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表題作月の街、花の都(3)

東雲享吾(ケイ),東雲宗玄の跡取り息子
一葉,22歳

同時収録作品月の街、花の都(3)

イサミ,ケイの月光街の自警団の仲間
ゴウ,ケイの月光街の自警団の仲間

その他の収録作品

  • #FINAL
  • あとがき

あらすじ

廃墟の街・月光街から花都の東雲グループ本社へと呼びもどされたケイは、宗玄から受けた過去の傷に苦しむが、仲間の手を借りて復讐へと至る。命を賭した戦いの行方は!?

作品情報

作品名
月の街、花の都(3)
著者
千葉リョウコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
秋田書店
レーベル
プリンセス・コミックスDX カチCOMI
発売日
電子発売日
ISBN
9784253155403
3.9

(22)

(6)

萌々

(11)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
86
評価数
22
平均
3.9 / 5
神率
27.3%

レビュー投稿数5

贅沢3カップル

千葉先生のディストピアもの。荒廃した世界で子供が悪い大人達に利用されているような話。小説だとNO.6とかガンダムワールドのスラム街みたいな所とかそんな雰囲気。全編千葉先生の素敵な絵で見られるのは嬉しいです。

主人公ケイの本当の姿とか色んな謎を秘めている割には3冊で上手くまとまっています。深みが足りないという面もありますが他の作家さんで似た設定の漫画は何年もかけて6巻くらいで止まっていて、あれちゃんと完走できるのかな?という作品もあるのできっちり完結させてくれるのはありがたいです。

1巻からメインの受けが男娼設定で他の男と致していたり、メイン男前攻めが受けの目の前で他の男に犯されていたり、とショッキングなシーンの数々に驚かされました。そしてコンパクトな3巻の中にサブカップルが他に2組も登場するのが魅力。主人公カップルが経験豊富なので、荒廃した街の仲間のイサミ×ゴウのカップルの初めてシーンがピュアででエロ可愛いくて良かったです。

あと1番大人のカップル、ケイの世話役的立場のレオ×八重樫カップルは出来てる設定なのにエッチなシーンは無し。出し惜しみなのか尺が足りなかったのか…でもビジュアルが素敵な2人なので妄想だけでも楽しいです。千葉先生の絵が好きなのでストーリーと共に楽しめた一冊でした。

1

ごめんなさい!

自警団リーダー:東雲享吾×男娼:一葉です。
完結編となります。

いやー、大変申し訳ないのですが、私には合いませんでした…。

いよいよ、ヤバい義父の東雲宗玄と対峙するのですが、せっかく舞台が整って復讐が出来ると思ったのに、結局病気で余命半年だし、色んな人に妨害(アクマでもケイ目線)に合うしで、八重樫(息子)が「死なせてあげたかった」というのも納得です。

あと、個人的にクライマックスでのケイと一葉がHするのはマジでいらないと思いました。
復讐劇から3ヶ月後の話だったのですが、あれからケイは不眠やら、起き上がれなかったり、食欲不振になっていたりでメンタルが落ちている状態なのに性欲出てるし。メンタル落ちてたら性欲なんてマジで出ないですからね?と思わずマジレスをしてしまって全く萌えれませんでした。ケイが「今日はわりと調子が良い」と言っていても納得出来ませんでした。
数年後とかなら納得できたかもしれないですし、せめて東雲宗玄が死んだ後の話とかの方が良かったです…。

イサミ×ゴウのCPはとにかく可愛いなーと思いました。初Hも出来ましたし!
あと、レオ×八重樫(息子)のCPは最後まであまり目立ちませんでしたが、個人的にどっちも千葉先生のキャラでは攻め顔だったので、めちゃくちゃ読みたいと思いました。
メインCPのケイ×一葉は合いませんでしたが、他のCPはスピンオフでも同人誌でも良いから読みたいと思いましたね。

1

性癖ヤバめが如実に出たか?

荒廃した世界の荒んだ話が読みたかったんです

って言っても物欲モンスター 買ったはいいけど完結してからでいいかな なんて積んだら最後 完結して何年たってるよって話になってて 遅ればせながら一気読み

ぶっちゃけ 思っていたのと全然違ってて 試し読み以降が本番だったと気づいた時には 一気に3巻まで読み終わっちゃったってだけなんですが ほんと面白かった



荒んだどころか 常軌を逸した歪んだ愛と 欲のために権力振りかざす鬼畜に何度吐き気がしたことか

荒廃のなかでの虚無とか空虚を自分で読みたがっておきながら あまりのムカつきと胸くそ悪さに 1巻読み終わった瞬間叩きつけてやりましたよ 布団にッ!←本傷みますからね できるだけ柔らかいところに


2巻に至っては 荒廃の街での出会いからはじまって その繋がり 思いを読まされいく

のに 自分の思い通りにいかないものへの醜い執念の権化のアイツが思い出したように目の前に現れたりするもんでイラついてそこどころじゃない挙句 頭んなか大パニックになる爆弾投下 そこまでの話が全部ブッ飛ぶ自体に


鬼畜の所業を見てきた一葉だったけど 手のひら返すところがあっさりしすぎたかな?とか

僅かばかりの救いは 忠誠心の強い側仕えがいることと 各々が生きる術を手にした瞬間と 生きる意味を再確認したところが見れたってことくらいかな?とか

あれこれ思ってたのに「どう言うことだてめぇーーッ!」が身体を駆けめぐり その後のお話がいっさい頭に入ってこない



で 待望の3巻ですよ 放置してたくせに待望ッ!


