歳。


受けの父の店が倒産した原因の会社の息子で、現別会社の社長でゲイ(36歳)×2年前に父を病気で亡くし、母の会社もうまくいっていない母子家庭のDK(18歳)のお話。



発売から随分経っているうえ、格差社会好きのクセに随分チェックが遅れてしまったことを土下座したいまりあげは。
それほどの超神作品でした。



攻めがとにかく甘々っ。
溺愛がすぎる!!!!

受けがいるときのキラキラ具合(雰囲気)がかわいすぎるし、受けのこと好きすぎるのがめちゃくちゃ伝わってきて溺愛最高ッ!! って叫び出したくなりました。

けれど、秘書の佐久間の攻めへの秘めたる想いのせいで、両片想いの二人が無理やり引き剥がされてしまうシーンはめちゃくちゃ切なく、ティッシュ必須でした。(今回は当社比(笑)で、かろうじてティッシュ1枚で済みました)

受けちゃんもいい子で、攻めと出会ったことで新たな目標ができ、邁進する姿はとても健気でよかったです。


終盤の受けが卵を買いに行く途中で、攻めと再会するシーンは胸がグッと熱いものが溢れ出るような思いがして、そこからのしばしの攻防戦は格差社会好きには堪らない焦らしプレイで、切なキュンが止まりませんでした。

からの受けちゃんの卒業後の攻めのマンションへ行ったラストエピソードは、キュン×∞になってしまって、はわわわっ(もはや語彙力ドコ?!!)てなってしまいました。



……秋平しろ先生、天才すぎん?!!



この一言に尽きた神作品でした。



もう末永く2人はハッピーエンドでいてほしいです。
まだ私のように未読の方が万が一いらっしゃったら、ぜひ! ぜひ! 騙されたと思って読んでみてほしいです。


読了感がハッピーになること間違いなしです。

0

コンプラ完璧スーパー紳士攻め様

いや〜〜〜萌えまくりの一冊でした…本当にずーーーーっと読んでいたい。

とにかく京一さんが完璧なスパダリすぎて尊みしかないです。
私の頭の中の辞書では、スパダリ=京一さん、と定義されました。

スパダリ・溺愛・あまあま・健気受け…と極上素材のてんこ盛り作品です。

(以下、内容に触れます↓)




36歳会社社長の京一 × 18歳の健気高校生のラブストーリー。

いやー、こう書いてて思ったんですが歳の差よ‥!18×2=36ですからね。(←?)
一回り以上の歳の差がある二人なんですが、もう京一さんの包み込み具合がすごすぎて歳の差なんて全く気にならなくなります。私もあわよくば京一さんに包まれたい…

父親の死の原因を作った会社の社長にゲイ疑惑があると知り、ハニートラップを仕掛ける受け・直己。
ちゃんと見抜いて自衛手段を講じているところもナイスだし、直己を優しく、しかしきちんと教え諭すところもスパダリみというか人間として素晴らしいとしか言いようがないし、”非の打ち所がない”ってこういう人のことを言うのですね…と実感。

京一への憧れが、恋する気持ちへと変わってしまうのも納得というものです。

とりあえず、胸の高鳴りが半端ない作品ですので、「スパダリ/溺愛/マイフェアレディ系ストーリー/健気受け」どれか一つでも引っかかるキーワードがあったら、ぜひ読んでいただきたい〜〜〜

0

読了後幸せな気分になるBL

素敵な登場人物たちによる、素敵な恋のお話です。
最初は受けがとある理由で攻めを嵌めようとするんですけど、受けはだいぶ爪が甘くて…そんな受けを攻めは責めることなく(諭すような場面はありますが)むしろ助けようと攻めの家でアルバイトさせてあげたりして、そりゃ受けは攻めに惹かれるだろうなという感じです。

受けは純粋で攻めに相応しくなりたいって頑張っていい子でかわいいし、攻めは優しくて、ユーモアがあるし完璧な大人男性で素敵すぎるし、攻め受けの邪魔をしちゃう佐久間さんも無愛想だけど憎めないキャラだし、好きになるような登場人物しかいません。

読んだ後幸せな気分になりたい人、包容力がある攻めに出会いたい人、ちょっとおバカだけど純粋なかわいい受けに出会い人におすすめな作品です!

1

スパダリ社長最高です!!

読み終えたとき,自分の幸せ具合が半端なかったです笑
1巻しかないのにこんなに丁度よく そして,こんなに素敵なストーリーを作れるんですね。。神ですうう
最初は,設定が面白く何気なく読んでいた作品でしたが,展開がどんどんドラマのような良さになっていくので,読むのが楽しかったです!
全体を通して結構ほのぼのしてますが,切なさもあったりと,本当に1巻完結?と感じるほどなんだか長い少女漫画を読んでいるようでした。

1

最高すぎて

こちらの作者様の漫画を初めて読みました。この漫画が大好きで、何回も読み返し、もっとこの方が描いている作品を読みたいと思いサーチもしました。

最高すぎて、あまり語る事もない…。

そう思った理由は、年上攻め、可愛い受け、身分差、スパダリなどなど、私の好きな要素が詰まっていたから…だけではない。

攻め様すごく優しいし、スパダリでなくてスパスパダリくらい。優しすぎて涙でてくるよ。何よりも、この大人の男の仕草とか装いとかを絵で表せる作者様が凄い。

料亭で受けに大きい紙袋のプレゼント渡す時、畳の部屋で大人の余裕を見せながら首傾げる仕草、受けがケーキ食ってるのをデカいソファから眺めてたり…こういう動作がもう、好き。絵うま…。

歳の差、身分差が大きいので、サクマさんが警戒してたのも分かる。元々、攻め様は年下が何となく好みだったのかもしれない。しかし、好きになった受けは、ただ可愛いだけでは無く、本当に良い子で、気遣い出来るし、若さ故の世間知らずな所はあっても、礼儀正しい。不良ではないと思った。そういう人柄を攻めは結構早い段階で理解していた。お菓子作りとか、作った物を一緒に食べるにしても、受けは心から喜ぶので、そういう受けの無垢で自然体な有様が、攻めの心を射抜いた。

攻めは、何しても怒らなさそうだけど、(寧ろキレた所見てみたい)、会社の社長で普段忙しい、経営者としての責任を負い、年上だし、家族との不仲もあり、今までかなりの修羅場を通ってきている。だから彼には、会社での地位とか、学位とか、高貴な家柄を持っている人よりも、受けの様な、一緒にいて楽しい、安らげる人が必要だったのだと思う。

ずっと攻めに片想いしてたサクマさんからしたら、何処からともなく現れた、こ、高校生!?に綾間さんを取られてしまった訳だから辛いかもしれないが、サクマさんはサクマさんで悪い人では無い。直己君も彼の事を一度も嫌なヤツだなと思わず、(苦手だったが)、経営者の綾間さんをサポートをしてきた仕事が出来る大人の男性として慕っている。この佐久間さんにも幸せになってほしいですね。スピンオフでないかしら。そして、そのスピンオフで綾間さんと直己君の今後のラブラブな関係を垣間見たい・・・。いや、やはり、綾間さんと直己君の今後のラブは別途で第二巻として読みたい。

本当に、この作品に出会えてよかったです。

2

ソルティフェイスに首ったけ

うっっっわ!!
すっごいエクセレントな作品を見つけてしまった。…と思ったら、こんなにも多くの読者に支持されている作品なんですね。納得です!
私のBLデビュー前の作品なので、知らなかったのが残念。でも今日出会えた♡
すごい満足感・多幸感・ホッコリ感。

最初から最後まで、萌えの供給がヤバかった。誌面から噴水のように溢れ出す萌えのマイナスイオンを浴びまくって、めちゃくちゃ癒されました…(涙)

私、塩顔が好きなんです。まさに塩顔のイケメンスパダリ!好きにならないはずがない…。やだもう…綾間の性格も喋り方もオーラも全部好き。メガネと黒い服が似合う人めっちゃ好き。
三浦くんも健気で可愛いんですよ♪

綾間との出会いで恋も人生の目標も出来て、綾間に相応しくなりたいと頑張る姿に心打たれました。「役に立ちたい」と思う気持ちが全ての原動力になっているって素敵です。
君なら綾間の仕事でもプライベートでも良きパートナーなれる!


