おまけマンガ付き
「兎の森」の2巻目。
続きものなので前作未読だと理解できません。未読の方は1巻から読まれることをお勧めします。
小さいころからの幼馴染で、ずっと一緒に時を過ごしてきた志井と環。
ずっと環のことが好きだった志井は、「1年間だけ」という期限付きで環と付き合う(仮)の関係に持ち込むことに成功するが―。
というのが前作で描かれていたストーリー。
2巻はお試しで付き合うことになった二人。
という描写からスタートします。
ずっとずっと環のことが好きだった志井と、そんな志井に引きずられる形で付き合うことになった環の温度差は、当然のようにあって。そんな二人の感情が、過去の話と上手にリンクしながら紡がれていく様は圧巻。
無邪気に遊んでいた子ども時代。
成長し、性欲を含んだ恋愛感情を抱くようになった志井。
「愛」そして「セックス」に価値を見出せない環。
この感情の機微の描き方が実に秀逸です。
なぜ、そうなってしまったのか。少しずつ見えてくる彼らの過去、そして内面。
二人とも良い子なので、どちらにも幸せになってほしいと願いつつ、この作品の持つ世界観にどっぷりと浸ってしまいました。
どのシーンもめっちゃ良かったですが、環の心に秘めた思いを知った志井の行動にとにかく萌えました。
環のことが本当に大切だからこそ、自分の想いに蓋をしたー。
普段はアホの子で、環のことが大好きで。
そんな志井の深い想いに萌えがギュギュ―ンと高まって仕方なかったです。
頑なに本当の自分を見せない環に、幼馴染で、かつ高校生らしいガッツをもってグイグイと踏み込む志井がとにかく可愛いの。
どこまで踏み込んでいいのか。
どこまで許してくれるのか。
環の、本当の想いは。
無神経に見えて、常に環ファーストの志井。
そんな志井ですが、環への想いが溢れすぎてしまって煮詰まって、年上のお兄さんとイチャコラするシーンがちょびっとあります。このお兄さんがさー、これから二人をかき回してくれると面白いな、と思うのですが、彼らの関係がどう転がっていくのかそこも楽しみです。
個人的にはこのお兄さん、めっちゃツボでしたが、この時志井は中学生。好きな人(=環)ではない人と関係を持つ、といった展開なので、苦手な方は注意が必要かもです。
一方の環も。
彼は家庭環境に恵まれておらず(と、私は思う)、それ故に「愛」というものが理解できない。けれど、環は、それを認識していないのがまた哀れだなー、と。
今作品はBLなので、あくまで志井×環の恋愛感情がベースにあります。「1年間だけ」という期限を打ち破って、二人が恋人になれるのか、というストーリー展開ではあるのですが、それだけではなくってもっと複雑な愛情も描いていると、そう感じました。
家族愛、友人としての情、セフレとの関係。
そして、人間としての、愛。
志井がアホっ子なので、爆笑してしまうシーンもたくさん登場します。
シリアスなだけではなく、恋愛だけでなく、友情だけでなく、コミカルなだけでもなく。
そのバランスが実に秀逸です。
今から次巻が待ち遠しい。
正座して、お待ちしております。
苑生先生の絵が本当に綺麗です。
付き合ってからの志井がめちゃくちゃグイグイくる…!!読んでいて楽しかった〜!
環離れしていた空白の1年が明らかになり、基本攻めが受け以外とするの嫌なんですが、、これは好きすぎるあまりそうなってるのでなんか全然OK!笑
むしろ顔射するとこすんごい萌えた、、。
環のこと大好きすぎるのがかわいい。
あとすごく好きなのが「見てく?」の志井の表情…こんなイケメンだった!?←
ゾクっとしました。
そして環…
トイレで強引なキスされたのに画像見て笑顔で戻って来ちゃったり、押し倒され触られて怒ってたはずなのに気づいたら許しちゃったり、志井が「1年付き合う話もう終わりにしよ」と言っても「約束したから1年付き合おう」とか。
志井のことを完全拒否しないところがそりゃ志井も諦められないよなぁと思います。
環の家庭事情も色々と分かって今の環になった理由がわかり、、。
「母さんの子供だよ俺」って言っちゃうのがもう。
すごく良いところで終わってしまったので3巻が気になる…!
環がこのあとどう変わっていくのかが楽しみです。
なかなかくっつかない話しが好きなので、この2人がくっついたら、、そこにはすごい萌えが待っていると思います。
honto:修正真っ白
シーモア:短冊のみで神!!
