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狂い鳴くのは僕の番;β 3

kurui naku no ha boku no ban

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表題作狂い鳴くのは僕の番;β 3

鵜藤慎吾,β,上司
雀部澄斗,Ω,部下,番もち

同時収録作品残痕の藍

飛永,α,上司
烏丸 雅,Ω,部下

同時収録作品残り香

高羽 慧介(α)・部下
烏丸 雅(Ω)・上司

その他の収録作品

  • 番外編
  • あとがき

あらすじ

鵜藤の真意を違え、白取の元へ走った雀部。彼の懇願を受け入れた白取は「うなじ」へと口を寄せる。
雀部は“好きな人の傍にいるために”鵜藤は“好きな人は幸せであって欲しい”という想いの果て――決定的に断絶してしまった二人。

心では愛を求め、肉体は番を求める。共に生きたいと願いながらもαの番となった身体では抱き合うことも叶わない。
互いを想いながらも上司と部下に戻った鵜藤と雀部だったが、そんな二人を見つめる先に白取はある記憶を巡らせていた…。

世界の理に抗ってでも、身体は拒絶したとしても。何を引き換えにしても選びたい、恋に逢えたから。
俊傑・楔ケリが描く凄艶のオメガバース〈愛は罪と遠ざけるβ×恋を屠ったΩ〉最上級の愛の帰結――ここに堂々完結!

作品情報

作品名
狂い鳴くのは僕の番;β 3
著者
楔ケリ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス アメイロ
シリーズ
狂い鳴くのは僕の番
発売日
電子発売日
ISBN
9784801971356
4.5

(180)

(125)

萌々

(34)

(11)

中立

(6)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
20
得点
800
評価数
180
平均
4.5 / 5
神率
69.4%

レビュー投稿数20

これは良いエンド!!

雀部くんがやっと!しあわせに!!

このカップルは二人まとめてギュッとしたくなる系(訳:守ってあげたくなる系)カップルなので、絶対明るいエンドがいいなと思っており・・・!

鵜藤さんファミリーと仲良く食事→双子ちゃん誕生エンドはめちゃくちゃ心に沁みました・・・うれしい・・・高烏カップルが子どもつくれないこともあり、複雑さもあるけど、でもきっと二人もめちゃくちゃ祝ってくれるんだろうなあ_(:3 」∠)_

雀部くんが長生きすることを祈って・・・。

0

苦手だったはずのオメガバース克服しました

オメガバースってどうしてもαとΩがくっつくのが当たり前だと思ってたし、本能的に惹かれあっちゃうから仕方ない。だから、いくらすごーく素敵なストーリーが入ってても、あーはいはい、まあどうせαとΩだしね?と思ってきました。
その痛いとこをついてきたのが多分この作品です。無印を読んで、たしかに面白かったです。そのついでにまあ鵜藤くんだし?と思って読んだら、もうこの世界から抜け出せなくなりました。
毎日、鵜藤くんとすみが1日でも長く、笑って、幸せにみんなで暮らしてくれていたらと願うばかりです。

0

私の中で一番のオメガバース

何となく再読したので感想をば。

私が初めて商業で読んだオメガバースがこのシリーズ。
Ωとして生きる辛さ、どの性別でも性別に振り回されてしまう理不尽さ、そういったオメガバース特有の世界観がキッチリ書き込まれていて大好きなシリーズです。

以下はこの巻というよりβ編全般の感想です。

どちらのカップルも本当に辛い思いをして、でも幸せを掴もうと足掻いていて、切なくて愛おしくてたまりません。

烏丸の体質は……なんかもう……どうにかしてくれ、神様。と言う気持ちに。それでも高羽がいてくれれば、大丈夫かなと思えます。高羽の包容力がすごい。ここの2人の結末を見るのは、怖いですがとっても楽しみです。

そしてβ編のメイン、うとすみ。
ずっと、ずっと辛い〜〜〜( ; ; )正直最後もスカッとしたハッピーエンドというより、少し影を残して、それでも笑えている……そういう大人なハッピーエンドで。この幸せがなるべく長く続いてほしいなと心から願っています。

総じてとっても大好きな作品です。
多分これからも何度も何度でも読み返すと思います。
続編が楽しみです(^ ^)

1

せつない

It has been three volumes of sorrow, sadness, and pain, but I'm so happy to see them reaching the happiness they deserve! Been following this series since its first volume, and I am so glad that everything comes in place and concluded well. Read 狂僕 if you're in need of omegaverse in the office setting, with a lot of angst.

