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表題作オーバー・スコール

夏朗,31歳,市役所勤務
梅雨彦,23歳,大学生

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

5年間の恋が、一瞬で終わった。
断ち切れない想いを胸に抱えたまま、思い出の公園で
ひとりぼんやりとしていた夏朗に声をかけてきたのは、
別れたばかりの恋人にどこか似ている男・梅雨彦だった。

かわいそうなのを放っておけないと半ば強引に連れ帰られ
多くの言葉を交わさず、元彼を重ねて自分を抱けばいい、と
梅雨彦に流される形で一時の快楽に溺れてしまう。

自分でも知らなかった一面を暴かれるようなセックスの後、
再会の約束をして無邪気に微笑む梅雨彦に
夏朗の中では何かが確実に変化していたが、
彼はやっかいな性癖を抱えていてーー。


傷心おひとよし公務員×やっかい性癖ゆるふわ男子
ゆっくりと恋を知る、"恋育"ラブストーリー。

作品情報

作品名
オーバー・スコール
著者
上田アキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
シリーズ
ワンダー・ボーダー
発売日
ISBN
9784801970465
4.1

(255)

(141)

萌々

(52)

(32)

中立

(12)

趣味じゃない

(18)

レビュー数
33
得点
1021
評価数
255
平均
4.1 / 5
神率
55.3%

レビュー投稿数33

スピンオフのが好きあるある

前作、ワンダー・ボーダーで失恋しちゃった夏朗さんの幸せを見届けたくて…。
夏朗さん、何の落ち度もないんですよ。穏やかで優しい日々を過ごしてたはずなのに、昔の男がひょっこり出てきやがって掻っ攫われたの。
こんないい人このままでいいはずが無い。
ちゃんといいお相手が用意されていました。(なかなか厄介な子ではありましたが)

スピンオフのが名作あるあるコチラもそう!一筋縄にはいかない恋だったけど、2人とも頑張ったよ(涙)
可哀想な人を放って置けない性癖の梅雨彦くん。
元気になったら放流すんの。ずっと元気になることがない過去に囚われたままやさぐれてる姉の婚約者と馴れ合いの関係がズルズル。共依存ってやつだね。好きとか嫌いとかじゃ無いけど執着されてる。
公園でショボくれてた夏朗さんを拾ってきた縁で2人の仲は始まるけど、どうも普通の恋愛みたいにすんなりお付き合いは始まんない。だって、可哀想な人が好きな性癖だから、梅雨彦くん。
ここから、やべえ奴だから退散!とならずに案外頑張ってグイグイいく夏朗さん。
やっぱ、人間ヤるときゃヤらないとですね。
すごく素敵な恋のお話でした。
何なら前回の失恋は、梅雨彦くんとの出会いの為だったのかもよと思っちゃう。
だって雨の日に、ワンダー・ボーダーの和秋と洋春とすれ違うのですが、この2人の方が素敵なカップルに見えたよ。(私の欲目?)
夏朗さんって、フツメンおじさんに見えるけどたまにいい表情するんだー。エロい。
梅雨彦くんが、ドキッとしてるんだけど私もグッときましたよ。

ワンダー・ボーダーのカバー下の1Pからこのお話にしてくださって感謝しかないです。

シーモアで購入
完全白抜き。

0

メガネ姿にキュンとくる

上田先生と言えば、イケオジだと思っている私。
夏朗さんが、31歳なのにイケオジに見えてしまう。31歳若いんですけど、あのメガネのせいですかね。色気を感じてしまいます。

夏朗さんが、梅雨彦に愛を教えようと頑張っている姿。とても好きです。
好きな人に幸せになってほしい。だから「好き」とは何なのかを教える。
人にものを教えるって根気がいると思うんです。それが価値観であれば尚更。
梅雨彦も夏朗の気持ちに応えようとして頑張ってくれて本当に良かった。
夏朗の気持ちに応えたい、と思った時点で本当に好きだったんでしょう。
心は夏朗の気持ちに応えたいのに、体は思い通りにならない。
そういうので、悩んでいる人は多いから、徐々に慣れていけばいいよ、って私も梅雨彦に教えてあげたい。

夏朗さんが、幸せになれて本当に良かった。
今度は手を離さないで。ずっと一緒にいてほしいです。

0

最高の男

これはスゴイ……。

1本の映画を見たような気持ち。質の良い作品を読んだあとの清々しい気持ちがグワァ〜っと込み上げてきて、興奮が止まりません。未だ作品のエンドロールを眺めている気持ちでいっぱいの余韻。

ボリュームもある一冊です。
ページ数が多いのに飽きさせないストーリー展開、人間模様と心理描写…どれをとっても素晴らしいです。

ワンダー・ボーダーのスピンオフ作品ですが、スピンオフとカテゴリーされるのが惜しいほどに、こちらの方がストーリーが洗練されてい流ように感じました。
ワンダー・ボーダーでは、恋人にフラれた可哀想な男だった夏朗が、こんなにも男気溢れる素敵な男だったとは、読者の誰が想像し得たでしょうか。
地味で真面目な男・夏朗は紛れもなく最高の男。梅雨彦にとってはスパダリでした。


後半入り口くらいまでは、楽しいテイストではないです。切なくて切なくて、胸が締め付けられます。
梅雨彦の心と身体の病気…とでもいうんでしょうか。愛とは何か、好きってどういうことか、恋人ってどう言う存在なのかを全く分からない梅雨彦。"可哀想な人"にしか性的興奮を覚えないために、本当の恋も、燃えるように人を好きになる気持ちを抱く感覚が分かりません。身体の関係で満足することしか出来ない梅雨彦に、体当たりで向き合ったのが、夏朗です。


夏朗とは身体の関係から始まりましたが、それも夏朗が"可哀想"に見えたという同情から。そのため、梅雨彦には他にも身体の関係を持つ相手もいます。これがマジであり得ないほどにムカつくシーンで、相手と梅雨彦への憤りが湧いてきて仕方なかったです。


"可哀想"に見える男に勃つことで、その相手を慰める梅雨彦ですが、私には梅雨彦の方が可哀想に見えました。好きだと思う気持ちと身体がリンクしていないのですから…。
セックスをしたくないと思っていても、嫌いな相手でも乱暴な行為でも身体が反応してしまうのは、とてもツラいこと。それにより夏朗と距離を置くことにもなるけど、梅雨彦の心の中は夏朗で満たされつつありました。


梅雨彦の歪んだ心に精一杯向き合う夏朗が本当に素敵過ぎてカッコいい!見た目はヒョロッと頼りなさそう(←失礼 笑)だけど、梅雨彦のために感情の掘り起こしを時間をかけて丁寧に丁寧にアプローチしていく姿に、猛烈感動しました。愛情の深さに涙腺緩みっぱなし…。

夏朗、私と結婚してーーって心の中で叫んで転げ回りましたわ(笑)


夏朗の時間をかけた治療が功を奏してか、夏朗にしかドキドキしない気持ち、満たされる気持ち、欲情する気持ち…今まで感じたことのない、相手を愛おしく思う感情が溢れてきた梅雨彦。心も身体も全部が夏朗に満たされて、とても幸せそうでした。そして、その梅雨彦の姿をみた夏朗の方がもっと幸せそう。

夏朗ーーーー!!(叫・泣)

こんなに愛情深い男の姿を見たことありません。梅雨彦への愛が溢れていて素敵すぎました。

途中どうなることか、ハラハラしながら見ていた私の暗めの気持ちが一気に晴れました。上田先生の描き方が、本当に素晴らしくストーリーに引き込まれっぱなしでした。
この余韻がずっと私の心の中に残っていて、しばらく夏朗のことが頭から離れそうにないです^ ^



0

なんて素敵な人なの!夏朗さん!