後日談の2人のイチャは至高でした…。萌えイオンの洪水で、心臓ちぎれるかと思いました。
スマートな愛情表現×素直なおねだり=最強
ハイ。これ試験出るので覚えておくように(°▽°)


とにもかくにも幸せな時間をありがとうございます。めっちゃ素敵な作品でした!!

1

なんて、良い話なの!

改めて、読み返し。
くぅぅぅ〜、なんて素敵なお話なんでしょう。
心が、洗われる。。
秋平しろ先生の描くストーリーは、奥が深く心に響くんだけど、全体的に温かさを感じる。
攻めの京一さんが、紳士なスパダリ。
受けの直己くん高校生が、純粋で素直。
秘書の佐久間さんも、悪い人ではなかったけど・・・そこまでしなくても、んんんんん。
スピンオフで、幸せにしてあげてぇ〜!
と、途中で読みながら思ったわ。
直己くんのお父さんが、亡くなってしまったのは残念だけど、その分京一さんが、たくさんの愛を注いでいる事に感動した。
直己くんも、頑張ったね。
卒業後までのお話が読めて良かった!

3

幸せって

作家様買いです。

最初、復讐の為に京一さんに近づく直己。
お父さんのことを考えると仕方ないことだなと思いました。
でも、根本的に直己は良い子だし、京一さんも良い人なので
ドロドロの展開には全くならず安心しました。

ちょっとずつ近づいていく二人の心の距離だけど、佐久間さんがね…。
ドロドロした感情があふれ出るのはわかるんだけど、
じゃあ佐久間さんは何か京一さんに対して
気持ちを伝えたりする努力をしたの?と思いました。
そういう努力はせずに、引き離そうとするのはひどいよねって。
手紙を捨てられた間に直己の罪悪感はMAXだろうし、かわいそうだなぁって思っちゃった。
京一さんが佐久間に対して強引な態度をとったから
直己とうまくいったけど、そうじゃなかったら二人は恋愛に発展していなかったかもしれないんですよね。
そう考えると佐久間のとった行動を、私は直己や京一さんみたいに許せないなぁと思いました。


無事、両想いになった二人だけど、関係を進めるのは直己が高校を卒業してからってところがすごくよかったです。
描き下ろしは卒業式の後のお話が載っていて、幸せがぎゅぎゅっと詰まっていました。
あぁ~優しい世界~(*´∀`*)

1

めちゃくちゃタイプでした

私の大好きな紳士30代×元気いっぱい10代をありがとうございました

2

かわいい

社長×高校生のBLです(大人×子供)
受けがぴゅあっぴゅあですっごく可愛い‪……
こりゃ社長も惚れるというもの
起承転結全てがぴゅあでキラキラしてて可愛い〜って思ったまま楽しく最後まで読めました
ちなみに大人が子供に手を出すBLが苦手という方安心してください
この大人ちゃんと子供が高校卒業してから抱きます 
話も可愛かったのですが、この作者さんは絵柄もふわふわした感じで可愛いですね
評価が高いのも納得の作品でした

2

スパダリのテンプレか?

金持ち、性格よし、顔よし体格よし。のまさに綾間さんは聖人のような方でした。最初あまりのいい人ぶりさが胡散臭く、絶対一度は直己にしつこいなり、近寄ってくるななりの仕打ちをしそうだなと思っていましたが←めっちゃ失礼w
ほんと、ただのスパダリでした。

純粋に直己が素直で真面目で努力家で家族想いなのが綾間さんの琴線に触れ恋に落ちたんでしょうね。

この2人を見てると本当にほんわかして癒されます。佐久間さんの立場も痛いほどわかる!切ない!是非スピンオフか何かで幸せになってほしいな。

2

良きセレブ!!

セレブ社長な京一さん!!
京一さんがとにかく素敵!!
紳士すぎて穏やかでお茶目で視野と思いやりが深い!広い!!
これが正統派スパダリか~~~と頭抱えました。

直己の素直さも可愛い見守りたい可愛さ。
どんだけ抜けてるんや!ってのも微笑ましくて癒される。

秋白先生の優しくてクスクスするとこ、とっても大好き!
バタバタしてても穏やかで可愛くてキュンがいっぱい!

佐久間さんのガチガチ牽制っぷりも好き。
硬くなで損な役回りになっちゃう人、いい味出してました。
とって可愛くて楽しく読めました。

2

めっちゃ好き

小説の挿絵で出会った秋平先生、初読みでしたが、めっちゃ良かった、大好き!なので萌2にしました。こういう可愛い優しいお話大好きだ。雑誌掲載分+描きおろし14P+カバー下。

両親がやっていた定食屋を移転させ、上手くいかなくなった原因となった当時の担当者、綾間にひと泡ふかせたいと考えた男子高校生、直己。亡くなった父の名刺を見てくれた綾間と無事会う事が出来て・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
佐久間(攻めの秘書)、受け母、受け友人ぐらい。ほぼ佐久間と攻め受けの3人という印象です。佐久間、好きだー。

++好きだったところ

まずスーツ姿。最高。カッコよすぎる。細身な三つ揃え姿や、コート着た立ち姿に超萌え。

それからしゅっとシンプルな線で描かれる表情がめっちゃ好き!攻めさんが目を細めてにっこーーーと笑った顔、受けさんが超照れて真っ赤になってしまう顔、最高です。

お話としては、ところどころにある「くすくす笑うシーン」が程良いです。ちょっと笑うことで、ほっと息が付けて、きゅんきゅんがより盛り上がる気がするんです。シリアスでずっと息詰めているのが苦手な私には、とっても有難い。

お話は王道なんだろうと思いますが、佐久間さんにちょっかいかけて遊んじゃう綾間さんとか、将来への見方が変わって努力してみようとする可愛いところとか、好きなところがあったので、とても嬉しかった一冊でした!読んで良かった!

2

なんて品のある題名でしょう・・

秋平しろさんの作品は初めて読みました。連載時そして単行本発売時から評判が良く見知っていましたが、絵がBLとして欲していないタイプだった事と「青とジェント」という一瞬ピンと来ない上にどういう意味か調べる程のパワーも出てこずスルー。そして何故か今頃興味を引かれ読んでみました。

私と同じ様に勝手なイメージでちょっと違うかも・・って位の微妙な感じの人には是非お勧めしたいです。
つまり、とても良かったんです。
一見単調な感じの絵に見えるのに、感情の機微がかなり伝わってきていちいちドッキドキです。

読み終えた。「青とジェント」センスあふれるネーミングですね。

3

ほんわかいい話

また絵が変わられましたかね。
目の描き方があっさりになったというか。
京一が最初、イケメンに見えなかったけど、途中からは見えてきましたw

いい話ですね。
序盤は、直己が世間知らずで、後先考えずどうなることかと思いましたが、高校生だし、後に自分はなんてバカだったんだと振り返っていて、そういうこともあるよね、と思えました。

京一がほんと聖人で。
人間だもの、どこか欠点はあるはずですが、あえてなのかそこを描かれていないのがすごいなと。
父親との確執や、自分に家族はいない、会社も自分がいなくても回るし、自分は何も持っていない、と語るところが、人間味を出していると思うのですが、それも現実を理解して悟った人格者やん、と思えて。この人には欠点はないのか…と最後までそんな目で見てしまいましたw

京一と会えなくなって、自分は京一とは住む世界が違う、簡単に会える人じゃないと改めて自覚した直己は、そこでヤケにならず、勉強を続けたのが偉いなと。
それだけ京一からいい影響を受けたんだろうし、少しでも京一に近づきたいとの思いが強かったんですね。
「あの人にとって必要な存在になれたら 一体どれほど幸せだろう」
ここまで思えるのが尊い!

