これは恋なのか、情なのか。

映像

  • 囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather   [DVD]

囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather  [DVD]

saezurutori wa habatakanai The clouds gather

  • 通販購入【PR】

表題作 囀る鳥は羽ばたかない

百目鬼力 → 羽多野渉

矢代 → 新垣樽助

影山莞爾 → 安元洋貴

久我瑛心 → 小野友樹

あらすじ

被虐趣味で好色な一面をもつ真誠会若頭、矢代。彼の元にやってきた百目鬼。
彼らは次第に惹かれあっていく。

自己矛盾を抱えて生きる矢代と、愚直なまでに矢代に従う百目鬼。
運命に翻弄され“欠落”を補い合う二人の行き着く先は-。


本編ディスク+特典ディスク(DVD) 全2枚組
◆ヨネダコウ描き下ろし三方背BOX
◆特典映像
・PV集
・H ZETTRIO「Birds Fly」Music Video
・「囀る動物はやるしかない!」SNS公開済25話+新規話数5話
(BD版もDVD版もDVDに収録)
◆特製ブックレット56P
◆ヨネダコウ描き下ろしコミック12P(特製ブックレットに収録)
◆ヨネダコウ入場者特典イラストピンナップカード

作品情報

作品名
囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather  [DVD]
著者
ヨネダコウ 
媒体
映像
作品演出・監督
牧田佳織
音楽
H ZETTRIO
脚本
瀬古浩司
オリジナル媒体
コミック
シリーズ
囀る鳥は羽ばたかない
発売日/放送日
JANコード
4549743395944
4.8

(36)

(33)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
176
評価数
36
平均
4.8 / 5
神率
91.7%

レビュー投稿数6

作品への深い愛を感じます

円盤はもう売っていなかったので、FODで本編を観たレビューになります。第二章きっかけなどで、また販売してくれないかな。できれば小冊子付きで復刻お願いします。

1回目の視聴では、ドラマCDの音源をうまく頭から追い出せず、こちら側の問題で、ちょっと集中しきれなかった面もありました。ですが、2回目、3回目と重ねるごとに、映画のテンポが心地よくなり、どんどん魅力がしみ込んでいきました。
物語の序盤なので、何度も読み返し聴き返している部分なのですが、観れば観るほど新鮮に楽しめる、不思議な体験でした。

<脚本>
構成がかなり良かったと思います。一本の映画の尺の中で、矢代さんの人間性と百目鬼との関係に照準を絞り、テーマをはっきりさせたこと。徐々に矢代さんの人間性が見えていって、最後の独白で終わる構成に、なるほど、と思いました。
高校の回想は、漫画だとお話として独立しているので、映画の構成だと、より今の矢代さんのの核になっていることがわかりやすくて、新鮮でした。
脚本の瀬古さんは、いくつか担当作品を観たことがありますが、劇場版の構成が得意なお方な気がします。

<映像>
・天気や光の描写が、とても綺麗かつ効果的でした。アニメならではの、印象的な表現。世界観の構築に、かなり貢献しています。

・キャラデザ的に、矢代さんだけ体つきが断然すらりとしているのが、作中での圧倒的に美しい存在、というのを表現しています。1枚絵の比重が高く細かな表情を魅せる漫画とは違う、何枚もの動きで勝負するアニメで生きる表現に、こだわりを感じました。また、アニメに置き換えるのが大変そうだと思っていたけど、予想以上に原作寄りなデザインでした。

・表情や目線の動きが本当に細かくて、驚きました。電話で影山の声が聞こえたときの、矢代さんのまぶたの震えには鳥肌が立ちました。他にも、矢代さんの髪の作画に力が入っていて、原作の理解とリスペクトがないと生まれない画面だな、と感動しました。

唯一無二の魅力を持つ原作だからこそ、映像化には不安もありましたが、ストレスなく観られました。

<音楽>
主題歌も劇伴も素晴らしい。どちらも作品に非常に合っているし、切なくてお洒落でかっこいい。作品関係なく単体でも好きになってたであろうレベルで好き。繰り返し聴いています。