やっと読めた!どこかでまた夏朗さんが辛そうって読んだから勇気が出なくて積んでました。

夏朗さんに愛されるっていいなあ。幸せだろうな。

梅雨彦の性癖とそれにすがる豪くん。豪くんも可哀想なんだけど厄介で。

夏朗さんがヤバそうって梅雨彦を見捨てず、自分で感じて考えさせて丁寧に向き合って。
好きだから梅雨彦にも好きになってほしくて。
付き合うこと、体を重ねること、ちゃんと説明してあげて。

梅雨彦の無邪気な可愛さと欲情のギャップに、悲しいような萌えるような。

でもやっと夏朗さんと気持が重なってからは、本当に幸せそうで見ていて眩しかったです。

好きな人とするのってこんなに気持がいいんだねって、夏朗さん泣いちゃうよ!
こんなに人に寄り添えるすごい素敵な人だったんですね、夏朗さんは。
二人のデートや雨の中街を走るのや部屋でのイチャイチャがキューーンと来ます。

最初はある意味で天子だったような梅雨彦と、誠実な夏朗さんが出会えて良かったです。

意外と夏朗さんてばエッチでセクシーですね。
途中で恋が落ちたらの攻めさんと重なりました。

0

止まない雨はなかった(泣)

前のワンダーボーダーでレビュー書いたとき、夏朗さんのスピンオフ読みたいと思っていたら、すでに出ていた!気付くのが遅すぎ私(((^_^;)
すごく素晴らしかったです!作者様がカバー裏に夏朗さんの幸せを見届けたいと読者の皆様のお声をいただきとあったので、やはりみなさん考えることはおなじだなと

夏朗さんのお相手になる梅雨彦くんなのですが一見ゆるふわ美人癒し系なのですが、厄介な性癖の持ちだったんですね。そしてまた夏朗さん悩むことになる
でも洋春くんのときみたいに今度は、諦めなかった必死に梅雨彦と向き合おうとする
あれ?ワンダーボーダーのときと違ってスパダリだそして、当て馬豪に対しても毅然としてる!かっこいい!
地味だけどかっこいいたまに見せる可愛さ包容力そして大人の年上の男として、梅雨彦と真剣に向き合ってどう付き合っていきたいかと諭す夏朗さんはほんとに良い男だと思います。

そして徐々に明かされてゆく梅雨彦
の性癖は姉の死から始まっていたんですね
豪は、梅雨彦をいいように利用するただのクズだと思っていたのですが、実は姉の婚約者だった、あんなにびしっとしてた豪が見る影もなくなっていたことに衝撃を受けちゃってそれから可哀想な人はみんな豪に見えちゃっのでしょうか?だから多分梅雨彦の性癖は生まれ持ったものではないと思う
梅雨彦も姉の死で心が気づついていたのだと思うのです

そんな呪縛から夏朗が解放してくれてやっと本当の恋を知ることができた!
最後の夏朗と梅雨彦のイチャイチャシーンは、見所ですね
可愛さと雄の顔の夏朗のギャップも萌えでした
とても分厚い本だったので、1本の映画を見たような清々しいきもちになりました。

2

夏朗さんが好きだ…

オーバー・スコールのネタバレはありませんが、スピンオフ元の「ワンダー・ボーダー」のネタバレはあるので気になる方は読まないでください。

上田アキさんの作品が好きで、ワンダー・ボーダー/オーバー・スコールがあると調べて購入しました。
ワンダー・ボーダーは浮気モノということもあり、好きになりきれませんでした。
2作同時に購入しておいて良かったです。

こちらの作品は、前作で振られてしまった夏朗さんが梅雨彦くんと新しく恋を始めるお話です。
タイトルや梅雨彦くんのお名前にも表れているのですが、雨のシーンがとても多いです。(濡れた二人がとてもえっち…)
そして、何より夏朗さんが本当にいい男。
個人的な好みとしては、正直ビジュアルは全然好みじゃない。だけど、これぞ包容力だと思わせるような包容力の塊……読み終わる頃には大好きになってました。

あと一歩「神」評価にしなかった理由としては、ちょっと理屈っぽい。彼らの間に立ち塞がる壁を乗り越えるには必要なことだと分かっていても、いまいちピンと来ない。
私の感性の問題かもしれないですが、述べられた理屈がちょっと上手くハマりませんでした。

ただ、それを抜きにしてBL的な萌にフォーカスを当てるなら文句なく神評価です!
上田先生の描く人間は皆優しいですね。これだから上田先生好きだなぁとしみじみ感じました。
機会があれば是非手に取ってみてください。

1

ありのままを受け入れない夏郎さん

スピンオフ元の作品が神×5を付けたいくらい大好きで、こちらの夏郎さんのお話も読んでみました。
正直なところは微妙。夏郎さんの考え方に賛同できなくて、中立寄りの萌です。

失恋後に出会った梅雨彦と早々に致してしまう夏郎さん。ワンダーボーダーではちょっと物足りないとか言われちゃってたけど、ここではガッツリやっちゃってます。「こんな自分知らない」ってセリフから、梅雨彦は夏郎さんの何かを解放してくれた相手になるのかな。

当て馬男が出て来てからの梅雨彦はちょっと宇宙人。そこは別にいいんだけど、そんな梅雨彦に対する夏郎さんの行動は無理でした。どうにかしてあげたいっていう考えから梅雨彦の性癖を矯正しようとするんですよね。
梅雨彦の性癖がトラウマとか辛い記憶のせいで生まれたものなら、それも梅雨彦のためになると思います。でも歪な経緯で身に着いた性癖じゃないし、生まれつきのものなら受け入れてくれる相手の方が私は好き。
夏郎さんの考え方って、100%善意でゲイを矯正してやるって言う人と何が違うのかなって。お堅い職に就いてゲイである自分を受け入れている夏郎さんが、梅雨彦の生まれ持った性癖は受け入れないってとこが納得できなかった。
ある意味で当て馬の方がマシに見えたし、梅雨彦と当て馬で良き道を模索していく物語の方が興味深いです。