0

大好きです

言わずもがな最高でした。
2人が望んで叶えたこれからの人生。幸せに暮らしてほしいです。

0

鵜藤の根気良さ、雀部の覚悟に拍手

 βをメインに据えたオメガバース作品の中では、上質なストーリーがとても印象に残る作品となりました。やはり鵜藤の懐の深さには惚れ惚れしますね。1巻の頃から魅力的だったけれど、一度は雀部を手放して彼を直接守れない時期を経験し、その中でなんとか雀部のためになるような己の立ち位置を探ろうとする彼の一途な優しさが沁みました。

 白取のコンプレックスにも共感の余地はあり。α同士、β同士ならまだしも、αの自分より劣るはずのβに越される劣等感は半端ではないでしょう。そんな彼から逃れ、鵜藤の手を取るために雀部がした決断は、並大抵の覚悟ではできないもの。それでも、生きる屍として生き永らえるよりも、たとえ短命になろうとも本物の愛と共に生きる方がずっといい。そう決断した雀部と、それを理解してくれた鵜藤には、素晴らしい人生が待っていると思います。発情した時の雀部の表情の乱れ方がちょっと好みから外れていて気になってしまいましたが、ストーリーは最後まで上質でした。

0

やっと幸せに...

やっと…やっと幸せになった二人に涙せずにはいられない最終巻だった

完結に至るまで甘くキュンするところがあっただけにすごく切なくツラいシーンが続いていたので2人の幸せを望まずにいられなかった。
なのに…!
やっと幸せになれた二人の前に番解消の代償の大きさを知った時は読みながら号泣
辛すぎでした…(T-T)
今までもすみへの負担が大きかったのにまだ追い討ちをかける運命ツラい…

でも、その先に二人の間に2人の天使が舞い降りてきて感動(ノω`)♡
二人のその先までを知ることができて嬉しかった…!!!
うとすみ末永く(本当にずっと)あふれる幸せの中で過ごして欲しい…♡

無印の続編が決定してうとすみの蜜月もみられるそうなので楽しみ♡

1

鵜藤、おめでとう(T ^ T)

一番最初に読んだオメガバースが『狂い鳴くのは僕の番』でした。
完全にチョイスを誤りました。
その後しばらくオメガバースが読めないほど強烈な先制パンチを喰らったものです。

その中でずっと気になっていたβの鵜藤。
一番健気と言っていい彼のしあわせだけを願ってました。

しあわせに…、なれたんだね…(T ^ T)
感無量です。

1巻ずつのレビューを書くには雀部が苦手すぎて無理なので、1〜3巻まとめてのレビューで失礼します。
レビューというより、鵜藤応援団からの手紙になってしまいますが。

鵜藤が課長になった営業2課に配属された新入社員・雀部。
上司がβの2部所属が気に入らなくて、生意気な態度ばかり取る彼がどうにもしんどくて。
毎回「口の聞き方!」って思ってました。
Ωだからつらい思いをするという考えでガッチガチで、自分だけが不幸と不公平を背負ってるみたいな顔をした若造に、どうかわたしの鵜藤がよろめきませんように、と願いまくった時期もありました。

憎まれ口ばかり叩く可愛げのない部下を大事に思って、毎回突っかかってくる部下を気遣って、可愛く思い始めたのに「どうしてあんたはαじゃないんだろう」なんて鋭すぎるナイフみたいな言葉で斬りつけられて、それでも雀部がいいって言うなら、もう応援するしかないじゃないですか。

雀部の過去はたしかにつらい。
信頼していたβの親友が、αの言いなりになって自分を襲ってくるなんて、人間不信になっても仕方ないけど、だからって全βを敵視することはないと思うのは、わたしがオメガバースじゃない世界に生きているからなのか…。
浅慮で番って、挙げ句鵜藤の気持ちを知ったところで体が拒否して。
しかも番になったαは鵜藤に怨みを持つ人間だったわけで。

