――この力は、神から与えられた十字架《ギフト》――

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表題作SANCTIFY霊魂侵蝕1

ウィリアム・ギルバート,27歳,刑事
ランス・ハンター,33歳,エクソシスト

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

自身の境遇から馴れ合いを求めず、孤独に生きる【エクソシスト】のランスのもとに、1件の捜査依頼が舞い込む。
それは悪魔に魂を魅了された人間【堕落者】が殺されるという特異な事件だった。
捜査を進めるなか、身辺の補佐をするという警察官・ギルバートと出会ったランス。
初めこそ煙たがるも、臆することのないギルバートの態度に少しずつ心を解かしていき―

謎の警察官×孤独なエクソシスト。
出会ったのは偶然か、必然か――。

北米・アジアを中心に大反響!
GODSSTATIONが送る超常現象サスペンスBL、遂に開幕!!

作品情報

作品名
SANCTIFY霊魂侵蝕1
著者
GODSSTATION 
作画
生鐵落 
原作
Fox^^ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
笠倉出版社
レーベル
カルトコミックス PLACEBO collection
シリーズ
SANCTIFY霊魂侵蝕
発売日
電子発売日
ISBN
9784773072389
3.8

(64)

(25)

萌々

(18)

(12)

中立

(5)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
16
得点
238
評価数
64
平均
3.8 / 5
神率
39.1%

レビュー投稿数16

ホラーサスペンス的BLいい

絵がきれいでかっこいいです。
読みにくさなくさくさく進むのがいいですね。
こういうホラー的な作品に孤児院が出てくると、それだけで怖い想像してしまうんですけど(孤児院の子どもたちが悲惨な目に遭うフィクションが何作が浮かんで)

まだ1巻、序章なので舞台背景、設定、謎…の導入ですが、おもしろくて引き込まれます。
ギルバートが何者なのか。
ランスとバディ的に活躍するところが見られるのか。
お互い救いの存在となるBL的展開が見られるのか。
と前のめりになってしまいます。
2人とも色っぽいのがいいです。

巻末カラーがきれい。
特にランスのブルーの瞳が美しいです。

─悪魔との接触は人々に狂喜を与えるものだと言われている
─対して神は人々に痛みを感じさせるだけだ
この言葉が一理あるな…なんてちょっと思いました。悪魔、神を比喩として他のものに置き換えて考えてみて。堕落する者の言い分ですねw

2.3巻楽しみです。すぐ読みます。

0

謎多き1巻

初めての作家様です。

電子だとどうかわからないのですが、
紙だと左開きなのでなんだか新鮮な気持ちでした。


エクソシストの生き残りのランスと、警察のギルのお話。
…と言っても、サイコパスな要素が多く
そこまでBLが強いわけではありません。
ドラマを見ているような気持ちになりながら読みました。

1巻ではとにかく謎が多くて
私の脳みそでは何がなんだか…。
ランスの過去もわからないし、ギルがなぜこんなにランスに執着しているのかもわかりません。

多分読みすすめると理解できると思うので
2巻も読みたいと思います。

0

ゾクゾクする序章

病み病み、闇、お耽美好きにはゾクゾクくる!
まだまだ序章なのと難しいのでハテナがいっぱいだけど、
そのハテナがどうつながってくのか…ヤバそうな臭いがプンプンする!!

海外ものだからかページの向きが逆だけど、
電子でもちゃんとこの方向はめくれませんって注釈出てきて助かった。
とにかく絵が美しい美しい。
海外物でも挿入断面図とか矢印で抜き差し描写するってのも面白かったです。

残虐な殺人事件を扱ってるので、そこは好みが分かれそうだけど、
In These Wordsとかサスペンスものとか好きで
グロいの大丈夫な私はグロさ上回るイケメンっぷりに魅了されました。
まだまだ、物語が動き出したばかりなので2巻が楽しみ。

2

1巻で折れないでほしい!