ちょっともやもやが残っちゃう読後感。上田先生の絵とか話の流れとかはやっぱり好きなので萌作品に入れておくけど、夏郎さんはしゅみじゃないかも。

4

越えた先にあるもの

5年付き合った恋人と別れ、
気持ちを切り替えられず
散る桜のなか、ひとり思い出の公園にいた夏朗が
別れた恋人に雰囲気の似ている梅雨彦に声をかけられたところから
ふたりの関係ははじまっていきます。

ワンダー・ボーダーでは最後まで
相手を気遣ってばかりのいい人だったので
きっと幸せになってくれるんだろうと思っていましたが一筋縄ではいかなかったんですね…

梅雨彦は自分の身体をどうにかしたいと思ってはいるのに、どうにもならなかったことに
負い目を感じていないのは何故なんだろう。
長年、豪にそう言われてきたのか。
それとも彼にとってはそこまで深く考えるべきことではないのか…
など、梅雨彦については
いろいろと考える部分が多かったです。
単純ではない彼の心をほどくのは大変だっただろうに…
やっぱり夏朗はすごいな。

紐解きたい部分がたくさんあったけれど
それは読み手の受け取りかたで変わっていくんでしょうね。

最後のふたりの晴れやかな表情が
それぞれに思う、良いところに落ち着いたことを物語っているようで
本当に今度こそ幸せになれよ…!
と、思わずにいられませんでした。
そして、洋春と和秋が出てきたことに
何故かホッとしました(笑)

ちょっと闇っぽさもありましたが
いろいろと考えられる良い作品だったなと思います。

1

グズ・くず・屑ッ???????

事情から可哀想なヤツを躰で慰める男

過去から逃れられず代わりの躰で生を求める男

傷心を素性もわからない出会ったばかりの躰で癒された男



ワンダー・ボーダーでおクズの未練に切り捨てられた夏朗さん救済の為のスピンオフかと思いきや 書き出してみたらとんだおクズの集まりみたいになっちゃってちょっと笑った


でもでもでも 夏朗さんはいい人だよ
大人だし 真面目だし かといって堅物ではないし茶目っ気もある
貞操観念どうよ?って言われたら微妙だけど…


いつもきちんと正面から好きな人を理解しようとして 好きな人のベストを考えちゃう 自分の気持ちは置き去りで

そんな夏朗さんの大人の説教タイム
それまでデレすぎてて それだけが取り柄の優男ぽかったのにいきなりの雄顔

からの 腕まくらのちっちゃいガッツポーズ
夏朗さんいいッ!

こういう男に1回でいいから愛されてみたい と思いつつ
絡み合いもつれたそれまでにケジメをつけて歩きだした3人の先に明るく優しい雨が降りますように



てか 上田さんが描く年上攻めって何でこうチャーミングでエロいんだろ
ぶっちゃけ 梅雨彦にとって代わりたいくらいだよ ← 最後の最後で腹の中の本音出たwwwww

3

「ワンダーボーダー」スピンオフ

ワンダーボーダーを読了後、すぐさまこちらを読み始めました。
夏朗さん、どうにか幸せになってくれ!との思いで。
前彼に別れを告げられて一週間後(早い!)、あの公園で前彼に少し似た梅雨彦に出会うのですが…。
直後梅雨彦の部屋で乗っかられて身体の関係になってしまう。

作者さまもおっしゃってますが、傷口に塩を塗り込むような展開で…途中苦しかった泣
夏朗さんて地味にスパダリなのに何故こんな羽目に。
強いて言えば優しすぎるのか?
梅雨彦の部屋で姉の元婚約者とやってるのを見てしまった時は、もっとキレて暴れてもいいくらいなのにと思ってしまった。

7話からそれまでを挽回するかのようにあまあまです♡
ホントに諦めないで良かった。
末長くお幸せに。

0

夏朗さんがしあわせならそれで・・・

ワンダーボーダーがすごく好きで、ドラマCDのフリトでキャスト陣が盛り上がっていたのもあり私の中の期待値も高かった。

夏朗さんにはこういういろんな意味で奔放?な子が合うのかな・・・。
いくら気持ちが引きずられてるとはいえ、思い出の場所といえど一応ハッテン場の公園なんだからちょくちょく行くのはどうなんかしらとか思うところはあったが、結果ハッピーエンドなのでよかったのかな。

夏朗さんが男らしさを見せたというか、身を挺して気にかけていた子を守ったというか、そういうところで体を張るタイプだと思っていなかったのでグッときました。

1

「ワンダー・ボーダー」スピンオフ

表紙が美しいです。
期待値を上げ過ぎた感じは否めない…申し訳ない。
「ワンダー・ボーダー」や「恋が落ちたら」が大好きで。

夏朗さんの諦めない感じや、ベッドの上で見せてくる男っぽさは大変良かった。職場で豪さんに絡まれた時の凄みからも、優しいけど弱い男ではない。ベランダでの攻防の目力も強くて、メガネオフの方が好きだなぁ。

一方で梅雨彦のことは最後まであまり魅力的に思えずじまい。
夏朗さんが語る言葉にも、自分はそうは思えないセリフがいくつかあって、共感できなくても面白い作品というのは面白いのですが、梅雨彦を諭すようなシーンだったから納得感薄らいでしまいました。
感情が昂ってたからってキスマークつけたかどうか分からなくなるのも、気づかないフリをしたかっただけなのか…本当に気づかずキスマークつけまくったと思ってるならちょっと…うん。夏朗さんが明らかなハッテン公園に繰り返し行っちゃうのも、この人は偶然を装って狙ってやってんのか?となんだかモヤモヤ。

先生の作品が好きゆえに自分と噛み合わないところが目立ってしまったのだと思う…また次の作品はもちろん買います!

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1

夏朗さんは苦労人( ; ; )

前作で不憫だった夏朗さんが報われる時が来た…!
と思ったら相手の梅雨彦くんはなかなかクセのある子でした。

可哀想な男を見ると誰彼構わず寝てしまう、無自覚?ビッチな梅雨彦くん…けど不思議な魅力があって憎めないキャラクターです。

脇キャラの豪くんはクズっぽいけど、ストーリーにいい味を出してくれています。

まあまあ好き嫌いが別れる内容かもしれませんが、私は好きです!(作者買いみたいなとこはありますが)

エッチシーンは多めで、絵の綺麗さは安定です。





1

雨に曬されて

スピンオフと知らずに読みました。
夏朗さんの、前の恋は知らないのです。
でも、すごく好きだったんだなぁ…

梅雨彦と出会ってから、夏朗さんが恋に静かに落ちていくのが良かったです。
誰かの替わりじゃないけど、好きになるきっかけのひとつには、誰かに似た人ってキーワードが必ずあると思うんですよね。

だけど、その人なりを知るにつけて個性がわかるし、全く別の世界に生きていた人だったと思い知ると言うか。

梅雨彦は、誰かの替わりになろうと、気持ちを癒すことに繋がると豪と寝続けていたわけで。
身体も、快感に染まれば気持ちもついて行くと思ったり…それは情の部分が大きく占めるのかもしれませんが。

夏朗さんも、梅雨彦も。そして豪も。
それぞれが出会ってから、雨晒しに、びしょびしょになってから、気づいた事が、互いの救済になっていたんだろうなぁ…

まさに熱帯夜の雨に曬されて新しい恋になったんだな、と思いました。

1

読み応えあり!