居眠りする京一の隣りで寝ちゃった直己を見て「僕に甘えたいのかな」と頭を撫でようとした京一がかわいかった。
そんな直己がうれしかったんでしょうね。
それでも直己のことを考えて、筋を通したのがやっぱりできた人だ。

佐久間が直己へ当てつけのように京一へ英語で話しかけるところは笑ったw

にしても、佐久間の妨害が思いのほか長いなぁ〜と思いました。
もうちょっと早く折れてくれるか、京一が強権発動してくれて、2人がくっつくとこ、それからのいちゃいちゃをもう少し長く見たかった。

良かったですよ。先生が描かれる、惹かれあって気持ちが通じ合う場面は萌えが凝縮されていて大好きです。それだけにもうちょっと見たいなと思ってしまって。

本作も、キスシーンがとても良い!
キスしながらしっかり抱き合って、2人の心の声があって♡
(キスや絡みのシーンの独白が大好きなので)

「式日」も短いけれど、しっかり2人の結びつきを見せて頂き満足です。ラストもナイス!

2

ほのぼの

BLアワードの小冊子で知り、手に取りました。
秋平しろ先生の作品を読むのも初めてだったのですが、優しい空気感とほのぼのとした雰囲気でとても癒される作品でした!

経営していたお店の立ち退きがきっかけで体調を崩し亡くなってしまった父親の仇である、当時立ち退きさせた会社の社員だった綾間さん(今はIT企業社長)にハニートラップを仕掛ける貧乏高校生の直己くん……
そもそもこのハニートラップが可愛すぎる。素直な(ちょっとアホ?)高校生の考えたハニートラップ……綾間さんが善人で本当に良かったね直己くん……。

2人のやり取りがほんわかとしていて、すごく癒されます。
意図的にすれ違わされてしまう展開でハラハラしましたが、誤解も解けてちゃんとお互いの想いも伝えられて良かった!!!!!!ってほっこりしました。
卒業式後のお話もめちゃめちゃかわいくて好きでした。

癒しが欲しい方にはお勧めの1冊です♡♡

1

純愛と庇護欲とAI

こんなに切なさをいただけるとは…。

試し読み程度には読んでいたものの、購入は後回しにしてました。
今回、BLアワードノミネートに伴って割引になっていたので購入して…、良かった!

表紙のパンケーキが素敵でございます。

父亡き後、細々と清掃会社を営む母と2人で生きてきた直己。
不況で大きな契約を切られて苦しい生活が続いていたとき、あるスキャンダル記事を目にした直己は、ひとつの計画を思い付いて…。

冒頭部分からの直己の発想のせいか、ちょっと入り込みにくい感はあります。
若者の知恵の浅さというか、今の暮らしは全部、無理な移転要請を受けて父の食堂がうまくいかなくなったせいだという結論に達するのはいいとしても、当時は父親の仕事を手伝っていたとは言え、現在は大きな企業の社長になった京一を陥れて、成功しても失敗しても自分がまずい立場になることなんて、思いつきもしないんですよね。
そんな向こうみずなところと、若干の性格の悪さに一歩引いてしまいます。

ちょっと頭を傾げつつ、この子はどうなんだろうなあと訝りつつ読み進めるうちに、子供らしい無邪気さが見えてきて、気付けば相手を嵌めようと目論んでいたときの微妙な性悪っぷりが、頭の中から綺麗に払拭されていました。

そうなったらもうこっちのもので、萌えのオンパレードでした。
自分が役に立っていないことに気付きながらも、京一がわざわざ用意してくれたであろう京一の家での”バイト”を楽しみにしてしまう気持ちが可愛くて、ちょっとしたことで素直に喜ぶ姿も愛おしくなってきます。
そういう姿って、京一にとっても新鮮だったんだろうな、と。
職場もプライベートもAIこと佐久間に管理されて、付き合う相手も佐久間にお眼鏡に適った一定以上の社会的地位のある成人男性。
テーブルマナーも立ち居振る舞いも恋の駆け引き的なことも、卒なくスマートにこなす相手ばかりだったんだろうなと思うわけです。
そこに大きな苺に喜び、ケーキに目を丸くして喜ぶ少年が現れたら…。
可愛くて仕方なくなってしまうのかな。

2人がそれぞれに自分の気持ちを自覚したところで、AI佐久間の妨害が入ったところは涙が出ました。
直己のために過去問をまとめていた辺りで、そんなことをしても届かないのに…と思っていたら、知らぬ間に視界がぼやけてましたよ。
切ない。
佐久間のやるせない胸の内も切ないし、それぞれが誤解したまま時間だけが過ぎていくのがもどかしくてたまりませんでした。

でも読み終えてみると、「うーん…」と思わないでもないのです。
直己にとって、初めて出会った別世界の大人の男性が魅力的に映るのは当然。
京一にとって、プリティウーマン的な感覚で直己が新鮮だったのも分かる。
その想いがそこまで強くなったのは、結局佐久間グッドジョブだったのではないかと。
魅力的や新鮮という気持ちが、強い「好き」という感情に育ったのは、「会いたいのに会えない」時間のおかげだったんじゃないかなあ。

深く考えるといろいろ「ん?」と思いそうなので、深くは考えずに、このふわふわとしあわせな読後感に浸りたいと思います。
ついでに言いますと一番のおすすめシーンは、佐久間にたまごを差し出す直己でした。

5

紳士はエエよね〜

歳の差が結構ある年上攻めはあまり好まないので、読んでなかったのですが…早く読んでおくべき作品だったー。
歳の差年上攻めの作品好まないと言いつつ、今まで読んだ作品には好ましい年上攻めが数人いますが、その共通点は「紳士」
この作品のように会社の社長であったりセレブであったりする必要はないのですが、内面的な部分で紳士であって欲しい訳です。
こちらの作品の攻め、綾間さんはその点パーフェクトと言っても良かったんじゃないかな。

そんな大人で社会的地位もある綾間を陥れようとして近づいた高校生の直己。
きっかけはそんなんでしたが、綾間の人の良さや大人の余裕に惹かれていきます。
プライベートではお茶目なところも素敵なんだよなー。
綾間も直己といる時は綾間個人としていられる、直己との時間が癒しになっていたんですね。

だけど立場の違いゆえ故意にすれ違わされてしまう。
佐久間がそういう気持ちで反対していたのは、予想外でしたが佐久間の気持ちになると切ないです。

晴れて両思いになっても紳士は欲望のままに手を出したりしませんw
ちゃんと高校卒業までは待つ。
事後もとってもスマートで優しい…パーフェクト!
うーんやはり年上攻めは紳士に限るなぁ。

2

秋平先生らしい切なさと優しさ

優しくて美しい攻めとかわいい受けの、秋平先生らしいお話でとても素敵でした。
身分差や元からのふたりの関係に切なさもありつつ、すれ違いを経て優しい終わり方をしてくれて、読み終わったあとの心地よさをじーーんと感じました。
付き合うまでで終わってしまうので、この身分差年の差カップルのお付き合いしてる様子も読みたいなと思うので続編…あったらいいなぁと思います。

あと個人的には佐久間がすごく気になります!
ロボットみたいな彼だけど一途で、それゆえにあのような人間臭いことをしちゃうところがギャップ萌えでした。かわいいなぁ。
あんなまっすぐな気持ちを持ちながら今後ふたりの付き合いをそばで見せられることになるのかと思うと切なさで心が痛い…。
どうか素敵な人と巡りあってほしいな。

3

ほのぼの

〖DMM電子書籍〗
修正 : 修正不要なアングル
カバー折り返し : 著者コメント
カバー下 : なし
帯 : なし
裏表紙 : なし
カバーデザイン : 拡大したけど解読できなかった…
電子限定特典 : なし
備考 :
ふた言 : 佐久間氏のやり方は卑怯だなと思いつつ、良い障壁になってたように思う。佐久間氏に幸あれ。

〖紙媒体〗
未読

3

素朴なマイフェアボーイ

カバーイラストと装丁がすごく好き。
白と青と緑の色合いと、パンケーキを食べている何でもない姿の2人なのですけれど、なぜだか妙に惹き寄せられます。
思わず手に取って読みたくなっちゃう。