2巻が発売され、それを読んだあとのレビューです。
1巻のレビューは「中立」としていますが、2巻は「神」です。是非続きを読んでほしいという気持ちで書きます。

まず、2巻は「神」だと言いましたが、合わない人は確実にいます。そのための注意点が2つあります。
・本の見開き/コマの読み進め方が真逆
 慣れるまではページ捲ってすぐ右上見てしまってセルフネタバレしてました。ストーリー楽しむ前に別のところに神経使ってしまうのでもったいないです。

・ちょっとグロい
 サスペンスと書いてありますが、悪魔や悪魔信仰とかの凄惨な事件現場の描写が出てきます。一応ぼかしてありますが、残酷な描写であることは確かなので苦手な人は読まない方がいいです。(ちなみに私も得意ではないです)

これらがクリアできそうであれば是非読んでほしいです。
1巻は正直難しくて、エクソシストの仕事内容と悪魔信仰のなんたるかを理解するのが精一杯です。ただ、訳が分からないけれども読み進めるうちにハッとする経験があったので、懲りずに2巻まで読んで良かったです。

絵柄は濃厚ですが、とても美しくて私は好きです。
彼らが全力でいかがわしいことをする日を待ち続けます。

3

おどろおどろ、開幕

ホラーっぽい、オカルトっぽい、そんな世界観大好きなので大〜きく期待して読む。
内容はかなり血生臭い。
悪魔崇拝、子供の虐殺。
恐怖と恨み。生まれ変わってでも果たしたい復讐。
苦しみの悪魔祓い師。
暴力的な性的妄想…
そして、超絶的に端正な美麗画。

舞台装置は揃っている。揃いすぎている。
だけどまだこの1巻目では何とも言えない。
というのも、こういうオカルトというのは「仄めかし」が重要なジャンルで、さてどこまで恐怖の正体を匂わせるか、どう展開の方向をチラ見させるか、その辺がかなり難しい。
私個人の感想では。
この物語、これから誰が何をするのか、が何となく見える。要するに「仄めかし」のバランスがあまり良くない。
勿論予想が合ってるかどうかわからないけれど、合ってれば「やっぱりね」にしかならず、合わなければあっと言わせる方向でなければダメなわけで。
それはこの1巻では何もわからない。

ではBLとしては。
終盤、謎めいた警官・ギルバートの抱える性的ファンタジーとしてのエロシーン描写あり。それは昏い妄想でかなり暴力的で倒錯的。
薬物を使って、抵抗できないランスを強姦して、写真を撮り、傷つけて…
ここまで描いてしまうと伏線にもならないように思ってしまった。オカルトものは情報は小出しにする方が面白い、のに。
次巻でこの妄想は実現するのか逆に甘く心を通わせるのか。どちらに転ぶかで作品全体の印象がガラリと変わってしまうだろう。そして、どちらになっても読者の半分ががっかりするだろう。難しい展開、難しいつなげ方にしてしまったなぁと思う。
絵柄は萌x2、内容はまだなんとも言えないので総合「萌」で。

1

執着が愛に変わる瞬間を見てみたい

 ストーリーも濃密で、世界観の作り込みも素晴らしく、絵も綺麗。まだ1巻時点では、物事の核心にも触れられていませんし、メイン2人の関係性も始まったばかりという感じだったので萌評価にしましたが、これからの展開にとても期待できる作品だと思いました。正直、2人が担当することになった事件は凄惨で、そこに絡めて萌えを感じるのは相当ハードではあります。ただ、ギルバートのランスへの長年の執着っぷりを見ると、少しほっとするというか、BL的萌えの余地も多分に残されていそうです。自堕落で自棄にも見える生活を送るランスの姿には、ギルバートでなくても同情なり庇護なり刺激を与えるなり、何かしたくなってしまうかも。2人のこれからが楽しみです。