「ワンダーボーダー」の当て馬、夏朗さんが主役。
「ワンダーボーダー」での人の良さが良い意味でも悪い意味でもあった夏朗さんが振られ、読んでて辛かった。 
だから、この作品で思いっきり幸せに~と思ったのに作中!一筋縄ではいかない恋…………
あぁーまた夏朗さんには試練が……なんて思いながら読んでました。
(梅雨彦の性癖に真っ向から向き合い、中々伝わらない梅雨彦に悶々としながら読んでました。)
でも、向き合い伝え続け、梅雨彦も豪も変われた。

このボリュームの本を簡潔に語るのは難しいですが上田アキ先生の力量のスゴさを感じました。

梅雨彦と夏朗が心から幸せを感じて結ばれるシーンにはこちらもジーンとくるものがありました。

また最後の最後に、洋春と和秋がチラッと登場したのがまた良いです!夏朗が幸せな笑顔を梅雨彦に向けてるのを見た洋春の顔がとても印象的でした。

これは「ワンダーボーダー」を読んでから是非!読んで欲しい作品です!

2

みんな大好き夏朗さん!

前作ワンダー・ボーダーでの当て馬役夏朗さん目線のお話です。
何はともあれ夏朗さんおめでとう!( ;∀;) の気持ちです。
前作で何も悪いことしてないのに一方的に洋春君に振られた優しい夏郎さん…幸せになれてよかった〜!

変わった性壁の梅雨彦が、ちゃんとした恋愛に目覚めて人間的にしっかりしてる夏郎さんとくっつくストーリーもよかったです。
梅雨彦は悪気なく色んな男と関係をもってしまうタイプで、
一番やっかいなやつ‥と思いましたが、
夏朗さんの誠実さと根気強さがあったからこそ
2人の幸せな未来にいきついたのだなとおもいます。

そしてさすがクパさん、えろは多めです!
最初からえろえろですが、
くっついてからのえちは尚良し!!(*゚∀゚)ありがてえ!
コミックス発売時に、上田先生が前作より好みが別れるかもとツイートされていましたが、
受けが節操なしやっかい性癖持ちな点なことを危惧されていたのかな。
攻め以外の人間とヤる描写が苦手な方はご注意下さい‥
しかし!
某書店さんのポップで「恋育」とデカデカと表示されていましたが、
まさしく恋育のお話なので…! 
傷心攻めとやっかい受けが歩み寄って恋を育てていくお話しだと私は解釈しています(*゚ェ゚*)


どうでもいいですが、本作がでると知ってから
ワンダーボーダーを見返すと、
夏朗さんから洋春をうばった和秋がめちゃくちゃ調子いいやつに思えてしまいました笑

5

映画みたい

「ワンダーボーダー」のスピンオフで、救済を願ってやまなかった夏朗さんのお話でした。

真面目で誠実な夏郎さんは前作で辛い思いをしていたので、正直な話、厄介な性癖持ちの梅雨彦ではなくもっと真っ当な相手と穏やかな恋愛をしてほしかったと読み始めはそう思ってしまいました。決して悪い子ではないのですが、梅雨彦は人間科学を学んでる割には考え方や貞操観念がふわっとしていたので…。

でも最後は夏郎さんが心から幸せそうで安心しました。最後の雨の中を2人で一つの上着を被って走るシーンが映画のワンシーンみたいで素敵でした。

厚みがかなりあったので読み応えがあるのは勿論ですがそれだけではなく、特に表紙が綺麗で美しかったので目でも楽しめる作品だと思いました。

4

出会いには意味があるということ

”ワンダーボーダー”好きでした。そのスピンオフということと、表紙が素敵だったので購入! 正直、夏朗さんの救済については特に気になってなかったんですけど…。

振られた夏朗さんが、不思議青年・梅雨彦くんに拾われるところから始まるんですけど、とにかく梅雨彦くんのキャラの理解には夏朗さんとともに苦しみました。ただ、当て馬的な存在・豪くんとのバランスが絶妙でしたね。んでもって、梅雨彦くんの性癖のオリジンとなる過去の出来事の展開に、上田先生さすが~と思いました。自然な流れで彼らの背景が明らかになります。ただ、それをもってしても、攻/受のキャラクターは”ワンダー~”のほうが好きだったな(笑)とか思ってしまったのですが…。

悲しみや苦しみの救済という、意味をもつ出会いがあるのだなぁ~としみじみとする作品でした。夏朗さんの真面目で誠実なキャラとあいまって、”萌え”というより、メッセージ性の強い感動的な作品という印象でした。

1

想像以上にいい男で

ビックリというかなんと言うか。

前作「ワンダー・ボーダー」で受けの洋春くんの彼氏(そして元カレへ……)としてこれでもかといい仕事をしてくれていた、夏朗さんのお話。

タイトルの通りなんですけど夏朗さん、スパダリとかそういうことではなくめちゃくちゃ「いい男」であり「良い彼氏」なんですね。その鱗片は前作でもわりと描かれてはいたんですけども……何だろう、人としていい人(?)と言うのか、まっとうな大人、という言葉がよく当てはまる。
というのもたぶん相手の梅雨彦くんがわりと訳ありな子だったからこそ、夏郎さんの「普通にいい人」の部分が「いい男」に変わるとても良い化学変化を起こしたのだろうなと。

個人的に梅雨彦くんの「真面目なのに堅物じゃないところ」と言う台詞に夏朗さんの良さが詰まっているなと感じました。本当にね。お堅い人だった方がむしろキャラ立ちしそうなのにあえてそうで無かったことが、より夏朗さんの普通の人らしさを強調していて凄く好きだった。

そして今回重要なポジションに置かれていた、梅雨彦の性癖を引きずり出した張本人・豪。彼の性格や言葉は正直なところ人間の汚く弱い部分が前面に出ていて一切の好感も持てなかったのですが、最後、夏朗さんの職場での見目や言葉の変化に、ああこの人もただ人並みに弱く立ち直れない人というだけだったんだな……と、納得してしまいました。
最終的に誰一人として性根の悪い人間が出てこないところが優しいですよね。心の弱さから物語は生まれるのだなとしみじみ。

書かれている方がおりますが、私も最後の雨の中笑って走る夏朗、梅雨彦と、すれ違う和秋と洋春のページがとても好きです。洋春の安心したような愛おしいような顔が見られたことで、この2つのお話は無事終わったんだなと感慨深い気持ちに……

正直、夏朗さんメインでQpaって成り立つのか?と不安要素があったのですが(Qpaはエロメインのアダルトレーベルだと認識している)、この台詞「真面目なのに堅物じゃない」と、人並み程度の性欲がある成人男性だと分かったおかげでドラマティックさ、ストーリー性と相性の良い激しいおセッ…が違和感無くすんなり頭に入りました。
梅雨彦くんのあの性格を持ってこれだけストーリーを読ませるの、流石上田アキ先生だなと脱帽しましたね。ニクイゾ〜〜〜!!

