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表題作なりました 下

室岡厚志(ムロ),大学生
蘭陣一,専門学校生,YouTuber

同時収録作品なりました

室岡厚志(ムロ),高校生
前田森一,彼女の兄,大学生

同時収録作品なりました

室岡厚志(ムロ),大学生
イチノセシン,大学生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

性的な顔立ちで男に好かれやすい蘭。
クラスの中心的存在で恋愛経験豊富なムロ。
二人は同級生で親友同士だ。
高校3年の春、蘭は親友のムロと再会した。
留学から帰国したムロは、すっかり大人の男へと変貌を遂げていた。
そんなムロが蘭には、以前と別人のように思えてならない。
しかしムロは、誰にも言えない秘密を抱えていて──。

作品情報

作品名
なりました 下
著者
明治カナ子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784813032663
4

(60)

(23)

萌々

(20)

(13)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
236
評価数
60
平均
4 / 5
神率
38.3%

レビュー投稿数10

よみました

よみました、と言いたくなるタイトル。

上巻は「なりました」で各話タイトルが統一してあるものの、下巻では「なりました」はなんだったんだっけ?そしてこのお話の着地点はどこなんだっけ?となってくる。石って。

それもまた明治カナ子先生っぽい。初めて読む明治先生作品がこちらだと、とっつきやすい可愛い表紙のせいもあり、"?"だらけで終わってしまいそうな気もします。先生に慣れていると、物慣れないちょっと頭の弱い少年の振る舞い含め、いつもの先生だなと。そこが面白い。

あとがきで妙に納得。

1

色々面白い受けの事が大好きな攻め君のお話。

なにこれ正当に評価されてる?
キワモノじゃないです。
純愛じゃない?私はラブをかなり感じました。
めっちゃ面白かったし!
また大好きな作品がふえました。
明治カナ子先生はファンタジーの
魔法使いシリーズしか読んでませんが(名作!)
やっぱりすごい先生だったんだなと。
もう上巻のつかみのチューからずっと面白かったよ?
石のくだり、オカルトとかファンタジーぽくなるのは私は全然気にならなかったし
ムロが真っ黒に怨みをまとっちゃうのとかも
面白くて。蘭が大事なばかりに
自己嫌悪、負の感情で好きな人と付き合わない
って真っ黒になってしまったムロ。
好きな蘭といれば呪い?は晴れるみたいな。
まあレビューみてへんてこになるのは
知ってたから面白がれたのもあるかも?
知らないで読むとスピリチュアル展開めんくらう人もいるかもしれない。
はじめから蘭が好きだったムロ。
たまらんムロのせつない拗らせラブじゃないか。
なんやかんや蘭ちゃんはホテル写真をムロに送っちゃったり罪つくりなやつ
ムロは俺が助ける!って
かわいいよ蘭!
ムロが撮ったあんこ動画が恋人目線のエピソードもめっちゃ萌え。
先輩にエロいことされた時もムロの事考えてた蘭は
ユーモアで助けてくれたムロに
憧れがあり大切に特別に思っていたよね!って
これは両片思いみたいなもんですよ。。
ラストの動画でムロの本音を導く告白は
もう蘭が最高で
本当にムロは俺が好きなんだって
わかるキスシーンも良すぎだし。
カウントされるやつだって
ムロの最後の笑顔も最高〜。
2人とも笑っててほんとちゃんとくっついて
恋人になりました。結構感動します。
これも最高にBがLだと思います。
2人は友達で恋人できるよね!って思ったから
付き合った後の書き下ろしも見たかったけど
ほんとよかった!
素敵なキャラ、素敵なお話でした。

5

何とも言えない好きな作品

下巻になり一気にファンタジー色が強まってました。でも嫌いじゃないです。
むしろ明治カナ子先生の作品にはあって欲しい展開でした。
それによって蘭とムロの属性もハッキリしたと思います。

アホの子のようで妙に鋭い蘭が無性に好きでした。
ただ過去の事とはいえムロの気持ちが蘭以外に行ってた時期があった事にちょっとだけショックでした。他作品に比べれば蘭が悲しい思いをしていなかった事だけは救いでしたが…

留学から帰国して見違えるように成長したムロが格好良かったです。
嫉妬したりすると黒いので見えなくなるムロを救おうとする蘭が強くて好きでした。マギーの存在もとても面白かった!