0

ダークな世界観

本格的なサスペンスBLで、絵が美しく世界観も作り込まれているので物語に入り込みやすく、BLなしにしても楽しめる作品でした。

左開きなのが慣れるまで確かに読みにくいです。世界観に浸りたくてもどっちから読めばいいか四苦八苦して集中しずらい部分もあったのでそこが勿体ないなぁと思いました。

主人公の過去など明かされていない部分も多くまだ序章という感じなので続きが気になります。

BL的には途中攻めが受けを犯す妄想シーンがあります。妄想といえど結構ガッツリエロいです。
受けの体つきがしっかりしてるので筋肉美が見所です。

ただ私はこのエロシーンなくても良かったかなと思います。
妄想か現実か分かりにくかったのもあってちょっと混乱してしまいました。

0

・・・

私の考えすぎかもしれませんが、気になる要素を持つ怖い作品でした。なのでこのシリーズはこの本限り、「趣味じゃない」にして、もう関わりたくない。
左開きの製本で、絵も劇画調。コマ割りも左から読む洋版仕様の漫画・・翻訳作品なのだそう。
BLというより、テーマがエクソシストの「サイコホラー」。BL要素は、ギルが一方的にランスに接する場面以外、流血シーンばっかり。

冒頭から血ドロドロの猟奇殺人事件の現場シーンに直ぐ入ります。ロンドンが舞台
「エクソシスト」のランスに久しぶりに依頼が入る。悪魔に魂を魅了された人間【堕落者】の連続殺人事件。
ランスは身辺の補佐をする警察官・ギルバートとバディになる。

コロナ禍で色々起きている最中に、この漫画に込めた作者の意図と、売り上げが伸びている意味を考えてしまう。
英国を舞台にした「SANCTIFY」=浄化する物語。
悪魔崇拝者の闇を祓う物語を描く意味は、ナンダロウ?
中国系作家が、英国を舞台にして、全てアンチ・キリスト 悪魔信仰に結び付けて謎解きしていく展開。架空の話だと前置きして、ぼかして曖昧に描いてはいるけど、一つ目のアレではない別のお金儲けが大好きな特殊な人達に向けて意味を込めている・・まるで挑戦状のような展開。不吉なメッセージを含む作品でなければいいな、と思いました。
もし善い意味で書いているなら、著者たちが意図する事の成就を祈りたいです。
事故に気を付けて完結してほしい。

怖かった。
続きはもう読みません。お手上げ。トイレに行けなくなりそう。

---
★Godssation:合成語 「神化する」・・大胆な名ですね。
Gods=神々
sation=-ization(~化する)の別表記

★sanctify:動詞.
宗教的な儀式によって神聖にする. 罪や過ちからきれいになる、または解放される.の意味

1

2巻を読もう

こういう設定が大好きで買いました!
複雑に絡む事件(過去と現在)と超常現象(悪魔崇拝とかエクソシスト)とか思いの複雑さ(過去になにやらいろいろあった風味)とか感情の複雑さ(愛はいろいろ)いろいろ吹き込もうとする作家様の意気込みが前のめりでしかも慣れない左開き。さらにアメコミタッチなどハードルはいろいろありますが アニメの1話目という感じでした。
バディものという感じで読んで・・・
これからどうなるの?
2巻待ちます。

1

【 ※ 閲覧注意 】

日本のおまわりさんなら【僕のおまわりさん】
アメリカンポリスなら【TwitterIn These Words 外伝 NEW YORK MINUTE】

えぇ 制服フェチです しかも おまわりさんのね
帯に「謎の警察官X孤独なエクソシスト」って 即買いしましたよ

必ずお盆に心霊番組やってないかチャンネル変えまくるあたしには持ってこいな作品じゃないですかッ! なのに積んでるっていうね


でてきたのはロンドン警察

だめじゃーんッ!ジャケットどうしたのよッ!あの山型の帽子わ?も~~ん


いや それより問題はひだり開きです
紙派のあたしにとっては初のひだり開き 若干読みづらい

しかもアメコミ風なコマ割り
掛け合いを読む順にも迷う が がんばってついていきましょうッ!