36歳と18歳の2人。
結構な年齢差ですし、そもそもの出会いも直己がハニートラップを仕掛けようと画策して…と、決して良いものではなかったはずだというのに、この爽やかさと穏やかさ、優しい心地良さはなんなのだろう。
いやらしさを感じないのは秋平先生の絵柄の雰囲気も相まってなのかな。
優しさがたっぷり詰まったマイフェアレディならぬマイフェアボーイなお話でした。

個人的な好みなのですが、落ち着いた攻めの一人称が「僕」だと胸の中の何かがギュンとなります。
京一の丁寧な喋り方が本当に好き。
1冊を通して、言葉遣いと言葉選びがすごく上品なんですよ。
紳士的。確かにそれもありますよね。
しっかりとした分別のある大人で、何事にも誠実で、なおかつ茶目っ気だってある。
なんだろうなあ。直己も可愛いのだけれど、私は京一の方に可愛さを感じてしまったな。
可愛いというか、小さな子供のような心も忘れずに持っている可愛らしい人という感じ。

でも、これだけだとこんなに魅力を感じなかったと思うんです。
それ+直己の事を変に子供扱いをしていないところが良かったんだと思います。
直己には年相応の行動や言動の未熟さが多々見受けられるんです。そこが可愛いんですよね。
普通の大人であれば、もっと子供扱いをしてしまったり、未熟さを指摘して説教くさくなったりしてしまう気がする。
けれど、京一は叱りもせずに、こういう考え方もあるんだよと何でもないことのようにさり気なく語るんです。
やはり年齢差がありますから、対等な関係とまではいきませんが、一個人としてきちんと直己のことを見ているというか。
だからこそ直己も素直に京一の言葉を受け入れていたのでしょうし、もっと自分も成長したいと進路について、将来についても考えられたのかも。
こんな素敵な人、惹かれずにはいられませんよね。
直己が前向きになっていく姿もまた良いんですよ。

ハニートラップを仕掛けて来た時には惹かれていたのかもと描かれていましたが、もしかしたら、亡くなった父親の名刺を直己がずっと大切に持っていたことを知った時点で好ましく思っていたんじゃないかなあなんて。
本当にさり気ないシーンですけれど、きっと京一も母親の形見のピアスを大切に持っていたのだと思う。
「古い物の8割は大切なもの」ですから。
佐久間に関しては切なく複雑な気持ちにもなるけれど、ピアスを「要らない物」だと言う彼と京一は、もし恋人になったとしても上手くいかなかった気がする。
彼も憎めない魅力のあるキャラクターだったので、なんらかの救済が欲しいところです。

終始穏やかに進む2人の距離感も、成長も、恋も、そのどれもが口当たりの良いまろやかな作品でした。
素朴なお話や優しいお話が読みたい方におすすめの1冊です。

7

幸福感はんぱない

マイ・フェア・レディBLバージョンですか?とドキドキしてしまいました。
いや、もっと柔らかくてあたたかい気持ちになれました。
受け君がなんとも素直で、人のことを悪く思わないというかかわいらしいのです。おバカな感じにみえる場合もあるかもですが、私にはピュアさのほうが勝ってて素直に応援したくなってしまいました。
攻めさんもまた素敵な方です。年齢を経ている分いろんな気持ちも穏やかな口調や笑顔からいろいろと感じられるのですが、なんとも優しい方。
二人のやりとりが、空気感がとても柔らかくて素敵なお話でした。
二人以外の人物も皆さんそれぞれ魅力的です。
ネタバレはほぼしていませんが、疲れた時に特にぜひオススメしたくなる作品です。

9

幸福度がやばい

803円でこんなに幸せになっていいんですかね。
まず受けがアホの子でかわいい…攻めはなんだ、スパダリか…?聖人ですかね?
内容読み進めていくと、そんなすごいことは起こらないんですけど、そう思い返すと何か派手に起きた記憶はない。ないですね。こんなにさらりと普通っぽく描いてあるように思えるのに、それなのに胸が締め付けられて…。
最後はまだこの2人のことを見ていたいと思うし、幸せであって欲しいと祈ります。
不思議な魅力のある作品です!読んだら間違いなく幸せになれるでしょう。税込み803円です買いましょう^ ^

11

作者買い

これ、作者様だからいいんだよね。絵の雰囲気って重要なのよね。これが違う絵でキャラクターの雰囲気が違ってたらダメなヤツだったかも。

あまりにピュアすぎる紳士達に目が点にならないのは作者様だからなのよ。
年齢設定を超越してファンタジーしてても許されるのは作者様だから。

不思議だわ。
秋平マジックとでも言おうかしら、私の荒んだ心でも優しい気持ちで読み終えました。
そしていつもこのカップルの先が読みたいと思わせてくるんですよ。
もっと甘々な2人が見たくなる安定のピュアラブでした。


7

秋平マジックな王道ラブストーリー♡

秋平しろ先生の新刊…あーやっぱりいいな。
優しくて自然体なのに、あっと惹きつけられる魅力に溢れていて、数ページ読むだけでするっと物語の世界に引き込まれてしまう。
まさに王道ラブストーリーなんだけど、最初から最後まで萌えの連続で休むヒマなどない疾走感、それでいて抜群の読み応え。

父親を過労死で失って2年。母と2人の貧乏生活ながら健気に生きている高校生の直己。
ある日、父の死の遠因である10年前の店舗立ち退きに関わった人物がベンチャー企業の社長となっていることを知った直己は、ゲイ疑惑のあるその社長にハニトラを仕掛けに近づこうとするのですが…!?

ホント何これ。
初っ端から面白すぎるし、先が気になるし、直己は死ぬほど可愛いし(ちょいおバカ風なのがまたそそる)、社長の綾間さんはクッソかっこいいし。

ゲイの綾間に自分を襲わせてそれをネタに脅そう!なんて悪巧みをする直己だけど、なんてったって根が真っ直ぐないい子なもんだから、全然うまく行くはずもなくて、ただただ可愛いばかり。
罠に嵌めるはずが自分が綾間さんの魅力にハマってっちゃって、恋する男子になっていく様子もウブで可愛すぎる!
直己に感情移入して、私まで綾間さんを好きになってしまう始末。マジでかっこよすぎるんだもん。
男としてもだけど、人としても大好きなタイプ。
ちょい早いけど、今年度の攻めNo1は綾間さんだー、はいもう決定。

貧乏生活の中で自分に自信を持てず将来も悲観していた直己が、綾間との出会いによって自分の可能性を知り、未来を切り開いていく。
優しく強く直己を導く綾間さんが本当に素敵だった。
いい大人に出会うことって、人生のターニングポイントになるほど大切なことなんだよね。
恋愛だけでなく、たくさんのものを与え合う関係ってすごくいいな!と思いました。
そして、社長と貧乏な少年の恋がただのシンデレラストーリーにならないところが、BLの好きなところだなぁ。

すれ違いや立ちはだかる障害を乗り越え2人の気持ちが通じ合ったときは、嬉しすぎて鳥肌が立ちました。
初めてのキスが直己の家の畳の上っていうのがまたいい!なんかエロかった。
ラストようやく身体も結ばれる2人。
エッチシーンは描写は少ないんだけど、この2人がぁぁ〜ってだけで興奮するし、そういうシチュエーションってだけで本当エロい。
そしてお尻でイッちゃったらしい直己が、やっぱり最後まで可愛かった。
何もかも好みすぎる最高の作品だった。

おしまい

28

納得の高評価

お話自体は正直なところ、特別な盛り上がりや目新しい設定などがある訳ではなく、淡々と、優しく進むだけです。でも、それが良い!このお話にぴったりです。そして、随所でクスクス笑えます。爆笑ではないんです。でも、それが良い!