上記の通りエロも申し分なく、そして上田アキ先生の手腕で非常に読みやすく読後感の良い作品でした。本当に、この先生は「普通なのに色っぽさを持つかっこいい男の人」を書くのが長けているなと実感。満足です!

8

諦めなかった恋

夏朗さんの新しい恋が楽しみで読み始めましたが、今回のお相手の梅雨彦は凄い曲者でした。

梅雨彦の背中のキスマークや言動から夏朗さん以外にもセックスする相手がいるんだと思っていましたが、その理由にびっくりしたのと感覚の違いに驚きました。

そしてなによりその相手の豪の目付きがもろ病んでる人で、梅雨彦の認識と豪の執着ぶりが噛み合っていない事にぞっとしてしまいました。

でも今回の夏朗さんは2人のセックス現場を見ても、梅雨彦の独特の感覚と自分の感覚の違いにも怯まなかった。

2人で話したり色々な事を経験したりして、徐々に梅雨彦に普通の恋愛とか恋人の感覚を教えて行く過程に胸熱でした。梅雨彦がちゃんと夏朗さんの気持ちに近付いて行く様子も良かった。

豪の過去も気の毒ではあるし彼なりに梅雨彦を愛していたとは思いましたが、梅雨彦といる限り彼は立ち直れなかったと思いました。

豪との関係を断ち切った梅雨彦に、交際を申し込む夏朗さんの笑顔が素敵でした。
付き合って初めてのデートが2人とも幸せそうで、大好きな恋人とのセックスが今までのセックスと全然違うと梅雨彦が分かって良かった。そして梅雨彦の言葉に思わず涙ぐむ夏朗さんは、これから沢山幸せになって欲しいと思いました。

無邪気な梅雨彦と雨の中を走る楽しそうな夏朗さんと、洋春と和秋がすれ違う場面はなんとも感慨深い印象的なシーンでした。

6

読み応えありました

しっかりとしたドラマチックな作品だなぁと思いましたが、分厚かったんですね。電子書籍だと厚みがわからないので。

前作は紙で読んだ気がするのですが手元にはなく、ほとんど記憶に残っていなかったけどこれだけでも十分楽しめました。

梅雨彦くんの貞操観念が共感しづらく、夏朗さんに感情移入もせず、一歩下がった感じでお話を読んでいました。梅雨彦くんが徐々に恋愛感情を覚え始めるのがよかったです。他人が他人を変えようとする話はあまり好きではないのですが、夏朗さんが梅雨彦くんのことを大切に思うが故なのだと思うと、納得して読めました。

表紙も素敵で、修羅場のシーンは映画みたいで、感情を揺さぶられるというよりは映像を楽しむ感じに近かったです。

4

あなただったのか……

前作はまだ未読です。NTRものを探しているときに前作「ワンダー・ボーダー」を知り、絵もきれいで人気があるということで気になっていたのですが、どうやらここで出てくる彼氏はクズ男ではなく優しくていい人ということだったので、いい人が辛い思いをする三角関係は地雷だから絶対に読むのはやめようと思いました。その時にその彼氏さんの名前が夏朗さんだということだけ覚えていました。
そんなこんなでそんなことを調べた時期があったということも忘れていたのですが、周りの方がこの本について話を眺めていたのですが、夏朗って何か覚えがあるなと思ったら「もしかしてあの時の!」と思い至り、地雷だからと諦めていた話が約束されたハッピーエンドがあるのならば読めるのではないかと希望に変わったのでまずはこちらから読んでみることにしました。
話の方もめちゃくちゃよかったです。梅雨の湿度が高くて息苦しかったり、せつなくなったり、雨が涙のようだったり、じゃあ傘って涙から救ってくれるものなのかなとか季節的な表現もとてもよかったですし、夏朗さんの真っ当でやさしい愛情が梅雨彦くんを変えていく様がとても胸に刺さりました。夏朗さんめちゃくちゃいい男じゃん。
私はよく三角関係しんどい芸人をやっていますが、豪くんは食べ物踏みつけていくような男で事情はわからなくもないですけどそれでもどう考えてもクズなのでつらいとは微塵も感じずに読めました。
この厚さと満足度でこの値段めっちゃお安くない!?と興奮しました。
あと、読んでいて夏朗さんの顔絶対何かで見て好みだと思った記憶ある……と思ったら友人と行ったQpa展で買った冊子に載ってたイラストでしたね。顔と名前と作品の何も一致してなかったですが、夏朗さんは最初から私の好みの攻めでした。ありがとう。
夏朗さんが好きな人とちゃんと幸せになれて本当によかった。これで安心してワンダー・ボーダー読めます。
ワンダー・ボーダー読んだらもう一度オーバー・スコール読みたいと思います。

4

表紙が美しい

表紙のアジサイがとても綺麗でちるちるで紹介されてた人気作家さんだなと思って購入。分厚いけど通常価格でお得です。スピンオフみたいですが関連作を読んでなくても大丈夫でした。最後の方にチラッと出てきたのが攻めの元彼っぽかったです。今彼の方が美人で若そう。

登場人物の紹介。攻めは真面目だけど堅物ではない人らしい。受けは天然系ビッチ。可哀想な人を見ると興奮してすぐセックスしてしまう性癖らしい。病気大丈夫か?そして当て馬で受けと長く続いているセフレ。病んでて段々怖さが加速していきます。ラスト近くで彼の意外な正体がわかります。あの関係性でカップルになるBLも結構あると思います。

受けがユルユルで結構苦手なタイプでした。スレてる感じじゃなくてちゃんと大学生なのに「これの何がいけないの?」みたいなピントのズレた天然ちゃんでした。攻めと恋愛して俺は変わったぜ!となってるけど公務員の攻めよりだいぶ若いしこれから大丈夫かしら?でも梅雨彦って名前は素敵。

2人の出会いはハッテン場?みたいな公園で(攻めは知らなかったらしい)他のゲイの方も出てきたりして何だかリアルで面白かったです。

3

夏朗さんの幸せ

『ワンダー・ボーダー』スピンオフ。
未読でも十分完成された物語なのですが、是非読んでからこちらを読むといろいろとより深さが増すのではないかなと思いました。
ただ、浮気モノなので苦手な方はご注意を。

前作拝読後、辛い思いをした夏朗さんの幸せを願わずにはいられませんでした。
今回、やっと夏朗さんが幸せになるターンだ…と嬉しさに震えて、ゆるそうですがいい子っぽい梅雨彦との新しい恋の始まりを楽しみにしていた、の、ですが…

