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年上×年下の攻め視点。
攻め視点大好きなのに中々ないので凄く嬉しい。
本屋で働く陽キャなゲイ攻めと、訳あって引きこもりの受け。
絶対に顔を見てはいけない得意客の顔を見てしまい、あまりの美人に一目惚れして距離を縮めていく話。
受けが読む本を予習して感想を言っては受けに一刀両断されたり、受けの通いそうなコンビニに通いつめて張り込んだり、健気一途な攻めがよい。
世界を教える攻めと、世間知らずな受け。
めちゃくちゃ尊い可愛いカプ。
幸せハッピーな終わり方で、何度でも読み返したくなる作品でした。
Amazonkindleで読了。
Amazonでも評価が高低割れてますけど、これ、BLファンタジーですから。
顔を見てはいけない上客は 超美人の引き籠り
書店員の反町顕人は、女性にもてるタイプだけど実はゲイ。
謎の得意客・佐倉こうの美しい顔をうっかり見て、一目惚れ。
こうと付き合いたい顕人は、待ち伏せして切っ掛けを作り、通い詰める。
最初は、店員と客。次第に私的な付き合いに、顕人は付き合いを深めていく。
こうの生い立ちを 顕人が聞き出すその都度に、こうは泣いて一人になりたがる。
幼稚園で怪我した足の不具合。それで学校で虐められたこと。
浮気相手と再婚した父、新しい家族からネグレクトされていた。
亡くなった母と花火を見た時、「花火を見て思い出して」と言われたことを忘れていた。
・・こうが、顕人に話すまで封じていたこと知るにつれ、辛くなっちゃう。
こうが顕人へ渡すお礼は、人気キャラのグッズ。
それしか知らない世界に生きていることがわかる場面なので、悲しくなる。
一目ぼれした顕人のお節介が無ければ、こうは変われなかったと思う、親元に行っても良い展開は期待できない。
こうは、感情を捨て人生を諦めて外部遮断をして感情を封じ込めたお人形。
顕人は、はじめはこうの美貌に惹かれただけ。
でもこうの生い立ちを知るにつれ、損得抜きの本気になって、母親代理を申し出る。
こうが蝶を怖がる場面が有ったけど、
美貌のこうが引き寄せた虫が顕人、蜜=こうの笑顔を見たくて通う顕人。
こうが人形のような病んだキャラ設定だから恋愛に至った二人。
リアル社会だと、今後が心配な二人、生活力あるのかな?
初読み作家さん。ヘンテコな設定のお話。大手チェーン店なのに、ど田舎の個人経営みたいなことをやっている。そんな仕事面は全スルーしても、BL面が激しく無理だった。
客への一目ぼれから、最寄りのコンビニで待ち伏せし、プチストーカーと化す攻めの顕人。受けのこうに偶然を装って近づいた後のやりとりはしつこく無神経。
その後も顕人の猛攻は続き、こうの閉じた心を強引に抉じ開けようとする。
「おとなしくてじっとしてる子が好き」ってのもどうかと思ったが、それより、楽しくさせて「あげたい」・守って「あげたい」・そばにいて「あげる」と。全てにおいて何かして「あげたい」という形で気持ちを表現していて、相手を一人の人間と見ているとは思えなかった。これって、自分では何もできない子供やペットに対する保護欲と同じでは。少なくとも対等な相手とは見ていない。
とにかく顕人は自己中心的で一方的な善意を押しつける。しかも下心込みなのでたちが悪い。一応相手の気持ちを慮るモノローグもあるが、その後に何一つ活かされておらずその場限りの配慮。
父親と対決するシーンも、こうには何も考えさせることをせず、顕人一人で暴走していた。もはやこうは意思を持たないモノ状態。
さらにこうの方は言葉が上手くなく、長期の引きこもりゆえに世間知らずの度が過ぎて、顕人に流される様子が大人にかどかわされる子供を見ているようでしんどかった。特にエロシーンへの突入が酷く、強引に同意を取って顕人の意のままに進める。こうは信頼する大人に騙されてヤられる子供そのもの。
顕人に必要なのは綺麗な人形であり、こうに必要なのはしかるべき機関の支援じゃないかな。腹黒攻めが意図してこうした関係を築いたならまだそういう話として読めるが、美談のように書かれているので作者にそんなつもりはないんだろう。
非常に気分が悪くなる作品だった。
ある意味、伊勢原さんらしいタイトルだなとも思ったりします。
庭が自然の風景を模したものなら、箱庭はその庭を模したもの。
こうくんの風景は決して外に広がって行かないのですね。
で、敢えて「それでもよい」と言っているんだと思います。
正直に書きますが、家から一歩も出ずに近所の本屋に定期的に大量の本を配達させる『子ども』が近所にいたら、私は好奇心が疼きますね。
「どうして?」って思いますもん。
こうくんに関わる人って、みんなそんな感じなんじゃなかろうかと思うんですよ。
で、配達に行った本屋の反町はたまたま見ちゃった顔が、もろに好みだった、と。
まぁ、ある意味、恋なんてそんなもんですよね。
こうくんに対する反町の好意の表し方とか、虐待している父親からこうくんを守ろうとするやり方とか、反町のやっていることはあまり上手く行かなさそう。
でも、そこに「こんな風になったらいいのになぁ」という幼い善意を感じます。
純で稚い、箱庭でのままごとなんだと思うのですよ。
だからハッピーエンドなのに物悲しい気持ちです。
大人向けの絵本のようなBL小説を書かれる、伊勢原ささら先生。
本作も絵本のように優しい言葉で綴られつつも、展開はとてもドラマチックで、何度も泣かされました。
最後は大団円なんですが、あまりに幸せなラストすぎて、読み終えた後も涙が止まりませんでした。
素敵です。これからも何度も読み返したいな。