直己くん(受け)が素直で可愛くて、京一さん(攻め)は優しい紳士で。
直己くんと一緒になって私も京一さんに恋をして、京一さんと一緒になって私も直己くんをどんどん好きになりました。
悪人0人の優しい世界観に見事に引き込まれ、なんだか今日は人に優しくなれそうな気分。

あー、幸せ♡

12

あしながおじさんBL

素敵なシンデレラストーリーでした♪
強いインパクトはないのですが、ほんわかのほほんと気持ちが温かくなるような作品で、もう少し塩気が欲しいような気もしなくはないですが、これはこれで良し!腹八分目でちょうどよく消化する(胃もたれなし)優しさです。

健気受け好きな方だったらハマると思います。
(小説ですが、月村先生の”ボナペティ”のようなイメージでした。)
攻めがパーフェクトジェントルマンすぎて、もうもうツッコミどころなしです。
エロが圧倒的に少なくて、あれ、これってもしかしてエロなしで完結するやつ?と不安になりましたが(^^;大丈夫でした。が、できれば、お付き合いしている二人の続編と、切なすぎるAI風秘書・佐久間のスピンオフをリクエストしたいところです!
全体的にほっこりしていて癒し効果高めですが、途中、佐久間の気持ちを知ってしまったら、めちゃくちゃ切ない気持ちになってしまったのでした。というわけで、救済も含めて佐久間視点の作品、いつか読めたらいいなぁと思ってます。

6

マイフェアジェントルマン♡

攻めの京一は、かつて直己の父の店を無理やり立ち退かせた企業・綾間組の息子ということで、何か腹黒い顔があるのでは…?と勘ぐってしまいましたが、良い意味で裏切られました。
賢くて、上品で、遊び心とユーモアのセンスがあり、その上寂しさを抱えているという弱さまで持ち合わせているのが狡いくらい魅力的。
直己が憧れを抱くのも納得です。

いっぽう受けの直己も、最初こそやんちゃですが、家族思いで実はとても素直な子。
本当に素直で、めちゃくちゃチョロい(笑)
でもそこがまた可愛くて。
京一を好きになってからは身分差に悩む訳ですが、京一の役に立ちたいという気持ちが健気だし、頑張り方も正攻法(大学進学)で偉い。
綺麗事ばかりじゃないビジネス社会に眉を顰める京一が、直己に癒されるのも納得でした。

そして、もう一人のキーパーソンである京一の部下・佐久間。
可愛い直己と京一の掛け合いは、甘くてほのぼのしたものですが、無機質な佐久間と京一のやり取りは、どこか切なく…良いスパイスになっていたと思います。



「古い物の8割は大事なものだよ」
直己がずっとお守り代わりにしていたボロボロの父の名刺を返してあげた時の京一の台詞。
京一が昔母用に選んだピアスを直己にあげるシーン、これを踏まえるときゅんっきゅんする…!
すごくさりげなく渡しているけど、やっぱり大事なものだったんだね京一さん。

だからこそ、佐久間がピアスを「要らない物」と言ったのが引っかかりました。
正直に言うとこのストーリー、佐久間がかなり辛い立ち位置にいまして…思わず彼の肩を持ちたくなるシーンなんかもあるのです。
でもこのピアスのくだりを読んで、やっぱり京一には直己がお似合いなんだなと思いました。

8

ほっこり温かい気持ち

紳士な綾間とビンボー高校生 直己とのほっこりしたお話でした。家計を助けるために頑張っている直己くんが、とっても健気です。しかし、そんな時「IT企業社長の綾間」を知り、ちょっと困らせてやろうみたいな軽い気持ちで関わったことから始まります。高校生の子供っぽさと浅はかな考え、綾間の紳士で大人な対応に萌えました。
綾間の側近の佐久間に色々仕掛けられてしまいますが…ここがちょっぴり胸が痛かった。二人は、もちろんほっこりいいカップルなんですけど、どんな情にしろ綾間を大切に思っていた佐久間を思うと…

私にとっては、ちょっぴり胸が痛く、ほっこりした1冊でした。

6

秋平作品にハズレなし!

今作も温かな雰囲気でちょっと胸が締め付けられる最高な作品でした。

高校3年の直己は2年前に父を過労で亡くし、貧乏でギリギリの生活をしていました。その原因になったと思われる直己の父が経営していた店の移転に関わった綾間をテレビでたまたま見かけます。
お金持ちでいい暮らしをしているであろう綾間を騙してお金を巻き上げようと考えた直己は綾間がゲイであることを週刊誌で知り、自分を襲いそうなところを録画して揺すろうと計画。ここから直己がとった行動が、直接綾間の会社に乗り込む!そうです。直己はおバカなのです。受付のお姉さんに社長に会わせてほしいと頼みますが、鼻で笑われてしまいます。アポなしに社長に会えるはずありませんが、直己は最後の切り札に父の名刺を綾間に渡してもらうよう伝え退散。

この、綾間に自分を襲わせる計画も本気で綾間を憎んでるわけでも、困らせたいわけでもなく、咄嗟の思いつきのようなもので、直己は考えるよりも先に行動するタイプなのです。

父の名刺の甲斐あって綾間と会うことができた直己ですが、作戦は失敗。しかし、綾間は直己の力になりたいと自分の身の回りの手伝いをするバイトを紹介してくれます。そうです、綾間はむちゃくちゃいい男なのです。そんなお人好しな経営者を影ながら支える佐久間。当て馬というか、2人の中を引き裂くポジションなのですが、嫌な人物ではなく、綾間を思うが故の行動なので終盤2人を引き離すためにとった行動は酷いですが、佐久間の気持ちもわからなくはないので許せてしまいます。そして、今作にはなくてはならない人物です。

そして、秋平先生の作品で大好きなのがセリフに書き出されている手書きのセリフ。ちょっとクスッとしてしまいような言葉が入っていて、こちらも要チェックです。

エリート経営者と貧乏高校生。身分違いの2人の恋をぜひ読んでみてください。秋平作品が好きな方は絶対好きです!!

19

かわいいの嵐

秋平先生が描かれるDK・紳士が大好きなので、青とジェントは両方キターー---!!!でした。
ヤッタ~(^^)d
ストーリーは穏やかでかわいらしくてほっこり癒されますo(^o^)o
セリフや表情、ひとコマひとコマがとても魅力的な先生なので、拝読していてお話にぐぐっと引き込まれます☆ミ
描きおろしや特典まで全てとても楽しかったです!!!
攻め様も受け様も、かわいらしくてかわいらしくて!拝読している時も読了後も幸せいっぱいな時間でした☆ミ
本当に表情が素敵な先生です(*´∀`*)

9

癒される作品

秋平先生の新刊待ってました!
今回は年の差カップル。

受けの直己は最初こそ京一を騙して襲わせた所をカメラに収めてゆすろうと目論見ますが、京一の穏やかで優しい人柄に触れてどんどん惹かれていきます。
京一の、嫌らしくない爽やかなジェントルマンぶりが直己の心を溶かしていくのが分かります。

直己は直己で純粋でひた向きな性格が京一を癒していったんだろうなぁとこちらまで微笑ましくなるような関係性が良かったです。

直己がまだ高校生なので卒業するまではプラトニックな関係ですが、この二人の距離感にはそれがちょうど良かったです。

ただ、私が荒んでしまったのか二人とも心が綺麗すぎてキャラ萌えできなかったのがちょっと残念。
ピュアな純愛ものがお好きな方はハマると思います。

6

人は見かけじゃわからない

年の差ものが好きなので、とても楽しんで読めました。
京一さんの話し方が心地よいです。全体的に、言葉選びがすっきりしていて読みやすいですよね。月村奎先生のよう。

直己くんが来なくなった休日、京一さんが一人で自宅の庭で謎のきのこ?をカメラで撮っているシーンで、お金持ちで有名人なのに、なんて孤独な人なんだろう…と説得力を感じました。そして蟹のクッキーには可笑しいやら切なくなるやら。本当に、直己くんと過ごす休日は大切な時間だったのでしょうね。

京一さんの家族は本人の語る通りにだいぶ容赦なく壊れているけど、この優しい京一さんが家族はいないと切り捨てる一言も、佐久間さんと二人きりの静かな空気が伝わってくるようでした。