<声優さんのお芝居>
年月が経ったことと、絵がつくことで、また演技の仕方が変わるんだな、と思いました。絵と合わさることで、より実在感が強かったです。キャストの皆さん、ドラマCDからのはまり役すぎて、さすがに最高でした。
特に新垣さんは、矢代さんを表現できる人が存在したことに驚き、いや、表現という次元を超え、矢代さんそのものでは?と、私の中でもはや新垣さん=矢代さん、矢代さん=新垣さんという、よくわからないことになっています。

そして全てが組み合わさることで、本当に人物が「生きている」感じがしました。回数を重ねるごとに引き込まれる、味わい深い仕上がりです。

<お気に入り>
回想になりますが、屋上のシーンが特にお気に入りです。室内やビル街が映画の大半を占める中、空がひらけた屋上で、若い矢代さんの対影山の話しかた。とても印象的で、グッときました。

<総合>
完成度がとても高かったです。漫画原作のアニメ化作品全体の中でも、かなりレベルが高いと思います。原作ファンの「好き」な部分を大事にしてくれているところが良い。続編に期待が高まるし、どう構成するのかも興味深いです。
第二章、(できれば第三章以降も)楽しみに待っています!

3

続編を永遠に待っています

DVDを所持していませんが劇場で2回鑑賞したので

作者様完全監修とのことなのでクオリティは完璧でした
いや、R18でもここまでできるんだと感心
キャスト、スタッフ陣には感謝しかありません
一回目はほんとに初めて囀るに足を踏み入れて二回目で劇中と同じレモネードと一緒に鑑賞しました
モラトリアムの限定盤も劇場で最後の一枚を買えました

このご時世なので続編はいつ公開かと首を長くして待っています
私事ですが割引が使えなかったのはモヤモヤしました(精神2級の福祉手帳持ち)

2

ドチャクソ泣きました

もうね、ただのポエマーになりそうなので感想書けないです。

1回目はハスに構えて見てたンデスよね、でも2度3度ってリピートするたび、涙の量も増えるのよ。

良いよね〜曲。都会の夜のすえた匂いを体現させてくれる音楽です。原作に惚れ込んで映像化しただけあって、作り手側が全力でヨネダコウの世界観を構築してる手応えを感じる。ムラっ気が無い。ここ凄く大事。

脚本は瀬古浩司、今ときめくMAPPA関係で「banana fish」「いぬやしき」他もろもろありますが、担当されてますね。(いぬやしきチョー好き。ぶっちゃけサウナシーンはどのBLよりもエロかった)
はじめは、BLなんで当たり前ながらエロシーン、原作に忠実なのであるにはあって、短い尺では特化され過ぎて、もうネフリぐらいで2クールでじっくり作った方がいいじゃないか、と思ってたんですが、映画ね、巧くまとまっています。コンパクトって意味ではなく、丁寧。やっぱこの物語の根幹である八代の「孤独」を掬い上げているところが。

さて、映像化は三部作くらいになるんですかね?まだ情報仕入れてないんですが、願わくば最低でも三以上で!しがないファンの望みです。

2

完成度が高い

たくさん映像化されていく中で正直、期待外れもいくつかあったんですけど完璧でした
クオリティが高い
ストーリーの構成もよくできていてカットされている部分はあれどポイントはしっかり残してくれている
エロシーンもギリギリまで攻めてくれてる

大変完成度が高くて満足しました
2部が楽しみで仕方がない

1

矢代が!百目鬼が!動いてます!!

映画館に3度足を運び、DVDになってからも、しばらく1か月くらい、ほぼ毎日見てました。
映画館に初めて見に行ったとき、けっこうエグいシーンあるよね…どうなってるんだろう…と思ってましたが、ほぼ原作通りに進みます。あんなシーンやあんなシーンも、ちゃんと再現されてます。作り手の原作をとても大切にしていることが、伝わりました。

絵はやっぱりマンガとは違うので、百目鬼のほんの些細な仕草や表情、矢代の艶めかしい色っぽさなどは、やっぱり原作の絵とは少し違うなって思うところもありますが、でも、アニメでこれだけの再現なら十分すごいと思いました。私は普段、アニメなどはまったく見ないのですが、原作そのままの雰囲気がちゃんと出ているのがよく分かりました。