梅雨彦が…難解すぎまして、初めはちょっと無理かも…?と感じてしまったほど梅雨彦の精神面は複雑で、『好き』の意味の感覚が違いすぎるし、豪との歪な関係も根深くて、夏朗さんと梅雨彦が身体を重ねる度に、夏朗さんが梅雨彦に惹かれていく度に胸騒ぎがしてしまいました。
ですが、誠実な夏朗さんは梅雨彦と根気よく向き合い、繋いだ手を決して離さないという強い想いが梅雨彦の内面に慈雨のように降り注いで沁み渡り溢れて、梅雨彦も夏朗さんの手を強く握り返してくるようになっていくんですよね…。
【恋育】と表されていましたが、夏朗さんの優しくて深い愛ゆえの変化だなあ…、としみじみ思いました。

気持ちの繋がり面でもしっかりと結ばれたふたりに抱いていた心配は杞憂に終わり、ラストシーンでめちゃくちゃ幸せそうに微笑み合う姿を見たら、ざわつきどんよりとして曇っていた気持ちが驚くくらいすっきりとして晴れ晴れとしました。

あのラストシーンの演出はズルい…!
あれは絶対見開きで見たほうが良いですよね…。あのシーンの他にもそう思う所が何箇所があったので、電子派ですが紙本買っちゃおうかな〜、と思っています。

8

夏朗さん!

夏朗さんが報われて、オトコを見せれて本当に良かった!!
ワンダーでは、ただひたすら優しい人という印象だったけど、男気も色気もたんまり!「真面目だけど堅物じゃないとこ」とても良い。抗いながらも誘いに乗って雄味をみせたとこから「キスもろくにしないままだなって思ってさ」と!えっちの声掛けが甘くて響く~このまま甘く深めてくのかと思ったら…夏朗さんが今度は諦めなくて、梅雨彦に真摯に根気よく向き合って、2人の関係が変わっていくのが良かったです。
雨の中、上着を被って笑い合いながら走るシーンがとても印象的で幸せに溢れてて大好きです。

5

ワンダー・ボーダー未読ですが♡

スピンオフと知りつつ今作の素敵な書影に絶対読む!!!と意気込み、だったらワンダー・ボーダーも読まなくては!と思ったのですが、手に入りませんね(汗)紙派なんです。

前作人気なんですね。せっかくなのでちゃんと新書で買いたいし、でも手に入らないし…と思っているうちに発売日。

スピンオフなのに前作はRenta!の試し読みのみ…ヤバ過ぎる…。

でもとても楽しめました!!
上田アキ先生の眼鏡男子。素敵ですね〜。菱本さんで先生の眼鏡のエロさは折り紙付き♡夏朗さんは公務員でイメージ通りのお人柄。なのに…ご覧ください「こんな自分…僕、知らないんだよ…」キャーーー!!スイッチ入ってすっかり雄です。ヤバイです。でもこんな時でも「僕」って夏朗さんっ。

スピンオフですが、前作未読でも楽しめます。思いっきり堪能いたしました!!しかしながら100%楽しめていないのかもしれません。なんとかしてワンダー・ボーダーを手に入れて、既読後に今作を再び噛み締めたいと思います。

2

夏朗さんスパダリやんけ

夏朗さんに全女子が惚れてまうやろー!
前作で振られてしまった不憫な存在だったのに!
一つ一つ梅雨彦を諭して許してあげて誠実に相手のことを思って、何よりも優しい!!
令和は夏朗さんみたいな誠実でいて一本筋が通っている男と結婚したら絶対幸せになれるな…公務員だしな…笑
それに比べて前作の洋春を横取りした和秋は好きになってはダメなタイプや。

夏朗さんは今年度のベストオブ攻めの台風の目になるのではないだろうか。真面目公務員攻め。

上田先生のキャラクターはリアルすぎて毎回引き込まれます。
分厚くて読み応えがありました。

4

良かったです

上田アキ先生が好きで
ワンダー・ボーダー読んで
夏朗さんが辛すぎて
ちょっと読めなくなってましたが
このお話で、ワンダーに戻れました

本当に夏朗さんが素敵で
オーバースコールを読み始め
どんな風に進むのかハラハラしながら
読みました
途中やっぱり辛くて何故に?と
なったのですが
今作での夏朗さんはすごくカッコよくて
自分のために頑張ります
それが凄く好きでした

梅雨彦が悪いわけじゃないけど
天然ともまた違う独特の世界で生きていて
それを夏朗さんが受け入れて
けど梅雨彦自身が辛かったところに
寄り添ってあげる強さが
カッコ良かったです

ほんとに素敵なお話でした

4

サレ攻めのターン

「ワンダー・ボーダー」のスピンオフ。というか「ワンダー〜」で付き合っていた恋人の洋春を、洋春の元カレに略奪サレてしまった夏朗さんの物語。
夏朗さんがいい人すぎて、気の毒すぎて、みんなが救済希望したからこその本作だと思うんだけど、それにしてはまたお相手がキビシイじゃないですか!
「ワンダー〜」で洋春を奪っていった奴に似て、いわゆる貞操観念みたいなモノがずれている。
夏朗さんはごくごく普通の感覚。
だから「可哀想な人に欲情する」という梅雨彦が夏朗が好きなまま他の人とも同じように、という状況がもう何というか…
一度は心折れる夏朗さんだけど、今回は頑張った!

…とは普通に感じる感想。その後梅雨彦が夏朗さん一筋になるよとなって良かった良かったな訳だけど、これって…
豪さんに引きずり出された、または育てられた性癖を、今度は夏朗さんが矯正して正しく育てていく…相手が変わっただけで同じことなのかも知れないなぁ…なんて思っちゃったかな…
もちろん夏朗さんとの恋を選ぶ方が梅雨彦にとっても幸せな事なのは間違いないけどね。

ともかく、元は5年も付き合ってた相手に本気も出せず一歩引いてた夏朗さんが、梅雨彦との恋では「君から奪うよ」までにオスがたぎる…
ここは夏朗さんの男前度が良かった。
Hだって気持ちがこもってていいですよね…逆に何で洋春の時に本気出してなかった?って思いました。それは梅雨彦に出会うためだったんだね!