そういった、何気ない描写がいくつも印象に残るお話でした。

9

ふんわり、ほっこり♡

秋平しろ先生の作品を拝読する度、作画からふんわりとした柔らかさをいつも受けるのですが、それが堪らなく好きです。ストーリーも途中山あり谷ありでドキドキする場面もありつつ、攻×受のお互いを思う真剣な気持ちにジーンっ!と来て、最後ほっこり♡そしてにっこり♡で本を閉じる。本作も当方が大好きな秋平しろ先生作品でした。佐久間さんが幸せになる出会いのストーリーも読んでみたいな、と思いました。

7

柔らかく骨太

青年と紳士…ぐらいの感じでしょうか。青年よりもっと未熟なものの表現としての青かな。爽やかで、柔らかいけれど、しっかり自分の足で立つことを教えてくれるような作品です。そう、骨太なのに柔らかい。それが秋平先生。

直己くんの軽率な行動にはしっかりバチが当たります。優しいバチっちゃ優しいバチである。あんなに幸せな思いをし、これからも沢山愛されるのでしょうから。

いちばん泣きたいのは佐久間さんだよね…
佐久間さんも相当ハイスペックイケ男なのだけど、京一さんを癒せるかというとそういう人ではなく。でも京一さんの人生に必要な人には違いありません。彼も暴走してしまったけれど、愛ゆえに。長く深い愛があったのは確かで、彼が1人で夜にお酒のんでる様を想像すると辛い。のむかな…それぐらいの心の余裕というか逃げ場所を持っていて欲しいと願います。

さて、スーパーハイスペック男、京一さん。およそ欠点のない人。雄の色気があるタイプの攻めではなく、ともすると受け的色気のある人ですが、秋平先生作品だとままある。

それにしてももう少し欠点を見たかったと思うほど欠点のない人です。これでキスやセックスが下手でも全然驚かなかったぞ!それすら直己をめろめろにしちゃうし何なんだこの人。「特別な人だよ」との紹介の仕方や、部屋にタバコがあるところまでジェント。
続編…無さそうだけど、あるなら彼の欠点がみたい。ちょっと身体弱そうってとこぐらい?でも彼の人間的欠点ではないしな。ここまで少女漫画(本編にも出てきましたが)のごとく完璧人間なのはな〜〜悔しい(何故)

もうちょっと、と思ったところもありつつ、抗えない良さがあって神を。推し作家さんにはお腹を見せてしまうタチでして。

15

京一さんのスイーツ、美味しいよね~きっと。

優しいお話でした。

高校生と大企業の代表との時間を掛けた恋の話でした。

浅はかな考えで、大企業の代表者の京一に近付いた直己。

直己は、生来貧しくても一生懸命に頑張って働く親の元で育った子なんです。
でも、家計の足しにしてやろうと、らしくない気持ちで京一に近付いたんですが、この京一がとても紳士でした。

京一と直己の交流は、側近の佐久間付きでは有りつつ楽しい。
この京一の自宅での過ごす時間は、呼んでいても癒されていきます。

全体的に静かなトーンですが、側近佐久間の嫉妬と仕事の上での行動は、ざわざわと気持ちが波立つのでした、

佐久間も、悪人ではなくて。彼も京一に抱く気持ちがあったから。
いちばん近くにいるからこそ、切ないと思いました。

こちら、直己の成長物語でも有るんだなぁと。
勉強する意味を直己に語る京一が、とても良いのです。その事が直己が将来について考えて、目指す進路を決めるきっかけにもなりました。

大切だからこそ、幸せになる方法を考えてくれる。与えるのは金銭だけじゃない。
これは、京一が直己に与える影響として最良だと感じました。

京一も、直己と過ごして足りないものが充ちていくのを実感する。
互いが良い影響を与え合う関係が素敵でした。年の差が有れば、どちらかに優位性が表れがちですがこの2人は、違う。

2人が恋人になりたいと、気持ちを確認出来たのは嬉しく思いました。

描き下ろしの初えっち。
うんうん。良い感じでした。さらりと描かれていますけど。直己がえっちをねだるのが可愛い。京一、年下の彼氏を更に溺愛しそう…

じわじわ優しいお話が、大変よろしかったです。

6

ジェントルマンに首ったけ

たまたまpixivコミックの試し読みで見かけ、
結局特典まで欲しくなって店舗に走ってしまいました。

極上のジェントルマンと初心な高校生の
心ときほぐす癒し愛♡が最高でした!

優しくて誠実なだけの男なんてつまらない、なんて思っていたのに…
すらっと綺麗な容姿に、物腰の柔らかさ、中身の誠実さ、大人の魅力、
「いけない子だ」なんて紳士にしか許されない台詞が似合ってしまう、
まさに〝王子様〟な京一に首ったけです♪

最初の出会いこそ、
亡き父を苦しめた京一を嵌めてやろうという
直己の不純な企みがきっかけではありましたが、
一度、京一の誠実さに触れると、それまでの
親の仇的なイメージが聖人級まで爆上がりし、
あっという間に心を許し、懐いてしまいます。
直己よ…素直というか、チョロすぎるぞ(笑)

しかも、そればかりではなく、
AVを観ながらなぜか脳裏に京一の姿が思い浮かべてしまったり、
性的な対象としても意識してしまうようになってしまいます。

ベンチャー企業の社長で、一人の大人として直己を諭すなど
真面目な顔を見せたかと思えば、趣味はお菓子作りなんて
お茶目で飾らない一面があったり、会えば会うほどに京一の
人柄に惹かれてゆき、直己の中の憧れは次第に恋に育ってゆきます。

京一もまた大人として自制はしているものの、
直己のとびきりの素直さとアホっぽい可愛らしさに癒され、
どんどん膨らんでゆく恋を無視できなくなってゆきます。

順調に両想いへばく進する直己と京一の恋でしたが、
京一の右腕である佐久間によって、阻まれてしまいます。

佐久間のやったことはなかなかに陰湿で意地悪なのですが、
彼の秘める想いや立場からすれば、ずっと見守ってきたところに
突然現れた直己をすんなり受け入れることが出来るはずもなく、
最後まで嫌いにはなれませんでした。

恋に破れた後も想い人の側に居続ける彼が健気すぎて…
続編やスピンオフがあるなら幸せになってほしいなと思いました。

36歳と18歳の差って数字だけ見るとものすごい犯罪臭を感じますが、
言うほど気持ち悪さを感じなかったのは京一の誠実さと直己の素直さ、
二人の根っからの清らかさのお陰だったのかもしれません。
一応体の関係も卒業までは待機していますし!←ココ大事

もし、「疲れによく効くBL」というジャンルがあれば
真っ先に推したい1冊でした。(そんなものはない)

直己の突拍子もないアホにふふと笑わされたり、
京一の茶目っ気たっぷりな笑みにえへへと目じりを下げ、
年の差を感じさせない二人の甘やかな日々にキュンとし、
そんな優しい世界に心とろかされる、心地よい読後感でした。

11

萌えたけれど、ちょっと惜しい

 秋平先生の新刊、とっても楽しみにしていました。結論からいうと、ちょっと期待値を上げ過ぎたかな?というのが正直な感想。新刊情報を見た時から期待が高まり続け、発売後も神評価率がとても高かったので、そこからさらに期待値を上げて読んでしまいました。ストーリーは悪くないですし、きゅんきゅんするシーンもあったのですが、これといって捻りがないというか、綾間も直己も鬱屈したところがまったくなくて、さらさら読み終えてしまった印象です。

 一番引っかかったのは佐久間の存在かな。綾間に密かに想いを寄せ、なんとか彼と直己との繋がりを絶とうとした彼。社長と高校生の恋愛なんて傍から見たら健全ではないし、双方のためにやめて欲しいと願う彼の気持ちには共感でき、必ずしも私情だけで行動していたわけではないと思います。そんな彼の存在が、最後までメイン2人に都合のいいように描かれていたのがちょっと気になりました。綾間に好意をさらりと流され、辞めると言っていた会社も2人に頼み込まれて結局継続する。恋人になった2人を間近で見ながら何事もなかったかのように働けるのか?と、なんだか佐久間が気の毒になってしまいました。早い段階から彼視点での掘り下げもあれば、この結末にもっとすっきりできたように思います。

16

秋平さんらしい紳士な攻めが素敵。

お久しぶりの秋平さん。
新刊超〜待ってました!!