それから蘭を撮影すると気持ちがダダ漏れになるムロにキュンと来ました。何!あの蘭の表情…読んでてこっちが恥ずかしくなってしまったよ。www


「なりました」は蘭陣一というキャラクターがとても魅力的な作品だったと思います。
あとやっぱりお姉さんカッコよくて好きでした。

3

はわわわわ

※上下合わせてのレビューになります

素朴に見えて薄暗い明治カナ子さんの絵柄が幼なじみで親友なランとムロの思春期の数年を積み重ねています。
ちょっとスピリチュアルな要素も入ってて面白かったです。

最初からお互いにむけてハッキリした恋心を抱いているわけではないので【三村家の息子】ほど胸をしめつけるような切なさ・やるせなさはないけれど彼らがどう変化するか楽しみで先へ先へと急いで読みました。

恋愛ものではありますが、登場人物たちの性格に「家族」の存在が大きく影響している気がしました。
家族って悩ましいこともあるけど人間関係を鍛えてくれる存在でもあります。

蘭の姉→蘭のチカラ関係はリアルで笑えるし、家族のいなくなったムロの空虚な表情は自らすれ違う環境を作っている感じが滲み出ていました。
それを凌駕する「笑い」はすごいチカラを持っているんだなぁ。

明治カナ子さんってかなり濃厚なエロスやSMっぽいエッチなイメージでしたが今回は痛みをともなうことはありませんでした。
攻フェラが大大大好きなんですが、アングル最高で満足です。
口の中の舌の動きや本来見えない部分も描くの増えてきましたねぇ…。
セフレとはアレコレできちゃうムロが蘭には慎重っていうのもニヤリとしてしまいました。

ものすごい、らぶらぶエンドってわけではないのに何度も読み返したくなるんですよね、不思議な作品。

■ラン(蘭陣一)
中性的で綺麗な顔立ち。あんこ大好き。
お顔の良い末っ子で甘え上手。
素直で流されやすく、思い立ったら即行動派。
単純って素晴らしい(笑)
昔はよく笑っていたムロが笑わなくなったばかりか、黒い影を纏っていることに気づく。
誰かのために信じることで人は強くなれる…けど自分はそのすごさに気づいておらず、好きなように動いただけ。のすごい子。

■ムロ(室岡厚志)
恋愛経験豊富というより「来るものは拒まず」のため、小さな恨みをかっている。
好きでしているのではないけれど、俺にはこの程度がお似合い、そうしておけばいいや、という負の連鎖を引き起こし続けているのがつらい。
家庭に恵まれなくて自身を雑に扱いがちだからだとしても酷い。
蘭を「無垢な子ども」として見ていたため、放っておけない→恋情に気づいても離れるか、身代わりのごとく他の人の告白を受け入れたり身体の関係を持つしか出来なかった不器用さん。
蘭の素直さに翻弄され黒い影も霧散。

■タイゼン
ランたちの一学年先輩。
学生の時は一つ年上ってだけで大人に見えてしまうけど、ランを少し大人にしてくれた一人。
上巻で描かれなかったラブホの詳細が下巻で明らかに。
ケガで挫折したっぽいけど、自分に正直に生きていて楽しそうにしていて良かった。

■森一
ムロの彼女のお兄さん。
ムロに惹かれ関係をもち、それが妹や家族にバレて出奔。
未亡人みたいな儚げな色気とエロさが匂いたつ。
素敵な彼氏ができてうんと愛されて欲しい人だけど報われなさそう率高め予想。
ダメンズ拾いそうなんだもの。

■イチノセシン
父親の秘書(既婚)に想いを寄せているが叶わないため利害の一致したムロのセフレに。
割り切った相手を演じるのがつらくなり別れを切り出す。ひっそり浮かべる涙がいじらしい。

■マギー
オーストラリアのすご腕★霊能者。
肉体が亡びた後も根気よくムロを諭そうとするも無視されっぱなし。
ピー様を通じ蘭に指導したおかげで蘭が厨二セリフを連発するようになる。

4

なんとも言えない読後感

ちるちるの評価って萌基準?てなってるから選びにくいところがあるんだけど...
ある意味枠にハマらない作品は。
BL的にわかりやすいキャッチーな山場がある訳ではないし物語も独特なので言語化するのが難しい。
でも日常の中のハッとさせられる描写があり物語の後半である下巻は視点も変わったり物語が大きく動く。
明治カナ子さんらしい展開というかしかけも。
2人の成長を見守りながら上下読み切ってはじめて充足感が得られる作品なので是非セットで!

5

この作品が収納されている本棚

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