ドロドロしすぎて何が何やら。

でも最終的にいろいろなことに打ち勝って、真実の愛を見せつけてくれた2人には感動しました。
番の解消という概念たの作品でも出てくるけれど、具体的な施術というのは初めて読む設定。
気になるのは、解消したら発情期がまた戻るのかという点でしたが、そこは描かれておらず。
でもΩはβが相手でも妊娠できるんだなあ、と。

とにかく鵜藤がしあわせになれて良かった。
まだ続くようですが、とりあえず鵜藤がしあわせになったので、ここで一区切りかな。

0

完結

完結巻でございます。
待ち遠しかった!!
1から読み返すのもアリかなと思いつつ読ませていただきました。

自分の身体と心の葛藤から逃れるために、
思う相手とは違う相手と番いになってしまったΩ。
そこんとこどうするのかっていうのが疑問でしたが
そうきたか!な展開でしたね。
そんなのありかwとも思ったけど。。。
ずっと煮え切らなかった攻との関係にもようやく決着。
つらい展開が多かったのでこれからは幸せに生きてほしい。

最近のオメガバースは、番がいようと他の相手と
なんぼでもヤちゃったりするので
オメガバースの基礎を思い出せる作品でもありました。

0

泣きすぎて窒息するかと思った!人生最良の作品

ついにβ編完結です。2巻で雀部が最悪の決断をしてしまった時はもう絶望で泣きはらしました。ハッピーエンドを信じたいのにここからどうしたら鵜藤と雀部は幸せになれるのか、考えても考えても答えはなくて。ずっと結末を見るのが怖く不安でした。

その恐怖心を抱えたまま1年と少し…3巻の表紙が出た時は思わず涙が溢れました。この表紙は絶対ハッピーエンドだ!!と信じさせてくれたほど二人の表情も触れ合い方も色合いも幸福に満ちていましたから…。

1ページめくるたびに衝撃の事実が明かされていくサスペンスのような緊張感と
ドラマチックな愛!愛!愛!愛!がたっぷり込められた名場面がこれでもかと詰まっていて。驚き、泣いて、萌えて、泣いて泣いて…と1冊でこんなに感情を揺さぶられたのは初めてでした…。

「βじゃΩを幸せにできない」と鵜藤の葛藤やトラウマを1巻から見続けていたので、白取の狙いを知ってからひたむきに雀部を求める鵜藤が本当に格好良かった!
こんな最高なβ今まで知らないです!β抜きにして理想の攻め第一位に躍り出ました!!絶対惚れてしまいますよ…。

そして澄くん…!!本当に幸せになってくれて何よりも嬉しいです。
親や友人、まわりから愛されることなく意地とプライドで自分を守っていた孤独なΩが、鵜藤を愛し一生傍にいることを選択した強さが世界一素敵できれいだなと思えたんです。
鵜藤の立場を思うとつらく重すぎる決断だったけれど鵜藤と雀部の二人だから選べた道でした。切なくも愛に満ち満ちた人生を心から祝福したいです。最終話と番外編に救われましたね…エッチシーンも最高潮に萌えたんですが(丁寧な?●出しめちゃくちゃエッチでした)その先の未来が!爆泣き必至です。泣きすぎてつかれる。幸せな疲労なのですが(笑)

まさに"人生が幸せに彩られる”瞬間を見させてもらいました。漫画でこんな感情になるとは…人生最良の作品です!

前シリーズの高羽烏丸編が1番好きでしたが、それを塗り替えてくれました(でも続編は死ぬほど楽しみです!先生ありがとうございます!)
それほど重く、生きることを考えさせてくれて、幸せな気持ちで満たされます。本当に狂僕に出会えて良かったです。楔先生ありがとうございました。これからも大好きです。

ぜひ読んで欲しい1冊です!!