話の始まりは1件の捜査協力の依頼から
身の回りの世話をするよう差し向けられら男との出合い


子供の頃にみた映画や実録の悪魔払いとはえらい違いで エクソシストは神と神聖な契約を交わし生まれかわり存在するものらしい

この設定を理解できないと「ん?」ってなっちゃいそう


悪魔信仰がらみの猟奇殺人
そこで命をおとした者の声なき声を拾うのがここで言うエクソシストの仕事?
日本で言ったら『イタコさん』みたいな感じ?


生まれ変わりもだけど 残留思念みたいなものの話なのかな? なんかどこに注視して話を読んでいけばいいのかちょっと迷う


唐突に自分語り的に挿入された凌辱シーンは【In These Words】より軽めだけど苦手な人にはキツいのかな?


まぁ 『生まれ変わり』ってのがすべての始まりで鍵なんだろうけど
読むにあたっていろいろ気をつけなきゃいけない感じ

鳴り物入りで日本上陸した作品で意気込んで読んだんだけど 悪魔に憑りつかれての奇行から救うエクソシストを想像してたので 1巻のこの感じが引っ張られるなら次で完結してほしいかな? 間口が広すぎて思い込みの激しいあたしじゃ手に負えない感じがするの  

あ 自分が脱落すればいいだけだwww

2

一度読みでは理解出来ないかも

正直言ってこれだけでは評価は出来ないと思いました。

絵は確かに美麗でストーリー的にも引き込まれましたが、BL的要素はまだ無いからです。

ギルバートがランスに対して並々ならぬ執着を持っている事だけは分かりました。

そしてランスが誰かを待っている事も…。

勘違いで無ければ冒頭で関わった事件の犠牲者の2人が彼等の前世ではないかと思いました。

それからchapter0と描き下ろしの0.5はギルバートの過去話だと思うのですが、chapter数を見て気が付きました。

やはり慣れないと読みにくいですね。

1

世界観に引きこまれます。

左開きコミックです。(紙)
思った以上に慣れない単語が多く、四苦八苦しながらそれでもページをめくる手が止まりませんでした。
専門用語が一覧になっていたので非常に助かりました。
過去と未来を行き来しながら辿りつく真相とは。

一番興味深かったのは、黒い欲望を吐き出せるという集会です。
言葉に出して他者に聞いてもらうことで昇華させる場所なのだと思います。
犯罪抑止力になっている感じなのかなあ。
どうしてそんな思いを抱くのか、どうしたら実際に実行しなくてよくなるのかそこで意見し合うのです。
否定されることなく淡々と続く会話の描写が好み。
物語にグッと深みが出るエピソードでした。

1巻での主人公たちは、知り合い→友人になるまでという感じです。

子供が残酷な目に合う描写があるので苦手な方はご注意を。

漫画としては十分面白かったです。でもBLとしてはいまいち不燃なので萌です。
次巻は来年予定。楽しみです!

3

一度では理解できない!

和訳ものは初挑戦だったのですが、紙の上等さや左開きに戸惑いつつも読みました。

お話はTHE洋物、といった感じ。
日本の漫画でよく目にする”ハードボイルド”的モノローグが多めで、おぉこれが和訳か、と感動しました。

内容としては、個人的には一度で理解するのが難しかったです。
左から読むことになれないのはもちろん、設定も何度も振り返らないと頭に入らなかったです。
単に私が理解できなかっただけだと思います。

1巻というのもあり、これからの展開に期待だなあという印象でした。
いくつか伏線であろうと思えるものはちりばめられているので、今後の展開に期待しています。

1

前世からの運命で繋がっている2人

海外で話題の超常現象サスペンスBL、遂に日本上陸!
原作:Fox^^先生と作画:生鐵落先生の作品です。

ロンドン警察庁刑事 ウィリアム・ギルバートとエクソシスト ランス・ハンターのお話。

エクソシストのランスの元にロンドン警視庁局長のコリンが訪ねて来ました。
一家5人が惨殺される残虐な事件が発生し、その犯人は「堕落者」であると考えたコリンはランスに事件の捜査を依頼します。
そのランスの身の回りの補佐をすることになったのは刑事のギルバートでした。

