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表題作βの憂鬱

翡翠,α,No.1ホスト
蛍嗣,β,内勤スタッフ

その他の収録作品

  • After story(描き下ろし)
  • カバー下:あとがき、人物設定

あらすじ

愛する気持ちを封印したα×叶わない恋をするβ

「俺の身体――使ってください」

αのホストは『αの客』しか受け入れないのが
業界の常識――そんな中、分け隔てなく誰にでも
接客するαの翡翠はナンバーワンのカリスマホスト。

そんな彼の店で裏方として働くβの蛍嗣は、翡翠を慕っていて――?

ホストクラブを舞台に、思いがすれ違う
切ないアダルト・オメガバース

作品情報

作品名
βの憂鬱
著者
秋芳ぴぃこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
発売日
ISBN
9784040647852
3.4

(27)

(3)

萌々

(10)

(11)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
90
評価数
27
平均
3.4 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数4

健気

ベータの蛍嗣がこれでもかってくらいに健気でした。

過去にアルファに利用されて傷付けられたのに、それから立ち直るきっかけをくれた翡翠をずっと想ってました。

そして翡翠は自分の過去の過ちをずっと悔いてて、変わろうとしてたんですよね。
だからベータもオメガも関係無く受け入れる店を作ったんです。

蛍嗣を過去に傷付けた男が翡翠に見習ったというのはショックだったけど、そのままのクズ男と過去を悔い改めた男とでは全く違うと思いました。

クズ男の薄っぺらなこと…

蛍嗣と翡翠が恋人同士になって良かったですが、個人的に気に入ったのは蛍嗣の大学の時の後輩の眞でした。こちらも凄く健気で是非スピンオフで幸せにして欲しいと思いました。

1

健気祭り

オメガバースにおいてスポットが当たらない位置にいるβ。
でも、βだってαやΩと等しく「運命の恋」が存在する。
中心人物にΩがいないのが新鮮。

**********

■蛍嗣
αの上級生にセフレ扱いされ失恋した時期に出逢ったホスト:翡翠の店でボーイとして働くように。
αのNo.1ホストでありながら種別を問わない翡翠と交わす会話に心あたためられる日々。
αとの恋愛なんて続くはずがないと頭の中で言い聞かせても、翡翠への恋情でザワついてしまう健気さん。
αと対等を目指して頑張ってた大学を辞めてしまうのは惜しいのでは…。
後日談では、優しく抱かれて「激しくてもいい」なんて無自覚に煽って翡翠の気持ちをヒートさせる翡翠専用ヒート●ック。

■翡翠
過去に自分がΩにした仕打ちを後悔し、現在はαやΩの区別をしないホストクラブの代表兼No.1ホスト。
愛される資格はないと自分の気持ちを封印中の悩めるスパダリさん。
アニメイトのペーパーから察するに、意外と独占欲の強いタイプかと。

■眞
βのホスト見習い。
見た目や言動からは想像できない健気さん。
いい子なのにわかりづらい系。
やっちゃいかんことはしたけど、翡翠と蛍嗣を見て考え方が変わるだろうなぁ。
スピンオフが読みたい&幸せになってほしい大賞。
相手がαだと面白いのに。読みたい~!!

■雅臣
蛍嗣の失恋相手のクズ男さん。
オメガバースに必ず存在する「α以外を見下すα」らしい清々しいジャマっぷり。
翡翠に憧れていて(結構、Loveに近い?)その翡翠が自分と同じ場所にいないのが嫌だったのかな?と勝手に思っていました。
同じαに好意を寄せて手酷く振られてしまうがいいわ←

**********

健気祭り~。
βの蛍嗣はタイトル通り「憂鬱」をともなう切ない恋を重ねていますし、眞もなかなかの一途さでした。

蛍嗣と翡翠のふたりが惹かれあっているのに気持ちにブレーキをかけることでおきるスレ違い。
わずかに距離が縮まったかに見えたタイミングで、ふたりの過去の痛みを繋ぐ当て馬が登場という展開も面白かったです。

それぞれ傷ついた心を抱いているけれど、それを暴くのではなく温めて傷ごと抱きしめる。
劇的な絆や発情期はないβも絆や愛情は紡ぐことはできるよ。と証明する暖かいお話でした。

3

読みやすいです

以前第1話だけ読んでからずっと発売を楽しみにしてました
αとβの恋は少なめで新鮮な印象がありました
人物関係はもう、ご都合主義というか、いやいや世間狭すぎ!と突っ込みたくなるほど、みんな知り合いというが、面白いです
読みやすくてちょっとした隙間時間であっさり読める一冊です

2

βが主役のオメガバース

α×β、運命も番も妊娠もないけど、こんなオメガバースもいいと思う。
性なんて関係なく、人を好きになるって素敵なことですよね。
そんなふうに思わせてくれる、とても良いオメガバースでした。


αしか受け入れないのが常の業界で、βともΩとも分け隔てなく接するカリスマホスト・翡翠(α)。
その翡翠の元で働く蛍嗣(β)は、翡翠に憧れを抱いています。
そんなある日、店でΩの客がヒートを起こしーー…!

フェロモンチェックをすり抜けて発情してしまったΩにあてられる翡翠。
そして、ヒートがおさまらない翡翠に、蛍嗣は自分の身体を差し出すのです。
店のキャストに二人の関係を知られ、翡翠を庇おうとする蛍嗣を制して、二人は付き合っているフリをします。 
翡翠があまりにもいい人で、この人何かあるのでは?と疑ってしまうほど。

発情前のΩが、厳しいフェロモンチェックをすり抜けたのはなぜか?
新スタッフの眞の正体とは?
そして、翡翠と蛍嗣に近付く雅臣とは?

と、一筋縄ではいかないラブストーリーが面白いです。
過去にαに使い捨てられた蛍嗣は、またもαの翡翠に恋をし、悩みます。
αにとってなんのメリットもないβ。
そんなβを本気で愛するαなんているはずがないと思いながらも、どうしても惹かれてしまう……この葛藤、蛍嗣の過去が切ない。健気な努力家なんです。

そして、完璧に見えた翡翠にも人に言えない過去があり、後悔が胸を埋め尽くしています。
それでも、人を好きになることは止められない。
「βを好きで何が悪い 人を好きになるのにβもαも関係ない」
そう言い切る翡翠に涙が出ました。
これだよ、これがみたかった。
αがβを愛したって、βがαを愛したっていいじゃないか!

αに傷付けられた蛍嗣を癒すのも、またαなんですよね。
ここが切ないけど、とても良かった。
βと思わせてΩとかじゃないんですよ。
正真正銘、αとβの恋なんです。
Ωほどドラマチックな展開はないんだけど、だからこそ惹かれ合う二人にドラマを感じました。

脇キャラも個性的です。
間違ったこともしちゃったけど、眞は一途でいい子だった。
眞の恋も見てみたいなぁ。
で、雅臣には制裁を加えてやりたい。
こんなムカつくα、誰かに掘られちゃえばいいのに!

7

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