買い直しました(笑)
環の心の中にある母親ってゆう存在がセクシャリティに関係していたのが確実になって一つ紐が解けたかんじ
環にとってはたった一人の肉親で母親。
母親にとってはたった一人裏切らず側にいてくれた息子?男?ってかんじで共依存に近い関係になってるのかな
母親の真相は不明だけど今息子が、性的か恋愛的対象になっている可能性がでてきてかなり不穏
二人の生活だったからか環にとっては当たり前って思ってたことだけれどちょっと最近違うなって思ってしまっていて葛藤してたんでしょう
そこに第三者である志井が違和感を覚えて志井に母親との関係性を伝える
そこで違和感は確信に変わりつつあって…ってかんじでしょうか
思った以上に環の心の闇は深そう
性嫌悪も母親からきていそうだし
あまり出てこないけれど今後キーパーソンになりそうですね
志井はタクミさんがいうようにあまり感情が表にでないけど欲深くなるとかなり表情にでてエロい
最高オブ最高
自慰をお手伝いするシーンの環の掌の隙間からみえる志井の目線と言ったらもう半端なーーってかんじ
作者の方はコマ割りもうまいし、何より絵がお上手なので表情でどんな感情なのかとかが読み取れてとてもいい
続きが気になってしょうがない
次回も楽しみに生きます
たぶん作品が完結した暁には”神”になる気がするのですが、まだ途中なのでこの評価にしました。とはいえ、切々と読者に訴えかける心理描写は神”だと思います。久々にずっしーんときて奥歯を噛み締めました…。
以前はこの作品の抱える”闇(のような気配)”を受け止めきれなかったんですよね…。2巻の発売を機に、読み返したら、なぜかすっとハマって、、、この苦しくなるようなもどかしさ、じれったさに志井と一緒にジタバタしてしまいました。そして、なんとかしてやりたい気持ちでいっぱいになりました…。(志井、負けないで~)
志井と環のそれぞれの事情が見えてきて、なるほどなるほど…となる2巻です。
DKらしいアホな部分とDKらしく悩みもがく部分が、程よいバランスで描かれる一見平穏なようで実は不穏な日々にドキドキします。
母親の性におびえる環の壊れ方と処し方が、なんとも悲しいです。母親の相手の男を査定しながら、男性である自分の欲望も無意識に否定し、自分の欲望の対象として息子を見る母親(ニンフォマニアじゃ…)との関係性に苦しむ環は、外の社会と関わることで何とか均衡を保ってはいるものの、やや分裂している印象を受けます。本当は否定したい母親も大好きでいたい(肯定しなきゃいけない)というしんどさをずっと一人で抱えてきた環。そのことに気づいたとき、ドン引きするでもなく、事実を受け止め助けたいと思う志井は、めっちゃいい男です!志井の存在は、恋愛感情以前に環にとっての救済なのです。性欲があるからいらないという、言葉と真逆のことを思っている環の心と言葉がいつか合致して、安心して生きていける場所をつくるのが志井の役目なんだと予感しました。(尊い…)
環を好きな気持ちを持て余して悶々としていた志井が出会い系で出会う大学生のタクミさんがいいキャラ!いくら性欲を解放しても、報われない恋心が解消していくはずもなく、余計に悶々とする志井が不憫でした。
攻め受け、両方とも不憫なんです。思うようにならない、2人の歯痒さがぎゅうぎゅう鳩尾を攻撃してきました。
やっと秘密を共有できた2人がどうなるか、次巻が早く読みたいです。
2巻!ずーっと心待ちにしていました。
電子版なのでようやく読めました。
1巻では描かれきれなかった環のトラウマを更に深く描いていて、切なく辛く感じるところもありますが、苑生先生の言葉に「志井なりの攻め方を楽しんで」とあるように、志井頑張ってる!!攻めてる!
恋愛的な関係を進めることに躊躇している環と、次に進みたいけど頑なに変化しない環にどうしたら好きになってくれる…?ともだもだする志井。
今回二巻がでるにあたり、久々に一巻を再読してみて、最初に読んだ時は志井目線で読んだのですが、今回は環に感情移入して自分はその気がないのにしつこくされたら嫌だろうなと思ってしまったんです。
この気持ちを持った相手にどう立ち向かうか。
その辺、志井は男をあげたなと思っています。環の負担にならないように不器用ながらああしたり、こうしたり。。。
志井の優しさと誠実さを感じました。
そして、2人の微妙な心の揺れ動きをしっかり表現しているのはさすが苑生先生…!
心理描写が本当にお上手です!!!
二巻も気になるところで終わってしまいました。
続きを心から待ってます( ;∀;)