秋平さんの描く「分別のある年上攻め」ってやっぱサイコーだなって思います。
秋平さんの「僕らの群青」の先生が私、すごく好きなんですね。
可愛い年下からの猛攻にも耐え、卒業するまで手出ししない先生がすんごく好きで。

この「青とジェント」の攻めも、ちゃんと「卒業するまで」を待ってる紳士なんです。
好き……。
そこが最高に好き。
あんなに稼いでるのにお菓子作りが趣味とかいうところも、好き。

で、受けは最初復讐のために近づくも、攻めの言葉に感銘を受けて、攻めの役に立てる人間になりたいと将来を描いて一生懸命頑張り始める受けが、これまたやたら可愛い。

個人的にはBL内容よりも、攻めが語った「学ぼうとする習慣を身につける事こそが、勉強をする意義だ」「自分の力でどんな結果を出そうとも へこたれさえしなければ 人生は切り開いていける」というところに深く頷いたというか、まんまこのページを子供に読ませたい!!と思ってしまいました。



ただですね、ちょっと絵が変わった?
なんか顔が伸びたというか、顎が少し気になりました。
しゃくれたというか‥‥
きっと攻めも「かっこいい」「イケメン」だと思うんですね。
なんだけど、時々あれ??という時があって、ぎゃーー!!かっこいいー!!好きぃぃぃ!!とまでには至らなかったところが残念。

14

大好きです

秋平先生の作品が大好きで、今回も発売を楽しみにしてました。

微笑ましいカバー絵から扉絵を見て、目元が色っぽい2人にドキっとしました。(ソファーに座ってるだけですよ)

貧乏で苦労はしているけど年相応に世間知らずな直己が、大人で余裕のある京一との交流で変わって行きます。

初めは京一をゲイだと知って陥れようとするんですが、直ぐに悪い事だと思って謝る所が好感持てます。
そして一生懸命に期待に応えようとする姿が可愛い。京一が好きになってしまうのが分かるような気がしました。

直己も気取らず優しくて素敵な京一を意識するのはあっという間でした。

秘書の佐久間の妨害があってすれ違いはあったけど、何とか直己と連絡を取ろうとする京一がカッコ良かったです。

直己とやっと会えた時の佐久間を気遣う京一の言動に器の大きさを知りました。そして佐久間を恨まないばかりか好きだと言った直己も。

佐久間は気の毒だとは思ったけど、ああいう嘘のつき方はいけないと思いました。

無事に志望大学に合格して高校を卒業した直己と京一が恋人同士になって、京一の部屋でセックスしますがとても短いです。

でも短くてもそれまでに萌えさせてくれるのが秋平先生なんです。

読んでは休んでニヤニヤ、また読んでは休んでニヤニヤする自分がとても気持ち悪くなりました。それくらい好きです。

9

優しい世界観

秋平先生久々の新刊!楽しみにしておりました。

ハイスペックスパダリによる足長おじさん(ラブあり)ですね。
とにかく京一さんが素敵な大人。
イケメンで社長でお仕事出来て優しくて〜非がない!その上、此処が一番素敵なんですがお茶目なんです!
一緒にお菓子を作った時に苺をポップコーンのように投げて口でキャッチしたり…
イライラして蟹のクッキー焼いちゃうとか、もう可愛くて悶える…何このかわいい大人!

直己は最初ハニトラ仕掛けてあっさり失敗するんだけれど京一さんは諭し方も感情任せに怒るのではないし、直己が自分を卑下していたら優しく力強く直己を認めてあげて自信を持たせてあげる。
直己がまたちょっぴりアホででも一生懸命でウブくてかわいい子なんす。
お金稼ぐしかなかったのに京一さんに必要とされたい役に立ちたいってめちゃ頑張るし。健気や…

当て馬?佐久間さんが能面クールで仕事半分嫉妬半分で2人の恋路の邪魔しますがそんな佐久間さんをフォローするような発言する京一さんと憎まずに佐久間を引き留めましょう!と提案する直己…大丈夫、あんた良い右腕になれるよ

何か手助けをという提案に直己が母親に仕事を斡旋してほしい、と言うと即オッケーではなく此方の部下の生活もあるからまずは確認して答えるね、って…良き経営者だと思いました!
途中すれ違いでちょっぴり切ないですが秋平先生らしい優しい世界観で幸せな気持ちで読めました。

11

すごく可愛いです

大人の分別がある攻めと、単純だけど素直で可愛い高校生による、超キュンキュンな年の差ラブです。

こちら、すっごく可愛いんですよね。
そもそも、攻めがめちゃくちゃジェントルマンでして。
なんと、自分を陥れようとした高校生相手に、真摯に対応する。
や、この場合「お仕置きしなきゃな?」と受けを抱いてしまう攻めがBL界では大半の中、とても新鮮。

また、直己(受け)が単純でチョロいんですけど、そこがいいんですよ。
京一(攻め)はジェントルマンなだけじゃなく、大人の遊び心みたいのも持ってまして。
要は直己をからかったりと、意地悪と言うよりお茶目と言いたくなる事をしたりするんですけど、それを真に受けて一生懸命な直己と、とにかくエピソードのひとつひとつが可愛い。

こう、少女漫画のような胸キュンが貰える作品なんですよ。
穏やかで紳士で優しい大人の男性に、素直で嫌味というものが無い、等身大の高校生。
二人の甘酸っぱいとしかいいようの無い恋模様が丁寧に綴られていて、それこそ可愛いしか出てこない作品と言いますか。
あと、そんな二人に横やりを入れる存在と、いい塩梅に切なさが投入されてるのも萌えて。

や、大人でお金持ちでと「持てる者」である京一に、貧乏なただの高校生と「持たざる者」である直己。
でも、実は京一の方が、心に弱い部分を抱えている。
そして、直己の真っ直ぐさや無邪気さに、救われている。
えーと、社会的に見て明らかに成功してる、誰からも羨まれる存在なんですよね。京一って。
そんな彼が孤独を抱えていて、主人公に癒されると言うのに萌えるのです。
ただただ、主人公が与えられているだけじゃなかったかと。

と、すごく素敵なお話なのです。
素敵なお話なんですけど、なんか読み終えての印象がアッサリでして。
ああ、すごく可愛いしキュンキュンする。
おしまい。
みたいな。

いや、何でなのでしょうね?
佐久間が直己を排除しようとする理由が、恋心からと言うので肩透かしを食ったからですかね。
いや、もっと深みのあるキャラだと思ってたから。

う~ん。
いつも読み終えたあと、「ああ、すごく良かった」と心に残るんですけど、今回それが特に無くて。
読んでて可愛いし甘酸っぱいしキュンキュンするんですけど。
なんか、いつも評価が一人でズレてるんで、今回も自分がズレてるんだろうなぁとは思うんですけど。
申し訳ないです。

12

とっても紳士とカワイイDKとの遠回り成長恋物語?

お久しぶりの秋平しろさんですね。
表紙が素晴らしくてしばらく手に取って眺めてしまいました。

なんというか秋平さんの絵は皆善人そうですよね。前から感じていましたが。みんな悪い人がいないというか、まあ今回は佐久間が厳しかったですが、秋平さんの安定感がいいですね。
絵も少しずつ変わって来てますね。

シンデレラボーイはそう簡単には誕生しません。
世慣れた常識人の王子様と鉄壁の秘書?この秘書?佐久間が!
ずいぶん二人を遠回りさせてくれました。

でも結果的に王子様の気持ちを育て親や環境などについて考え方を整理できたり、シンデレラに努力して自立のための道を切り拓く勇気と時間を与えてくれました。

王子様こと京一とシンデレラこと直己がお互いにいい影響を受けて化学変化して新しい視点で自分や周りや将来を見ることができて。あっさり玉の輿よりも良かったです。

どちらもとってもいい人で穏やかで。
セレブの高慢さや貧乏人の卑屈さや悪意がなくて、ただ一緒にいると楽しくて、新しい見識を得られて、もっと一緒に過ごしてるところが読みたかった!