幼い頃からオカルトや超常現象が大好きで、それがBLと融合するなんて絶対に買うしかない!と、発売日を楽しみにしておりました。

予想はしていましたが、日本人の作家先生にはない個性的なコマ割りと間の取り方です。
驚いたのはコミックスが左開きだったことですね。
どうやら、「アメコミ」や「バンド・デシネ」などの海外作品の和訳をしたものは左開きだそうです。
それは日本語が横書きだからみたいですが、確かにセリフもモノローグも横書きです。
作画の生鐵落先生の絵柄はタッチに硬さはあるものの、綺麗なので読みやすいと思いました。

ストーリーはオカルト好きにはたまらない非倫理的な現象に前世を絡めています。
超常現象サスペンスという独特な世界観であること、また物語にスピード感がないことなどで好みが分かれるかも知れません。
しかし、重要なBL要素もちゃんとありますよ。

ギルバートの背負っている深い闇と遠い昔の約束とは?
そして、神と契約しエクソシストになったランスの前世とは?
1巻ではギルバートやランスのバッグボーンが不明瞭ですが、続編では解明されると思います。
おそらく転生輪廻して繋がっている2人。
今後の展開に期待が膨らみます。

Hシーンは、ギルバートの邪悪な欲望から妄想したレイプ行為になります。
レイプなので甘さなどは一切ありません。
むしろ、恐怖と恥辱で泣いているランスにいたたまれなくなりました。
妄想で本当に良かった(泣)
続編では、ギルバートとランスの愛で溢れた濃厚でエロいセックスを見たい…。
Fox^^先生、生鐵落先生、お願いします!

描き下ろし『CHAPTER 0.5』
災厄と死しかない自分の傍には誰も来てはくれない…。
ランスがギルバートと出会う前のお話ですが、すでにギルバートは…。

死は全てを無に帰す。
前世を知ることは本当に無意味なのか?
サスペンスとBLのバランスも良くて、1度は読んでみる価値がある作品だと思いました。
日本のBLとは違う新鮮な驚きと発見がありますよ。
超常現象がお好きな方はもちろんですが、少しでも気になっている方にもおすすめします。

8

読めば、続きが気になって仕方がなくなる!

作家さんの初コミックスらしいのですが、絵がお上手で驚きました!
BLとしてもですが、ホラーサスペンスとしても十分面白いです。

【エクソシスト】の生き残り・ランス。
ここでいうエクソシストというのは、前世で神と契約を交わした魂が生まれ変わった際に、特別な力を得た者のことを指します。
今の自分ではなく、同じ魂を有した過去の自分が望んだ結果が【エクソシスト】なのです。
ここが理不尽だけど、作品のキモになる部分なんじゃないかと思います。

そのランスの元に舞い込んだ捜査依頼。
それは、悪魔に生贄を捧げて富を得た存在【堕落者】が殺されるという事件でした。   
捜査上、警察官のギルバート(ギル)と出会い、親交を深めていくランスですが、ギルにはランスに言えない秘密があり……

同時間軸で進む謎が2つ。
・堕落者殺人事件の真相とは
・ギルの存在とランスに近付く目的とは

犯人が悪魔で、それを祓って解決するような事件ではないです。
相手は悪魔を信仰し、その強大な力に魅入られた人間だというところが最も恐ろしいのです。

過去に、【逆食】と呼ばれる堕落者達によって子どもたちを生贄とした儀式が行われました。
この儀式により犠牲になった子どもたちの最期は、壮絶で凄惨なものです。
この過去の事件が、今回の堕落者殺人事件と繋がっているという所まで突き止めたランス。

エクソシストの別名は、【ハンター】
堕落者を許さないハンターの如く、今後犯人を追い詰めていくであろう……と想像する、まだ序章の物語です。
スーパーナチュラル的な話が大好きなので、既にワクワクしかありません。
ランスが浄化する儀式が美しくて、マリアかな?描かれる絵にも見惚れてしまいました。

BLらしさは、ギルによるランスへの異常な執着。
ランスをストーキングした挙句、凌辱するギルが不気味すぎて怖い。ランスの記憶はどうなっているんだろう?