3

口実にも象徴にもなる雨

 萌2に近い萌評価です。『ワンダー・ボーダー』の夏朗の話ということで、前作のメイン2人も大好きだったけれど、やっぱり私も1人失恋してしまった彼のことは心残りだったので、こうしてその後の幸せを見届けられたことはとても嬉しく思います。優し過ぎるあまり流されやすくて、惚れっぽくもある夏朗。でも、自分なりの芯はしっかり持っていて、セックスの際には雄っぽさが前面に出ることもあり、そういうギャップも素敵な人。洋春には優しいばかりだったけれど、こちらでは声を荒げたり、梅雨彦を守るために体を張ったり、感情豊かなところを見れて、彼はいつも1人の人間に対して真剣に恋をしているんだなぁと温かい気持ちになりました。

 対する梅雨彦はちょっと珍しいキャラ。ビッチとありますが、別に快楽主義者なわけでも同時に何人も好きになるというわけでもなく、とにかく気の毒な人を放っておけない、そういう人を見ると興奮してしまうという性癖を持っていて。だから、そこに可哀想な人がいれば、誰彼構わず受け入れてしまう。そんな彼に夏朗は根気よく、互いに恋人として1人の相手に真摯に向き合いたいと伝え続けるんです。何かを強要するわけでもなく、梅雨彦に理解されるまでとことん付き合ってみようとする夏朗の姿勢に、やはり出来た人だなぁと。ただ、最終的に梅雨彦は1人を愛する喜びを知るのですが、私には何がきっかけで変われたのか上手く読み取れず、そこだけ引っかかってしまいました。彼の性癖はもっと根深いものだったように感じたので…。読解力不足かもしれませんが。そこを除けば、洋春達に負けない良質なストーリーだったと思います。

3

今度こそ。

※書き終えて気付いたけれど
夏朗さんのことばかりで埋め尽くされた感想です(∩´///`;)

めちゃくちゃ待ってました。
かなり少数派だとおもうので大きな声で言えないんですが、個人的に「ワンダー・ボーダー」ダメだったんです。どうにも【浮気】の部分が引っかかってしまい…。和秋と洋春が惹かれ合うのは理解は出来るんです。けれど夏朗さんの立場を考えるとしんどくて心が追いつかないというか。なのでワンダーのレビューに

私は彼氏さんが幸せになったお話を読まないことには、
こちらの本で萌えることは出来なさそうです。

と書きました。「オーバー・スコール」が出版されるまでの数年の間に何度か読み返したけれど、その感想は変わらなかった。なのでやっとです。やっと…やっと…夏朗さんの笑顔が…ッ(;///;)

今作も幸せだけではない切り込んだ内容で夏朗さんはめいっぱい苦しみますが、けれど乗り越えていく姿、今度こそつかみ取る強さなどが見られてとてもとても良かったです!!もし同じ理由で「ワンダー・ボーダー」が合わなかった方がおられましたら「オーバー・スコール」を是非。夏朗さん、頑張ってます!


前置きが長くなりましたが、めちゃくちゃ分厚いです。すっごい読み応えアリ。反面、読む前に少々不安が過ぎりました。夏朗さんの幸せターンだけというにはこの分厚さ…絶対何かあるよね…?幸せだけじゃないよね…?と。

考えりゃそうですよね。年下の男の子と出会ってラブラブ、ハイ終わり。なわけがないッ!(夏朗さんのハッピー願いすぎてて花畑見てたわ…)

失恋でポツンと座り込んでいた夏朗さんに声をかけてきた彼・梅雨彦はいつもニコニコ穏やかでエッチで、夏朗さんの失恋の辛さを弾き飛ばしてくれました。しかし次の恋に浮き足立つ夏朗さんが直面したのは、梅雨彦との恋愛観の違い。梅雨彦は拗らせた性癖を混同して「恋を知らない」といった風にも見えました。

梅雨彦は淋しい人をほっておけない性癖を持っています。興奮しちゃうんです。そして恋愛の価値観が所謂"一般的"とされるものから大きくかけ離れていて、夏朗さんのことは「好き」だと言うけれどイマイチ意味がわかっているのかどうか…;他の人とエッチすることに何も疑問を持っておらず、夏朗さんが傷ついた理由も理解出来ないという…。

これ、めちゃくちゃシンドイです。洋春と別れた傷が癒えきってない状態でトラウマ抉り倒してくるんですよ!?どんだけ夏朗さんは苦しめばいいんじゃ~~~~(叫)やだよう…やだよう…なんでこんな試練ばかりなんだ(;ω;)

でもですね。夏朗さんは梅雨彦を理解しようと努力し、「好き」を知らない彼にじっくり向き合って根気よく繰り返し繰り返し愛を与えていくんですね。

「ワンダー・ボーダー」では洋春の心移りに気付きながらも引き留めることが出来なかった。別れる覚悟をしていただけで、洋春が去って行くのを見送ってしまった。前の恋で夏朗さんがダメだったとこは諦めたことだったんですね…。

それを踏まえると今度こそ間違えないように痛みから逃げずに、見ない振りしないで、悩みながらも前に進んでいく夏朗さんの姿は涙なしでは読めなかったです(;///;)

梅雨彦にはとある男の存在があるんですが、そいつに向かって「僕は君から奪うよ」と言った時の夏朗さんのカッコ良さに涙腺崩壊ですよ…。胸がいっぱいになって苦しいぐらい締め付けられたし、前は黙ったまま奪われた夏朗さんが今度は好きな人を力ずくで奪いにいけるほどの恋をしてるんだなぁと思ったら堪らなくて。梅雨彦は自分が幸せに出来ると信じてるんです。これがすごく良いッ!

夏朗さんの愛情で価値観が変わっていく梅雨彦もすごく良かったです。夏朗さんの涙は何度か見るけど、梅雨彦が涙をみせるのは1回だけ。その1回がとても印象的でした。

あとですね。ギャーーー!(///Д///)ってなって萌え転がったんですが、夏朗さん、今回表情豊かなんですよ。特に特に「雄」の顔がすごいッ(激萌)

まず最初の慰めエッチの時のスイッチ入った瞬間は男臭さがムワッと香り立つほどの表情で、エッチしながらボロッと泣くとこなんか息がヒュッとしましたよ…萌えで息が止まる…。ハンパなく興奮した← そんで、ブチキレるシーンでおでこに青筋立てるほど激高してる表情もグワッときます。あとですね。梅雨彦と関係のある男が職場に乗り込んで来たときの冷静さがめちゃくちゃカッコイイッッ!!!黙って聞いてるだけなんですが、凛とした佇まいに気圧される…。すごい…。夏朗さんめちゃくちゃカッコイイ…。

いろんな表情にグッときましたが一番はやっぱり『笑顔』ですねヾ(*´∀`*)ノ幸せそうなお顔に感無量のラストでした。良かった。すごく良かった。今、夏朗さんが笑っていられるなら私は幸せ。

16

夏郎さんっ……!!!

「ワンダーボーダー」ではめちゃ夏郎さん派で、彼を幸せにしてあげてください!!と思っていたので、夏郎さんの続編が完成するのが本当に待ち遠しかったです。

「ワンダーボーダー」が出版されたのが2017年。
あれから3年。

ようやく!
さぁ、今度こそ!
思いっきり!
夏郎さんが幸せになる番です!!