この映画で再度、1巻から2巻途中までを演じたキャストの皆様の演技がほんとに素晴らしい!!
ドラマCDも全部持っていたので、映画を見たあとCDを聴き直すと、表現だったり感情の込め方だったりが少しずつ違ってまた楽しめます。

特に百目鬼が初めて矢代と話をする事務所でのシーン。

『俺のことは知ってるか?』
『ほかには?』

ここの新垣さんの声が、もう超絶にかっこよくて透き通ってて、めちゃくちゃ矢代がかっこいいんですよね!!
この、『ほかには?』ってセリフ、CDだと冷たい怒りというか、なんというか、そういう感情が込められているんですけど、映画では余裕たっぷりで、でも冷静に怒っている感じに演じられてて、すごいクールなんです。

新垣さんは本当に矢代がはまり役だし、矢代役は新垣さんの代名詞といっていいと思います。

あとは、個人的に推しの竜崎(笑)松原組を出ていくときの竜崎とのやりとりでは、竜崎が動く竜崎になってて、雰囲気もバッチリ合ってる!嫌味っぽくねちっこく(笑)矢代に絡む!(矢代が好きなくせに(笑))
さらに!

『そんなに俺のことが忘れられねぇならよ、いつでも来な?』

このセリフ、めっちゃくちゃカッコいいんです!ぜひ、動く矢代と一緒に見ていただきたい!!

竜崎と事務所でオイタして、三角さんが来て途中で終わるシーンがあるのですが、原作だと、竜崎が終わったあと矢代の顔に手を回して、何気にいちゃっとするんですけど(個人的にめちゃ萌えるシーン)、映画ではカットされていて残念…。

あと、とても好きなシーンは、百目鬼と久我、影山と3人でご飯を食べてるときの、影山が矢代を語るシーン。安元さんが、ほんっとに、影山のイメージそのまんまなんですよね!!本当にこのシーンはマンガで見てきた人たちが動いてる!喋ってる!って、すごい感動しました。

矢代が撃たれて救急車で運ばれるところで、第2章へ続く余韻を残しながらエンディング。

やはりドラマCDをすべて聴いているので、もはや絶対にこのキャスト以外は無理なんですけども、皆さん本当にはまり役で、今まで声だけ聴いて脳内再生されていたものが、実際に動いているのを見ると感動すら覚えました。やっぱり矢代が!新垣さんのクリアなボイスが!とにかくかっこいいので、ぜひ聴いていただきたい!!

あとは、劇伴もめちゃくちゃかっこいいです。映画の中では音楽が少し足りないくらいに感じたので、もう少し音楽が入ってもいいかなって思ったんですけど、やっぱりひとつひとつの曲のクオリティがめちゃめちゃ高いんです。

メインテーマの『Birds Fly』もいいんですけど、私は、『欠落のテーマ』という曲が大好きで、サントラの中でも、1番リピートして聴いています。なんというか、矢代の切なさとか、空虚感とかがにじみ出て、ピアノの旋律が本当に美しい曲なんですよね。哀愁漂うんだけど、とにかくオシャレ。

H ZETTRIO に劇伴を依頼したのは、ヨネダコウ先生の展示会でBGMに流れてたのを、今作の監督さんが知り、作品世界とあまりにピッタリなので、ぜひにと依頼したのだとか。H ZETTRIOから送られてきたサンプル曲があまりに完成度が高く、この映画これで絶対最高の作品に仕上がると確信したらしい。でも、それも納得。H ZETTRIOの作る音楽と囀る鳥は羽ばたかないの世界観がめちゃめちゃマッチしてて、ものすごくオシャレに仕上がっています。

確かに囀るの世界観って、黒と鳥と羽、ってイメージ。ヨネダコウ先生のハイセンスは言わずもがなですが、H ZETTRIOも大好きなアーティストで、この囀るの世界観を作り出すのには必要不可欠だと思いました。

第2章、待ちきれませんが、何度も何度もDVD見て、待ちたいと思います!付録についてくる小冊子もかなりいい!はじめの頃の百目鬼と矢代の二人だけの時間を垣間見ることができます!

10

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP