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大方いつものジョシュ・ラニョン先生でした。草間先生の挿絵も素敵です。
リバ、FBI、事件解決=別れ、皮肉の応酬、アフターシェーブローションをやけに気にいる様などなど。ベッドシーンはあまり濃厚ではないかな。1冊ながら登場人物多めで、しっかり確認して読み進めた方が楽しめます。ちるちるの表記はアダム×ロブなんですけど、自分にはアダムの方が受けっぽく感じました。終盤アダム視点だからかしら?
終わり方で「欠けた景色」を思い出しました。この後失踪でもしようもんなら、アダムを休ませてあげて!って話です。
萌2〜神
この作品でも小説は200点(アワードノミネート)いかないんだな〜というのが悲しいので神を。
同作者の過去作、殺しのアートシリーズ・All's Fairシリーズでちらほら名前が出ていたアダムのお話。事件でやらかし、閑職同然の仕事をこなすアダムと、ド田舎の保安官補ロブの出会い編。
ロブは明るく、根っからの優しさで地域住民たちに私情を入れまくって捜査する、いかにもな田舎警察。最初は冷たくされることに慣れていなかったりと、遊びで手を出したらダメなタイプでは?と心配になった。杞憂だったが。
対するアダムは捜査に対してだけは終始冷静。とはいえ捜査中でもロブを視界に入れるたびに律儀に心臓を跳ねさせる描写が楽しい。
事件をしっかり進めながら恋愛方面も進行しており、その描写割合は絶妙、とても好みだった。
始まりは小さな事件。とてもFBIの手が必要には見えないが、アダムが元はシリアルキラーを追っているところだったので、これらがどう繋がっていくのかと、わくわくしながら読める。事件は終盤一気に駆け抜けるように解決し、爽快感があった。
一度きりのつもりだった最初の夜と、何かを期待しながらの再会後の二度目の夜は、どちらも愉快なベッドシーンになっていて面白かった。ロブの明るさが心地良い。
上に挙げた二シリーズを読んでいると、さらに楽しめる要素が盛り込まれている。殺しのアートシリーズのケネディの相変わらずの働きっぷりを見れたり、All's Fairシリーズのタッカーの過去の所業を知れたり。
特にタッカーには笑ってしまった。アダムは元彼になるが、振り方がすでに完全にあっちに心が行ってるのが分かりすぎて酷すぎる。All's Fairシリーズを知らずに読むと悪印象しかないかも。あっちでは恋人にデロ甘な印象のキャラなのに。
ロブはアダムを存分に癒してあげて欲しい。
ラストの選択は、ちょっと驚きだった。アダムが決断した背景にはタッカーのことがあるのかな、と思ったり。罪深い男タッカー……。
読後はすぐにタッカーとケネディの話も再読したくなった。ファンならお得感増し増しな一冊。
今さっき読み終わりましたが、久し振りにニヨニヨしてしまう終わり方の本でした。
あっ、すごく、いい、好き……(語彙力崩壊)であふれました。
この方の作品は純粋にストーリーも面白いんですよね。
真相が気になる事件と、男同士のロマンスが一緒に楽しめるなんて、とても贅沢。
男が男に惹かれている、っていうフィクションすぎない現実感?みたいなものも感じるんですよね。
何気ない仕草だとかそれとないサインだとか…一回限りでは終わらせられない雰囲気が徐々に感じられてくる流れも良かったです。
相手のそばが居場所となっている二人の続きをください。
リバですが、受けっぽいのはアダムかなと思います。タッカーの元彼だし。表記的にここでは攻めになっちゃいますが。それはさておき2015年とちょっと昔の作品なのに翻訳してくれてありがとうございます!と感謝の気持ちでいっぱいです。読めてよかった!フェアシリーズのスピンオフとも取れる作品です。フェアシリーズのタッカーはジョシュ作品で1番のお気に入りなのですが、もしこれを先に読んでいたらとちょっと印象が変わっていたかもと思います。
アダム視点、ロブ視点が交互に展開され、ロマンスは少ないですが、要所でチラチラ見える二人の恋心がたまりません。あと恒例の相手に料理を作ってあげるシーンも大好きです。アダムのキャラが他のジョシュ作品に比べてBLっぽくてそこも好きです。この二人の続編はないようなので短編などで近情知りたいです。アダム幸せになって、、、。
都会っ子FBI捜査官アダムと、オレゴン州の深〜い山林の中の小さな街の保安官補ロブのラブストーリー。
アダムは同僚の元彼と別れてからは仕事関係者と深い関係になる事を避けています。さらに仕事上のトラブルを経て現在は汚名返上に燃えて仕事に没頭中。
他方ロブは都会の仕事重視の行き方より、趣味が楽しめる今の街での暮らしを愛しています。ただ田舎なので男遊びはちょっと遠くの街で、という感じ。
そんな二人ですが、ある時アダムがロブの街に派遣され、後腐れのないワンナイトラブを楽しんだだけ、の筈が、事件がこんがらがる中で再会し本気になってしまい…、という話。
このお話自体もオフシーズンの冬のリゾート地を舞台にして魅力的なのですが、もう一つ大きな魅力がラニヨンさんの別シリーズの人間がちらほらと絡むところ。
フェア〜シリーズのタッカーはなんとアダムの元彼です。こちらではエリオットとの出会いについてのタッカーの気持ちがチラッと語られています。ガチで登場するわけでないのですが、なかなかに印象的。
殺しのアートシリーズのサムに至ってはまるでジョーズ!?ゴジラ!?ってな怖がられっぷりで、側からここまで恐れられる人が、「殺しの〜」シリーズでは一回りも若いジェイソンにメロメロなのかと思うと悶えてしまいます。
他にも同シリーズで名前が出ていたラッセルやジョニーもちょいちょい活躍しています。
というわけで他のシリーズを読んでいる人が読めば二重にも三重にも楽しめちゃうのです。
(逆にこれ読んでから他のシリーズ読むのも楽しそう。アダムに対するサム側の見解は殺しのアート2作目で読めます。)
ラニヨンさんお得意のFBI事件簿兼ラブストーリーですが、ラニヨンさんのシリーズはカップルの両方が生真面目なエリートである事が多いのに対し、こちらはロブが割と明るく軽口も多いタイプで、お話がサクサク進むし、二人とも遊びからスタートした割にどっぷり恋に落ちているので、凄惨なシリアルキラーを扱いつつも、どこか冬休みの冒険、ボーイミーツボーイ的な若々しさがあって楽しかったです。
(なお攻受に関してはリバです。)