二人の出会いは偶然ではなく、必然だと思う。
この出会いが、ギルによる善意である事を祈ります。

萌えたところは、ランスの好物がアップルパイなところ。
これにも意味があったりするのかな?
伏線が多そうで、色々勘ぐってしまいます;


※紙本:白抜き修正

9

サスペンスと、ホラーと、恋心と。

「北米・アジアを中心に大反響!
GODSSTATIONが送る超常現象サスペンスBL、遂に開幕!!」

というあらすじに書かれた文句に惹かれて購入。

Guilt|Pleasureさんと同じく、海外の作家さまなんですかね?手にとってまずびっくりしたのが左開きの作りだという点。欧米か…。とか思いつつ。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




主人公はランス。
彼はエクソシストだが仕事がなく、「エクソシスト」をやめ普通の仕事をしようと決断した。
が、まさにその時、一件の仕事が警察によって持ち込まれる。

一家5人が惨殺されるという凄惨な事件。
捜査に当たるも犯人の糸口が見つからず、その手助けをランスに頼みに来たのだ。

ランスの持つ能力、それは事件現場に赴いたり遺品を手に取ることで事件が起こったその「現場」を見ることができるという特殊能力だった―。

というお話。
ランスは事件現場に訪れ、そしてそこで何があったのかを「視る」。

が。

ランスが現場に駆け付け、そして事件をあっさり解決!

というお話ではありません。もっともっと根深いお話なのです。

ランスに協力依頼があった事件の被害者は、かつて「堕落者」と呼ばれた人物だった。「堕落者」とは、悪魔を信仰し、いけにえを捧げる集団。人の苦痛を得ることで、自分たちの能力が上がると信じていた。その時の加害者でもあった。

過去の凄惨な事件、そして現在起きている事件。
そのつながりは。

レビューの序盤でGuilt|Pleasureさんのお名前を出しましたが、今作品の内容はGuilt|Pleasureさんの『In These Words』と近い感じがします。

警察の依頼を受けた民間人が、刑事と共に事件を追う。

序盤、ランスがエクソシストである、という点に読者は興味を惹かれます。彼の能力や、過去、失った仲間の存在。人に興味がなく、もっと言うと自分自身にも興味がないランスという男性の、その中身に。

まだ1巻ということでストーリーの入り口に過ぎず、まだまだ謎に包まれているのです。

が、彼とバディになり共に事件を追う刑事のギルバード(愛称はギル)。
ギルがねえ…、いい味出してるんですよ。

お、おう…?
そう来る…?
みたいな。

ランスの身体を心配し、献身的にサポートするギルですが、うん。
彼の中に蠢く闇が、いったいどこから生まれ、どこに進むのか。

ギル×ランスの絡みがありますが、結構ハードな内容なので受けさんの意にそわない行為とか、無理やりといった行為が苦手な方は注意した方が良いかもです。単純に二人の濡れ場、という内容ではないのも非常に興味がそそられました。

ベースはあくまでランスが追う事件だったり能力だったりするのですが、そこを軸に複雑に進む内容に一気読みしました。

左開きだったり、あとコマ割りが若干日本のそれとは異なるせいか読みづらいのが難点。難点ですが、これがまたアメコミっぽいっていうのかな。そんな魅力も醸し出している。

流血とか、人を殺めるとか、子をいたぶる(詳細な描写はありません)といった内容がてんこ盛りなのでもしかしたら読み手を選ぶかも。でも、個人的にはとても面白かった。

続巻が早く読みたいです。

12

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