0

鵜藤さんを幸せにしてくれてありがとうございました。

鵜藤さんの本気の恋。
"βだから"運命には選ばれない。
それでも、好きになった人の為に真剣になる鵜藤さんの姿に、胸が熱くなりました。

オメガバースの物語で、βという性をここまで魅力的に描いた作品があるでしょうか。
ここまで魅力的なβが、いるでしょうか。

すみくんとの幸せな時間は、短いかもしれない。
それでも……
幸せになってくれて、本当に良かった……
すみくんの隣で、可愛い子供たちと共に、幸せな時間を過ごしてほしいです。

ケリ先生、鵜藤さんを幸せにしてくれてありがとうございました!!!

7

自分で選んで掴んだ幸せ(;つД`)

やっと最終巻ですね( ☆∀☆)
続けてすぐ読めてよかった。
ハラハラな2巻だったんですもの。

アルファとかβとか関係なく、自分が好きになった人と隣同士、笑いあって過ごしていけるのが一番の幸せ。
鵜藤と雀部が、その覚悟を決めてくれてよかった〜(;つД`)

白取の部屋から飛び出した雀部に鵜藤か電話をかけたシーン。
「会いたい」と偽らない気持ちを必死に告げる鵜藤がめっちゃよくてグッと来ました。
対して雀部が鵜藤にお願いする事もいじらしくてかわいい。
ハァ、好きだなぁ(*´ω`*)

こちらの作品では、番は手術で解消できるという設定。
その代償は小さいものではないけれど。
1度は止めた鵜藤の気持ちもわかるし、それでも鵜藤と生きたい、と言いきった雀部の気持ちだってわかるよ。


それにしても、いい人なのかと思っていた白取だったのに、見事に拗らせてた人だったんですね。
根っからの悪い人じゃなかったけど。


そしてそして、やっと糖分とエロを鵜藤と雀部かっぷから補給させてもらいました(≧▽≦)

鵜藤は愛妻家&子煩悩な家族想いなパパになりますね。


これで終わりなのかと思ってたんですけど、続編決定だそう(≧▽≦)
今度は烏丸と高羽カップル。
ラスト、なんだか不穏な雰囲気かもしてましたもんね。
また楽しみができました(^o^)

3

やっ〜と 涙

ようやく完結で感無量です。
1番気になっていたカップルが纏まりました。

しかし白取の本当の顔を知って戦慄しました。分かりやすく悪意をばら撒いている奴等よりタチが悪いです。
しかも鵜藤に対する思いは逆恨みの何ものでもありません。

ただ今回は鵜藤の本気と覚悟を知ることが出来てスッキリしました。白取との対決に感動しました。
それからあのクソ上司にはもっともっと言って欲しかったけれど…。

白取との番を解消することにあんな弊害があると知って止めさせようとする鵜藤と、それでも一緒に居たいと決断する雀部がとても切なかったです。

そして鵜籐の家族が素晴らしかったです。これで雀部も家族として幸せになれると思うと感無量でした。

高羽×烏丸編の連載が始まるようで、そちらで鵜籐と雀部の様子も知る事が出来るそうなので今から楽しみです。
双子ちゃん可愛いだろうな。

2

2人が選び、掴み取った未来

前巻で白取と番ってしまった雀部。
これはバッドエンドしかないかもと心配だったのですが、杞憂でした。

この先激しくネタバレしているので、まだこの本を読んでいない方は飛ばして下さい。



まず、雀部と番になってくれた白取さん。
私、すっかりいい人だと思い込んでいたのですが、かなり酷い人でした。
雀部と番になったのは、心から愛しているからではなく、過去に鵜藤と仕事上でトラブルがあり、逆恨みしていた復讐からだったという真実。
白取さんもいろいろと問題を抱え苦しんでいる人でした。

鵜藤と雀部はお互いをやはり諦めきれない。
何より、雀部が幸せそうに見えないから鵜藤は心配で仕方ないんですよね。
ようやく会ってお互いの本当の気持ちを確認した2人はある決断に踏み切ります。
番を解消する手術を受けるかどうか。
でもその手術には悲し過ぎる代償があって…。

どれだけ泣いたかわかりません。
これはハッピーエンドだけどあまりにも切な過ぎる。
でも、2人の幸せな姿に感動し、大号泣している自分がいました。
「今」をしっかり生きる2人にこんなに感動をもらえるなんて思わなかった。
しっとりとした色気を増して、柔らかい表情になっていく雀部が印象的でした。
ラストでも、番外編とカバー下を見てまた大泣き。
2人が選び掴み取った未来にたくさんの切なさと感動をもらいました。
こんなに素敵な作品に出会えて幸せです。
本当にありがとうございました。

4

最高でした...!!!

完結に至るまで甘くキュン♡するところもあったのですが、すごく切なくツラいシーンが続いて2人の幸せを望まずにいられなかった。
やっと幸せになれた二人なのに番解消の代償の大きさを知った時は読みながら涙が止まらなかった…。
辛すぎでした…(T-T)
でも、その先に2人の天使が舞い降りてきて感動(ノω`)♡
二人のその先までを知ることができて嬉しかったです…!!!
うとすみ末永く(本当にずっと)お幸せに…♡

無印の続編が決定してうとすみの蜜月もみられるそうなので楽しみです♡

4

狂い鳴くのは僕の番

感動のラストでした
本当に良かった

この二人がこれまで辛い選択ばかりしてきたので、最後も切なかったですがホロリとくるラストでした

振り返ると鵜藤がこれまで我慢してきたことが、雀部のただ幸せになりたかったから、ちゃんと愛される実感を得られるところまでに繋がっているような気がして、お互いにお互いじゃないとだめだという、運命よりも本能的な繋がりを感じました

みんなそれぞれ切なかった
けど、頑張って生きてるなぁと
言葉にすると安っぽいけど、すごく純愛なストーリーでした

2

狂番β完結!(ネタバレ注意)

2巻ですれ違いから雀部が番となってしまい鵜藤さんとの行為に拒絶反応が出てしまったところあたりで終わってしまっていたため「ハッピーエンドになるよね??」とずっと続きが気になってました!カバー裏ネタバレあるので本編読み終わった後に見ることを強くお勧めします…!


↓今巻のネタバレあり
白鳥さんの豹変怖かった…!前巻では白鳥さんは白鳥さんで良い人そうだしどうなるんだ…?と思っていたらだいぶ拗らせてましたね…。色々事情もあるし完全なる悪人ではないと思いますけど(雀部利用したのは許せませんが)かなりイメージ変わりました。逆に飛永さんは番外編で良い方に少しイメージ変わりました。
鵜藤と雀部はもうお互いを好きという気持ちが溢れてて運命より運命らしい恋、というセリフが本当に当てはまっている二人だと思います。無印の頃から鵜藤さんを見てきた読者としては鵜藤さんに幸せになれる未来があって本当によかったと思います。
今まで散々辛い思いしてきたんだから二人で長生きして幸せになって欲しいです。番解消の副作用の件はあそこですれ違わなければ…とか色々思いかなりしんどかったですけど、かもしれないとかそういう人が多いってことで絶対ではないので二人のいつまでも続く明るい未来を願います。
無印の二人は今回の本編では鵜藤さんの手助けしてて可愛かったです!続編の前日譚に当たる?残り香が不穏だったので今後も色々あるのでしょう…最終的には幸せでいてください(続編楽しみです)。
狂僕はどちらのカプも心から永遠の幸せを願ってやまないです。楔ケリ先生β編完結お疲れ様でした!

2

運命がないとされるβ×Ωの運命の恋。

体感的に5年ぐらい待ってた気分です。
ようやく!ようやくの完結で感無量(;///;)

無印ドラマCD発売時に限定公開されていた
飛永視点のお話「-残痕の藍-」も収録されています!
(紙ベースで手元に欲しかったのでめちゃくちゃうれしい)
描き下ろしの「残り香」と合わせて無印続編の布石になるやも…?楽しみです。


さて。内容は書いて下さっているので感想を。

『β×Ω』オメガバース界では救いのないCPです。
どこに転がっても苦しい道が待っている。
彼等も最初は可能性を模索する前に向き合うことを手放しました。

"βの俺には何もしてやれない"
烏丸の時に散々無力さを味わった鵜藤。
スミの幸せを願って出来ることは身を引くことだけ。

鵜藤の迷いはスミにも影響し情緒不安定に揺れ、
発情からも鵜藤からも逃げるように好きでもないαと番ってーーー。

それじゃダメなんだと気付いた時は既に遅し。
皆が皆 身を切り裂くような展開でまさに凄艶オメガバース。
オメガバ界では運命がないとされるβ×Ωですが、
充分すぎるほどドラマチックな運命の恋だったと思います。