普通 こう言ったお話のときって必ず光と影がセットなはず な気しません?

ないよ ここまでは光は一切ない 暗闇をもがき苦しんでる子しかいないぃぃ ゥゥゥッ
いや だからノリノリで読んでこれたんですけどね ←病みと闇が大好物

で 最終巻 もうここまで来ると 表紙が水色ってだけで 闇から救われた気になります


最終局面というか 確執や本能の部分を淡々と読んじゃって ある意味びっくり
どいつもが抱える 守りたい者へのでっかい執着の結末だったはずなんですけど 思いの外緊迫感が感じられなくて あらあら? って

今までの胸くそ悪さが この巻でスカッとなるはずだったのでは? っと

この世に神様がいるなら もっと重い罰を与えてやって欲しかった
願わくば 患う身体に鞭打つよう生き長らえ あわよくば 痛みを日々噛みしめるように……って ダメですよね

せっかく作家さまがみんなに 生きる希望 選べる未来 を与えた優しいエンドにしたのに


なんだけど んんんん
あたしの頭を爆発させた義父の話は全部ウソなの? そこだけでも知りたいッッッ!


2巻までのノリで振り切れてたらアレだったんですが うん カップルいっぱいで全員幸せってのが

明と暗 ポジとネガ 光と影はセットだからいいんだけどな……

0

とにかく幸せになって…

享吾の宗玄に対する復讐が始まりました。
自分がされてきた事、月光街から救い出したとされる子供達を使ってしてきた事、政治家たちとの黒い関係などを世間に知らしめる事によって社会から抹殺する事が復讐なのかと思いきや、更には…なストーリー展開で初っ端からダークなストーリー展開。
BLだって事をしばし忘れそうになりました。

享吾の計画は、なんだかんだで宗玄にはお見通しな上、宗玄が思い描いていた理想の幕引きだったのがなんとも悔しい。
最終的には完全な理想形にはならなかったという事なのですが、享吾にとっては酷だったと思います。
今まで宗玄に復讐する事だけを目標に生きてきたのでしょうから涙

それでも仲間に助けられて、一葉に救われて支えあって生きていく。そんな光が見えるラストで良かったです。

欲を言いますと、享吾と一葉の心の触れ合いをもっと感じたかったです。
2人で話しあったり、Hもしっかりあるのですがもっともっと欲しかった。
2人が離れていた期間が長かったのできっと飢えちゃったんだと思います。
一葉のデレがもっと見たかった。
すみません、貪欲でw

2

3巻目にして、完結編。

『月の街、花の都』の3巻にして完結編。続きものなので前作未読だと理解できません。未読の方は前作から読まれることをお勧めします。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





東雲グループのトップである東雲宗玄の跡取り息子であるケイ。
貧しい人たちが住まう廃墟の街・月光街で自警団のリーダーだったケイは、養父である東雲宗玄に復讐すべく、行動を開始するが―。

というのが前巻から引き続き描かれています。

東雲宗玄を世間的に抹消すべくケイがとった行動とは。

自らを捨て駒にして宗玄に復讐するケイと、そんなケイを守りたい仲間たち。
ケイは宗玄への復讐を完遂させることができるのか―。

ケイの宗玄への復讐。
この結末には賛否両論分かれそうですが、個人的には非常にいい終わり方だと思いました。

幼かったケイが、たった一人で始めた復讐。
それが、八重樫という味方を得て、そして月光街で心から信頼できる仲間と、そして恋人を得て。

宗玄から受けた身体と心の傷は、愛する人たちに囲まれることで癒されていくのだと。
宗玄を忘れることで、宗玄への復讐は成し得たのだと。

ケイが享吾になっていく。
そのことが、何よりの復讐だと、そう思いました。

が、うん。

なんていうのかなあ…。
千葉さんてめっちゃ綺麗な絵柄を描かれる作家さまで、常に萌えツボを的確に押してくる絵柄を描かれる作家さまなのですが、この復讐劇の緊迫感っていうのかな。そういうものが今一つ欠けていた気がします。そこが残念といえは残念でした。

あと、クソオヤジの宗玄。
彼は紛れもなく外道ではあるのですが、享吾のことを愛していたのは本当だったと思うんですよね。
月光街も、彼が救った部分は間違いなくあった。

彼の不器用さが哀れでした。
彼を愛し、慈しんでくれる人がいたのなら、あるいは結末はもっと違っていたのかも。

享吾と宗玄。
彼らの「違い」は、そこだったのではないかと思えてなりません。

千葉先生は甘々でコミカルな作品も、ダークでシリアスな作品も描かれますが、今作品はシリアス系。が、シリアスだからこそ光る彼らの深い愛情に萌え滾らせていただきました。

あと、忘れちゃいけない仲間たち。
イサミ×ゴウ。
レオと八重樫。
彼らにも幸せになってほしい!
スピンオフとか、番外編とか、続編とか、どうでしょう、千葉先生。正座して、お待ちしております。

3

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