と鼻息も荒く読んだのですが、傷心の夏郎さんの心が癒されるどころか、傷口に塩を塗るじゃないけど思いっきり試練が与えられてるんですね……。

夏郎さんが新たに心惹かれた梅雨彦ときたら、ぶっちゃけ理解不能でした。

不思議ちゃんというのか、宇宙人というのか、悪い子じゃないんだけど悪気がないからよりタチが悪いというか。
貞操観念が低いビッチというよりも、「かわいそうな人をほおっておけない」から抱かれることで相手を慰めたい、そして人がうちひがれている姿に欲情しちゃうという超やっかいな性癖の持ち主で。

「今は夏郎さんが一番好きだよ」と梅雨彦は言うのだけど、梅雨彦の「好き」は複数同時OKで、自分がその他大勢の一人でしかないことを知ってショックを受ける夏郎さん……。

100人いたら99人は、こんな相手とまともに付き合ってらんない……!と投げ出すと思うんですよね。
だけど、夏郎さんは違う。

梅雨彦のことがやっぱり好きだから、「付き合うってどういうことか」「好きってどういうことか」というのを、わかってもらおうとするんです。
「付き合っていないから」と抱きたい気持ちをグッとこらえて、仕事以外の時間を一緒に過ごし、ひたむきに繰り返し想いを伝える夏郎さん。

こんな忍耐強いこと、夏郎さんしかできないわ……!!って感じ。
読んでると、さすが我らの夏郎さん!!って気持ちになってくるというか。
だけど、これ以上夏郎さんが傷ついてほしくない……という気持ちもある。

そして普段はザ・公務員って感じの誠実メガネなのに、夏郎さんときたら攻めとしても超有能なんです!!!
セックスのときの夏郎さんが素敵すぎて、なんか読んでてドキドキしちゃいました。
普段とのギャップ!!!
ずるい。
そして上田アキさんの熱量が伝わってくるセックス描写、相変わらず最高でした。

特に雨に降られて、雨宿り中に「よく降られるよね 僕たち……」と言ったあのシーン。

夏郎さんが素敵すぎて、ぎゃーーー!!!と萌え転がった!!
梅雨彦の心にスイッチが入るの、わかる!!
夏郎さん、あれはずるい。
かっこよすぎるー!!!!

と、主に夏郎さんへの萌えを叫ぶレビューとなってしまいました。

今んとこ、私の中で今年のベスト攻めに確定です。
優しくて誠実で、芯が強くて、最高。
こういう人と結婚したら幸せになること間違いなし!!なお方だと思う。

だけど、梅雨彦はベスト受けではないのよ……
そこが残念。
個人的にはあんな変わり種ではなく、素朴で控えめなんだけど笑うと花が咲いたような感じの超〜〜性格いい子と恋に落ちて欲しかったな。
だって二度と夏郎さんには傷ついてほしくないんだもん。
梅雨彦が完全に人の心がわかるようになったとは言い切れないので、夏郎さんを悪気なく傷つけそうで怖い。

梅雨彦の性癖のきっかけはわかったけど、だからといって、なんであんなに人の心がわからない性格になってしまったのかとか、婚約者を亡くした当て馬の堕ちっぷり&ゲスっぷりが酷くて、草葉の陰で婚約者(&お姉ちゃん)泣いてるよ……と思ってしまったので作品内容としては萌萌なんですね。

だけど、とにかく夏郎さんが最高なので、神評価は夏郎さんに捧げます。

常人では理解しがたい梅雨彦と当て馬を描くことによって、夏郎さんの素晴らしさが際立ったというか、梅雨彦と当て馬は夏郎さんの引き立て役感が……。

14

誰もが気になった、夏朗さんの恋♡

「ワンダー・ボーダー」のスピンオフで、洋春に振られた夏朗のお話です。(未読でもOK)
前作を読まれた方はカバー下をお読みになってると思うのですが、そちらで描かれていた、たった1Pの出会いから始まる長編作品です。
284Pもあるのですが(電子)、長さを感じさせずあっという間に読んでしまいました。面白かった!

実際に読んで、あー上田先生は夏朗にこんな恋の始まりを、試練を与えてしまうのかという、ちょっとした衝撃を受けました。
身体から始まる恋……そして、相手との性癖や恋愛観、価値観の違い。
前作で失恋した夏朗になんという試練を、と。


思い出の公園で一人感傷に浸る夏朗に声をかけてきたのは、洋春にどこか似ている大学生の梅雨彦。
放って置けないという梅雨彦に誘われ、流されるままに快楽に溺れる夏朗でしたが、荒療治のおかげで心はスッキリ。
そして、梅雨彦に会うたびに惹かれていくものの、梅雨彦の身体には無数のキスマークがありーー…

あー、もう読んでいて直ぐに嫌な予感。
愛想がよく人当たりもいい梅雨彦ですが、掴みどころがない。
そして、背中には沢山のキスマーク!
これ、浮気か売りだなと思いました。
が、そんな簡単な(?)ものじゃなかった……
可哀想な人を放っておけなず、可哀想な相手に興奮する梅雨彦。さらに、恋愛観がかなりズレてます。

そして夏朗は、梅雨彦が他の男とセックスしている所に出くわしてしまい……という、最悪の展開。
既に梅雨彦に惹かれていた夏朗はショックを隠しきれないのですが、梅雨彦には夏朗の気持ちは全く分かってないし、可哀想だから放っておけないよね?というスタンス。

普通、ここまで価値観が違ったら諦めちゃうと思うのですが、夏朗はこの恋を諦めない!
もー、夏朗がめちゃくちゃ良い人。
誠実が服着て歩いているような、素敵な人なんです。
どんなに傷付けられても、相手のことばかり心配しちゃう夏朗が愛おしかった。

恋人は、「相手のことが好きでその関係に責任を持つ」って意思表示だーーという夏朗。
これだけで分かる人間性、誠実さ……言葉や表情から梅雨彦に対する愛情がすごく伝わってくるんですよ。
寄り添って大切にして、少しずつ梅雨彦の心に優しさと愛情の種を撒いていくんです。
そして、リアルに梅雨彦の変化を感じられる所が本当に良くて。

セフレ?の豪と梅雨彦は訳ありで、豪も難儀な男なんです。
けっこう徹底した悪役だったけど、本当は梅雨彦のことが好きだったんだろうなぁ。
この人、カバー下で意外な人と出会うので、そちらは楽しみにしていて下さい。ふふ。

梅雨彦が、夏朗のそばにいたい!と、豪に叫ぶ場面は胸熱。
ラストのスコールの中、上着を被って微笑み合うコマ……
これみたら、訳もわからず涙があふれました。
このページは何回見ても泣けちゃうのですよ。胸にくる。 
洋春&和秋とすれ違ってるところも粋というか何というか、上手く言えないけどグッときました。
描き下ろしは乾杯の方のスコールで、ラブラブの甘々♡
これこれ、これを待ってた!って感じで、大満足でした。

で、本作はエロもとっても良かった!
即物的な梅雨彦を、丁寧に優しく愛撫する夏朗にキュンキュンしました。
〝可哀想〟がなくても夏朗の表情に欲情する梅雨彦は、やっと殻を破れたのかな。
「好き」が溢れて止まらない恋人同士のセックスが最高だったし、嬉しくて泣いちゃう夏朗が可愛すぎて苦しくなったほど。

どこもかしこも本当に素敵でした。
作家買いしても絶対にハズレがない上田先生、やっぱり神だわ!

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