個人的に1番心臓に刺さったのは両想いってわかっていながらも、離れるしかない辛さ。

鵜藤:
「今のは聞かなかったことにするから」
「俺とお前の秘密」「な」

このシーンで涙腺崩壊して一旦本を閉じました。
お互い好きってわかっているのに!!!!!!!
選びたいのに選べないβ×Ωの恋がとにかく切ないの一言です。

でも1巻を読み返していて思ったんですが、
鵜藤がスミの発情に気付いて即座に近寄って介抱出来るのは「βだから」なんですよね。
マイナス的な意味じゃなく前向きに考えて「βだから出来ること」って絶対にある…!

3巻でαの白取が鵜藤へ募らせた憎悪の引き金もそこで、
α至上主義な狂僕の世界でそれに気付く人がいてちょっと嬉しかったです。

といっても白取は「βだから出来ること」を認めた上で
「βの君は無理でしょ?」を散々見せつけるっていうね…;
鵜藤の性格をしっかり分析し1番キツイの用意して心をバッキバキに折っていくので、
鵜藤の心情を慮るとシンドイの極みで泣ける(;ω;)

そんなこんなで救いのない展開を次から次へと叩き付けてくる狂僕;β。

けれどそんな中で彼等は自分たちの道を見つける。
今度こそ離れないように、間違えないように。

「理」よりも「本能」よりも1番大事なのは「心」

そんな当たり前のことすら当たり前じゃない世界で
いっぱいいっぱい傷ついて苦しみながら答えを見つけて。
鵜藤とスミの恋を見守るのは辛かったですが、ラストの充足感も特大です。
2人が抱き合って笑う姿がようやく見られました!

スミが鵜藤と一緒に築きたかったもの。
スミが鵜藤に残してあげたかったもの。
幸せの先まで描かれて多幸感ハンパない(;///;)

うう…書きたい感想いっぱいあったのに言葉に出来ない感情が多い…。
まとまりのないレビューですみません。

ほんとはもっとこう!
種を越える深さが刺さることが伝えたい!
すっごい良かったんですよ!!(伝わって)

1度は番をもったΩの悲しい事実もありますが、
それでもその道を選択して生きる喜びも描かれてて。
愛する人と生きることが尊いと感じる作品でした。

◆残痕の藍 (再録)
飛永視点の番外編で烏丸との過去が語られます。
烏丸や鵜藤が知らない部分が描かれていて印象が少し変わりました。
飛永もα至上主義の社会ではこうやってしか生きられなかったのかな…。
不器用さや未練が切なくなりました。

◆残り香(描き下ろし)
とあるパーティー会場での高羽視点のお話。
一見イチャラブですが高羽は烏丸の変化に気付いていて。
続編への布石になりそうな内容でドキドキします;;

8

堂々の大団円。

作家買い。
楔さんの人気シリーズの一つである『狂い鳴くのは僕の番』のスピンオフ。βの鵜藤を主人公にした『狂い鳴くのは僕の番;β』の3巻目にして完結編。

続きものなので前作未読だと理解できません。未読の方はそちらから読まれることをお勧めします。

オメガバースものではスポットライトが当たることがないと言えるβを主人公にした今作品はオメガバものでは異色といえる作品ではなかろうか。が、さすが楔先生。素晴らしく萌え禿げる作品です。

前巻までのネタバレも含んでのレビューになります。ご注意ください。






βである、というただその一点において、鵜藤は今まで愛したΩを愛することはできなかった。「愛さなかった」のではなく、「愛する資格がない」と思っていた、といった方が正解か。

愛するαを見つけて、番になること。
それが、Ωの幸せだと思うから。

そう思い、烏丸の手を放し、そして雀部の手もまた、取ることをしなかった鵜藤だが。

前巻で雀部は白取さんにうなじを噛まれ、そして番になってしまった。番になったΩは自分から番を解消することもできないし、仮にαから番を解消されても新たに番を作ることはできず一生苦しむことになるわけで。

いやー、どうなっちゃうの?