そこに能面の佐久間が立ちはだかり。あんなことをされたのに直己は佐久間を嫌うどころか思いやって、彼を正しい辞めさせちゃだめだと説得までして。
なんていい子なの!

佐久間の行き過ぎた干渉や管理は叶わぬ恋心故だったのかな?
だから余計直己だけは排除したかったのかな?

京一と佐久間も京一と直己もこれからがもっと読みたかったなあ。そう、これからってところで!うー。

最初の直己の罠のときにはもう京一は逡巡するくらい直己に惹かれてたんだなあ。ずっと日曜が楽しかったんだなあ。これからはたくさん一緒に過ごして楽しく笑って欲しいな。

カワイイ絵でスラスラと読めますが、京一が直己に好意を持つことは絶対にないと何度も言い切るところとか、父の件とかもう一度読み直してじっくり考えたいですね。
あと、佐久間に読後も何割か印象を持ってかれた感。

14

「なんかやだな」で浮かびあがる純愛

すっごい良かったです!(∩´///`∩)

話の展開的に、私はこういうのやだなと感じる部分がありました。というのも少々第三者の拗れた感情が関わってくるんですね。「なんかやだな」と思うほど、攻めと受けの純粋さが更に浮き彫りになっていった気がします。

このお話はすごく年の差があって身分差もあって。言い方が悪いけれど、本来はやらしさが出やすい設定なハズなんです。けれどやらしさよりも純粋さが上回って清廉さを感じるんですね。それはきっと「なんかやだな」が作用したこともあるのかなーと。

36歳と18歳。
セレブ社長と貧乏高校生。
対象的な2人が恋する素敵なお話でした…!!!


さてさて。
あらすじにもあるように攻めと受けは所謂因縁のある相手でもあります。

受け:直己は父親を早くに失い、母が起こした会社は自転車操業で生活はギリギリ。それでも明るく前をむいて生きているワンコ属性な高校生です。めっちゃ明るくてイイコ。ちょっぴり世間知らずな危うさもあります。

攻め:京一は起業した会社が大成功し超セレブな社長。実家自体もセレブなんでおぼっちゃま育ちですが実家とはソリが合わず家族とは縁を切ったも同然の状態です。側近の佐久間の助力もあってどこかおっとりした面をみせつつ、孤独さが少しだけ漏れていました。

直己はちょっとした出来心で京一を脅してやろうと短絡的に行動するもアッサリ返り討ち。(そりゃそーだ)けれど京一は自分を狙った理由を察して、罪滅ぼしに手を貸すことにします。

それまで直己は大人に頼るということを知らなかったのかな…。京一の優しさや頼もしさに触れて、初めて心を委ねられる相手と出会ったんですね。恋愛的な意味で惹かれるのも遅かれ早かれな状態でした。

しかし京一と直己が仲良くしているのを快く思わない人物がいてーーーと展開します。


色んな萌えが詰まっています(﹡´◡`﹡ )

なんと言っても年の差。これがすごくいい。36歳と18歳という差は引かれるかもしれませんが、京一の常識的な線引きと上品さ・そして何より純粋さが感じられるから良い意味でいやらしさがないんです。そこには秋平さんの作風だから…というのが大前提にありますが、京一の魅力所以な気もします。

そして金持ち×貧乏のコントラスト。年上の余裕もあるけれど単純に気に入った子の笑顔がみたくてせっせと与える攻めって良いですよね…!!!めっちゃ萌えます!!!そんでこの部分にも京一のキャラクターが活きているんですが、金持ちが貧乏を哀れむとか恵むとか、貧乏ゆえに発生しそうな劣等感を相手に与えないんです。『直己と過ごす時間が楽しくて何でもしてあげたい!』って気持ちがバーンとみえるからニヨニヨしながら読みました( ´艸`) ニヨニヨ

また京一が直己を可愛がりたくなる気持ちもわかるから良いんですよ…!直己可愛い可愛い状態に共感できるから、うん!わかる!と京一とガッチリ握手したくなるww直己の素直さや京一の前だけでみせる涙にはキュンキュンしちゃいました(∩´///`∩)キュンキュン

で。想い合っているのが伝わるのに社長と高校生ってこんなに呆気なく途絶えさせてしまうことが出来るのか…と、もどかくなるんですね。本来なら会うことも容易じゃない相手。会いたいのに会えない、手段がわからない。そんな中でも"いつか"を信じて出来ることを精一杯がんばる直己に涙・涙。京一と直己が純粋に惹かれ合う気持ちに心打たれました。

私は心が超狭いし素直さもないので起承転結の"転"の部分は裏切りに感じました。自分だったら2度と信用しないし近づいて欲しくないと拒絶してしまいそう。

けれど京一も直己もそんなことをしないんですね。どこか孤独にみえる京一が「誰にも消えてほしくないよ」といった時に切なさがドッと押し寄せました。京一とその人物が築いてきた絆がみられてすごく良きなのです…!ちょっと間違ったことをしたけれど、それはそれで彼なりの愛情で、ちがった角度の萌えを感じました。

何度も書いちゃうんですが京一と直己の純粋な恋心にホッとするような作品ですっごく良かったです!!!ヾ(*´∀`*)ノ

10

可愛すぎてキュン死にしそう♡

秋平先生の年上攻めって最高じゃないですか?
今回は、父親に近いほど年上の攻めと高校生の恋。
こんなに年が離れていても、背徳感もいやらしさも感じさせないところが凄い!
秋平先生の絵柄と優しい雰囲気故ですね。


「顔に泥を塗ってやる」
亡き父の食堂立ち退きに関わったゲイの京一を、ハニートラップにかけようと画策する貧乏高校生の直己。
ITベンチャーの社長×貧しいDKの身分差年の差ラブです♡

京一を脅して強請るつもりが、初めから全部バレバレ(笑)
とはいえ、全然ワルでもあざとくもない直己がただただ可愛い!
全ては仕事に困る母親を助けたい気持ちから起こした行動で、そんな直己の気持ちを理解しようとしてくれるジェントルな京一もまた素敵。

父親のいない直己を助けたいという純粋な気持ちから、少しずつ変化していく京一の心。
好きになるはずがないと思っていたのに、理性の及ばない場所で積もっていく愛しいという気持ち。
感情を爆発させる表現があるわけではないのですが、お互いがお互いを特別に思っていく過程がしっかり伝わってきます。
いつも思うこの自然な恋の始まりと溢れ方……ここが秋平節なんだろうな。

父のような存在で、直己に人生を教えてくれる京一。
「へこたれなければ人生は切り開いていける」
この言葉が直己の心の琴線に触れ、頑張る原動力と恋心になっていく。
直己を人として成長させるのもまた京一であるというところ。
ここがすごく良かった。

そして、忘れてはいけないもう一人の重要人物である京一の右腕・佐久間。
京一への拗らせた想いが、AIのような彼を暴走させていきます。
直己に対する態度には憤ったし、怒りすら覚えた。
でも、それさえも浄化してしまう直己の純粋さと優しさが胸を打ちます。
直己の父の座右の銘、〝罪を憎んで人を憎まず〟が直己にもちゃんと浸透しているんですよね。
お父さーん、直己はいい子に育ったよ!!

初Hは描き下ろしにて。
「僕には最高の時間だった」これをサラッと言える人はそうそういないよ。
キュンとしたし、優しいデレが好きでした。
やっぱり京一さんは最後までジェントルだった♡

駆け引きも打算もない、純粋で素直な大人と子どもの恋がとても素敵でした。
日常と非日常のバランスも、クルクル変わる直己の表情も、包み込むような京一の優しさも、佐久間のクールさも、全てがツボに突き刺さった。
読み終えた後は、優しい気持ちになれる心地よい余韻に包まれました。
カバー下まで可愛いので、ぜひお見逃しなく!

※pixivで少しだけ試し読みできます。気になる方は是非!

15

この作品が収納されている本棚

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