とハラハラしつつ3巻を手に取りました。

鵜藤と雀部の思いは通じ合うのか。
そして、雀部が白取と結んだ番の関係はどうなるのか。

その2点を軸に進むストーリーだったと思います。

このシリーズは3巻目ということで、今までに彼らが築いてきた歴史とか、苦しみとか、葛藤とか。そして、子ども時代(家庭環境)とか。そういったものがきちんと描かれてきているために、彼らの苦しみが上滑りせずきちんと読者に迫ってくる。

そして彼らの恋、という点だけではなく、仕事面の部分が描かれているのも良き。すべてをひっくるめて、Ωという苦しみとか、哀しみがきちんと描かれている。だからこそ読んでいて、すごく胸が痛かった。

雀部が白取と番になった。

という、普通のオメガバではありえない展開。受けちゃんが当て馬と番になるなんて。それがまあ、こうなるか!という。

今シリーズはΩが搾取される存在として描かれているためにずっとドシリアス一辺倒で展開しています。そこにきての、今巻のこの表紙ですよ。絶対ハピエンでしょ?と思いつつ、でもハラハラが止められない。

けれど彼らは彼ら自身の手で、自分の番う相手を手に入れた。たくさんの苦しみと、葛藤と、哀しみと、そして努力の上での彼らの幸せを心から願ってやみません。

巻末に『狂い鳴くのは僕の番』シリーズ続編決定、の文句が書かれていて、それはとても嬉しいのですが、個人的には白取さんと飛永さんのお話が読みたかった…。楔先生、ぜひご検討を!

今シリーズは受けちゃんが望まない行為を強いられることも多く描かれていますが、今巻は幸せそのもの。愛すること、そして愛されることを知った彼らの、優しくも温かいセックスシーンがとても綺麗でした。

文句なく、神評価です。

5

これぞ、本能に流されない恋!

波瀾万丈のβ編も、ついに完結です!
オメガバースの素敵な所と最悪な所がMAX詰まってます。
α・β・Ωの3つの性が織りなす複雑な関係を、繊細な心理描写を交えて見事な完結に導いていて涙涙でした。

お互いを大切に想い合う鵜藤と雀部。
〝βではΩを幸せにできない〟というオメガバ社会の共通認識が二人の恋路を阻んでいるんだろうなあ。
しかも雀部は番を作ってしまって、それがさらなる障壁に。

そして、善良に見えた白取の心の中には、鵜藤へのドス黒い感情が渦巻いていました。

「君もわかった?とられる気分」

白取のこのセリフと闇深い瞳ににゾクっときた。
鵜藤と白取に何があったのか?
白取の過去とは?
……と、ここが今作の見どころの一つです。

結局、白取と雀部はお互いを利用し合っていただけなのですね。

好きな相手の幸せを願うが故に陰に徹してきた鵜藤が、初めてみせた独占欲にはグッときた。
拒絶反応で吐きながら触れ合う二人が辛いんだけど幸せそうで、胸をぎゅうぎゅう締め付けられました。

そんな二人を見て、過去に思いを馳せる白取も切ない。
ただ、鵜藤への気持ちは逆恨みだと思う!

この世界では、外科的処置で番を解消することができます。
重い後遺症覚悟で手術を望む雀部と、反対する鵜藤。
どちらの気持ちも分かるからこそ切ないんですよね。

格差社会や辛い過去が雀部に番を求めさせる背景となりましたが、そういった性差や本能を乗り越え、その先にある〝本当の幸せ〟を見つけた二人に胸アツでした。
二人の絆の深さが心に響きまくった。

「運命より運命らしい恋」

烏丸のこの言葉が言い得て妙。
この上なく幸せなラストシーンに胸がいっぱいになりました。
そして、そのシーンを補完するかのような番外編も最高だった!

平凡なβとの関係をここまでドラマチックに仕上げるって、本当に凄いこと。
とにかく、βの恋を描いた作品としては最高峰だと思います。

β編は完結ですが、また高羽×烏丸編が始まるみたいですね。
鵜雀CPの蜜月新婚生活も見られるそうなので、そちらも楽しみに待ちたいと思います!

12

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